孤宿の人〈上〉 (新潮文庫)
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孤宿の人〈上〉の感想・レビュー(857)
宮部みゆきさんの時代小説の中でもかなり好き。『ほう』の様に物事をあるがままに見るのは、とても難しい事だと思いました。色々な感情や考えに邪魔されてしまう。下巻をはやく読みたいです。
ほうと加賀様の交流の話のはずが、加賀様が出てくることなく上巻終了。でも、色々な人物の描写や政治のやり取りなど盛り沢山なのであっという間に読める。
江戸で酷い目にあい、ようやく安息の場を手に入れたと思ったら、事件が起きまた別の場所に引き取られる。だが、拗ねもせずに健気に生きる“ほう”の生き方に応援してしまう。引手見習いの宇佐も女性ながらに懸命に仕事に励んでいるが、ある事件をきっかけに引手を辞めざるえない。女性が直向きに生きてる姿がいきいきとえがかれてる。加賀様とほうとの関係もさらに深まりそう。今後どうなるか下巻が楽しみ。
情報量が多く、なかなか読むのにスピードが上がらなかった。これからどのようにまとめて行くのだろうか?ただ、物語が動いてきているので下巻はもっと面白くなる予感。
苦手な時代物だが、宮部さんの時代小説は本当読みやすい。先が気になるところで下巻へ続く。
時代小説は苦手。時代劇ドラマもほとんど見ない私ですら、眼前に江戸の街並みがパノラマのごとくひらけ、そこに生きる人たちの息遣いや生活のにおいが立ち上ってくる。そして、その時代をおおう社会の空気までもがリアルに伝わってくる。これぞ、宮部マジック! いざ、下巻へ。
涸滝屋敷=原発。「ほう」を始め、かり出された人たち=労働者。得体の知れない悪霊、鬼=放射能。井戸に仕掛けられたかもしれない毒=セシウム。そして、今のところ、うわさのみで実態の語られない加賀殿=炉心。不謹慎かもしれないが、連想してしまった。ただ、お上を怖れ、誰も本当のことを語ろうとしない、息苦しい閉塞感は今の日本社会の雰囲気とそれほど違わない。
とってもせつないやるせない。直ぐに下巻にいきます。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 12/20
まいった。「ほう」が自分の鈍さを責めたり、いじめられたときだけでなく、ちょっと笑ったり、饅頭を喉につまらせそうになったというだけでも泣けてくる。いっしょうけんめい働いたからご飯を食べていいんだ、などと言われたひには、本当に泣いてしまうじゃないか。困った作品だ・・。下巻にいそいそと参ります。
時代物のミステリーぽいものは初めてなので新鮮で面白い。ほうが健気で可愛すぎる。女性らしい視点での語り口も心地よい。下巻にさらに期待。
読み終わった日がわからないので下巻に合わせる。初めは時代物の推理小説だと思って読んでいました。毒殺シーンの描写も無く、実際に事件が起こった状況を当事者抜きで語るため、そのように思っていましたが違っていました。もしかしたら当初はそのつもりであったのかもしれません。もしくはその辺りの判断を迷わせつつ、読者を引っ張っていく手法なのかも知れませんね。まんまと世界に引き込まれましたので。さすがです。
捨て子同然に置き去りにされたほう。女の引手の宇佐。想い人を失った渡部。複雑に絡み合う人間模様。藩の事情、そういうもので罪さえももみ消され、事実が歪む世の中。しかも、まだ全てが明らかにならず、真実が隠されているという感じがする。重要人物の加賀様がまだ登場していない謎多き上巻。下巻へ続く。
最初は時代独特の解説を理解するのに手間取りましたが。登場人物が魅力的なのは、相変わらずの宮部みゆきさんらしいかなと。下巻でどう話が動くのか楽しみです。
冒頭で殺人が起こるため、いつもの時代ミステリかと思いましたが、違いました。犯人はすぐに明らかになるものの、処罰できない事情があり、そこから藩の事情や派閥争い、幕府への体面などが絡んで、ままならないことこの上なし。面子や慣例というくだらないことで命を落とす人が多すぎてやりきれない。今更ですが、宮部みゆきの上手さを再実感。
江戸を舞台にした捕物帳とはまた違った雰囲気。この時代の身分制度が重くのしかかります。けれど、その中でキラリと光る、お互いを思い、助け合う心ばえの美しさ!物語をひっぱり、謎に包まれた加賀様とはどんな人物なのか?下巻が楽しみです!
日常の陰に潜む陰惨さが初期の宮部ミステリーを思い出させますなぁ。最近軽めのものが多かったようだけど、久々に読み応えあります。下巻の展開やいかに。
この本を読んで頑是ない、という言葉を覚えました。まあそれはさておき。陰謀渦巻く藩内に、主人公がどのような誤差をもたらすのかが楽しみです。
軽めの時代小説を読み始めたばかりの私には少し重いかな?と思ったけど どんどん読んでしまった 身分の差でこんな扱われ方をするのも驚いた…
宮部作品・時代物初挑戦です。いきなり大長編の本作を手に取ってしまいました。さて、それでも本編はやっぱり面白かったです。何より主要登場人物に大変魅力がありました。天涯孤独でも健気なほう、探偵役としてメインで動き回る宇佐(彼女がうさぎの役目?)、どこか短気でも大人の男として宇佐を見守る渡部さん等など。本編ではキーマンたる加賀様はまだ未登場です。加賀様はどんな人物なのか、ほうと宇佐を待つ運命やいかに!?さっそく、下巻へと進みます。
宮部さんの時代ものの中で唯一遠ざけていた本…なんだか難しそう、悲しそうと思って…。 海辺の町にはなかなかなじめないけど、出てくる人物がすごく魅力的で(というか健気で!)(ほうに、渡部一馬に、琴絵さまに、啓一郎先生、舷舟先生、石野さま…)ひきこまれます!! こんなに多くの人物がいろんな風に絡み合ってるお話は今まであんまり読んでないので、頭がいっぱいいっぱいですが、早く下巻を読みたい!!!!
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