本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
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本所深川ふしぎ草紙の感想・レビュー(1147)
短篇だけに長篇のときのあの何筋ものストーリーが絡み合っていく様、鳥肌が立つ感覚は残念ながらなかった。けどほかの宮部みゆきの小説を読んだ後同様、人生捨てたもんじゃないよなという思いは少なからず残ってる。
本所深川に伝わる七不思議をモチーフに、江戸時代の下町の人びとの姿を描いた短編集。時代小説はあまり読んでなかったが、登場人物の思いが息遣いまで聞こえてきそうなほどきめ細やかに綴られており、思いのほかするすると読み進めることができた。そんな読みやすさの一方で、読み終えてもじーんと残るような深い味わいまである。ストーリーテラーとしてだけではなく、人の心の機微を読ませる宮部さんの“巧さ”を思い知らされた一冊だった。著者のすごさは現代社会に切り込む重厚な長編にあるとばかり思っていたが、その認識を改めさせられた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 02/01
みのゆかパパ@灯れ松明の火
Nak34さん、コメントありがとうございます。個人的には、面白さよりも、宮部さんの巧さにうならされた感じでした。Nak34さんのお口にあえばいいのですが。
ナイス!
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02/05 02:26
Nak34さん、コメントありがとうございます。個人的には、面白さよりも、宮部さんの巧さにうならされた感じでした。Nak34さんのお口にあえばいいのですが。
ナイス!
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02/05 02:26
「置いてけ堀」「足洗い屋敷」など本所深川界隈につたわる七不思議をモチーフに、下町の江戸人情を描いた短篇集。|初宮部時代小説。各話とも七不思議の逸話が鍵となって、登場人物の心情が伝わってくる、その書きぶりが巧い。七不思議の絡め方そのものは面白かったが、短篇だからか、あまり深みを感じられず、心揺さぶられるところまでいかないまでも胸にズッシリくるほどのインパクトがなかったのが残念。
本所深川の七不思議に纏わるお話し。七つの短編集。短い話の集まりで、薄い本だったけど、読後は満足感たっぷり。不思議の影には人間の哀しさや汚さあり。宮部さんの時代物、何だか人情味に溢れてて好きだわ。
短編集。吉川英治文学新人賞受賞作。初ものがたり、ぼんくらでおなじみの回向院の茂七親分が登場する。本所七不思議を題材とした七つの物語はどれも魅力的。片葉の芦は特に色々考えたくなる。一つの言葉は人を簡単に失望させるけれど、本当の心はわからない。本当の意味を知りたくなる。長い時間をかけて、何度でも再読したくなる作品。宮部みゆきさんがこの作品を書いたのが、今の私と変わらない年齢だと気づき、改めて飛び抜けた才能を感じました。
回向院の茂七親分が関わる、『本所七不思議』に纏わる話し。短編集ながら、読みごたえしっかり。『落葉なしの椎』は深かった…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 12/25
現実をみせられるというか、きれいなお話ばかりじゃないんだなというか、実際に起こりえそうな話ばかりでした。人間の汚い部分、弱い部分など、読んでいて考えさせられた。
回向院の茂七親分の如才なさ、無駄のなさのおかげですいすいと話が進む。長編とはまた趣の違う鮮やかさで読める。
特に最初の話はなんか考えさせられた。人は第一印象とは違うものだねえ。舞台は江戸だけど、テーマは万国共通。ただの捕り物帖でなく、ちょっとミステリアスな雰囲気があるのがよかった。
「本所七不思議」に絡めた七つのお話。回向院の茂七親分が登場しますが、彼は脇役に徹し、各事件に関わった人物が語り部になっています。哀しくほろ苦いお話が多いですね。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/23
「片葉の芦」「馬鹿囃子」など面白さの中に考えさせられる作品が多かった。「置いてけ堀」は面白いけどちょっと話が出来すぎ? 「足洗い屋敷」は優しいお母さんができて良かったね、と読んで行ったら…この展開は苦すぎるよ…
『初ものがたり』に続き、宮部みゆき時代物に挑戦。今回はちょっと哀しい話が多かった気がする。事件は起こるんだけど、それがメインじゃなくて事件の裏にある人情とか、人間の醜さ哀しさが描かれて、短編だけど読みごたえあり。そして、やっぱり茂七親分はいい。
深川七不思議をもとにした江戸の人情話。茂七親分つながりでここまで遡る。現役で活躍する親分は添え役で、その事件にかかわった人たちが中心で。。どの物語もこころに何かを残してくれる物語ばかり。事実は一つでも、そこを見る目は人の数だけあり、そこに関わる方向でその先の生き方まで変わってしまう。。宮部時代小説の、、原点だなと、思う。
ぼんくら等で名前が登場していた回向院の茂七が登場する話ということで読了。ハッピーエンドという話だけではなくこの後どうなっていくんだろうという思いが残る話もあった。 人間の欲や人情など悪く転がると大変だなと思わせる話はさすがだと思った。
深川七不思議を題材にした、傑作の短編集。怪談話に追随(創作)させて描かれた人情劇が素晴らしい。ちなみに「置いてけ堀」「消えずの行灯」は子供の頃“まんが日本昔ばなし”で読み聞きしていた話だった。人間の生業から発生する恨みつらみ・後ろめたさ。それらが引き起こす不可思議な現象に憑かれた主人公たち。そういった考え方は、現在にも根付いていると思う。
「消えずの行灯」が哀しい。きっと少しずつボタンを掛け違えていった結果が、傷を深めあうことしかできない夫婦関係にいきついてしまったんだろう。
七不思議をモチーフにした短編集。「片葉の芦」と「送り提灯」がお気に入り。相容れない価値観、一方通行の思い出。人と人がわかりあうのは難しい。
短編集(7編)。不思議話の体を採りながら、大方そうではないというのは良い。少々苦く物憂いような話ばかりだが、気に入った。中でも「送り提灯」。プツリと終わるのだけれど、おりんの寂しさがすっと糸を引いたような余韻。最後の「消えずの行灯」はおゆうが面白い。この可愛げの無い娘が、行李を風呂敷で包んで背中に括り付け、ぐっと顎を引いている姿が微笑ましく目に浮かぶ。そんな暢気な暮らしをしてるヤツらの憂いなんか、あたしの知ったこっちゃない!でも・・。これが一番のお気に入りの話となった。
職人芸と思われるくらい、各短編が素晴らしいです。人々の心情がヒシヒシと伝わってきます。茂七の活躍が物語を引き締めます。お気に入りは「置いてけ堀」の鮮やかな最後。
まやかしのお話かと思いきや。不思議な出来事にも全て理由があって、心をほっこりさせるおちが着いている。素敵な短編集でした。
お気に入りは「片葉の葦」「消えずの行灯」。 深川七不思議を元にした創作短編集。 見事な語り口や意外な結末は読者を飽きさせない。 傑作。
どの話もすてきで、これ!!って言えない。茂七さんいいなぁ。「消えずの行灯」のおゆうが幸せになれますように!
再読。宮部さんの最近の時代物では政五郎親分が活躍してるけど、茂七親分も好きだなーと改めて思った。「消えずの行灯」のおゆうのその後が、幸せだったらいいなあ。
深川七不思議を題材にした7編の連作短編集。宮部さんの時代小説は本当に読みやすくていいですね。どれも良かったんですが、そのなかでも切なくなった「片葉の芦」と、「置いてけ堀」の最後のページの数行が好きでお気に入り。面白かったです。
読メのみんなの感想を読んで、読みたくなって手にした本です。なんとこれが宮部みゆき初体験。なるほど~とうなる面白さでした。まず本所七不思議をテーマにしているところがすてき。回向院の茂七親分がすてき。そして「片葉の芦」の「恵む」ことと「助ける」ことは違うという言葉、身に染みてそうだよなあと思います。なんか、忙しいとか疲れたとか文句言ってないで、ちゃんと働こう。
江戸時代の怪談を題材とした半ミステリ半お囃子のような作品。 本所七不思議に加えて深川を加えた下町感漂う背景に惹かれる人も多いと思いますし、 もちろん持ち前の人間味あふれる表現や、ミステリとしての魅力もあると思います。 時代物っぽい第一印象の割には守備範囲が広い作品です。かなりおすすめ!
この世には不思議なことなど何一つないのだよ、という感じですか。「片端の芦」は、国語や道徳で扱っても良いんじゃないかというくらい、善とは何かについて考えさせられた。他の作品も人間の罪やすれちがいを書いているのに、読後はさわやかで良い。
これは本所七不思議という実際に語られている怪談を題材にしているそうで、元の怪談を見てみるとほんの数行しかない。よくここまで話を膨らませられるなぁと驚きました。そしてそれを下敷きに本所深川に生きる人を描くわけですがそれがまた上手くてやっぱり宮部さん面白いなぁと再認識。冷たい手で触られるようなヒヤッとする人のイヤな部分をどの話でも見られるのですが、それが各話最後まで残らず、すっきりとした余韻があるのもいい。
どの作品も悪人はその人なりの人生を生きて来たってのがわかるのが、宮部みゆきの時代小説の魅力でもある。中でも「片端の芦」は思いが互いに噛み合うとは限らない哀しさがあって、特にお気に入りです。最後に登場人物たちが気持ちを切り替えて生きていけそう、と思わせるのがすごくいいです。
再読。宮部みゆきの時代ものは粋でいいねぇ。ところで時代ものって職人さんがかなり出てくる印象があるんだけど、昔は仕事=職人という感じなんだろうか。士農工商、まぁそうなるか。
10年以上前に読んでいたと思うのですが、さすがに全く内容は覚えていませんでした。宮部みゆきの久しぶりの時代物を読みましたが、時代物はかなり昔に書かれたものでも、さほど古さを感じることなく読める事に改めて気付かされました♪内容もまずまず面白く、他の時代物の作品も読んでみたいと思いました。
宮部作品はミステリーは随分読んでいますが、時代ものは初めて。読みやすく、温かい雰囲気はどのジャンルも共通していますね。
本所深川ふしぎ草紙の
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感想・レビュー:170件



















































