龍は眠る (新潮文庫)
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龍は眠るの感想・レビュー(2571)
模倣犯に通じる暗さを帯びた作品。超能力者に焦点を当てているのではなく、周囲の狼狽と不信を主に扱っている。超能力を万人の持つ『眠れる龍』とし、二つの因子が起動したときに使える力となる考え方が興味深い。二人の超能力者がそれぞれのスタンスで対峙するさまが、主人公を巻き込んだ事件のフェイクになっており、おもしろく読めた。
超常能力をもつ青年と真面目な雑誌記者の出会いから始まるこの話。確かにサイキックだのと聞くとなにやらファンタジーめいたものを感じるのだが、この作品は別世界のお話にはならず、現実感をもったまま進む。しかしマイノリティな能力をもつ青年がそれに苦悩し、成長していくのかな?と思ったらわりと普通に推理小説だった。面白く一気に読んだものの「超常能力者」という設定がどうも小道具の一つに終わってしまっているようにも思う・・・。あ、ちなみに私が読んだのは新装版。このページの本とは装丁が違うです。
サイキック。人や物に残る思念を読み取ることができる少年を軸に物語が展開する。周囲の人が口にしなくても考えていることが分かるというのは、とってもしんどいことだろう。
再読、出だし以外は見事に忘れてました。たまには昔読んだ本を読み返すのも良い事ですね。正しく生き延びる、それだけの事が難しい、そう感じました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/21
再読。職場本棚。地に足が着いた、超能力者の話。真実とも嘘とも受け取れる展開に、実際に遭遇したらそう反応するよなぁと納得する。直也が痛々しい。
宮部みゆきさんの作品を手に取ったのはこれが初めてです。超能力ということで興味・関心がそそられました。それに従って読み進めましたが、いままで僕が思い描いた超能力のイメージが浅はかだったと感じました。突出した存在はそれ相応の苦難があるものだと考えさせられました。
\祝*読了100冊目/ 知らぬが仏ってよく言ったなぁ。ミステリーというよりは、超能力があるが故の弊害や苦痛、悲哀が強く描かれていた。普段自分が知らずにいることで、救われてる部分がとても多いんだと実感した。本当ひどいけど、それは無責任になれるからやと思う。超能力ものは初めてよんだけど、その力が「困った時の〜」風に使われてなかったのがよかった。行く末気になるは小枝子の子ども。自分の生前を知ったらどんな思いを背負っていくのか…。それこそ知らぬが仏でいてほしいと思った。
作品そのもののクオリティは高いとはいえないものの読者をひきこむ力はここでも発揮されている。超能力というものを無理のない形で作品に取り込みそしてそれを強い力として扱うのでなくサポートすることしかできない弱い力として扱っているところがポイント。スピード感も楽しめる快作。
タイトルと表紙がダークぽくって堅苦しいイメージを抱いたが、内容は超能力者との遭遇で読みやすかった。最初は興味を持って読んでいたが、普通なら何かの事件を劇的に解決してエンターテイメント的な展開になりそうなところ、これは超能力者の苦悩と受け入れられない人々の人間模様、そして超能力を持っていても簡単に事件は解決しないという奥深いものを感じる。ミステリーを期待して読むとなんか違うような感じ。超能力者側を掘り下げて書いた本だった。
超能力がメインの話。直也はともかく慎司の人物像がもひとつ魅力に欠ける。作者は「高校生らしいアンバランスさ」を感じさせたかったのだろうが、ただの無鉄砲に見えてしまった。ミステリーとしては所々に足跡残しすぎなのでは?超能力者たちの悲哀はうまく表現されているので「超能力もの」に的をしぼったほうがよかったのではないかと思う。・・・と批判的なことを書きつつも完成度は高く、宮部作品として恥じない力量を感じさせ、ぐいぐい読み進められました。ただ「模倣犯」の次に読むとものすごく物足りなく感じてしまいましたね。
再読です。身近に起りそうな事件から物語を紡いでいく作者のうまさが光ります。サイキックものですが、登場人物の感情がそれぞれ丁寧に描かれていて、作者の他の作品同様の読後感がありました。
読み始めてすぐは推理ものかな〜?と思っていて、そこにサイキック少年登場‥‥一気にファンタジーを帯びたかんじがしてちょっぴり残念。最終的には色んな人達の色んな感情や行動が一気に描かれてすぎていて、個人的にはうーんといったかんじだった。主人公の一視点で描かれているのに、なぜか凄く多視点に感じる。そこは魅力的だったなぁ〜。
面白かったです。 内容は簡単に言うと超能力者が頑張って事件を解決していく内容で、若干ミステリーを含んでいます。 話の流れで、今まで登場していない人間が犯人というオチでなければこの人が怪しいだろうと思う人がそのまんま犯人という感じです。 あとは、よくある感じでエピローグで主人公っぽい人が女性とネンゴロになっておしまいというありきたりなオチですが、そこまでの流れが大変良かったです。
頁数分の読み応えはある。この霞がかったような読後感はなんだろと考える。主人公不在の感覚。誰の意思もベールの向こうにある。他人の思考が見える少年たち、けれど物語は相互理解を完全に否定する。相手の心を読める人間が二人いれば完全な相互理解が成り立つであろうが、そこにも越えられない壁を作る。小説ではそれこそ誰の心理も見えすぎることへの警告かもしれないな。直人がなぜあの選択をしたのか、七恵の気持ちはどこにあるのか。謎だらけが現実で、この物語はそれをよく分からせてくれた。モヤついた読後感はそれで正解。誰の心理も見えな
相手の考えていることがわかる能力を持った二人の少年。その能力がゆえにつらい思いを抱え、そんな中で物語が進んでいく。切ないなと思いながらも最後まで引き込まれるように読めました。
超能力を持った人(サイキッカー)の出てくる話。小さい頃は超能力に憧れたけど、その能力が目覚めてしまうとそれに苦痛が伴う…。なんてゆーか切ない話でした?
読み始めた当初はこの本の雰囲気に馴染めなくて、しばらく放置していたけど、時間をおいて再開したら案外すんなり入ってくるので少し驚いた。誰でも一度は未知の能力に憧れて真剣に考える時期が有ると思うけど、やっぱり平凡が一番。特別なことは何も求めないで、皆で助け合って生きていこうよって感じの本なのかな…。
ミステリーというより、サイキックのお話。超能力を、信じる、信じないの語り部の揺れ動く心情、周囲の反応がそれぞれで、そうか、そういう見方があるのか、と思いながら読んでいた。
再読。嵐の日、記者である主人公は少年と出会い、ある事件に関わることとなる。その中で少年が超常能力者であることを知る。二人の能力者と悪意のない牙と、善人の皮を被った狂気の影。信じる信じないではなく「そこにある」超常能力者という圧力だけが衝撃的だった学生時代の感想とは異なり、身に余る能力を持つ苦悩や人間の弱さや身勝手さが、胸の奥底をぎゅっと締め付ける作品だった。
誰もが身体に一頭の底知れぬ力を持つ龍を抱えながら生まれるが、大部分の人々はその存在に全く気付くこともなく一生を終えるだろう。だがその眠っていた龍が目を覚ましたら…。超能力にはすごく憧れるが稲村慎司や織田直也の人や物質の記憶や感情がわかる能力はキツイ。そんな超能力を持って生まれしまった青年のとても強くて悲しい物語。平凡であることはてとも幸せなのかもしれない。
読みはじめてすぐ、あれ、私これ読んだことある!と思ったけど全く内容おもいだせず!最後50ページくらいでようやくなんとか思い出せた…
どんなに辛い境遇でも、自分の役割を認識し強く生きていこうとする二人の少年(というより一人は青年)の姿に深く感動した。不平不満を言うよりやれること、やるべきことをやる。それが生きることだよと励まされる。あとはそれぞれの登場人物の人間らしい感情(良いものも悪いものも)がリアルに感じられるとこが好き。
切迫感あり感動ありのミステリーで、すごい良かった。人は誰でも身の中に龍がいるということについてはなかなか考えさせられる。サイキッカーとまでいかずとも、やはりどんな形であれ自分だけにしかない、生まれ持ったものはある。ここに出てくる2人の少年を見てると、やはり自分の内にいる龍と向き合い、積極的に生きて行く事が以下に大切かを感じる。でも今、自分の内にいる龍はまだ寝てるなこりゃ。
ファンタジー小説だった。『台風がやってきた。ある意味ではこれぐらい呑気な災害もない。刻一刻と、近づいてくる様を眺めていることができるのだから』なるほどw
これも再読。断片は覚えていたものの、詳細はやっぱり忘れていました。サイキックが普通に生きることの難しさ、ラストで高坂が願わずにはいられなかった、人に助けてもらうことのできるしあわせな人生が訪れますように、というくだりには泣けました!
行方をくらます場面が多いせいか話が冗長な感じがし退屈を覚えることがあった。 しかし能力者の設定やその真偽について高坂が翻弄されるあたりの描写はワクワクでき面白かったです。
マンホールの犯人と思しきふたり組と対面し、高坂が言葉を選び慎重に情報を集めている時の慎司の発言に衝撃を受ける。彼の正義感によるものなのだと「お、おうそうか・・」と何とか飲み込む。雨の中慎司が出会ったのが高坂で良かった。他者の思考が読めてしまう能力を持ちながら、これだけ真っ直ぐ育つとは、かなり強い精神力の持ち主であると同時に、両親の理解と支えがある事が大きいと思う。少年の成長物としても面白い作品だった。ところでフェアな高坂を嵐の中、運転に駆り出させた実家での出来事とはなんだったのだろう?
再読です。 出だしは覚えていても その後のストーリーは さっぱり忘れていて、新鮮に楽しめました。 マンホール転落事故については 最近多い水害のニュースを見てほんとに気をつけなければと思った次第です。
龍は眠るの
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感想・レビュー:341件












































