向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)
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向日葵の咲かない夏の感想・レビュー(5898)
一度は途中で読むのをあきらめてしまった本。積読本(文庫)が品切れになったのと、読メでタイトルを目にする機会が多かったので、再度挑戦。初読みの時はあまりの陰鬱さに負けて中断してしまったが、今回は一気に読めた。彼と他者との会話は、どこまでがどうなのか…読み終えた後、実は母親との会話さえ、正確ではなかったのでは…と。誰にでも自分が主人公の物語があるとわかっていたけど、それを目の前に提示されると、やられた!!というか目から鱗!というか…。最後が哀しかった。
話の中盤で、何かがおかしいと思わせるような場面が段々増えていき、答えを知りたくて、ページを捲る手が止まりませんでした。しかし、気味悪さを煽っておきながら、最後は、説明っぽく、ちょっと残念でした。岩村先生の方が途中まで相当怖かったんですけど、あの人は何故、ミチオの物語から外されてしまったんでしょうか?最後の場面はアメリカンホラー的な結末を狙ったかのようでしたが、あまり効果が無く、残念。最後にひんやりゾッとするような怖さが欲しかったです。
暗くて陰鬱とした雰囲気漂っていて息苦しくなるお話でした…。最初からミチオ、怪しい!怪しすぎる!と思っても何が怪しいのかさっぱりわからず、結末に全てが解説のごとく話され、あぁそうだったのかぁと納得。会話の一つ一つ、描写の一つ一つがラストにつながるのはわかるんだけど、結末部分がだらだらと説明されてるところがどうにも読みづらかった!とは言っても、緻密さはさすがです。
ひたすら不気味、狂気に満ちていました。謎が解けるにしたがって驚きと焦りが強くなって鼓動がはやくなってしまいました。
主人公の主観で創作された叙述トリックの作品の中では、間違いなく秀でて然るべき小説であると思う。叙述トリックの真意に気が付いた時、ミチオ君の倒錯された想念が、まるで登場人物達の言葉によって代弁されているように感じた。
冒頭で感じる不気味さと違和感が最後まで途切れず続き、 覚めない悪夢の中にいるような錯覚に陥る。 一言で言うと、とても薄気味悪い小説。 万人向けとは言いがたく、かなり人を選ぶでしょうね。 私はこういうの大好きですが!
ちょっと歪んだ人たちがいっぱい登場して衝撃的。 一番歪んでるのはミチオ君だったのかな? そもそも彼は、恣意的に身の回りの物とかに人格を都合よく当てはめていってただけなんじゃないかな?
それぞれどこか歪んでいるように感じる登場人物達の歪んだ世界。事実を捻じ曲げ、解釈して苦しんでいるのは読んでいて気持ちのよいものではなかったが、気づいたら最後まで読んでしまいました。自分にしては丁寧に読んだので伏線も結構拾って「ひっかからないぞ」と思っていたのですが、スタンダードだと思えるラストにひっかかりました。それにしても、暗い気持ちになります。
読みやすくひきこまれるように読みました。人間と死んだ人がごちゃごちゃしてちょっとあれ?ってなったりしますが。最後 結局ミチオ君はどうなったのかわかりませんでした。先生は本を取り上げて終わり?
う〜んなんだか不気味。最近は独特な小説が多いですね〜。ミチオ君はキャラが変わりすぎですね。最初はおどおどしてたのに…。最後の方は怖さすら感じました。っていうかミカはトカゲだったんだ〜。
いろんな角度からの仕掛けが複雑で、ページを何度も元に戻したり、読み終わって真相が分かった後は文章や会話の1つ1つが真相の意味を含んでいた事に気付きまたページを捲りなおしたり、余韻が残る一冊でした。S君を目にした時『鬼の跫音』を思い出し、またSが出てきた〜!と少し怖くなりました。
ホラーというから怪奇現象で犯罪が行われるかと思ったがちがっていた。 主人公は小学生9才。スーパー小学生。使う熟語は難しいし頭良く推理するし、我が9才時と比べると・・・。で、この小学生の名前がミチオ君。あ?道尾くんのこと?そうなんや。
1時間で読了できるくらい読みやすい。ただ内容は・・。ミステリーを沢山読むファンの方にとってラストの結末は納得がいくものではないでしょう。私はこの作品はあまり好みではないです。
厚い割には会話が多かったので、読みやすかった。終盤まではドキドキしながら読んでいたけど、それ以降は色々と都合よく処理されていく感じで、腑に落ちない点もあった…。道尾秀介はこれが初めてだったけど、こういった作風は好きなので、とりあえず他の作品も読んでみようと思う。
爽やか小説と思って結果がこれだよ!/文章が非常に読みやすくすらっすら進んだんだが、ちょっと予想外のラスト/いい意味での「気持ち悪さ」があるんだけど、そこからの展開がちょっと自分には合わなかったなーという印象。中盤の緊迫感とてもよかったし、仕掛けも嫌いじゃない。だからこそ、ラストにかけての描写はもう少し欲しかったかなぁ。母親との和解の過程がよくわかんない..そのせいでラストにあまり感情移入できない/と、いうかこれなんかまだ裏に何か隠されていそう。そんな不穏な空気を感じる作品。
なんか後味の悪さが残りました。ちょっと話としては自分に合わなかったな〜。ミチオが少年探偵のように色々探っていくんだけど、素直にその展開で良かったんではないかと。無理に後半辻褄合わせをした感が拭えないかな。さ、次はなんにしよっかな(^_−)−☆
何とかいて良いか、一応はミステリーなんでしょうね。小学生の僕と、生まれ変わった友人Sと、3才の妹ミカによる殺人死体遺棄犯人を追いつめる!、そして結末は・・・と流れていくのだが、いまいちリアリティに欠ける。小説にリアリティを求める必要もないのだが、私は求めちゃうのかな?。小説の内容としては面白いし、文体も読みやすい。やはり伏線の張り方が、私の感性と会わないんでしょうね。最後の方は、なかなか意味が読み取れなかったところがありました。
ミステリーにしても人間を描くにしてもどっちつかずの中途半端感が。この作者さん、自分の中での位置づけ難しい…もっと読みたいのかもういいやなのか、迷ってる。内容については、哀しいな。の一言です。
小学4年生の僕は終業式の日、クラスメイトのS君が自宅で首を吊っている姿を発見する!しかし、その1週間後S君はあるものに姿を変え「僕は殺されたんだ」と訴えてきたのだった!かくして僕と妹のミカは彼の無念を晴らすため、事件の謎を追っていく。 いやあ、これにはちょっと驚きました。もうこの手のものには何回も騙されて尽くしてるのに、途中でなんかおかしいぞとは気づくもののなんでやられちゃうのかなあ(笑)緻密な本格ミステリと人間の本性をあぶり出すドラマが合わさった傑作!ネタがあれなのでコミカルな部分があるのも良かった(笑
非常に後味がわるいw気味が悪いというか・・・このような表現は乙一に似ているかな?もういちどじっくりよんでみようかとは思う。
死んだ人間が生まれ変わって主人公の前に現われるなんていう話は初めてだったので新鮮な気持ちで読むことができました。登場人物の心理が複雑で理解し難いです。でも、お母さんにサプライズをしようとして、あんな悲しい結果になってしまったなんて、悔しくて心が痛みました。しかし、色々と謎のままで後味が悪いです。
読んで、すぐにもう一回読みなおして見てくなる作品でした。読んでいる最中に意味深な部分が多くあり、読み進めていくうちにわかっていく、そしてエンディングまで楽しめる作品複雑な心境を、繊細に綿密に作られていてすごいなぁ~と感心しました。今まで、ほとんど読んだことがなかった道尾秀介さん。はまりそうです。
これ凄いなあ!確かに、首を傾げてしまうようなところや、納得できない部分はあります。ですが、それを補えるストーリーでした。最後で判明していくところとか特に!なんだそれと思ってしまっても、驚きが勝るし、で何でそうなったの?じゃあ、あのことはどう説明するの?と好奇心を擽られる新たな疑問が次々浮かんできて一気に読んでしまいました。好き嫌いがわかれていますが、私は好きです。また再読したいですね。
なんか後味の悪さが残る作品。こらが道尾秀介を読む1冊目だったら、それ以降は読んでいないかも。
「僕だけじゃない。誰だって、自分の物語の中にいるじゃないか。自分だけの物語に。その物語はいつだって、何かを隠そうとしてるし、何かを忘れようとしてるじゃないか」
初めのプロローグで妹のお腹を「ラテックスのつくり物のようにすべすべした」と比喩表現していることにまず違和感。そしてその後も次々と違和感の残る書き方で物語が展開されていくが、終盤の怒濤の解説編(笑)でどうにか納得。叙述トリックを駆使して読者を騙そうとすることに重点を置きすぎたのか、肝心の内容が若干押しつけがましく感じられて少し残念だった。
向日葵の咲かない夏の
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