空色ヒッチハイカー (新潮文庫)
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空色ヒッチハイカーの感想・レビュー(437)
入試問題で垣間見て、一読惚れ。こんなの入試に使ってたら、集中して問題解けないよ(-∀-)(笑) コミカルさが目立つが、シリアスな一面もちらほら。両方をうまく使いこなしているから、独特の読みごたえがあるのだと思う。 ラストがもっと納得いくものだったらよかったのに。
しまった。やられた。てっきりそうなんだと思ったのに。杏子ちゃんの取った行動はたぶんおそらく間違いなく、正しい。お兄ちゃん依存症の僕、彰二。すごいおにいちゃんなのはわかったし、その背中を目標にしてたのもわかったけど、ちょっと、それは、依存しすぎじゃないかね~。「流星ワゴン」のような重さはなくひたすらカラリとドライブ。でも、「ふたり」のようにコンプレックスを抱えた下の子は、ムダな苦労と折り合いをつけて、多分、おそらく、成長していくのだろう。
全体的にさわやかな印象で、『青春』って感じだった。所々共感が持てるとこもあり、読みやすい文章もあって良かったです。冒頭に書いてある通り、たしかにたいした事は起こらない話。だけどやっぱり特別な話なんだと思った。
18歳の夏休み、大好きなお兄ちゃんの残した車に乗って旅に出る。無免許の彼は、ろくに受験対策せずに東大法学部入学、国家一種試験をパスして、いなくなってしまった兄の免許証を持って、助手席にはヒッチハイクで乗せた、不思議な女の子・・・イマイチ感想が出ないので粗筋を。似た感じの作品で庄司薫の薫クンシリーズは大好きだが・・
橋本さんの本で初めて読んだ本。すっかりトリコになってしまいました!!車でドライブしているときに読んだので、内容にすっごいあっていてよかったなぁ...
この物語を初めて読んだのはたしか僕は主人公と同じ年齢だったはずだ。五年ぶりに文庫で読み返してみて僕はこの物語の面白さに再び出会った。一人の男とその同乗者を乗せて九州へ向かうキャデラック。運転手であり、主人公である少年の年相応の傲慢さと幼さがとても良かった。それはかつての僕が確かに持っていたのもであり、同時に自己投影をしていた部分でもあり、そして今の僕が失いただの読者になってしまった証でもある。これからさらに離れていくあの頃を、まるでアルバムをめくるかのようにしてまたこの本を読むことで思い出していきたい。
橋本紡さんの本はこれで3冊目。 相変わらずの文章の透明感がすごくいい。ヒッチハイクしてくる人を時々乗せながら美人な同伴者と車で旅をするというまさにこんな旅がしてみたいという感じ。読了感も非常に良くて面白かった。
読破。キャデラックで東京~九州へ。その間でヒッチハイクしてくる人々との交流を淡々とした筆致で著した作品です。ただ、それだけの物語なんですが…。『夜のピクニック』や『100㎞!』と同じように、ただ何かをやり続ける中で生まれてくる何か、が主題の物語なんですね。「戦争も、スペクタクルも、謎解きもない」ストーリーですが、人と人の心の交流やゆらめきの機微が細やかで、おすすめの作品です。
「半分の月がのぼる空」シリーズを初めて読んだのが高校入学してすぐの頃。橋本紡さんの透明感のある文章とストーリーの美しさに惚れてから、もう5年も経つんですね。この小説も非常に面白かった。読みやすく、テンポが良いので、短時間で一気に楽しめました。杏子が良いキャラしてます。結局のところ、世間とか社会とか、そういうものに縛られながら、自分のレールを探している。そんな時期が、いわゆる青年期なんでしょうね。
自分も受験生の時には勉強ばかりしていたので何となく彰二やお兄ちゃんの気持ちはわかる気がした。どちらもある意味正しく、ある意味間違ってると思う。結局は人それぞれなのだ。将来どんな風になりないかというのは自分で決めるものだ。
これって、ヒッチハイカーをしていろんな人に出会って、いろんな価値観を知って…という過程好き。最終的には、自分の目標から消え失せたお兄ちゃんを罵倒もできないし、連れ戻せもできないし。「お兄ちゃんを正しい道に戻す!」その正しい道、ってやつは誰が決めたの?なんかいろいろ考えさせられた。主人公のキャラクターが感情移入しやすくて、流れるように読んでしまいました。杏子ちゃんに苛つきながら(笑)でも憎めず、お兄ちゃんの身勝手さに呆れながら、そして自分自身を見つめ直しながら。
「場所を変えると見える風景は変わるよ。」大学受験の夏、兄の車で神奈川県から九州へ旅をする彰二。色んなことがあり、色んな想いを感じた青春の旅。彰二は途中で進むべき道を失いかけて、初めて自分のできることの少なさに気づく。そして、彰二の追いかける背中がいなくなってしまったことに戸惑う気持ちはよく分かった。彰一の人より下手くそなものを見つけて嬉しくなる気持ちは分からなくもなかった。人生とは自覚することで始まるのではないか。そこから挫折や再スタートをきるのだ。
「There's nothing wrong with going nowhere, son.It's a privilege of youth(あてどもない旅は、若者の権利だ)」 若い日の不安と焦燥と辛酸と自意識。「Goodbye,friend」「Hava a nice life」
この物語の素敵なところは、東大を目指す18歳の無免許少年が、同伴者の杏子と共にヒッチハイカーを拾いながら旅をすること。その姿は、真っ直ぐに道を進みたいなら、進めばいい。だけど、そこにあるわき道を無視して先を行くのは、勿体ない。寄り道をしたからこそ出会える素敵なものもあるのだから。ということを教えてくれた。
少し前の自分と照らし合わせながら読んでました。物語の結末が良かったのか悪かったのかはわからないけれど、少なくとも彰二にとっては大きな糧になったんだろうなあ。個人的には、杏子、箭野、お兄ちゃんとかの話ももっと詳しく知りたかったですが……。自分もこういう無茶な旅がしてみたいです。まあとりあえず、免許は取ってからで(笑)
若さ溢れる爽やかな話だった。個人的には自動車教習所を卒業したばかりなので、車での旅に憧れた。努力しなければいけない人もいれば、努力できる何かを探さなければいけない人もいる。他からどんな風に見えても、その人にしかわからない悩みがあるんだなぁ、人間って。ヒッチハイクで乗せていく人達も個性的で魅力的。この旅を通して彰二は成長するんだろうなぁ。若い事が羨ましくなる空色の作品でした。
勉強も何もかも投げ出し、兄を見つけるため九州に向かう僕。旅の途中で拾った魅力的な女性、杏子。様々なヒッチハイカーを拾いながら、二人は旅をする。すごい青臭い物語だな~。でもこういうの嫌いじゃない。天才の兄と凡人の僕というありがちな設定だが、ここに杏子や個性的なヒッチハイカー達が加わることで、より面白くなっていた。ちょうど一年前、私も彰二と同じく受験生だった。ぐだぐだと勉強のことで悩んでいた自分が懐かしい。一年前にこの本を読んでいたら、また感想は違っていたかもしれないが、この時期に読めて良かったなぁと思う。
最初は杏子さんと同じく、お兄さんはてっきり亡くなっているものと思いながら読み進め、次第におや?これは違う気がするぞ?と首を傾げることになり、終盤辺りであぁやっぱり。結局やの君はどうしてしまったのかが、とても気になるところです。曖昧なことが多いまま終わってしまう物語ですけれど、全てにおいて綺麗さっぱり解決出来るなんてことは人生にはそうそうないもんなぁと妙な納得をしました。
天才には天才の、努力家には努力家の、凡人には凡人の苦労があって、悩みがある。真っ直ぐ道を行くだけじゃつまらない。ヒッチハイクで出会う色んな人によって道を変えられ、寄り道しながら、時には引き返したりしながら、前へ進む。何かを変えたいと思ったら、動かなきゃ景色は変わらない。結局、世界は動かなかったし、目標は失ったままだけど、それでもこの旅は大きな意味があったと思う。あてどもない旅は、若者の特権だから。
綺麗すぎる世界に迷い込んだ感覚。汚れてしまった自分にはまぶしく思えた。自分もそういう気分で旅をしたことがあったなあ。また旅に出たくなる。
弟の想いが痛いなぁと思っていたけど?色々な人生の人を乗せ南へ・・・。そして後半まさかの展開へ。やっとお兄ちゃんからの卒業・・・弟君もお兄ちゃんも自分の人生を歩けそう~ですね。ちょっとホロリ・・・面白かったです!!
発売当初買って、読まれることなく、本棚にしまいっぱなしだった文庫本。今日ふと手にとってなんとなく読み始めたらあっという間に終わってしまった。なんで今まで読まなかったのかとても不思議。さらっとしていて、読むのに抵抗がない物語。時々ハッとする箇所があるけど、あまり印象には残らないかなぁと思ってしまった。
村上春樹っぽいけれど、村上春樹よりはストレート直球な文章。最初はくだらない小説?と思ってしまったけど、そんなことはなくて、最後まで読み通すとすこし元気になれる、そんな一冊。私にも何かを投げ出す勇気があれば、こんな経験ができたのかも。彰二は勉強を投げ出して挑戦したのだから、それだけで十分、勇気ある少年だと思う。
性差や人生観など、作中で登場人物が語る、あるいは作品の根底に流れている考え方や価値観が私の好まないものであることが多かったために苛立つことしばしばだったけれど、物語の締めくくり方は良かった。安直な"成長"に走っていなくて。
本にすっと入り込めました。ウソみたいに自分も遠くに行ったような感覚になりました。
登場人物もみんな味があって
中でも、お兄ちゃんはすごいです。あんな天才いるんですか(ToT)イチゴ飛ばしの場面は競技に似合わず熱くなりました。
主人公はごく普通の優等生で、最後には目標を失ったけど寄り道しつつ真っ直ぐ進むんだろうなと思いました。
自分が望んでる人間に成れたとしても、悩みはできて、ずっと悩みを抱えて生きていく。そしてその悩みがカタチをかえても自分の中に残っていくんだと思いました。
彼の抱えている劣等感というものに共感しました。やはり天才にはどれだけ努力したとしても敵わない、しかし僕は天才にすこしでも近づくために努力しつづけるだろうと思いました
素敵な青春ノベルですね♪暑苦しくなく、キレイ過ぎず、悪びれてなくて、まっすぐであったかい(^_^) テンポがよく、登場人物も魅力的でした♪
最後の講評が思いのほかおもしろくて最後までいいテンポでしめられているなぁと!できる人の悩みはできる人にしかわからないしできない人の悩みはできない人にしかわからない。結局のところ悩みなんてその本人にしかわからないんですよねぇ。これだけテンポよくこの題材をあつかえるのは橋本さんならではですよね。
杏子の言葉にたびたびグサってきました。努力できるのは偉いことなの?私が聞かれてもきっと答えられないんだろうなー。やっぱり天才は何やっても天才なのか・・・。そんな人の悩みとかそれを追いかける側の心情とかなるほどーって思いながら読了。箭野くんのその後がちょっと気になってたり。
解説でも書かれたように、序盤ですぐにギャデラックや旅の理由などの謎を抱えたまま物語が出発しますが、読了後はやっぱり橋本さんらしい小説だと感じます。修二と杏子のやり取りはクスッとできる場面もあって修二と杏子のコンビは個人的に気に入ったので満足でした。今の時代でヒッチハイクは古いかもしれないけれど、こういう出会いを見てると旅っていいな~って思わせられます。もう少しよくを言えばその土地ごとの風景や街並みを書いてくれてると地元に住んでる人はニヤリとできるかも。
やっぱり橋本さんだな。背景描写が素敵です。「お兄ちゃん」の背中を追いかけている少年がヒッチハイカーを乗せながら旅をしていく物語。人それぞれに、自分にしか分からない悩みがある。彰二はいつかお兄ちゃんを許す日が来る事を分かっていたんだろう。それにしても苺飛ばし大会とは…。箭野の行方も気になる。
空色ヒッチハイカーの
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感想・レビュー:119件














ナイス!
































