猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)
猫泥棒と木曜日のキッチンを読んだ人はこんな本も読んでいます
猫泥棒と木曜日のキッチンを追加
猫泥棒と木曜日のキッチンの感想・レビュー(670)
一度はいなくなった母親のことを子はあまり気にすることなく新たな関係を築いて行き、幸せになることができるのだなあ。まあ、過去のことがあったためかもしれないがね。人間の環境適応能力はかなり高いとおもう。また、頭に思い浮かんだ事はすぐに行動に移すことが重要だ。今回の場合、子猫を間接的に救っても、そのせいで他の生きている動物は犠牲になってしまうかもしれなく結果は分かるはずもない。もし間違ってしまっても学ぶことがあるだろう。と、この本を読んで思えたところがある。それにしても、家族は良いものだー。
うまくまとまっているなぁという印象。「毛布おばけ~」との関連があるのかどうかは、そっちを読んだのが昔過ぎて思い出せなかった。しかし、「何かがかけている」「少し異なる日常」感覚をありのまま受け入れる、受け止めていくような物語のやさしさがあり、この著者のこれまでよんだ作品に共通する感覚で、あったかくなれる。よいなぁと思った。もうちょっと非常識なところに踏み外してもよいかもしれないけど。
似ている話をどこかで読んだ気がします。何があっても淡々と日々を過ごしていく姿に強さとガラスで覆われた脆さを感じて少し切なくなる作品。
読もうと思っててずっと読んでなかった一冊です。読み始めるとするする読めました。表現の仕方がすごく素敵だと思います。「彼女の泣き方は、まるで水がこぼれるようだった。コップに水を注いで、注ぎきれなかった分だけがこぼれたって感じ。」とか健一君とみずき、二人とものものの感じ方が好きでした。
消ゴムも修正テープも白い絵の具もない。書き始めたらもう真っ白な画用紙には戻らない。何も消せないし、誤魔化せない。人生ってそんな感じだ。みずきが、お母さんが家出したことをあまり気に止めないことも、車に轢かれた猫を庭に埋めたことも、他人の家から猫を盗んだことも、全部画用紙に記録される。悪いこともいいことも全部消えない。全部消えなくて、1回きりで、やり直しなんてきかないから、人は一生懸命になれるんだと思った。
身近に死を感じたら、あんなに冷淡さばさばのみずきも、「私は生きている」を感じたいよね。同世代の他のコよりも、多くのことを経験して、少し大人になって。だから他のコよりも、生きることを愛して。
途中まで読んで、あれ?なんかこれ読んだことあるような気がする。と、考えたら、あれだ。「きみが見つける物語」に収録されてたんだ。というのはさておき。 解説にもあるけれど、ベースは「誰も知らない」に通じるモノがある。でも、みずきは高校生で、お金もあって。だから、あの子たちのような悲惨さはない。それでも、捨てられた子。というゆがみは垣間見えて。そういう不器用さがいとおしい。
どんなに都合の悪いことを隠しても取り繕っても、子どもは親のことをどこまでも深く観察している。精神的に親を捨てることで、主人公はどんな大人になっていくんだろう。その後が気になる話。
内容はすごく深刻なはずなのに、読み終わった後心があたたまるお話でした。
主人公のみずきをはじめ、芯の通った前向きな登場人物が多くてとても好きです。
母が家出してしまい弟と二人で暮らす女子高生と、その女子高生に思いを寄せる男子高生の物語。ドラマティックでは無いが、何気ない日常に潜んでいる事件を取扱い、少年少女が少し大人になる過程を描いていて、じわりと心に染みこんでくる。優しいようで、芯のある物語。生きるとか、大人になるとかいうのは、難しい。
なすすべもなく急に訪れる現実を目の当たりにし、どのように対処していくか。生きることの難しさというのが感じられる本でした。ところどころに織り交ぜられる、サッカーの話が好きです。マルセイユルーレットいいです。
深刻で重い状況なのに、出てくる人物が皆冷静で芯が強く描かれてるので、ほんわかして、読後は癒された話だった。どんな状況でも、信じられる仲間がいて、自分を見失わなければ生きていけるんだなって思った。
ほのぼの穏やかな物語のようでいてものすごく芯の強い作品に感じるのは、みんなぼんやりに見えるけど信念みたいなのがある、からかな?人の図太さと繊細さの両面が魅力的。さらに、とあるシーンでは飛行機の中で読んでたけど涙が止められず。橋本紡さんの本を読むのは初めてなのだけど、男性作家が書かれるキャラで、女性、男性とも自分好みなのが珍しくてびっくりした。(著者)男性だよね!?て何回も確認したくらい。
面白かった。それなりに重い内容と淡々と流れる物語のバランスというか雰囲気が良い。みすぎ達は、現実の人間よりも人間らしい生き方だ。辛い理不尽な世の中でも、普通に受け入れ淡々と自分なりの生き方をするみずきの姿は何だか好きだ。……にしても、橋本紡さんの作品に出てくる料理シーンは本当に美味しそうだ。
設定はほぼ実話とのこと。初めて読んだ時のことをよく思い出せない。いつ後だったんだろうか。あの時は面白い本だと思えなかった。猫泥棒になることがみずきの、何だろう。うまく表せないけど通過儀礼というかやらなくちゃならないことだったというか。
タイトルに引かれて読んでみたけれど・・・ミヅキが学校行ってる間、コウちゃんは どうしてるんだろ? 幼稚園? 保育園? ちょと心配。
何年ぶりに読んだんだろう。確か高一の頃だった気がする。あのときはこの文体が浅いと感じて少なくとも面白いとは感じなかった。だけど今は、その浅さがたまらなくすきになっている。
やっぱり橋本さんの季節の描写がツボだ。
決して楽しいお話ではないけれど、でも重すぎるという話でもない。
最後を読むと得られる安心感みたいなものが、この物語なのだろう。
タイトルに惹かれて購入。凄く良かった。みずきの置かれた状況は不幸かつ深刻なはずなのに全くその気配が伝わってこないのが凄い。あと私は橋本紡の食べ物の描写が凄く好きだ。食べるということは生きるということと直結していると思い知らされる。猫泥棒というポップな題材と美味しそうな食事の描写。きっとこの本はまたいつか読み返すんだろうなと思った。2011/384
みづきのしっかりしているところは,コウちゃんがいて健一くんがいてお母さんがいるからこその強さなんだなぁ,と思いました。猫好きなので猫のことがいっぱい出てきて嬉しかった.けど引かれた猫のくだりはちょっと・・・. 最後にお母さんが帰ってきてホっとしました.
猫泥棒って何だろう??ってタイトルに惹かれた作品。読んでみたら真剣に猫を泥棒してて、しかもちょっといいお話。切なくて、優しくて、温かくて、最後はほっこりできるお話でした。橋本さんの作品好きだなぁって改めて思いました。
結構面白かったです。ただ、人間がバラバラになると歓喜して、動物がひどい仕打ちを受けるのを見ると暗くなる私としては若干……。作品としては良かったですよー。
やっぱり橋本さんの描く文章はとても好きだ。ただ温かくて面白いだけの話じゃないのに、最後はものすごく幸せな気持ちになれた。みんな、どうしようもなくどうにもならない大きな流れに抱かれて生きてる。私もしかたないという言葉は嫌いだし、それを言ってしまえばそれで終わりだけど、でも、やっぱりしかたないことってこの世に溢れてる。それでも、今を今できることと今大切にしたい人と一緒に生きるって、いいことだよね。なんか幸せだ。
淡々と語られる方が物事の切なさや重さを余計に感じる。橋本さんの書き方はいつもそうだ。どんなことがあっても何が待ち受けていようとも、それでも前を向いて光の方へ歩いて行こうとする。それが自分の心の奥とつんとつつく。それは切なくもあり、泣きたくもあり、救われたりもする。
母が出て行ってしまって、高校生のみずきと五歳の弟と二人っきりで生活する。うん、解説で書かれていた映画みたいな雰囲気もあるけど、だけど最終的に希望がありそうでよかったと思う。
おもい話のはずなのに読み終わったらホッコリしてました。みずきが猫を盗む時、「間違ってるってわかってた。おかしいって知っていた。子供の戯言だってことも悟ってた。けれど、わたしは間違ってる自分を頼もしく思ってもいた。とにかく心は走り出していたし、わたしはそんな自分をとめるつもりは無かった。」ってセリフを読んだ時、なんかかっこいい思ったと同時に、健一君みたいに僕もみずきのことが好きになりました。
おもしろかったー♪みずきと健一くんの仲の良さというか、関係がすごく魅力的。母親が家出をし、弟コウちゃんと二人で暮らしているのも、淡々としてるというか、全く困っていないのがすごい。北嶋や脩さんや獣医さんなど、他の登場人物も皆素敵なキャラでした。読後感もスッキリさわやかです。
すごくほっこりしました。猫が好きな私には猫の死体の描写はつらかったですが…。最終的にはほっこりしてしまいました。タイトルだけを見たときもっとさわやかな話だと思ったのに思った以上に暗いところがありました。でもイヤな闇じゃなくて…。うーん、難しい。とにかく好きな話でした
初橋本さん!
始まりかたが気になって読み始めた。お母さんが家出したって所から入る。
よかった(*^.^*)自分が頭ごちゃごちゃしてる時に読んだらほっとするような、何も考えなくていい時間とかぼ〜っとする時間を作ってくれるような文。
橋本さんが書く人はなんだか惹かれる。
猫泥棒と木曜日のキッチンの
%
感想・レビュー:167件














ナイス!





























