エイジ (新潮文庫)
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エイジの感想・レビュー(1425)
自分の同級生が同じことをしてしまったとき、自分は何を思い、何を考えるだろうか。そしてその子に対して、どう接することができるのだろうか考えさせられた。今起きている事件、問題が一気に自分の懐に飛び込んで来る。そんな感じがした。「エイジ」を通して、本当の自分を見つめ直すことができた。
多感な中学2年生のエイジが感じること。好きな女の子に対する揺れる想いや、同級生の起こした事件によって形にならなかった感情に気付いていく。思っていることを上手く口に出来なくて悶々と、イライラしてしまったあの頃の気持ちを思い出した。エイジがふと家族に思う「嘘臭い」という感情も分かるなぁ。エイジだけじゃなく、ツカちゃんも徐々に成長する。甘酸っぱい思春期の繊細な心理描写が見事。親の視点で見ると、どういう育て方をすると「キレる」か心配になるかも…。
思春期特有の揺れ動く心。親や友達、そして片思いの相手に対する不器用な気持ちのぶつかり方。あ~こんな気持ち何十年か前に私も持ってたような・・・昔を思い起こされました。そして、今中学生男子の母親として、息子たちをまた別の面から見てみようという気になります。もう子どもじゃないんですよね、彼らも。
中学生の頃、自分の中にあるもやもやを上手く言葉に出来なかった僕でしたが、「エイジ」が代弁し教えてくれました。自分のことなのに教えてもらうなんて変な話ですけど。理屈に適わないから人間は難しいんだなぁと。中学生なんてそれが顕著に現れる時期です。
中学生だった時に読んで覚えていたシーンがある。自分が、特殊警棒やコンパスを武器にする場面だ。思い返す度に、そのシーンにいるのは、エイジではなく、私自身で、奇妙な狂気に蝕まれるかの様で、実感を伴っていた。高校生になって読んでみれば、さらに現実に近づいた気もする。世界との、馬鹿ばっかりな世の中との、中学生という社会のくくりの中の一人にすぎないエイジの付き合い方を考えて、とりあえず受験勉強頑張ろうかなと思った。
この人はやっぱりすごいですね。カッコつけることがカッコ悪かったり、どこに着地するか自分でも分からないくらいフラフラと揺れ動いていたり、理由なんか無いのに理由づけされることに違和感を感じたりといった、中学二年生の少年たちの内面がすっごく良く表現されている。これは世代を超えて読み継がれていく生きた文学だなーと。
久々に重松さんの作品を読みました。 青春って色々な事が重なりあって、複雑だなぁ~ でも、こんなに長く書く必要あるのかな?とも思いました。
自分の中学時代を思い返す・・・ 友人とぶつかり部活をやめたり、中学3年の夏に再入部し衝突した友人と協力してみたり・・・ 友人の死に直面したり・・・ いろんな事を思い返し、懐かしみ・・・ 良かったです。
変に美化することもなく、等身大の中学二年生を描いた作品。「その気」をしまっておける奥深い場所は大人になってもずっと必要なんだろうな。
少年、すんごい悩んでるな。中学生の男子ってこんなに複雑な気持ちを抱いているものなの!?いろいろと不器用すぎて読んでいてもどかしい。同級生の犯罪から、部活動、片思いなどなど、ザ・思春期のモヤモヤを描いている作品。自分にもし息子が生まれたら参考にしよう。
中学生の微妙な心情をリアルに描いてて面白かった。自分が中学生のときってエイジみたいに色々ぐちゃぐちゃ考えたり、親に当たったりしてたなあ。自分の子供が中学生ぐらいになったら再読したい。
最近の子供…いや…自分も最近の子供な訳だけど、その子供たちの心情がかかれた本。エイジと親の場面が共感出来て親近感が沸いた。
下手だったり巧かったりするので評価が難しい。報道倫理への問題提起には頷けるが、作者がオッサンなだけに、中学生を書くのが下手。しかもその中学生の一人称に無理がある。加害者が主役でない所は好い。思春期の不安定さを書きたかったにせよ、エイジや同級生の行動には無理がある。セリフも中学生にしては、的を得すぎていたり、表現の時代遅れ感がある。リアリティに欠けると。この小説を読んで、思春期を理解したと思うのは危険。あくまで大人目線のフィクション。事実はもっと残酷でバカバカしく行き当たりばったりで責任とオチが無いと思う。
成長痛で大好きなバスケット部を辞めなくてはならなくなる中2のエイジ。クラブでのいじめ。通り魔事件の犯人がクラスメートだったこと。大好きな相沢さんからは別の女の子を紹介されたり...この間までは小学生で、何も悩まないで過ごしていたのに、中学生になると自分も周りも、自我が出て来て、とっても生きにくくなる。わざと悪ぶった言葉や態度をとってみるけど、心の中はすごく真剣で、悩んでいる。中学生の頃のこの悩みを抜けて、おとなになっていくのだろう。中学生のまま止まっている大人もいるような気もしますが...
思春期の少年たちの、理由なき心のもやもや・葛藤・怒りを連続通り魔事件と絡めて描いています。最初主人公の少年エイジは、客観的に自分を見つめていたりと、妙に大人に感じ違和感がありました。でも、後半になり、エイジがなにかも切って飛び出していくあたりから、そうそう思春期ってこういう感じだよねぇ、と入っていくことができました。「ナイフ」も読んでみたいです!
読書時間が確保できず、読み終わるのに時間がかかって、その間ずっと主人公のエイジと同じようなもやっとした気持ちを引きずっていました。ニュースになるような事件と日常との境い目の物語。エイジや友人たちの揺れる心を作者のやさしいまなざしで切り取っています。つい親の方に感情移入してしまいますが…。
心理描写がリアルでした。言葉と云うカタチで表現出来ないモヤモヤって自分にもあったと思う、今では簡単に言葉に出来るけど当時はできなかったなぁ、なんて思ったりそんな時代が懐かしいなぁなんて思ったり
★★★★☆ ナイフに続いて読んだんですが、良かった!思春期の少年の心情を本当に上手に描いてますねえ。自分が中学の時を思いだすと、共感できる点が多々ありました。うちの中1の息子にも読ませたいと思う1冊でした。重松作品 しばらく嵌りそうです(笑)
Le Petit Prince@灯れ松明の火
僕も読み終わりましたー!インパクトでいったら『疾走』がずば抜けていたんですが、やっぱりすごいですねー重松さん!あとは『ナイフ』『ビタミンF』あたりを楽しみにしつつ読んでみます!
ナイス!
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01/21 00:25
僕も読み終わりましたー!インパクトでいったら『疾走』がずば抜けていたんですが、やっぱりすごいですねー重松さん!あとは『ナイフ』『ビタミンF』あたりを楽しみにしつつ読んでみます!
ナイス!
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01/21 00:25
主人公は中学二年生。連続通り魔事件が多発して、その捕まった犯人が同級生だった。しかもそれが自分とたいして変わらない普通の同級生だった。なんかいろいろ考えさせられる。死ねばいいのにとか誰かを傷つけたいって思うことや「見えないナイフ」で人を刺す想像をするのと、本当に非人道的な事をしてしまうのは紙一重の違いなんだろうか、それともそこには大きな壁があるんだろうか。
中学生のクラスメートが連続通り魔事件の犯人として捕まった。同級生たちは傷つき苛立ち反感や共感を覚えてしまいながらも受け入れ成長する。
思春期ってこんな感じだったかも。わけがわからない怒りや焦りみたいな気持ちがあった気がするなぁ。すべて、「今から思えば」だけど。彼と自分の差があいまいだったこととか、怖く感じたけど、でもみんなそうだったんだね(笑)
「キレたい。あとで結び直してもいいから、いまは、ぼくにつながれたものぜんぶ切ってしまいたい。」エイジはそうして学校から飛び出し、学校、家、いろんなものからきれて、身軽になっていく。このシーンが一番好きだ。連続通り魔事件の犯人が、同級生だった。それ以降、主人公エイジは、犯人だったタカやんに思いを巡らせる。自分をタカやんに重ね、同化していく。同化することで、異化することができた。ここまで「他人事」を「自分事」にして、その先へと進んだエイジはすごい。今の中学生に、この本を読んでどう感じるか、聞いてみたい。
通り魔が、同じクラスの生徒だった。中学2年生のエイジたちは・・・。事件後の、エイジたちの日常を描いたっていうことかな・・・。・・・心に残るものが無かった。
「ナイフ」とは兄弟のような関係にある、と解説にもある通り二冊セットで読んでこそさらに価値がある本に思える。子供でも大人でもない微妙な時期に揺れ動く主人公エイジの心情、そして彼をとりまく中学生特有の人間模様を巧みに表現していた。紀元前のエジプトの古文書に「近頃の若い者は…」という記述があったという話は有名だが、若者、とくに中高生はいつの時代にも過剰に注目を浴び、そのことを意識させられる年齢であることを再認識させられた。ただ大学生が読むべき作品ではなかったかも。中高生のうちに読んでおきたかった。
少年の内面を表現するのが実にうまい。変に暗くならず、かと言って問題をはぐらかさず、真正面からとらえる。時代の空気を上手に表現してます。ほんわかするエンディングも申し分ないですね。次に『ナイフ』を読みますか…。
中学生の少年の心の葛藤や焦燥、もやもやした感情なんかがすごくリアルに描かれていてとても丁寧で上手な小説だなあ、と。ただ、主人公のエイジをはじめ登場人物がみんな良いヤツで純粋すぎる気が。そのせいなのか話もどこか出来すぎているというか。最後の方でなんとなく金八先生が思い浮かんだ。解説の最後の一文は本当に中学生が書いたの?と思えるほどこの小説のことを良く表した一文だった。
子どもら大人へと一歩踏み出す中学二年生。この多感な時代を、時にはとんがり、時には演じて、揺れる心の様と行動をしっかり描いています。主人公のエイジは、どこにでもいそうな中学二年生。でも、だからこそ、自分にも、こんな時代、あったよなと思い起こさせてくれます。そして、固定電話が携帯電話に変わった今も、きっと、こんなドラマがあるのだと思います。大人へと、良い意味でも、悪い意味でも成長していく。ちょっとワルぶったツカちゃんが、いい味、出していました。
少年犯罪と中学二年生。あの頃の自分を思い出しながら、懐かしい感覚に浸って読めた作品。自分でも処理できないモヤモヤした感情、爆発したくてもできない理性。ただエイジの環境を少し羨ましく思う。
友達を助けるのはカッコイイこと?カッコよくないこと?中学生の難しい人間関係にはとても共感できました。いつか自分もキレてしまうのではないかという恐怖を持つ主人公エイジ。「最近の若者はすぐキレる」と言われる世代としてなんだかわかるかも。
重松さんの作品は重たいし、ずっと本棚でねむってた小説。でも読んでよかった。主人公の気持ち、あの年頃の気持ちずごく懐かしい。矛盾している行動や言動。あの年頃の「カッコイイこと」「カッコワルイこと」。言葉では表現できないから、文章での表現も歯切れが悪く。だからこそ、作者の伝えたいことがすごくよく分かった。中学生にも、そして元中学生にも読んでもらいたい作品。
読書感想文用に読破。主人公とバスケ部主将の絡みが特に自分の中学時代を想起させた。中学時代はここまで高度な思考はしてなかったと思うけど煮え切らない感じは同じかな。
先日中二病を扱ったお話を読んだばかりだったんですが、なんていうか、本当に複雑なんですよねぇ。もう子供じゃない。だけど大人でもない。子供扱いされればむっとするし、かと言って大人にもなりきれない。当時どれだけ自分にとって特別な時間であるとしても、時間を経て振り返れば恥ずかしくなるぐらい平凡でしかないことばかりで。それでも、犯罪者になりたいわけじゃなかったんだよなぁ。衝動としては確かに何かがあるんだとしても、実行には移さないっていうか。何で、実行に移しちゃったのかなぁ。
21世紀に入った直後、土曜日が月のうち2日休業の頃のお話。今の中学生はもう少し幼稚な気がするが、心の中は微妙なんだろうか。大人でもなく、子どもでもない中学生の心の中の葛藤。いじめがあっても、親や先生に相談しない、カッコ悪いから。そういう心の内はよく書かれている。しかし、少年が引き起こした通り魔事件は重苦しく、楽しい物語ではない。読み始めたから読み進めただけで、なんとなく苦痛だった。
エイジの
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