リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫)
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リヴィエラを撃て〈上〉の感想・レビュー(377)
読み応えのある一冊。テロリスト、スパイの世界を見事に描いている。日本人の作家が、ここまで海外の空気を漂わせた作品に仕上げたことに、ただただ感激。しかし読むのに相当時間がかかるのを覚悟して読むべし!
再読したが、非常に緻密なストーリー展開で、最初に読んだときには気づかなかったことが多かった。やはり高村薫にはミステリーを書いてもらいたい。
再読。高村作品の中でいちばん好きな作品だ。世界や人間の醜い部分や隠されている部分を描いているのに、その中で生きている人々は、皆まっすぐ生きて誰かを愛して足掻いている。物語を支配しているのは静謐な空気だが、その裏で繰り広げられる謀略や裏切りにどんどん引き込まれていく。一度引きずり込まれたら逃れられないような力が高村作品にはある。冒頭で明かされているジャックの死という事実が、ジャックに感情移入するように仕向けられているようで、やられたという感じだ。しかし私はシンクレアとダーラム侯がお気に入りである(笑)
再読、やっと終了。そうそう、こんな話だった!って思い出しつつ…久しぶりに読んだけど、やっぱり好きだなあ。全体に流れてる空気というか雰囲気というか。ちょっと敵味方がややこしいのが難点だけど、再読だからこそ前よりなんとなく理解できる気がする。そして今も昔もひそかにおきにいりのキムさん。
沢山の人が死んで、銃とか、テロとかスパイとか、爆弾仕掛けて狙撃して、全く穏やかじゃないはずなのに、ロンドンの霧の濃いような空気と、アイリッシュ独特の人生観と、ピアニストの奏でる音楽が、静かに静かに心にしみて、やっぱり残るのは、誰かを恋しいと思う気持ち。高村薫作品っていつもそう!まるで純文学を読んでるみたいで、愛おしい。
文庫化されてすぐ弟が買って来て、興奮しながら「読んで!」と渡されて以来だから14年振りの再読。そのときよりは冷静に読み進めているつもりだけれど(ジャックとシンクレア、そしてシンクレアとダーラム卿とレディ・アンの関係の歪さは不思議なほど記憶が薄かった)(むしろ「伝書鳩」やM・Gやキム・バーキンと懐かしい再開ができた印象)(要するに根っからのおっさん好きってことかい)、それでも十分“血湧き肉躍る”展開に度を越えた暑さを忘れているうちに、世間では秋風が吹き始めていた。今日から下巻へ。
IRAのテロは日本人にとってあまりぴんと来ないものだがそこに生きる人がどれほどがんじがらめになっているか、そしてそこから逃げ出そうとしたジャックがどういう道をたどるかが描かれる。のだが、それがこの作品のすべてではないところがすごい。普通の小説が2,3作つまっているようなボリューム。
流石にディテールがすごい!高村氏が想像して創り出したフィクションだとは分かっていても、まるで実際にテロリストや諜報員に取材インタビューでもしたのかというくらい描写にリアル感があり、ゾクゾクした。彼らの非情なまでの冷酷さと同時に、人を愛する人間的側面が対照的に描かれていて切ない。ジャックとリーアンの運命を先に知らされているので、これから下巻を読むのが少し辛い。
☆☆☆☆★ 読み手に妥協を許さないような筆力は、物語そのものの面白さもさることながら、本当に勉強になることも多いです。想像を超える知識の集大成に加えて、クールながらもどこか熱いものを持った登場人物で彩られています。よくよく文章を拾っていかないと流れに取り残されそうになりますが、このスケールの大きさはさすがの高村作品のとうなずけます。
単行本読了済み。高村薫の書く男たちの叫びは悲痛だ。ジャックがシンクレアを呼ぶ声。シンクレアがエードリアンに再びの共闘を持ちかける誘惑の囁き。この男たちが戦うのは熱い血が流れる冷徹な世界だ。国家や組織の中で身動きが取れず、謀略の糸に絡め取られていく息苦しさと、それでも捨てることができない彼らの強い結びつきを思うと、結末を知っているからこそとても悲しい。
スケールの大きさと複雑な組織関係で、誰が誰の敵なのか混乱しながら読んだが、それが飲み込めてくると面白くなる。裏社会の非常さと裏切りの中で生きていく人間の苦悩が伝わってくる
いまいち入り込めないなーと思いながら読んでると、ある地点からぐっと入り込む、ずっとそれを繰り返しながら最後までいってしまった。何人もの人を手にかけたジャックだけど、死なないでほしい。でも死ぬんやろうな…
12年ぶりに再読。スケールの大きさに感動したはずなのにあまりに内容覚えてなくて驚きました…。昔読んだときよりは、背景にある世界情勢とか理解できてるかな…。
初高村さん。読み終わると、なんかすごい! しか出てこなくなった。諜報機関や外国の歴史に疎いので、細部をちゃんと理解出来てない。今度はしっかり勉強してから再読することにします。途中で、もうわかんない! と挫折しそうになりながらも、何かのパワーに引きずられ、結局最後まで読まされた。最後らへんで、ようやく俄然興味がわいたので(遅)、現在下巻を読んでるスピードがヤバいです。読みながら、かなり体力消耗してます…。にしても、男たちのこの濃密な関係性に引き込まれっぱなしです。ちょっと赤面しちゃったりもして。
始めて高村薫女史の作品を読んだ。ジャックの好感度を高めるエビソードが多いが、冒頭にその人物の行く末を暴露されているので高揚感の限界あり。シンクレアの立ち位置がいい。
去年の夏は暑くなりたくて照柿、今年は冷たい雨に凍えそうなリヴィエラを撃て。もう何回読んだのかわからないが、今回はものすごくじーっくりと読んでいる。
共鳴とは、振動体が、その固有振動数に等しい外部振動の刺激を受けると、振幅が増大する現象。振動体:IRAの闘士を父親にもつジャック、警視庁外事一課の手島、MI5のキム。固有振動数:Traitor、それぞれの妻、恋人、父親がわりと言ってよい仲間、各々の男の存在と価値そしてプライド。恋人のリーアン、父親がわりのゲイル、妻とモナガン、内縁の妻と上司M・G。国家、権力、組織に虐げられた男達の魂がまさしく共鳴する。感動巨編の国際諜報ストーリー。
物語の面白みの一つに、主観と客観、それぞれの状況が関わり合ってるリンク感があります。これはまさにそういった重層型物語の化け物。是非、ご一読を。
これは高校の時から年に1度は読む愛読書。これに感銘を受けて、イギリスに行っちゃったほど!この緻密な情景描写と人間模様、キャラクター設定とストーリー展開。すべてにおいて完璧です。スパイ小説で涙したのは初めての経験でした。。。
何回読んでもいい。登場人物が多い上に組織関係がえらい複雑だけれど、それを一気に読ませる力強い構成。高村薫らしい、感情と行動に矛盾をはらんだ主人公の青年像も好き。
リヴィエラを撃て〈上〉の
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感想・レビュー:46件














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