号泣する準備はできていた (新潮文庫)
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号泣する準備はできていたの感想・レビュー(1421)
懲りずに江國香織 さすが直木賞ということなのか悪くないし共感しようと思えばできる部分もある ただやっぱりいろんな意味で「噛み合わない」 女性から支持されているらしい江國香織ですが 世の中の女性がみな手放しでこの小説に共感し憧れているなら僕は一生女心は理解できないししたいとも思いません ただタイトルはいいですね 号泣する準備はできていた 読んでみたくなるタイトルです
解説の言葉を借りると、 “江國香織の女は「引き受ける」女だ。本能は決して垂れ流さない。始末をきっちりつけようとする。だからより痛みは増すのだろうけれど、彼女たちは歩き続ける。” これは自分のことを言っているのかというくらい的確で共感してしまう言葉だ。始末をつけることの痛みは、曖昧にさせている地に足がつかない感覚よりも苦しいが、けれども明確でいたい欲求に駆られる。
日常をパツンとオチ無く切り取った短めのお話が多いので、その時の気分次第で合うものも合わないものも。「じゃこじゃこのビスケット」と「手」の雰囲気は好きかな。直木賞作品だけど、これが江國さん代表作に数えられてしまうとちょっと残念な気が。
江國香織の直木賞受賞作。なんか大人の恋って感じで、僕にはあまりしっくりこなかった。女性の心情が細かく描写されていて、個人的には「どこでもない場所」がかっこ良かった。年をとって再読したら感じることも違うと思う。
様々な日常のワンシーンを短く切り取り、それが淡々と描かれているという印象です。登場人物の機微なんかを想像しながら読み進めていくのが面白くて、その感覚にハマりました。流石の直木賞受賞作!その日の気分によって様々な捉え方や読後感があるのではないかと思いますので、いずれ再読したいです。
雰囲気から様々なことを読み取る短編なのでしょうか。どの短編も何も始まらず何も終わらない状態で完結してしまっているので、どうもすっきりしませんでした。他者様のレビューを読むと、高評価の方が多いことを考えると、僕の読解力が未熟なだけかもしれませんが、個人的にはいまいちでした。
短編だと江國香織の世界に入り込む前に話が終わってしまう感じなのがさみしい。
一話ずつ余韻に浸りながら読むのが良いようなお話でした。
失恋というと少し違うけれど、自分の中から「恋」を「失」う話の集まりでした。
あとがきの江國さんご本人の言葉を読むと、改めてストーリーが心に染み入ります。
「たとえば悲しみを通過するとき、それがどんなにふいうちの悲しみであろうと、その人には、たぶん、号泣する準備ができていた。喪失するためには所有が必要で、すくなくとも確かにここにあったと疑いもなく思える心持ちが必要で
国語の入試問題。「号泣する準備はできていた」のは、①いつですか。②なぜですか。短編なのに結構考えた。それで、解答は①冒頭の隆志の電話に出たとき。②木のない電飾は愛のないことの比喩だから。でどうですか。様々な短編がぎっしり詰まった一冊。恋人との話はやるせないものが多い。家族との話には暖かさと皮肉を感じる。「こまつま」に出て来る百貨店は日本橋高島屋だと思いますがどうでしょう。私も大好きなお店です。いつまでもあのままで在って欲しい。
とてもとても切ない気持になる。喉元がくっと閉まってしまうような気持ち。。等身大なのだろうか、彼女たちの生活のはたから見る幸福感と行き詰まりと。深夜就寝前に読んでいると思わず思考の波に襲われてしまう。少しほの暗い明るさのもとでの気分の読書のおともに。
経験してる人なら、ぐっと泣きたくなったり、過去をぼんやり思い出したりしてしまう作品。すべてが中途半端に途切れるところが、「あ、人生って、そんな感じだよね」と思わされる作品。 たとえばいま辛い時期に在る人に読んでほしい。
何らかの不貞に頼らないまま一人の人間だけを愛し続けるのは、もしかすると不健全なことかもしれない。この短編集を読むと、わたしの中心はぐらぐらしはじめた。愛人だとかかつての恋人がいるからこそ、わたしは自分を保っていられる。ぐらぐら。混じりけのない愛なんて、ミルクのそれのように賞味期限があっという間にくるわ。ぐらぐら。「話せば話すだけ困惑を増す」理屈じゃないの、生きてるぶんだけ、説明のつかない感情はあたらしく姿をあらわす。
正直好きな文章ではなかったです。女性から、それも、年齢を重ねた人からの共感しか得られないかと思いました。「手」と「号泣する準備はできていた」は、すきでした。
「浮気したら毒入りスープで一緒に行こう♪」笑顔の平松愛理にゾッとしたものである、女は怖いね。でも江國さんの描く女性はもっと怖い、所詮は虚構のホラー小説が裸足で逃げ出す。離婚を決意していても笑顔で夫の家族と過ごせたり浮気しつつもシレっと姑と温泉旅行してみたり男の想像など到底届かない本能のままの女性像…休日のジャスコでの幸せそうな家族のお母さんもかと思うと背筋に冷たいものが走るのである。他の作品も怖いもの見たさでまた読んでみたいね、そう「凍りつく準備は出来ている」から…
やっぱり江國さんの本は、一度読んだだけじゃわからないなー。何度も読んでやっと言いたいことがわかる感じ。とにかく、なんだかみんな寂しい感じがした。
江國さんの小説は前から気になっていたけど今回が初めて。私はこんな恋愛したことないからよく分からないと思う一方で、この感覚分かるなと思う部分もあった。それこそ自分とは別世界の話なのに、どこか自分を見ているような不思議な時間だった。気持ちじゃなくて感覚が分かる感じ。現実って全然キレイじゃないし、生きるってすごく辛くて惨めでおっかないけど、それをこの短編集では決して美化せず描いていて良かった。だからこそ生きていくって恋をするって素敵だなと思えた。
図書館で。高校生の頃や大学に入りたての頃は共感していた記憶のある江國香織さんの作品が、この年になって読んでみるとあまり共感できなかった。12編のお話の主人公全員が自分が幸福でないことを愛しく思ってる気がして少しゾッとした。「手」と表題作が12編の中では好みだった。失恋から日常を取り戻そうとしている感じが。決して嫌いではないけれど、もう一度読むことはないかな。
初めての江國香織でした。全然共感できなかったし、なんか羨ましいのが悔しいような、けど絶対共感したくないような。なのに、すごいがっつりと喪失感だけ味わわされた感じです。
さらっと読める、でも深くも読めるのかもしれない短編集。相変わらず文章自体が心地いい。『どこでもない場所』がなんだかわかるなあと思えて、『そこなう』はいろいろ刺さった。この女性たちのように表面的にでも強くあれたら。
短編12編。数年前に手にしたときは「こまつま」が印象的だった。今回、読み始めて「ああ、この話は…」と、ストンと心に響いてきたのもこの作品でした。著者の短編には、都会的でどこかアンニュイな印象を持っていたのですが、デパートが好きな女性を書いているところに、親近感を覚えたからかも。少し辛らつで、差別的な目を持った、小心でいて、プライドのある女性…それは家庭を切り盛りし、必要とされていることから発する自信なのだけれど、グラッパをふいに飲もうとし、躊躇したりうろたえたりする僅かな時間の出来事が、妙にリアルでした。
江國さん短編集。相変わらずことばがいい。さらりとしたことばだったりするのに、たまにずしんとくることばがある。表題作のなつきの描写や「こまつま」っていうタイトルは、只素直にかわいいと思ってしまったけれども。
短編集。どうしてこうなっちゃったんだろう…」と思っている女性達の話。でも『準備』という言葉の示す様に、決して他人には悟られないように取り乱したりしない。きっと彼女達は、今日の占い?なんてのも信じないだろうな。
こういう文章を読んで感じ入る感性が求められていた頃、懐かしいな。人それぞれの刹那や、どうという事件も転換もない、ある一時の断片。人には人それぞれの物語があるんだねぇ。深く読まないとダメなんだろうな。でも、無理なら無理で、程よく時間をつぶせる短編ですわ。あの流れから出た言葉を、よくもまぁ、タイトルにできたなぁと、しょうもない断片に感心・・・。
★★★ 再読。未完成感、というか、あたりまえだけどこの女たちの人生は続いていくんだよなあ、という印象が大きかった。わたしも「号泣する準備はできていた」けれども、女性たちの淡々とした強さに改めて圧倒させられてしまった。今回は『そこなう』が心に残った。
江國さんで初めての短編集。雰囲気はほぼ統一されているけど、まったく別の物語たち。季節で言えば、秋かな。熱い話も無ければ、凍える話も無い、しかし、初秋や梅雨、晩秋や秋晴れ、いろんな秋を表現している、そんな感じ。好き嫌いは分かれると思うけど、他の作品同様、著者の着眼点と、なにより他の人には無い表現方法が個人的には楽しめた。
あんまりわからなかった…まだ早すぎたのかもしれないしもしかしたらずっとわからないままなのかもしれないけど、ただ、「綺麗」だなってことはわかった。綺麗な灰色って感じ。
それぞれの女性の心に静かに訪れた、感情の曲線が下降に転じた一点や、気持ちの途切れ、ブレーカーがふいに落ちたような暗闇を鮮やかに捕えています。その瞬間は悲しいのではなく、寂しいのでもなく、辛いのでもありません。ただ、異物感(違和感ではなく)を覚えながらも、あっという間に過ぎる、感情的にニュートラルな空白の一瞬のようなものかもしれません。その後に感情の波が押し寄せるのです。このような微妙で、生々しく、時には残酷な瞬間を描くのは、江國さんは本当にうまいですね。読んでてゾクゾクしてしまいました。
今の僕には、この本で描かれたものに共感することができないし、他の人がどんな風に共感するのか想像もつかないけど、いつか少しでもわかるようになるのかな…
私はいつだったかは定かじゃないけれど、この短編集を読んだことがあった。なぜか『熱帯夜』と「新村さん」を覚えている。話ひとつひとつがリアルな重い話が多いのだけれど、なぜか綺麗に思える。 読みやすい。
タイトルの響きが素敵だったので購読。あっという間に読めた。短編集だが、1つの共通のテーマに合わせて創られているような印象を受けた。
号泣する準備はできていたの
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感想・レビュー:211件














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