神様のボート (新潮文庫)

神様のボート (新潮文庫)
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神様のボートの感想・レビュー(1811)

娘草子の成長と自立。母と子の相手を思う心。文章が美しい。江國香織、毎日新聞 日曜日の書評も好きです。

好きだなぁ~。同じ場所に留まれない母、大人になるにつれて疑問を感じながらもママの事が好きな娘。運命の人と出会うとこんなになっちゃうのかしら?16年もの間、捜しに来るのを待ち続けるなんて・・・。綺麗な思い出の中で生きるのは、美しいけれど、切ない。今、感じる事と、数年後に感じる事はきっと違うはず。数年後に再読したい。

「あ、オレの好きな江國香織はジャストこれ!」と言い切れる世界観。やはりこの瑞々しさは初期の作品に集中するのだろうか、実にいい。少女目線と女目線のパラレルは親子というスパイラルを経てメビウスの輪の如く幻想的な幾何学的模様へと昇華していく。夢か現実かすらわからない、そう草子の存在すら読者の感性に委ねられる創り込みは小説というより一枚の絵画を観ているようである。甘く、切なく、儚く、そしてちょっと狂気じみた波にゆらゆらと揺られる神様のボートはいったいどこに辿り着くのでしょうね、安航を祈る〜Bon boyage〜
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/03

最後の方の葉子が、やっぱりとっても好き。だって、わたしもたぶん大好きな人を失ったら、なんの為に生きてるのかわからなくなると思うから。恋って、やっぱり狂気だ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/17

自分の年齢のせいか、草子目線のほうがスッと読めた。ママはイカれてる、とあたしも思う。骨ごと溶けるような恋なんてちょっと羨ましいけれど。ママが、草子の「パパにそっくり」な所を誉めるたびに、なんだかとても寂しい気持ちになった。あとがきの最後の2文は痺れますね。(しらないジャズ曲を調べて聴きながら読みました。素敵でした。)
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/15

【大切な人に再び出会うため母娘で放浪生活をする話】 『読んでいて上手く表現出来ないけど怖くなった。母の一途な純愛にもみれるけれど狂気のようにもとれた。私個人の感想ですけどね、』

○ 読んだはずなのに覚えていなく再読。過去の熱烈な恋愛を引きずる母とその子が各地を転々とする話。葉子は16年間償いの気持ちで過ごしたのだろう。同時に「あの人」以外にを好きになるのが怖くて人にも土地にもなじまないようにしたのだろう。これだけの引っ越しは実際にはないが、そういう気持ちの人間は現実にもいると思うので、後半の葉子の閉じこもりはわかる。ただ、この話は最後実を結んじゃうところがフィクションだと思う。後半草子が「ママの世界にずっと住んでいられなくて」と言ったところからとてもおもしろくなった。

葉子さんはやっぱりイカれている。ただ葉子さんを見て(?)いると愛おしくて懐かしくてむなしい気持ちになる。最後が私にとっては救いでした。江國香織のエッセンスといった感じ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/11

読めば読むほど寂しくて悲しい気持ちになった。危険な物語という江國さんの言葉に納得した

この本好きだなぁ〜

江國香織の長編。 「私はあのひとのいない場所にはなじむわけにはいかないの」 「神様のボートにのってしまったから」 江國さんの淡々とした感性豊かな描写で、抑えられてはいるけど狂気の物語。 現実を見据えはじめた娘との対照も絶妙で、読後の浮遊感がくせになりそう。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/06

初めて読んだのは中学生の時。その頃は大人な話であまり面白いと思わなかった。 少しは大人になった(つもり)今、もう一度読み返すと、繊細で不安定な母親と、自分の道を進もうとする子供の両方の視点でストーリーが展開していて、文章も洗礼された上品な大人な感じでなんだか読んでいて心地よかったぞ。

しずかで、他に誰もいなくて、空は心おきなく晴れていて、何ひとつ心配なことはなかった。 神様のボートが揺れ動くように、葉子と草子の視点が入れ替わり、そうして綴られていくお話にわたしもくらくらした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/05

再読

葉子さんみたいに次から次へ馴染むことなく引っ越し出来れば…煩わしい人間関係もないのかもしれないけれどそれは寂しい。そんな葉子さんに育てられた草子は立派に自分の道を進んでいると思う
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/05

★★★★★∞

栄養源はこれ、安定剤はこれ、生きる理由はこれ。求めるものがはっきりしているだけに、葉子の生き方は狭くて限定的なものに感じた。葉子の弱さを感じるのがなんとなく辛い。よわい女の物語、と捉えるのはずれているかもしれないけれど、痛々しさをずっと感じていたせいか読み進めるのが少ししんどかった。成長した草子の息苦しさがわかる気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/30

江國さんのあとがきは読むとニヤっとしてしまう。「いままでに私の書いたもののうち、いちばん危険な小説だと思っています。」
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/26

再読。草子が大人になっていく様がじわじわ伝わってきて切ない。それと同時に葉子が現実に引き戻されていくのも。なにも知らない、なにも疑いようのない二人でずっといられれば…と願ってしまいました。"骨ごと溶けるような恋"は狂気です、確かに。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/11

今日彼女と別れた。これも箱の中に入ってしまうのかな。葉子はとても好きな人に会えたんだろうから羨ましい。自分もそんな人と会いたい。

宝物を見つけだしたい。逃げ出したい時に読むと危険。

去年の冬買って、何度も読んだ。すぎたことはみんな箱の中にある。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/22

エクニ・ワールド!草子が気に入った。

pen
引き込まれた〜 現実と甘い夢の境目をふわふわしているような感覚から、徐々に母娘の道が分かれて、地に足を付けていく時の淋しさに、胸が苦しくなった。葉子さん一度は戻って来そうだったのに…
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/01

母子家庭の親子の数年間を母と娘の両面から交互に語る。ページ数のわりには、改行や会話文などが盛り込まれているので、軽い読み口。まるで、この母子のフォトアルバムを捲っているよう。おとぎ話のお姫様のように、昔の一時のきらきら光る現実の中で生きるママと、そんなママをいとおしく思いながらも自分の今の現実を生きたいと思う草子の葛藤に少し締め付けられるような気持ちがした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/28

結末がなあ…。結局現実に戻れてない。わたしが草子でも多分逃げ出す。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/27

葉子の世界の中で気ままに旅がらすをしながら二人一緒に楽しく暮らしてたのが、後半になり草子が中学、高校に入り葉子の世界から出ていってしまい、段々壊れていく草子が切なかった…。私には葉子の言うような「骨ごと溶けるような恋」はした経験はないけど、もしそんな経験をしたらどうなるんだろう…ちょっと怖いかも。ラストでは救われました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/20

自由な母としっかり者の娘の話しはあまり好きではない。最後のほうの草子の気持ちはよくわかる。

信じる ということは、美しさも狂気も持ち合わせているのだな。 「女は美人に育つのではない。美人に育てられるんだよ」って言葉が心に残った。何を信じるか自分で決められる葉子は美人だと思う。違う道を選んだ草子も。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/15

たまに読みたくなる。ロングスカートをばさばざいわせてずんずん歩く。

夢の中でボートに乗ってさまよい続けるような人生を送る親子の物語です。こんな状況に耐えられる訳がないと思い始めた途端に草子の自立が芽生えてきます。淡々と綴られる静かな日常が読み手の心も穏やかにしてくれます。こんな生き方をして、と非難してしまいそうになりますが、何が正しいのか評価することも出来ない自由な現代社会では、自分自身もボートで漂っている頼りない存在だと気づかされました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/10

例えどんな事があろうと毎日はめまぐるしく過ぎていく。息が出来ない程の幸福も、その身が引き裂かれる位辛い別離も全ては《箱の中》だ。かつて幸福だった記憶を過去にしてしまう事を拒み旅を続ける母と、その記憶のボートから降りる事を選んだ少女の、それぞれの選択の物語。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/08

立ち止まり続ける母親と立ち止まることのできない娘の二人暮らし。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/04

葉子の愛した世界を「狂気」と頭から否定したくない。草子というひとりの少女が、ここで育った。世界へ旅立つ準備をここでした。たとえ誰が異常な世界といったとしても、草子にとってはかけがえのない幼年期なのだ。草子のなかにもまた、母と同じ狂気が眠っている。わたしのなかにもきっとある。だけどその狂気をどのように扱うかは、人によって違う。そして、同時に、葉子の一途さに打たれもするのです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/02

○再読。「小さな、しずかな物語ですが、これは狂気の物語です。そして、いままでに私の書いたもののうち、いちばん危険な小説だと思っています。」 ……あとがきより
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/01

(再読)大人と子ども、幻想と現実、恋に生きるなんて

情景描写が素敵。キレイってか抽象的な描き方な気を読み取るのがなんか楽しかった。ママはあの人をずっと待ってて、ママの宝物である娘はそれをずっとそばでみていて。でもそーゆー空想?ってか、待つことっていいなって思った。ずっといなくて寂しいんだけど、ママはあの人が絶対約束守ってくれるって信じてて、それは揺るがなくて。そこの意志がものすごく強い。でも、いつ崩れてもおかしくない儚さもあって。女の人って、こーゆーのなんだろうな。ママみたいに信じることも、大切な気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/26

旅をしながらあの人を待っているママは強く見えるのにとても儚い。それを支える娘もどこかでそれがおかしいと知りながらも、母と一緒にいる。良かったのは、いつ崩れてしまうんだろうと思ってはらはらしていた二人の世界観を最後まで貫いたこと。これが下手に完結されても、たぶん納得できなかった気がします。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/18

意外に穏やかな話でした…

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神様のボートの 評価:35 感想・レビュー:319
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