流しのしたの骨 (新潮文庫)
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流しのしたの骨の感想・レビュー(1292)
もう10年以上何度も読んで、ボロボロになってる文庫本、久しぶりの再読。風変わりな家族の物語は、読むたびになぜだか奇妙に落ち着くのだ。変わってる、逸脱してるというほどでもなく、ただどこか少しずつちぐはぐで、気づいたら全部ちぐはぐになっているような不思議な家族。夜の街を歩くとき、ことちゃんになったつもりになると、いつもより世界が新鮮に見えた。
江國さんは『きらきらひかる』と『冷静と情熱のあいだ』と、あと何冊かを10年以上前に読み、 「わかりやすいけど楽しみ方がよくわからない」 という感想の元、 「有限な時間の中で優先順位は低い」 と判断し読まなくなった。 ものの、年月が経ち、ライフステージも変わり、ちょっと読んでみるかと手を伸ばしてみた。 この本を選んだのは、周囲で静かに、だけど熱狂的なファンがいる作品だから。 少し変わっていて、幸福な宮坂家の秋から春にかけての日々。 両親と三姉妹に末っ子長男の四人きょうだい。 現実に起
こういった言い方は失礼にあたるかもしれないが、『思いわずらうことなく~』の下書きのような作品だと感じた。「のびやかである」と「平らかである」。この本の良い所は、「なにもしていない」こと子の目線から語られることだと思う。気持ちが穏やかだし、人間全般に対して平等である。とは言え、どんなお嬢様だよ、と突っ込みたくなるほど恵まれた環境にいるので、価値観の落差が激しすぎてうんざりすることもある(江國作品の中でもとりわけその感じが強い)。絶好のチャンスだ、こと子がささやかな成果を披露する場面が、可愛くて好き。
ふわっと柔らかいある家族の日常の日々。仲がすごくいい家族なんだけど、それぞれ踏み込みすぎない距離を取っていて素敵。これって難しいからな。
しょんしょんしょん、すーん、しのしの、、流しのしたの骨。気になるけれど、見てはいけない未知の空間―他人の家は、不思議と秘密に溢れた宇宙だ。ほんの少しの居心地の悪さを感じながら、覗きみる宮坂家。首を傾げたり、くすりと笑ったり、見られていることを意識していない小説。
これは良い小説です。不思議におだやかで心地よい家族の物語。明日が今日よりすこし良い日でありますように。正しく生きていけますように。
タイトルから勝手に誰か死ぬか殺人犯してるのかと思ってたらそう言うことね。 普段、自分たちにとっては当たり前だから気付かないけど、他人から見れば少しおかしな家族ルールや共有している思い出がある。自分から見れば他の家族はどんな家族も少し変わってて面白くて、そして他人から見れば我が家も同じ。 この本の話にはささやかだったり、当然過ぎて忘れられているような、でも大切で素敵な沢山の愛情が描かれていた。
「流しの下の骨」というイメージは、なかった。少し変わった家族の温かい日常を描いた物語。そんなに変わった家族だとか、奇妙だとか思わないのは、美味しい物を囲む家族の雰囲気が落ち着いているからかな。
実は再読。寒い季節になると読みたくなります。そしてミルクティーが飲みたくなります。読むと何かほっこりする素敵な物語でした。江國さんの作品の中で一番好きです。
ことちゃんと深町直人の関係が良いな、と思った。それから律。今まで読んできた江國香織さんの小説の中で一番好きな男の子。普通の家族の様で、すこしヘンテコ。でも「よそのうち」なんてそういうものなのかも。きっと我が家も他の人から見れば、ヘンテコな「よそのうち」なんだろうなあ。
他の人から見たら「へん」でも、自分が素敵だと、好きだと思うことをして日々を過ごせばそれが自分の日常だし、それこそが幸せ、かな。
「へんな家族の話を書きました」…「へん」とか「まとも」っていったい何を物差しにして言うのでしょうね。この物語に出てくる父母も兄弟も確かに「へん」なのですがそれはよその家庭というベールをひっぺがして覗き見しているからであってそれをしなければ何処にでもあるフツーの仲の良い家族なんだと思います。言い換えれば「まとも」そうなあの家もこの家もそして自分の家も実は「へん」ということになる。そんなモチーフに目を付ける江國さんは「へん」な人で面白がって読んでる私もやっぱり「へん」なんでしょうね。「エヘン」(^^;;
小さな事件はちょいちょいあるけれど、ただ日常が淡々と描かれていて、構えることなくすーっと読めました。確かに変わった家族かもしれないけど、ちょっと憧れますね。
再読。大きな事件は起こらないし、ちょっと(かなり)変わった家族のお話ですが、何故かすごーく好きな作品。そして深町直人は何回読んでも素敵すぎます。こんな人と一緒にいられれば幸せになれるんだろうなぁ、でも私はどちらかというとしま子ちゃんタイプなんだよなぁ幸せになれないかもなぁ…なんてね。考えてしまいました。
「すーん」という感覚は、なんとなく判るような、判らないような気がした。なにげない日常の景色を、江國さん独特の表現で表してそれがすとんと胸の内に収まるような感じ。変だけれどもこの家族に愛しさを感じて、それから、これから少しずつ訪れる正しい寒さを想った
江國さんの小説は雰囲気がすき。めっちゃおもしろい!とかぐいぐい引き込まれる!とかじゃなくて、平らかで冬の朝の冷たい空気を吸ってるみたいな心地良い感じ。色々読みたくなります。
江國作品で一番好き。私の好きなこの作者のエッセンスが一番いいバランスで詰まっている作品だとおもう。少し変だけどなんだかいとおしい家族の物語。何年かぶりの再読だけどやっぱりイイ◎
ちょっとどころかかなり変じゃないかと(笑)でも、この家の人達には当たり前のことなんだよね。こうやって他人に思われながら、私も自分の家で毎日暮らしてるんだろうな。
「平らかな」心を持たず不器用に生きる兄弟とその両親の物語です。とはいえ十人十色なので、誰を持って普通とするのかもよく分からない人間なのだから、どこの家庭も覗いてみるとそれぞれの世界があるはずです。外の世界では上手く立ち回れなくても、家に帰ると誰よりも味方になってくれる家族がいるのは羨ましいです。
たしかにちょっと変かもしれないけど、たぶんそれは「よそのおうち」のことだから。彼彼女らは、それが当たり前だと思ってるし、むしろちゃんとした信念に基づいて、きちんと生きている。登場人物それぞれの感性が羨ましく、憧れる、ほわほわしたお話。
恵まれた環境で育った兄弟と、その両親のお話。 ひとりひとりのエピソードがなんだか中途半端で、どうしてそういうことになったのか、それからどうなったのかが全く見えなくて、私の乏しい想像力では想像できませんでした。私には合わなかったようです。。ごめんなさい。
こんなに優しい家族と恋愛、両方揃った話は他にないんじゃないかと思ってる。何度読み返したか分からない、大好きな本。私にも深町直人が欲しいよう。こと子ちゃんの感じ方、本当に好き。そして、江國さんのあとがきにあるように「よそのうちのなかをみるのはおもしろい」本当に!
いろんな家庭、性格があるんだなあ。。とは思ったけど、正直この本が何を言いたいのかわからなかった(笑)わかるのは私はこの家族の一員にはなれないであろうということだけ。
父、母、三姉妹と弟、ちょっと変で幸福な六人家族のお話。なにが起こるというわけでもなく、少しずつ過ぎていく秋と冬が素敵。家族という不思議な枠を軽やかに描いていて、今まで読んだ江國作品の中でも、江國さん独特の文体がとりわけ光っている気がした。家族ごとにルールがあり、歴史があり、それぞれの形をとった絆がある。また寒さが近づく季節に読みたい。
ひとつの家族をつづったお話。家族の何気ない毎日だって、江國さんの言葉でこんなにもやわらかでせつなくてどこか芯のある小説に生まれ変わる。恋愛小説ではない江國さんの作品を初めて読みましたが、とてもやわらかな気持ちになりました。
江國さんの書く家族の物語は好き。少しだけ変だけど、優しい家族の物語。江國さんさんがあとがきで書いていたように「よそのうちのなかをみるのはおもしろい」。外の人間は、うちの中をなかなかのぞくことができないから。|こと子ちゃんは、日々の他愛もない何かをしている時に、ふと子どもの頃のことを思い出す。そういうささやかなエピソードの一つひとつに家族の幸せな情景をみることができて幸せな気持ちになった。
家族の数だけルールがあって、結婚したら新しくその家族のルールが作られていくのでしょうね。江國さんの書く人間はちょっと個性的で、優しい性質を持つ人ばかりで良いです。
たとえお隣りでも、よそのお家は外国よりも遠い。わかります。現実でも、自分の家族間だけのルールってあると思う。不思議な空気感があり、そしてどことなくはかなくて、素敵な家族で、羨ましいなと思った。
何回もその行だけ読み直してしまうような素敵な文章がいくつもある、大切なお話。このきょうだいでは、律くんが一番好きかな。名前も含めて。その次がそよちゃん。こと子。しま子ちゃん。深町直人が理想の人すぎる。かっこいー!!最初のほうのこと子との絡みで惚れて、ついぞ最後まで惚れたままであった。「平らか」この小説を読んでから頻繁に使うようになった言葉。「梅桃(ゆすらうめ)」素敵な和語。大事な大事な一冊です。
なんだろう、この兄妹の仲の良さに嫉妬。それぞれ個性があって、性格も違ってそうなんだけど、家族がまとまってるのが素敵。こういう雰囲気がだせるのは江國香織さんだから成せるのかなー。最初はどちらかというと苦手な作風だったんだけど、だんだんクセになって江國ワールドに引き込まれちゃいました。やっぱり家族ルールはどこの家庭にもあるものなんですね。幼少時代にもどって、いっぱい家族ルールを作りたい!!とにかく実家が恋しくなりますね。
流しのしたの骨の
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感想・レビュー:232件














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