ビート―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)
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ビート―警視庁強行犯係・樋口顕の感想・レビュー(391)
犯罪と、そして人の関わり合い。犯人を追うスリル感、親子の行き違いや兄弟の行き違い、そして苦しみ。英次や父、富岡や樋口…いろいろな人の気持ちや関係が徐々に変わっていくのが面白く、最後にはじんわりと来ました。親子はやっぱり、絆があって、すごく素敵。
●=ネタバレ少々あり=優秀な兄にも、グレかかった弟にも、そして責任の重い父にもそれぞれに悩みがあり、苦しむ様が痛々しかったです。 息子が殺人を犯していなかったことがわかったときの父の慟哭のシーンは涙が出そうでした。どこの家庭だって、必死に働く父親は子供と向き合う時間が少ないものだし、感情が行き違うのもよくあることです。
三冊まとめて読みました。樋口刑事、観察力鋭すぎます。 個人的には、「ビート」がよかった。島崎と家族構成似ているので、小説とは思えない感情が、湧いてきました。
二人の息子持ちだけに感情移入が・・・。公私に悩める刑事たちが良かったですね。今野氏の刑事モノとクールな運動モノの良き混和モノという感じがしました。ヒグッチャンも、氏家さんも、もちろん島崎さんもいいところが人の良いところがにじみ出ていて良かったです。三作ではちょっと気楽な一冊かも。ハンチョウものに近いか。
これもなかなか面白かった!!ひぐっちゃんシリーズ3作目で、一番好きかも。親の心子知らず、逆もまた然り。面と向かって本音をぶつけあうことは例え普通の親子でも難しいことだと思います。そして認めあうことはもっと 難しい。これは家族の絆の再生の物語のよう。樋口さんが本当にだんだんといい味を出してきてます。終盤の島崎さんと息子の英次のやりとりには、思わず泣いてしまいました。子を想う親父はかっこいいよ。
さくさくと読めた。英次は大好きなものがあって自ら立ち直った感じ。親と子、近いようで遠かったり。親子関係の修復には間に合いましたね。
久しぶりの再読。作者自ら「力作」と称する作品は、ミステリーとしては疑問符が残るものの、シリーズ3作品の中でもっとも面白く読みました。476pの島崎の慟哭で、思わず落涙。熱かったです。
警察官が人の親として悩み、子を想って失敗する。子はそれでも親や家族を傷つける者に怒りを覚える。間違い犯し、人を傷付けているけれど人の想いや愛情は簡単に不幸を生むのかもしれない。
樋口シリーズラストにして一番面白かった!もう本当最後まで展開が読めなくて「うわーもうやめてくれーはやまるなー頼む…!」とハラハラしまくりだった。でもそこはエンターテインメント作家今野先生!やってくれたぜ!な、非常に満足な読後感でした。最後認め合うようになるオヤジ達が可愛いぜ。
警察小説というよりも、家族小説といった本ではないだろうか。子供に向き合うことの一つのあり方を提示しているように思う。
前作が警察の身内が被害者だったらというテーマだとしたら、今作は警察の身内が加害者だったらというテーマである。その当事者は捜査二課の島崎。捜査情報の漏洩と家族への疑惑という板挟みに揺れ動く姿は緊張感抜群。ミステリ的にもいい塩梅のミスリードはいわゆる現代の若者を通した家族像の提示して清々しい結末へと繋がっている。警察を通した人間ドラマというのも納得の一冊。これはいいシリーズだった。
面白かった。今回は刑事物としても読めたし、2作目に感じた家族小説として読んでも良かった。親子関係の悩み、大人側の立場で読んでいるから心情が分かるだけにちょっと切なかったです。樋口の細やかな部分にだんだん馴染んで好感が持てました。
事件があり解決する警察官がいる。この本は、事件の推理よりも警察官の心の葛藤を描いている。殺人事件、現場近くで目撃された若者が次男に似ている。刑事は自分の息子を尾行する。息子の事を何も理解していなかった自分に気付き、犯人に間違いないと思い込んでしまう。息子を連れて殺害現場に行き、銃口を向ける。息子を撃ち、自殺するつもりだった。
【再読】警察小説で事件を解決していくより、樋口家と島崎家の対照的な家庭環境をとおして、家族のあり方について色々と考えさせられる小説だと思います。個人的に、樋口・島崎・木崎の3者密談のところが印象に残ってます。
事件の話より、島崎の話より、樋口の葛藤があまりにもうちに似てて、心を見透かされたかと思いました。面白かった。
警察小説としてのスリリングな展開やどんでん返しを期待してはいけませんな。「隠蔽捜査」もそうだけどサスペンス要素よりも警察という組織の中で、一人の父親としての、人間としての葛藤を上手く描けていると思う。
ホッとできる作品。
殺人事件と父親が警察官である家族の話。血は繋がっていても、対話してぶつかり合わないと分かり合えるものではないような気がする。拗れると家族って他人よりも分かり合えなくなりそう。結末にほっとする。★★★☆☆3.5
銀行絡みの話が続くのかと思ってたけど、実は父親と子供の対話の話。柔道とダンス等、色々対照的な兄と弟が出て来る。個人的にダンスの世界は疎いけど、楽しめた。華やかに見えて、プロを目指すとなると、実は柔道と厳しさは変わらないことを兄から指摘される場面が良かった。あとは、「汗は嘘をつかない。」のセリフも印象に残った。本格警察小説と書いてあったけど、家族小説だと思う。
ドラマ化されるので、シリーズを無視して(笑)この作品から読んでしまいました♪
今野さんの警察小説は、ご本人もおっしゃっているように、謎解きよりも警察官たちの人間ドラマが良いですね。
主人公の樋口警部も、冷静な知性派で協調性がある優秀な刑事と思われているけど、本人は他人の顔色ばかり伺っている自分に劣等感を持っているなんて!
でも、島崎警部補父子の件では「私の決断が正義」と言い切りカッコイい!!
我が家にも反抗期の息子がいるので…親の在り方が参考になったし、不覚にもウルっときちゃいました(T_T)
シリーズ前作を読んでいない上での感想。
警察小説ではなく家族小説だなと。樋口の家族の描写は少なかったけれど伝わるものは多かった。もどかしさというものなのか。
家族間の葛藤の描写に重きを置いているので事件パートが軽い・薄いものに感じられた。
2010-97 なんとなくシリーズ3冊目。樋口というキャラにちっともひかれないのになんだか読んでしまう。で ホッとしたりする。
家族小説がいよいよテーマなのかなと思った一作。シリーズのテンポがやっと明確になって楽しめました。展開が読める内容だったのに、親子の葛藤や情に思わず涙ぐみそうになってしまって・・。「リオ」「朱夏」と続けて読んできてならこれが一番好きです。
このシリーズも完結・・・なんですよね。ダンスのリズムと、切ない親子関係というか話し合えなかったことによる崩壊が如実に語られるストーリーですね。最後の対決(?)が無事終息に向かって何よりです。
第三作。。 おもしろかったです。説明がこなれてきたかんじがします。 事件というものに、人間的に近づいていく小説に感じました。 人の内面を知ろうとすることは、めんどくさいんですよね。。体力を使います。。しかし、家族を持つ、守る立場としてめんどくさがらずに向き合わなくてはいけないんですね。。 しかし、ひぐッちゃんも疲れているときは、めんどくさいんですね。笑 そういったところにリアルを感じました。
このシリーズでは一番面白かったしいろいろ考えさせられた、自分の砦をしっかり守る事が出来る人が一番強いのねっ、とか家族でも言葉って大切なんだとか、ひぐっちゃんは理想のお父さんですね
[★★★☆☆]樋口さんのシリーズは安定して面白い…。ダンスや銀行、様々な描写があるけれど通底してあるのは、この樋口さんの几帳面な眼差し。思わずさん付けしたくなるこの主人公の造詣が最大の成功じゃないかな。
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