東京島 (新潮文庫)
東京島を追加
東京島の感想・レビュー(2107)
設定のおもしろさ・物語としてのおもしろさも、もちろんだが、今作にはなによりも著者の巧みな文章表現に驚かされた。島民たちが流れ着いた島での長い生活を次第に受け入れ、適応していく。そして次第に自分の中で生活の意味を問いただし、その答えを自己解決し、最終的には狂っていく。人が壊れるさまや今迄の文明を破棄していく様子が丁寧に、ときにねちっこく描写されていて引き込まれた。ほとんど何もない島の中でも次第にコミュニティが形成され、「持つ者」と「持たざる者」の間で分類され地位の階層化が進む。その結末には愕然としてしまった
映画は見てないけど、宣伝だけ見たから、何となくイメージは、あって、人物像とか、やや引きずられてしまい、なんだか文章から受けるイメージと噛み合わず、モヤモヤした。物語的に、ガリバー旅行記みたいな『奇談』や、既視感のある『寓話』としては面白いなと思いつつ、…なんだか、しっくりこなかった。結末が気になりつつ、あんまり、時間かけて読みたくなくて、一気に読んでしまった。
ワタナベの描写が興味深かった。自己完結的狭義の成長。一件落着ものの漂流小説を読んだ直後だったせいか色々比較してしまった。無人島って必ず椰子とカニとウミガメとバナナがある設定…
谷崎潤一郎賞をとっているのだけれど、個人的にはちょっとエゲツナイなという感じだった。無人島ものならLOSTみたいな感じの方がまだ好きかも。
世界観がぶっ飛び過ぎて、理解不能......。 設定的に面白く、映画化という事もあり、期待して読んでみたのですが ちょっと私には、合わなかったので残念.....。 ラストもなんだかガッカリ.....
なんとなく書かれている内容が想像できるんだよなと思いつつ手に取った。でも途中から想像を超えて、最後には、そう来たか!と思える内容。でも読んだ感想は・・長かった~でした。
無人島に流れ着いた人間たち。日本人三十三人、中国人十一人。そのうち女性は清子ただ一人。壮絶なサバイバル生活が始まる。清子の奪い合いも熾烈を極める。徒党を組み、諍いを起こす日本人。驚くべき生存本能を発揮する中国人。物語の登場人物同様、明日の展開すら読めない状況にハラハラする。清子の夫・隆は、航海日誌を書くことはできても、食料を集める能力がないひ弱な現代人だ。もしも自分が同じ状況に陥ったとしたら、きっと隆のように茫然とするしかないのだろう。桐野夏生らしい容赦ない激しい描写が心に痛い。
木村多江で映画化されましたが、私の脳内イメージでは清子は「桃井かおり」でした。それも、松本清張『疑惑』の頃の悪女な桃井かおり。桐野夏生の作品ですから、女性が逞しく男性が少し情けないのは覚悟してました。文明を知っている者達にとっては、脱出したい気分が起こるのは仕方ない所だが、はなから東京島で生まれ他国との交流が全くない状態ならば、幸せの基準は島内で確立される訳だ。東京島に入る者もなく、出る者も居なければ比較対象が無いので、一概に不幸せとは言えないと思いました。
スゴい話!無人島に漂流したら、こんな感じなのかな!トウキョウ島に適用していく清子のたくましさ。劣悪な環境で精神崩壊していくワタナベやオラガ!人間の負の部分を見せてもらいました!
映像化もされた話題作。超大手古本チェーン店で格安にて購入。物足りないような、冗長なような不思議な感じだ。異文化交流を拒み文明への回帰を期する模様が、なんだろう?今の僕らに置き換えても同意できることは、ひとつあって、女って強いよな。セックスって大きな武器なわけで、こんなシチュエーションなら逆らえないだろ。男女比が逆でも女が強いだろうな。一種のエロ本だな。キャスティングから想像するに、妄想するより凄いことはなさそうだから、見することにする。
☆☆☆無人島で男性が多数の中に一人だけが女性。日本人と中国人。過酷なサバイバル生活。その中で描かれる人間の食欲、性欲、文化的な生活、社会性。全体的に読みやすいが、もっと深い話で読んでみたいと思った。
生々しい人の情念が、すさまじい切れ味をはなつ作品だったと思います。漂流記としてみるならば、ゴールディングの「蠅の王」なども同じですが、蠅の王が子供特有の純粋なギラつきを感じさせるのに対して、東京島は大人のどろり、とした嫌な知恵を感じさせるようで、少し違った風に感じられたのが印象的です。あとは、恐らくはモデルとなったと思われる実在の事件のことを考えると、「島の記録」については後口の悪さを感じざるを得ませんでした。ですが、とても続きが気になる、そんな小説だったと思います。
話の展開、登場人物の性格、読んでいてむなくそ悪いけれど、その文章に見える人間の生々しさ、醜さへ読む人をひきつける力がすごいと認めざるを得ない。
男の自分としては、もっと血みどろの惨劇を想像してたのですが、そういう要素は無かったのが意外。地の文とセリフ部分の境界が曖昧で、中途半端な表現が多かったです。でも、桐野さんの本はまた読ませていただくと思います。
無人島でのサバイバルを描いた小説。31人中女性が一人だけというのが目新しい点かな。みんなそれぞれのエゴで行動していて感情移入はしやすいかも。しかしながら、いかんせん冗長だし最後が無理矢理。
★★★もっとハラハラドキドキで目まぐるしい展開の話かと思ってたけど、結構淡々とした印象。でもそれが無人島に漂流するとこうなるかもってリアルに感じた。私には無理だ(*_*)最後がまたいい感じ。
無人島に漂着。男32人に対し、女1人。 言わば、逆ハーレムの状態です。内容が面白そうだなぁ、 と思って読んでいたのですが、読了感としてはイマイチ。 予想でき得る人間のえげつなさとかもどこか甘さが残っていて、 どちらかと言うと気が狂う人の描写ばっかりだったような気もする。 人物描写もあっさりしてるなぁと思いました。 私にとってはすぐ忘れちゃいそうな作品です。
初めから終わりまで。。興奮しながら読了。女1人対男31人だけど。。官能的なとこなんて。。何ひとつ感じられず、とにかく主人公の清子がボトムレスに強い。強い。強い。。。このくらいに骨太。肉厚。自己愛が強くないと。。無人島から脱出なんて出来やしないのね。。。うん。
かなり面白かった。漂流後、たどり着いた無人島での生活。よくある話しのようだけれど、内容は濃いと思った。単なる探検モノとは一線を画す、大作❤ ★★★★★
海外ドラマ「LOST」が好きで、同じ無人島物ということで読んでみた。登場人物があまりにも自己中心的な人ばかりで、誰にも共感できず、読んでいて疲れた。共感できる人物がいれば、「その人に助かってほしい」という気持ちで読み進められるのだが。終わり方も納得いかない(子どもに罪は無いのに、あまりにもかわいそう!)。
無人島に流れ着いた人たちが、救助を待ちながら生きていく様子を描いている。みんなで助かろうと言いつつも、自分だけ助かればいいという人の自己中心的、自己本位な面がわかる表現が多々。自分も無人島に漂流したらそんな風になるのかな…
映画化されてるってことで読んでみたけど、期待し過ぎちゃったかな。時間軸が前後するのはいいけど話の軸まで右往左往してる感じがしてしまいましたf(^^;
読んでておそろしくなった。もし自分がこの状況だったら・・・。意外と気が触れたオラガが普通なのかもしれないな。清子の生命力も凄すぎ。最終的には有人島か・・・。おそろしい話だけど、面白かった。でもありえないよ~。映画では木村多江が清子役なのかな?見てみたい。
小さな孤島で繰り広げられる人間模様は、小さくて複雑。桐野さんの描くうまくいかない世界、きれい事では済まされない人間くさい人間がここにいます。読了後にモデルとなった事件があったと知って絶句しました。http://www.nazoo.org/distress/anatahan.htm
無人島に31人の男と1人の女が漂流…と聞いてそれなりにポルノグラフィ的なものを想像して手に取ったんですが、それより無人島生活記という感じで逆に楽しかったです。トカゲ狩りとか椰子酒とか…。遭難した人々が必死に文化にしがみついたり、自分の有利さに食らいついたり、そこには仲間とか夫婦とか言ってられない極限の状況があるんだろうなあ。最後のページはまさか最後と思ってなかったので仰天しました。桐野先生の書く女性はきらいじゃないんですよね…。
【★2.5】無人島に漂着した31人の男と1人の女。東京島と名付けられたら島でのサバイバル。桐野作品は生々しくて苦手の意識があったけど案外スムーズに読めました。たった1人の女の設定でまず面食らい有り得ない状況に戸惑いつつも結末が気になり一気読み。最終章は呆気にとられました。いい意味で。
桐野ファンだが、この作品は苦手。中盤から後半に向かっては割と面白かったが、前半と最後は……。んーーーーー。評価されてるので、私の力不足か、はたまた単に好みの問題か。
最初はハズレだと思って読んでいたけど、結末が気になり読み終える。無人島での生活で我が身を守ることに必死になり、理性を失っていく人々。読んでいて気持ちの良いものとは感じなかったが、閉鎖された原始的な生活は、文明に慣れすぎた人々の精神を狂わせていくのだろう。そう思ったら、人間の心情をリアルに描いた作品なのかもしれない。
気になったので本日購入、なんとか読み終わりました。設定的にすごい設定だなぁとまず思いました。次に唯一の女性キャラが結構ひどい性格で読み進めるのがきつかったです。
東京島の
%
感想・レビュー:634件















ナイス!

































