魂萌え!〔下〕 (新潮文庫)
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魂萌え!〔下〕の感想・レビュー(281)
結局萌え〜はなかった。もともとそんな小説でもないし、ババァになんぞ萌えられない…。
伴侶を亡くしても、ひとりで生きていく決意をする本妻と愛人。ドロドロの遺産争いはサラッと解決しなくてもザラザラぐらいにはなったかな…。
しかしこういった手合いの作品は、やっぱり女性作家だから書けるんだろうね。男だったらセックスマシーン絶倫不倫展開にしかならんだろうなw
終盤の、漏らした身の上を勝手に解釈された文章が雑誌に載せられてしまうあたりが凄くなんかこう、ありそうだと思った。他人から見れば、簡単な文章になってしまう人生だとしても、実際は嵐だったり吹雪だったりいろいろあるのです。象徴的で上手い。
主人公が旦那さんを亡くしてから、財産分与で子どもともめたり、愛人とのやりとり…年を重ねた分だけ心の揺れは少なくなるのかと思ったら、まったくそんなことはなく驚きでした! 50代や60代にも青春期があるのだなぁと…。さくさく読めておもしろかったです。
思い描いた通りに進まないのが人生ってもんだし。コトが起きてしまった時に、なぜだと悔やむのではなく、最善の対処法は何かしらん、と動ける人間でありたいなぁ。主人公の敏子さん、一皮一皮剥けるように強くなっていく様が素敵!
「そっかー」という感じでした。奥手で慎ましい奥様がどんどん逞しくなっていく様は面白く読ませていただいた。でも、なんていうか・・・共感はできませんでした。壮年代でも主婦でも母でもない・・・こればっかりはしょうがないね。 栄ちゃんがかわいいと思ったりした。
明日は、我が身(まあ、まだまだあるのですが)59才って老人ではない。よね?わあ、微妙。 どんどん引き込まれていって、おもしろかったです。
フツーのおばちゃんがどんどん逞しくなっていくのが嬉しい。身近でリアリティのある背景設定は「我が家はどうなるんだろう…」等、身につまされる場面は多々あれど、なんだかパワーを貰える読後。例えば高齢化孤独死や中高年の恋愛や高齢者詐欺とか、社会背景も絡まってストーリーを織りなすあたり(他の小説より明るいけど(笑))はやっぱり桐野作品。
妻であり、母であり、女であり、一人の女性というのはいろんな要素で構成されているものですが、そういうことって、うまいことバランスがとれている時ばかりではないんだよねぇ…としみじみ思いました。亡くなった夫の浮気を責めながら、塚本と関係を持つ主人公の行動は矛盾しているんだけど、人の心って割り切れることばかりではないし、そのことで今までとは違った自信を持てた主人公の気持ちもなんだか分かる。若くはないけど、老いてもいない。59歳という微妙な年齢のビミョウさを、リアルに感じました。
ドラマは見てたんだけどけっこうストーリー展開は忘れていたので、特に支障なく読めた。 最初は勝手な人たちの会話を読むのが億劫になったけど、徐々にどうなるのかが気になって後半は一気に読めちゃった。 ひと段落ついたと思ったのに最後の懐石での6人の会話にはけっこうハラハラさせられた。 しかし、今の自分もちょっと実感しているけど、年齢を重ねたってちゃんとした大人になれるとは限らないよな~としみじみと感じちゃった作品だったよ。 でも、まあ、桐野作品としては読みやすかったけどね。
知らずにすんだことを知ったことで、落ち込みながらも這い上がり、新たな自分を獲得していく。いろんな人たちがいて、自分の知らない世界があって、それを認め尊重することで人間は豊かになっていくのだなと感じさせる素晴らしい作品。野田、宮里母子が哀しいですが、それもまた日本の現実です。
桐野作品にしては爽やかな読後感でほっとする。でも本質は頼れる者は最終的に自分ひとりという女のハードボイルド。あと息子との関係が桐野作品独特で、母性愛、特に息子との関係が孤独な母親を救わないという徹底さが好きだ。OUTもそうだった。母性愛に逃げては自己は確立できない。
上巻、身勝手な人間ばかりでイライラ。キーッ!となりながら読んでいる自分に苦笑。愛人としみじみと語り合う場面とか、妙に肩の荷が下りた感じがしたりして。割りとドロドロした話のはずなのに読後感爽やかでした。
ちょうど親世代だったので、重ね合わせて読んでいました。自分にはまだ想像もつかない老いの恐怖と闘っているのだろうけど、それ以上に自分が思うよりも、まだまだ若くもあるわけだなぁと・・・・年寄り扱いするのは止そう、と少しばかり反省。人の身勝手や理不尽の描写が凄いですね。毎度、凄く腹が立ったりイライラ、ハラハラしたり・・・ホントに忙しく読んでますが、今回も楽しく忙しく読ませていただきました。
上下巻合わせて一気に読みました。単純に自分を重ねながら面白く引き込まれたのは、自分が女性で、既婚だからかしら。専業主婦でも、世間知らずでもないとは思ってるけど、信頼していた夫に浮気されていて、それも火遊びとは到底いえないレベルで、しかも夫はもういなくって。ホントに混乱すために用意されたようなシチュエーション。しかし、現実味があるので余計に怖い。
内容は結構ドロドロだったはずなのに、読み終わった後、何でか知らないけどスッキリしました(笑)女って強い!こういうの、あまり読むジャンルではなかったけど、たまにはいいかなって思いました。
自分の将来について考えさせられた。敏子は変われてよかった。この60前後の世界がこんななのかな、とちょっと戦々恐々とする。上っ面な付き合いなのに、平気でプライベートに口突っ込んできて…。桐野 夏生、すごいなぁ、と思う。
泣けた。今まで埋もれて表に出ていなかった敏子の新たな人格が、夫を亡くすことによって形成された感じ。彼女、これからきっとすてきな60代の女性として、残された人生、明るくたくましく生きていってほしいです。すごくいい話だった。
凄惨な殺人事件が起こるわけでも天変地異が起こるわけでもない。ただ突然夫が死ぬ。それだけで目の離せない物語になるなんてすごい。桐野夏生今いくつなの?!
親孝行しなきゃなぁ……ってのと若くてもなんだか自分の老後も心配になってきたり……。
でも一番息子がむかつく。年金家に入れろなんて最低ッ
敏子にはぜひ再婚して貰いたい
人間の心の中では歳をとっても変わらない部分が多いようなきがしました。当たり前のことかもしれませんが、年齢を重ねてもうまくいかないことは、やはり多いということでしょう。老後は読書などを楽しみに、穏やかに、静かに暮らしたいものですが、どうなることやら。楽しみのような怖いような。
夫の10年来の裏切りに気付かない平凡な家庭の主婦の悲しみ、孤独、自立、挑戦が描かれていて秀逸。カプセルホテルで知り合った老婆の壮絶人生を聞いたこと、愛人宅にあったゴルフ会員権の取り戻しでのやり取りなど、エピソードが充実していて、ストーリーテリングも絶品。
夫に先立たれた女性の、第二の人生のゆるやかな始まりを描く作品。終わりと始まりの間にある移行期間もしれない。タイトルにある「魂」の意味するところが私にはまだわからなかった。それに、この作品によって教えられたくもない。少なくとも今は。
反面教師的なお話しでした。敏子のフラフラ感にイライラしてみたり^-^;年を重ねたら自然と気持ちも落ち着くものだと思っていたけど違うらしい・・・敏子の様にならない為にも!!自分のゆるがない趣味だとか、芯をしっかり持ちたいと!!決意しましたw
還暦を迎えようとも、悩み、怒り、泣き、学ぶ。答えは出ずとも、変わりながら歩み続ける。月並みだけど人生は最後までそうあるべきだと思った。猛毒使いの桐野さんは、その真っ暗闇の裏にキラキラした光を隠し持ってて、そこが一番凄い
せつなすぎて途中読むのがつらくなったが、読後感はスッキリだった。人生勉強になる本だ。ただ、主人公の年齢くらいでこの本を読むのは辛いだろうなぁ。自分の人生と重ねていろいろ考えてしまいそうだ。今読んでおいてよかったと思う。
魂萌え!〔下〕の
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感想・レビュー:49件














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