狐笛のかなた (新潮文庫)
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狐笛のかなたの感想・レビュー(1485)
小夜はなんて強い子なんだろう。愛するものの為に下した最後の決断に泣けてきた。冒頭から暗めの小説ではあるけれど、終わりは明るく幸せそうで胸が暖かくなった。しかし上橋さんの書く食べ物は美味しそうだなあ。胡桃餅とか。
描写にすごく長い文を使っているワケではないのに、聴覚・嗅覚が次から次へと刺激を受ける、まるで体験のような作品でした(^w^)読んで良かった…登場人物が皆個々の考えをしっかり持っていて、敵ですら魅力的でした。小夜たちが若桜野で食べてたおにぎりが食べたいなぁ(*^^*)
ファンタジーを読んだのは久しぶりです。そして、初めて読む上橋菜穂子の作品。 児童文学ということでしたが、大人が読んでも十分に耐えられる作品ですね。主人公・小夜の純粋でまっすぐでひたむきな心が胸を打ちます。 また、この手の作品を読んでみたいと思いました。
★★★★☆ シンプルかつ広い奥行き。異界の情景が美しい写真のよう頭の中に入ってくる。児童文学でありながらFTのお手本のような作品。鎌倉前後(?)の日本を思わせる世界で、聞き耳の才を持った小夜が霊弧である野火を助けた際に小春丸少年と出会ったことがきっかけで、国同士の骨肉の争いに巻き込まれる、といった内容。二代に渡る領土争いの中で生じた憎しみの連鎖が、優しい作風の中で生々しく描かれている。ラストにおける小夜の選択。それは、二つの異種の思いが一つの温かな思いとして溶け合い、確かな幸せの形へと結実した結果である。
さすが、上橋さん。
ラストが良かった。
憎しみはなにもうまない、未来になにを残すのかが大事だと思った。
胸が熱くなるお話です。
素敵だとここでのコメントを見つけてamazonから。静かで、でも強い光の物語だった。まるで戦国のような、どこかできっとあったかもしれないような、そんな切なくて優しい気持ちになれる本。命をかけてしまってもいいと思える、そんな何かに出会えたなら本当に強くなれるのにと思った。
遠くから見守る事が出来ればそれでよかった。それでも芽生えた確かな気持ちと細やかな幸せを望む小夜達が切なくて、ただただ皆が幸せになってほしいと願いながら一気に読んだ。呪いからは何も生まれない。自分達の事ばかりではなく、相手を思いやる心を取り戻した時に狐笛のかなた、呪いの彼方から訪れた温かい光が優しくて美しくて、涙が溢れました。失ったものは大きいのかもしれない。でも春に包まれ幸せそうに笑っている姿が見れて本当によかったです。素敵な一冊にまた巡り合えて私も嬉しいな(*^_^*)やっぱり上橋さんの本は素晴らしい!
本を閉じると同時にため息がもれた。この物語を通じて抱いた様々な感情がそのため息に込められている。それにしても、やっぱり私は上橋作品が好きだなぁ。いつまでも物語の余韻に浸っていたくなる素敵な作品だった。
異世界和風ファンタジーとしては狭い小国2つが舞台だがそれを感じさせない奥行きを持ったお話。過去と現在、登場人物の想い、泥沼化する恨み、呪者、霊狐、政治的思惑、大冒険、そして恋。それらが平易で表現力豊かな上橋さんの文章で語られていく。まるでジブリの傑作映画『もののけ姫』を鑑賞し終えたような夢心地の読後感だった。少女・小夜と霊狐・野火が選んだ道に幸あれ。
小夜と野火の、優しく温かででも切ないイメージがすっと胸の中に入ってきて、物語の力というか文章の力を感じました。とにかく二人には生きていてほしいと願い、苦しかった。これ以上に無い、いいラストだと思います。
世界観が日本に近く入り込みやすかった。小夜の判断がカッコよくまた涙腺がうるみました。懸命に生きることは強さなんだろうなぁー。
一冊完結のファンタジー。 小夜と野火の純粋さに泣きました。最後は、失うものもあったけどハッピーエンドだったんじゃないかと思います。 きっとこれから何度も読み直すであろう一冊。
この文庫本の裏表紙にキャッチ(概要)書いたの誰ですか? 「小夜は12歳、人の心が聞こえる・・・ 野火は、この世と神の世の(あわい)に棲む霊狐・・・ 二人の孤独で、けなげな愛が燃え上がる・・・」なぁんて、いかにも読メ・ユーザの心惹きつけそうな文章ですよねぇ!?(笑) 読み進むにつれて脳内に鮮やかな映像が浮かび上がってくる美しい物語でした、ホントこれお薦めでした! (^_^)v
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/18
シンプルだなあ、すごく。そこがいいけど、ちょっと勿体ない。神話と昔話のあいの子のような印象。生への執着の薄さ主張のなさが好ましく、それが作品世界全体をさらりとした寂しさで覆い、吹き抜けてゆく風のようなラストに繋がって、それはすごく好きなのだけど・・・勝手に友情のお話だと思っていたので、あまりにもシンプルな愛の形にちょっと拍子抜けしました。この作品はこれでいい、そう解っていても、この世界観をもうちょっと味わっていたかった。
狐が大好きだから読もうと思いました。冒険、恋、ファンタジーが入り混じって面白かったし、キャラクターそれぞれの切なさに感動しました。
読んでいる間野火にすっかり恋してしまって胸が苦しかった。さすが上橋先生は萌えキャラのツボを心得ていらっしゃる…というのは置いておいて、ラストは読者にとっては完全なハッピーエンドとは言えなかったかもしれません。一抹の切なさの混じるハーフビターエンドといったところでしょうが、小夜と野火にとっては間違いなくこれ以上ない幸せな結末だったと思います。映像化に向いていそうな作品だし、IGあたりでアニメ化すればいいのに…。
小さい小夜と小春丸が無邪気に遊ぶところ、胡桃餅美味しそうだったな。小夜が一人でも生きていけるように、ばあちゃんは産婆や機織りの技術を教えてたのね。霊孤達も個性豊か?で、姉さんな玉緒がよいなあ。最後の場面が予想外でした。幸せに暮らしたのだと思うけど、切ない。
守り人シリーズとはまた違った感じでした。この作家さんは子どもの純粋な気持ちを書くのがべらぼうに巧いですね♪狐になった小夜の姿に、日本人が忘れて去ってしまった何かが読み取れるのではないでしょうか?皆様もぜひ、御一読を☆
全体としては恨みや憎しみ、苦しみといった負の感情に満ちているものの、野火が短い命でもと小夜を助ける場面や、小夜が身を呈して野火を助けようとする場面などの、鮮やかな生きる喜び、生きようとする前向きさ、淀みなく互いを想う気持ちの爽やかさが、そういう雰囲気を突き抜けて飛び出してくる、とても味わいがいのある作品でした。
怨み、憎しみ、哀しみ。そして縁。呪いや死という暗いイメージが強い作品だったけれど、終章の4Pがとても心に残った。小夜と野火の幸せそうな描写にほっこりとなる。
最後のページは、あわいで生きる生き物の家族の情景が桜舞い散るなかに美しい。。目に浮かぶよう。。救ってくれた包んでくれたあたたかさから、すべてが始まったんだなぁ。幸せになってよかった。
主人公小夜が一匹の子狐を助けたことを契機に国の争いに巻き込まれる感動のファンタジー。読了後もっとこの世界観に浸っていたいと思いました。人間の醜い争いや嫉妬故の呪いもあるけれど、小夜と野火の純粋さのおかげで暖かい気持ちになれました。感動的なラストも良かったです。
それほど期待せずに何気に読み始めたのだが、この著者の他の作品もあさってみたくなったほど、想像以上に面白かった。
本屋さんで泣ける本として紹介され、手にしました。 情景が浮かび易く物語に夢中になりすぎたせいか、久那のあっけない最後が少し気になりましたが、ハッピーエンドの結末で、すっきり&ほっこりとした読み心地に浸ることができました。 また、人間である小夜と「あわい」に住む人間ではない野火が惹かれあうストーリーは想像できるものでしたが、子供まで授かるという設定に驚きと面白さを感じました。
読書メーターでどなたかの感想を読んでから、ずっと気になっていたこの作品。児童文学と侮っていたのが申し訳ない。怨みあい呪いあうことに明け暮れる人間たちが、生々しくてどうしようもない。小夜と野火の心の通いあいに、どうにか心救われた気がする。恋する野火、かわいいな。ずっと野火家族が幸せだといい。小春丸も、きっとしっかり幸せをつかむはず。関係ないけど、お姉さんな玉緒も好き。
★★★★☆ 最後に小春丸が「むごいことだ」と言ったところに、小夜との大きな隔たりが見えて寂しい気がしました。小春丸にはきっと分からないことがたくさんある。小春丸こそ、むごい人生だったのだから。彼にもこれから野火と小夜のような幸せが訪れますように。仔ギツネ大好きな私は、野火も野火の子供も「欲しい!」と思ってしまうw 誰か私に狐笛ください。「あわい」で狩ってきます(最低!)
勝手に敷かれたレールの上で、自分の人生をどう生きていくか選択をする決意と信念がとても素敵だと思った。 ハッピーエンドで良かった。
昔、初めて読んだ上橋作品。かなり久しぶりに読んだだけに、随分と、登場人物達の性格を思い出すのに時間がかかったわ(苦笑)文章がうまいとか、面白いというのもあるんやけど、しっかりと確かな温もりがあり、登場人物達がきちんと生活しているなあ、と感じるんよ。喜怒哀楽があり、愛情があり、それでいて強く優しい世界がある。
守り人シリーズと似たような世界観の話。守り人シリーズが面白かっただけに、この本は少し物足りないような気もする。ラストは良かった。
なんだかとにかく号泣だよ!! 続きものではないせいか、上橋さんの作品にしては直球な方だと思う。小夜と野火それぞれが、自分の足で立とうとするところが爽やかに美しい。情景も心情も純粋。狐になって野を駆けたい。
自分の命を捨ててでも、小夜を守ろうとする野火の一途さに胸を打たれました。
人間と妖狐という種族を超えた愛はいったいどうなるのか?
若桜野をめぐる憎しみの連鎖を断ち切ることはできるのか?
野火と小夜の命はどうなるのか?
と読みながらひたすら続きが気になっていました。
狐笛のかなたの
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