古道具 中野商店 (新潮文庫)
古道具 中野商店を読んだ人はこんな本も読んでいます
古道具 中野商店を追加
古道具 中野商店の感想・レビュー(616)
のんびりとした雰囲気の中で登場人物たちがそれぞれ悩みを抱えていて、それについて考え、人物がちゃんと生きていると感じました。ゆっくりとした時間の流れは、川上さんの文体と、「新しいことが価値を減らす」という古道具のおかげでしょうか。感情を表わすときの物の使い方が上手いと思いました。
主人公はヒトミちゃんではあるのだが、若い女子の目線で見た周囲の大人たちがどれも味わい深く、まさに彼ら彼女らが愛おしい「古道具」であり、それぞれの物語を持っている。サキコさんの逡巡と決意、マサヨさんのいい具合に枯れてなお自立した様は、「女としての」よき古道具になる道を示してもらった気がする。だからさぁ、中野さん。アンティークより古道具な女がいい女なのよ。www
道具だったり料理だったり、質素というより侘び寂び的な素敵な表現をされる作家さん。たんたんと、やっぱり静かな世界が広がってる。 川上弘美はいいなぁ。 小道具の描写もなんかいい。 言葉の選び方がいい。 みんな静かに、だけどものすごく熱いものを抱えてる。 イヌが死んだ。 男が死んだ。 これと言って、何って事は起きない普通の話しだからほんの少ししか 織り込まれていないこの二つの死が印象に残る。 愛するものが死ぬのは悲しいけど、一番愛したって言えるほど 大事に思えたことは素敵なことだと思った。
すんなり読めて、好きな感じだった。ハッピーエンドなのもとても良い。マサヨさんの恋の話とか、タケオとヒトミの関係とか、中野さんの雰囲気とか、気になるポイントはいっぱいあって、ずっと読んでいたいと思った。
川上さんのつむぐ文章は、さら~りさらさらしててどこかなつかしくって、陽だまりみたいにほっこり温かくって。一度味わうとこの心地よさがクセになってしまい、ついついっと手が伸びてしまいます。ふんわ~りとしてるのに、その実、とてつもなく大きな普遍的なものも抱えてこんでもいて、う~んうまい、うますぎます、川上さん!
2012年、1冊目の本。ふわふわゆるりとした空気が漂う中、登場人物の個性が際立っていました。タケオの一挙一動が気になってしょうがなかった。中野さんは自由人すぎます。
☆ゆるいですね。空気感がゆるいのと、登場人物がみんな地に足が着いてない感じが、またゆるいというか…中野さんとタケオに苛つきました(笑)サキコさんが怖かった。☆中野商店の四人は、世代が違っても仲良しなんだなあ、最後にワインを飲むシーンが好きです。タケオが終章でマトモになってて良かった。☆古道具屋業界という不思議ワールドが少し覗けて楽しかったです
★★★★ 単純に僕の期待値が高すぎました。持ち込まれる品についてのやりとり、各人の恋模様、とりとめやのない会話。全ておもしろいのに、どこか物足りない。
古道具屋中野商店を舞台に、バイトのヒトミちゃん、タケオ、店長のハルオさん、その姉マサヨさん達個性的な面々の恋模様、愛のかたちが語られる。併せて、なつかしいようなゆったりした時間が流れているような中野商店が語られる。「好きって、ばかみたいな感情、と思う。」「好きをつきつめるとからっぽな世界にいってしまうんだな。」そんな思いを抱くヒトミちゃんの姿は、いじらしい。でも ちょっとなぜタケオなの・・?。★★★★☆
マサヨさんとひとみちゃんの会話の感じがよかった。タケオにやたらむかついたり、ちょっとしたことでうれしくなったりの気持ちの表現がとても上手。
ヒトミさんの心模様、例えば冷たくされて落ち込んだり、相手をなじったり、面倒くさいって思ったりの描写が、ささる。あぁ、そうだよね。と感じる部分だらけ。人、モノ等々の描写も的確なんだけど、ストーブやら銀紙やらの音が入ることで、よりその世界に入り込める。こういう本、すき。
ゆったりゆるくていいですね。でも、こんな風にゆるく生きられるのも一つの才能かなぁ。最後の、みんなでワインを飲むところがいい。主人公とタケオの恋もゆったりゆるく進んでいけばいいな。
やっと読めた。なんでもない、ありふれた生活を描いているようで、けれども何か引き込まれる。川上弘美特有のけだるさが、この古道具屋という舞台に合っている。埃臭さがいいね
古道具屋中野商店う舞台にしたお話。 店主の中野さん、ヒトミちゃん、タケオ・・・ それぞれの人生模様をほのぼのと描いた作品。 言葉ではなかなか言い表せないような雰囲気の本だなぁ 連作短編のように区切られているのでとても読みやすい 学生時代に古道具屋でバイトしたかったなぁとか 中野さん、マサヨさんみたいな友人欲しいなぁとか 思いながら読んだ 相手に気持ちがうまく伝わらないこともあるよね・・・ ほんわかしたい人にオススメ
古道具屋「中野商店」に集う人々の恋愛・人生模様を描いた作品。登場人物、不器用な人たちばかりで、皆 好き。女性のヒトミさん、マサヨさん、サキ子さんに、スゥ~と感情移入してしまいます。そして、ゆったり、ほわ~ん、しみじみ感にひたりました。川上弘美ワールドだぁ。
やっとこ読了。最後の一遍、ものすごい時の流れだけど、これがあるとないとで全然ちがう。川上さんって、何ともぬるっとした手触りのお話多いけど、最後がほんわりあたたかいのがいいな。
再読:著者の描くゆったりとした鋭さのある人間関係の描き方はすごく好きだ。共感できるかは別問題だけれど、人との距離の取り方や観察の仕方などにハッとさせられる。男女のひそやかで微妙な関係などドラマチックというわけではないけれど、生々しくもさらっとしている空気感にすごくトキメくなぁ~
“世間知” なんてものを語らなくても、ムキにならなくても それなりに楽しく生きていけるんだよね。 ただ、その為にはちょっとした素質が必要かも知れないなあ。
古道具屋で働く中野ハルオ、ヒトミ、タケオとハルオの姉で人形作家のマサヨの4人を中心に、古道具屋をめぐる人間模様。決して骨董品ではなく、細々した古い道具が主役。最近こういう店は結構目につきますね。ヒトミとタケオは何となく恋人。ふたりとも気が小さくて、険悪になったり仲直りしたり。ゆったりした文章で、細やかな感情が伝わってくる。古道具の温もりに似た、まろやかな作品。
素朴で客観的な文章でした。。時の流れが遅い小説。例えるなら、煮込みが浅い煮魚みたい。身はほくほくしてるけど味が沁みてないから、タレに身を浸けないと味がしないというか………なかなか楽しめた作品でした。
異様なぐらいヒトミさんに感情移入してしまってすごい悲しくて不安で怖かった さらっと当たり前に人を大事にできれば良いのにと思う マサヨさんとかサキ子さんはすごい
ゆるゆるふわふわとした日常はとても愛おしく、ゆっくりと過ぎていく。でも、それは刹那的なものであって、永遠には続かない。固執することなく、変化を受け入れ、ゆるゆるふわふわな日常を思い出にできた時、すでに出会っていた人とでさえも、また新しい関係ができあがる。不思議。私は固執するからダメなんだろうな。
こういう雰囲気の本好きです。ゆったり時間が流れるのを楽しむような。でも途中、この半分くらいの長さでもよかったのでは…とも少し思ってしまった。マサヨさんとサキ子さんが素敵すぎる、いい女。しっかり自分の時間を楽しめる大人、憧れる。やっぱり色気を保っていくには、生涯恋愛をしていないといけないのだな。
再読。ゆったりのんびり流れる時間の中で、少しずつ、でも確実に何かが変わっていくという実感。中野商店の雰囲気や、それぞれの関係がとても居心地良くて、ずっとこのままでいられたらいいのに、と思ってしまった。物語の深くに「死」の気配が感じられたのも印象的だった。
てんでばらばらな小道具を一つ一つ見せられている感じ。こういうとりとめもない小説を読むのは初めてな気がする。ただ読むことを楽しむためにある作品なのかなぁ。読み終わった後、気持ちの持っていき場所がなくて少し困った。
迂闊にもハートフルな恋愛小説に胸きゅんとしてしまった。不器用でゆるくて、でも凛とした佇まいの登場人物たちがみんな愛おしい。登場人物全員に共感してしまうってかなり珍しいこと。
なんとなく気になって、好きと嫌いの間を何度もいったりきたりして、ふとした時に好きなんだと確信する気持ちがゆっくりともどかしさとともに表されていたと思う。その他にも恋愛パターンがあって、みんな愛すべきキャラクターでかわいかった。
古道具 中野商店の
%
感想・レビュー:165件














ナイス!





























