椰子・椰子 (新潮文庫)
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椰子・椰子の感想・レビュー(270)
山口マオが好きなので読んでみた。著者の見た夢が下敷きになっていて、その夢に入り込んでしまう感覚を味わった。印象に残っているのは、アユミミ、ジャンとルイ、ふくらんだり畳まれたりする子どもたち。 たまに挿絵に登場する人面猫に、あ~マオさ~ん、アンタもここに?と声をかけたくなった。
「奇想天外でヘンテコで不気味な出来ごとが、次々と繰りだされる日常を、ごく淡々と送る女性の、ユーモラスな春夏秋冬。」二月二十一日、ベランダに住みついてしまった大きな二羽の鳥がお見舞に十匹の蛙をくれた話がすき。購入してよかった一冊。
少しずれた日常でしょうか。夢って面白いです。コンビニのゴミ箱が夏の夜のすいか畑のような匂いがしたってすごい感覚ですね。好きです。夢が書かれた本なら、武田百合子、岸本佐知子さんのエッセイに書かれている夢も好きです。いや、この三人だから面白いのかな。
大人向けの絵本。山口マオさんの挿絵が不思議な雰囲気を後押ししている。主人公は女性で主人も子供もいる。片思いの恋人がいたり、ちゃんとした恋人もいる。この作品は川上弘美さんの夢がきっかけとなったとのこと。言葉を話すモグラや鳥ジャンとルイ、、、不思議な世界は相変わらずだ。河合隼雄さんだったら、この夢からどう診断するのかな。
最終的には猟銃などで追い立てたりしそうですが、ジャンとルイみたいな鳥を飼ってみたい で、きっと「そんなへっぴり腰じゃ当たりませんぜ」とか笑われるに違いない
<3.7> 次から次におかしな事が起きる日常を、事も無げに送る女性、「私」。腕の傷口から砂がこぼれだしても、足の親指の上に親指が生えてきても全く同じない笑。子どもたちをきちんと折りたたんで押し入れにしまってから外出したり、ぺたぺたさんのことが好きになっちゃったり、町内会の係で「一日幼児」を務めたりする、飄々とした「私」がおかしくて可愛かった。九月十八日のひょうたんの話がツボでした笑。「センセイの鞄」、「パレード」、「古道具〜」と川上作品を読んできましたが、今作で完全に川上さんのファンになったかも。
たしかにおかしいはずなのに、すんなりと思い描けて、しかも妙に納得感がある。うっかりするとすごくしっくりきてしまう。そんな変なことだらけの嘘日記。どれだけ変なことが起っても、生活を覆うつましさや情けなさや可笑しみはゆるぎなく、それゆえに妙な安心感があるのもいい。ごろごろしながら「変だ変だ」とつぶやいて、ダラダラといついつまでも読んでいたくなる感じ。
春夏秋冬の不思議な日記たち。すごい丁寧に作られてる気がしました。オランダ水牛なんだか好きです。結婚していて子供もいてときどき子供を畳んで押入れにしまい片思いの人に会いに行くって!?よく考えるとめちゃくちゃな話ですがなぜだか許せてしまえる不思議です。
変てこな日々のお話にユニークな絵がついた風変わりな作品。小説というよりは夢日記と呼ぶのが正しい。とても変な本なのに、川上さんの「変さ」はとても馴染みやすくて気づくと読み終えてしまう。
17時43分読了。文庫本を手にとって開いてみて、挿し絵がカラーだったことにまずびっくりし、本文を読み始めてそのすっとんきょうさにまたびっくりした。「夏」の様子を追いながら夢日記のよう、とおもったら、あとがきのような対談でそんなようなことが語られていた。主人公の様子にはらはらしたり、不安になったり、切なくなったり。そういうすべてがほほえましかったり。地球外生命体から見たら、椰子・椰子に綴られていることとわたしの日常とはさほど変わりはないのであろうな。コンビーフときゅうりをはさんだトースト、おいしそう。
相変わらず「変」でした。でも、今回は普通の「変」でした。間違っても幻想的だなんて言葉は使えないんですよ。不思議でもないんですよ。子供を畳んで押入れにしまって出かけたり、親族会議の上座にパンダがいたりね。気に入ったのは渋谷の話。ニホンカモシカのいる渋谷、見てみたいなぁ~。今夜あたりは、はなだ色(明度が高い薄青色)か、藍色のたくわんを買う夢を見るんだろうなぁ
著者は夢日記と書いているが、さてどう読んだらいいか・・・思案しながら読み始めたが、夏あたりから慣れてきた。子供のころ読んだとっぴな筋の童話を思い出す。現実世界ではないけど、でも何処かに存在しそうで夢中になったっけ。山口マオさんの絵も異次元感たっぷり。二人で一つの世界を作った感じ。
『片思いのひとから牡丹の花をもらう。薄紙に包まれている。茎も葉もない、薄紙に包まれた花だけを、甘い菓子のように、渡される。開いて舐めてみると、ほんとうに甘い。』
なんじゃあこりゃー!と叫んでしまった。荒唐無稽な世界の、のほほんとした生活がつづられている夢日記.荒唐無稽ながらも、読んでいると、なんとなくその世界に浸ってしまっている自分がいる。夢の中のように、なんの疑問も持たずに、変な状況設定を受け入れてしまっている。そのヘンテコな世界で繰り広げられるヘンテコな日常。これを素直に面白いといえるセンスは私にはないですが、今まで読んだ本の中で1,2を争うヘンテコな本であるのは確実です。暑い日々が続く昨今ですが、何も考えずにこのヘンテコな世界にトリップするのもまた一興かと
よくあるタイプのナンセンス本かと思って放置してた。「ナンセンス」の内容は確かに「よくあるタイプ」だったけれど、文脈の生む「ズレ」具合が非常に気持ち良い。そういえば彼女の作品には森で生きる不思議な生物を扱う短編があったな。それを読んでまとめ買いをしたのだった。
想像出来る範囲の、突飛な話しをしてみなさい。と言われたとして、こんなに綺麗に淡々と話してみせるって、難しい気がするのだけれど。それが川上弘美という作家の面白さなんだな、と頷くしかない。
東京日記の箸休めのつもりで。 これをシュールといわず、なにをシュールと呼ぶのでしょ。奇妙でとぼけてて、でも可愛さが残ってて・・・虜になってしまう。川上さんのクスリと笑う声が聞こえてきそう。山口マオさんの絵にドキリとする。以前どこかで作品の絵にあったんじゃないか?!と思う。私の夢の中でとか・・・・・
いくつもの夢の断片からなる楽しい日記。なんでも、本書の半分くらいは実際に川上さんが見た夢をもとにしているらしいが、こんなにおかしくて、それでいて可愛くて不気味な夢を見られるなんて、本当にうらやましいかぎり。とはいえ、うらやましくても夢だからしかたないので、本書を読んで我慢する。山口マオさんのイラストも素晴らしい。
もし、まわりがこんな世界だったら毎日きょろきょろして、でもちょっと不安になりながら過ごすのだろうなあ。価値観とかとらえ方がユーモアたっぷりで好き。原因の求め方が可愛い。
思わずニンマリしてしまう。夢だってわかってるけど、読んでいるうちに本当のことのような気がしてくるから不思議。わたしも冬眠したくなった。
椰子・椰子の
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感想・レビュー:57件














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