太陽の塔 (新潮文庫)
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太陽の塔の感想・レビュー(5460)
初森見作品ということでまずはデビュー作を。なにやら難しい言い回しや表現が多かったけど、なんともゆるいユーモラスに満ちた小説でした。主人公をみて、自己正当化が見苦しくてあまり好きじゃないなぁと思ったけど、自分も含め人間って誰しもこんなものかもしれないな〜とも思いました。結局は本人の解釈次第。愚かしいなら愚かしいなりに楽しく。「ええじゃないか」のくだりは思わずニヤッとしながら読んでました。それにしてもこのころから四畳半って単語結構使ってたんですね(笑)
これはファンタジーなのか…?そう思って読み進めているといつの間にかファンタジーになってた。正直よくわからなかった部分も結構ある。ゴキブリのくだりと最後の騒動はかなり笑ったwビデオ事情をここまで長ったらしく書いてるのもクスリと。ラストは切ないような幸せなような終わりでした。夜は短し→四畳半と読んできたけどそれらに比べると見劣りはするかなあ
森見さん4冊目。いつも楽しく読んでしまいます。「法界悋気」とか暗そうで無茶苦茶に難しそうな漢字を使って、こんなにフワフワとしたお話になるのか。
大学生がAのつくビデオを借りにいくシーンを、ここまで饒舌に描けるとは感心。「内なる野獣調伏用ビデオ」って笑えた。哀しおかしい感じ。主人公が京大生というのもいい。
森見登美彦のこれが原点かなるほど!とうなった妄想力爆発の一冊。『砂漠の俺作戦』『ソーラー招き猫事件』そして「注目に値する女性リスト」の女性への具体的かつ悲観的な妄想の暴走ぷりなど、女性たちとの関わり方のあまりの独り相撲ぶりが滑稽すぎて涙を誘う(?)。あとにも先にもあの頃だけ、という何ものにも代えがたい一時期を渾身の力で書き遺したかったという感もあり、なんだか知らないうちに勝手に溢れ出てしまった男汁そのもの、という感もあり。なるほどここに「太陽の塔」なんだ、と妙な説得力がある。ああ、岡本太郎は偉大だ。
短いからすっきり読めた。コメディー色の強い森見作品好きだからそれよりは見劣りしてしまったけど面白かった。最後の方はなかなか感動した。
最初に手に取ったのが五年前。友達から借りたのだが時間がなく途中で返し、その後自分で購入するも生命の神秘爆弾の描写に耐えられず挫折、今回三度目の挑戦でやっと読了できた。三度目だったから最初から作者独特の世界観にもどっぷりハマれたし、生命の神秘爆弾にもひるまず、むしろそれを物語のエッセンスの一つとして楽しんで読み進めることができた。京都の地理に明るい人ならきっと5割増しくらいで楽しめる。叡山電車のエピソードや、盛り上がり最高潮の「ええじゃないか」のシーンがすごくよかった。読後感もさわやかでよい。
レインツリーの国の次に読んだから全然集中できなかった(苦笑)夢と過去と現実と妄想の錯綜で、駄目な人は眠くなると思う。ストーリー起伏がないと退屈してしまう質なので物足りなかったけれど、肥大する妄想に匹敵する、無駄レベルに美しく崇高な言葉達。こういうところに重点を置く全力のバカは大好きです。あと四天王らの名字好き。
四畳半と夜は短しと続けて読んで後の森見氏の3作目。私の妄想力と無為なことに情熱を燃やす行動力、そして作品を彩る造語や道具の数々は相変わらずだった。あと、飾磨の羊の話は個人的にかなりツボだった。しかし、上記2作に比べて、作品を通して漂う哀愁はこの作品が一番だっと思う。まぁ、主人公の状況が状況なだけに仕方ないと思うが
男同士集まってわいわいあほなことやって(僕から見れば)楽しそうに過ごしている大学生が羨ましく感じる本。思いついたときに思いついたことをする行動力があると楽しいんだろうなと強く思った
あくまでもラストは妄想ではなく、ハッピーエンドとして解釈しています。 ラストの独り語りは非常に幸せな気分になれました(ハッピーエンドを前提としての解釈)。
学生生活を垣間見るって良いなー各々行きつけのお店があったりして、今日はココと決めて出かけたりだとか、私から言わせれば行動力があって羨ましい。水尾さんの夢のシーンは、なんだか天国みたいだったなー。一番心が盛り上がったのは夢のシーンとえじゃないか運動。えじゃないか、私も隣の人に言ってみたい(笑)そしてこっそり抜け出す。恋愛について語ってあるところがあったけど、自分もなんだか言いくるめられそうなった。危ない。
「ファンタジーノベル大賞受賞」という一文に惹かれて読むと、恐らく「なんじゃこれ!?」となると思う。ファンタジーと言えるほど浮世じみてないし、かといってリアルであり得るかと言われたら決してそんなことはない。そんな届きそうで届かない登場人物と読み手の距離感が絶妙な作品。
果てしなく切ない失恋日記。作者は当時院生だったそうだから、まさに本人の体験談と思わせる。これがデビュー作となると、その後の主人公が全員、森見登美彦と思わせるには十分すぎるほどの根拠になるだろね。
男くさい……他の森見作品に比べて圧倒的な女比率の低さ。恋人のいない男どもが一人でもしくは集まって、妄想したりだべったり、本文にもあるとおり"男汁"がこれでもかと匂いたつ作品。「彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ」と冒頭から宣言する主人公の一人語り(そして森見節)なので、共感はしづらいものがあるし、事件と呼ぶには馬鹿馬鹿しい事件ばかりなので、少し戸惑う。主人公は自分を振った彼女に未練がありながら、その感情を認めない。全くひねくれている。しかしイブの夜の"ええじゃないか騒動
クリスマスを壊したくなる男たちの気持ち…非常に良く分かります(笑)本当に森見さんは文章が秀逸!すっごい小難しいこと言ってるのに、よく読んでみるとかなりしょうもないことやってるだけだったりして、所々で脱力しました!
夜は短し〜に続き二作目の森見作品。どうしても比べてしまうが、やはりこちらの方がストーリーは弱い。フラれた男の日常、オチなしのせいか少し物足りなさは残る。ただ魅力的なキャラクター達、独特の言い回しに溢れるコミカルさ、隅々まで描かれた描写は流石。
別れた彼女の行動パターンを調べるなんてストーカーじゃん!って思うけど、それを「研究」って言葉で済ませてしまう森見ワールドだいすき!「ええじゃないか騒動」のシーンは読んでて爽快。クリスマスファシズム対抗の為だとしても、お祭りみたいで楽しそう!目的はかなりひねくれてるけど…。皮肉っぽいこと沢山いうけど、結局は彼女を忘れられない主人公がなんかいい感じ。
圧倒的に豊富なボキャブラにけむに巻かれるのが気持ち良く、漂う不思議な空気が大変面白かったので、夜は短し歩けよ乙女に続いて、この本を読んだ。作者本人が語るとおり、前者は確かに花色の明るい一人娘で、今作は紫煙曇らす長男だった。溢れ出る悲壮感が、京都の町と大時代的な言い回しとに包まれていて、何だか悲しい失恋の話なはずなのに、大学生生活が非常に待ち遠しくさえ思えてしまった。もっとも男汁は、できるだけ避けていきたいのだが。作者森見登美彦さんの湧き出る知性が文章からにじみ出ていて、何とか背景知識を抑えたいな、と強く憧
腐敗した精神と人一倍の妄想力と歪んだ愛で、捻くれた恋心に立ち向かわんとする男子学生の、男汁に塗れた青春小説。良薬は口に苦く毒薬もまた口に苦い。ならば本書はどちらかというならば、何とまぁ、非常にクセはあれども美味であった。……毒にも薬にもならないけれど。読み終えてすぐ自分の体臭を嗅いでしまったが、ただただ、ホコリ臭いだけだ。根拠なき誇りの香りやも知れぬ。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作らしい・・ファンタジーなのかなぁ~ 「自虐的高等お笑い小説」と私は、名付けたい気がします~好きな女性のストーカーもどき2人で、ゴキブリキューブ成る物のプレゼント攻撃、笑えます。面白すぎて、サクサク進みます。この主人公の大学生の妄想の凄い事といったら・・電車の中で、思わず吹き出してしまいます。 最後にスケールの大きなええじゃないか!が始まるともうお腹がよじれそうでした。これは、絶対に再読したい本です。悲しい時に読むとすっきり忘れますよ~(笑)
京都に旅行に行ったので、ついモリミーを読みたくなって再読。前回読んだときと何だか印象が違った気が。でも基本冴えない男子の被害妄想というか、男汁噴出話というか。「それ、勘違いだよ」って教えてあげたい。
西尾維新が会話の達人ならこの作家は地文の達人。1ページ1ページにびっしりと地文が詰め込まれているのに、ペースがいいからどんどん読み進められる。オマケに適度なギャグがツボにはまって森見ワールドから抜けられなくなる。個人的名シーンは「これは俺のゴンドラ」とラストの「ええじゃないか」。前者は電車の中で読んでたのに声を上げて笑ってしまった。
文章表現は非常におもしろい。こういう文章表現自体は、まあまあ好き。 ただ、ストーリー的にはあんまおもしろくない。 文章表現を楽しみたいときにはいいかもしらんけど、ストーリーを楽しむには適さない。男汁最高
言い回しや描写、心象風景はたしかにファンタジーだけど、そういった部分を除いたら、とてもリアルな青春の日常じゃないか、とほっこりした。 ちょっとだけ心地が悪いのは、自分のあの日々と本質的には似てたから?・・・とは考えたくない。
微妙でした。 夜は短し~はよかったんだけどな。 あの言い回しがどうも無理でした。 マニアックな主人公の描写を際立たせたりもするんだろうけど、主観的な問題。 万人受けはしないけど、好きな人は好きでしょう。
最後まで思わせ振りで、いつもより含みが多い気がしたけど、『えぇじゃないか』を経て ようやく素直になった。そのモヤモヤとした感じとスーっと晴れていく感じが好き。難しい言葉でも言い回しでも、この独特なリズムでスイスイ読めてしまうのだなぁ。
この作者は、登場人物に馬鹿らしいことを大真面目にやらせるのが本当にうまい。言い回しも絶妙だし、飽きずにくすくす笑いながら頁をめくることができる。そんな中、電車に乗って、夢の中を散策する様子はとても幻想的で、美しい。不思議なことに、純愛物でもなんでもないのに恋がしたいと思ってしまう作品。
これを読んだのがクリスマス後でよかった……。危うくええじゃないかしてしまうところだった。
失恋したり恋人のいないクリスマスほど淋しく辛いものはないというのを妄想も交え面白おかしく描いているところ笑っちゃいました。ストーカー行為を「研究」なんてうまくまとめて変な方向にもっていってるけど、本当はピュアなんだろうなぁ彼らは・・・と思いつつ読み進めました。特に最後は水尾さんに対する思いが溢れてたし。なのに招き猫のプレゼント、「部屋によけいなものが増えるのは嫌です」って言葉に出してしまう水尾さん本当に冷たい…(笑)
アメリカ作者みたいな凝った文章の書き方なのが好きだったけど評価すると 星3つ(満点が星5つ)ぐらいになります。
愛すべきバカどもの京都非リア物語。いや、もうね、本当バカですね、この主人公は(笑) 苦悩に満ちた失恋の煩悶が妄想を激化させ、やがて幻想と現実の境、夢想の域までいたるエネルギーがヘボで濃くてクズ男しててもう最高なんである。極めて勘違いした哀しいインテリ丸出しの文体が京都の景色を親しみやすい距離感で伝え、所々入るマジックリアリズムな馬鹿話が雰囲気をどこかふわりとしたものにしている。デビュー作でこれはやっぱり凄いなあ。爆笑した
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/07
(知人紹介)振り返るとテーマとしては決して明るくはないのに、楽しく読み通せる。陰湿さがなく素直。ストーカーではなく”研究”。その研究のための”反復横跳び”。街や季節の表現も楽しめる。特に寒さ。こめかみ、顔の皮膚、針でパッチン・・・。目に浮かびますね。思わず笑ったのは「1人ゴンドラ」と「”昆虫”のプレゼント」。突っ込むことなしに素直に笑いましたね。テーマに反して爽やかさまで感じる一冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/06
太陽の塔の
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