ボトルネック (新潮文庫)
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ボトルネックの感想・レビュー(3754)
主人公は自分が自分じゃなくてもいい、むしろ自分じゃないほうがいいと気づいて、最初は絶望したけれどやっぱりメール見たときに楽になったんじゃないだろうか。
想像していた本と違った。良い意味で。暗い話と聞いていたけど、私はそうは思わなかった。自分が存在しないパラレルワールドで、周りの大事なみんなが幸せそうに生きていたからって、自分の存在価値を否定することはない。気づかせてもらえて良かったじゃないか。嫉妬していいんだよ。その感情をなかったことにするから生きるのが辛くなるんだよ。また読み返したい。文章もすごくスラスラ読めて展開が気になってお風呂の中で夢中になって読んだw 最高の読書だった!
諏訪ノゾミという人物は、他人を模倣することで生きてきた人物として登場しています。つまり、他人の模倣をして自分で判断し行動することを諦める=全てを受け入れる。その結果として彼女は死んでしまいました。しかし同じような人間性を持つ主人公は生きています。母も健全でお金にも困っていまない。ノゾミが身を持って学んだ教訓の反映した世界を見せてもらった主人公は生きるべきだと思います。ノゾミのためにも。
誰しも不安定な思春期には自分はなぜ生まれてきたのか、その価値はあるのかと壊れやすいガラスの心をもつ時期があると思う。生きてる限り、困難にぶち当たっても年齢に関係なく思ってしまうテーマですら感じる。この小説はミステリーを取り入れ、また異世界を組み合わせて、シャープにそのテーマを書き上げてると思う。ちょっと暗いけど。最後の答えは読者にお任せになってるが、私が感じる方向でいいのかな。結構ショッキングだった。でも上手い書き方だ。
一気に読了。こういうバタフライエフェクトな話は大好きなんだけど…。また読みかえしてラストの意味を考えたい
パラレルワールド。【良い人生】と【悪い人生】を選ぶなら【良い人生】のがいいよね、勿論。でも、【悪い人生】が【良い人生】を見ちゃったり、【良い人生】に否定されたら生きていけないよね、勿論。
突然自分の生まれなかった世界に引き込まれた主人公は、サキが生まれたことによってより良い世界になっていると感じる。これは辛いね。まだ生きていかなきゃいけないのが辛い。
自分が生まれなかった世界と生まれた世界…パラレルワールド系の青春ミステリー。主人公の少年に感情移入しづらいし、物語がなかなか進行しない。それなのに何となく先へ先へと引っ張られ、一気に読了。読ませる力はかなりあるが、それだけの印象だったかも。[3/5]
好きだった女の子・ノゾミが命を落とした場所から、「自分が生まれず、生まれなかったはずの姉が生まれた世界」に飛んでしまう主人公。その世界では全てが「自分の世界」よりいい方向…何より、ノゾミが生きていて、ぼくの世界とは全く違う明るい女の子になっている世界。これが何を意味するのか。「ノゾミの性格は他人を模倣したもので、ぼくがぼくである必要なんかなかった」。『ボトルネック…つまりぼくは排除されなければならない』…でも、もしもの世界に意味はないから。傷付きながら、それでも生きる道を選んでほしいと言うのは酷かな…。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 02/04
面白いお話、けれどいざ考えたら怖いと思う。自分の世界と、自分の代わりに誰かが生まれた世界との差異。一人称だからか全体的に読みやすく、伏線も綺麗に回収されていくので読み進めていくのが楽しいです。それでいて最後の話の閉じ方は思った以上に厳しいものでしたが、私は好みです。「儚い羊」の昏さに近いかなと。最後に救いがない。
短いながら読み応えがありました。作中に表現されている「良かれと思ってやっていることがとんでもなく人を傷つけている」が内面をグリグリ抉ってきます。ラストの解釈は、読み手によって変わってきそうですね。
個人的な感想 :C。読後感は良くありません。救われようのない物語。(以下、ネタバレですが、)結局この297ページのストーリーは東尋坊の崖の上から転落する一瞬の間に、「ぼく」の頭の中で展開された思いなのでしょうか?そう考えないと、なぜ「ぼく」のいない「嵯峨野家」があるのかわからなかった。ところで「辰川製麺」のかけうどんはいくらなんだろう?
一日で一気読みしてしまうほど面白かった。最後は読者に委ねられる形で終わってしまう。出来れば「サキならどう考えただろうか?」「サキならどう行動しただろうか?」そういう風に考えて生きて欲しい。。
SFっぽい設定でしたが、何となく大人の童話みたいな感じもして面白かったです。生まれなかった筈の姉が生まれた世界に主人公は迷い込みます。両親は、子供は二人と決めていたので主人公が生まれていません。その世界を見る事で、自分が世界に影響を与える事が出来る事を主人公は知るのですが、ボトルネックは排除しなくても、その大きさが変われば流れる量も多くなるんですよね。最後にサキでは無くてツユが話しかけてきた事の意味を良く考えたいと思いました。”折れた竜骨”とは全く違う作風でしたし、他の作品も読んでみたいです。
Story Sellerの「玉野五十鈴の誉れ」から。ちょっと薄暗い雰囲気に惹かれて読んでみました。 自分はボトルネックだったんだ!と気づいていく、絶望感。心に刺さりました。 多分、多くの人が、”あのときああしていれば”とか、”彼は〜なのに、引き換え自分は…”と思う機会はあるのでしょう。 それを”次は頑張ろう!”となるのか、”あーぁ、ダメだなぁ、自分”となるのか、それはまた人それぞれでしょう。 割と後者になりがちな僕は、ぽっかり空いた暗い穴のようなこの本に落ちそうになりました。 ”どうせ自分なんて…”とか
わ〜……なんという救いの無いパラレルワールドもの。自分の不在が明らかに周りの人間を幸福にしている世界へのバッドトリップ。「間違いは自分」だってことに気づいていく過程が絶望的。ラストで色々な解釈が出来る余地があるのがすごく良かった。グリーンアイドモンスターは誰なのか。主人公はどちらの道を取ったのか。色々な考え方が出来ると思う。与えられてるものの価値に気づかず受動的に生きるのは、他人に対する冒涜だというメッセージだと思った。
これはなんだかすごい本でした。「自分が生まれなかった世界との比較」というこの物語の発想がすごいし、物語の進む方向もすごい。きつくて大変なんだけど、ページはどんどん進んでしまう。今まで何作か読んでイマイチな作品もあったけど、これは著者の作品の中ではダントツだと思う。パラレルワールド好きな方、読んでみて欲しいです。この厳しい世界観に一緒に放心し、落ち込みましょう。
これは…!痛々しくて、ここまで追い打ちかけるんだって若干引いてしまうくらいだったけれど、こういう話凄く好きです!「儚い羊たちの祝宴」で、米澤さんのかく暗さが好きになって読んだけれど、大正解でした。人の不幸を見て面白いと思うなんて、まるで誰かみたいですけれど。誰かさんの様な、人を手段としか思えない人って、25人に1人の割合でいるそうですね。そう考えると、色々と怖いです。
玉野五十鈴の誉れをStory Sellerで読み、米澤さんの小説であるボトルネックを購入。この救われない感じのラスト、、たまりませんね。米澤さんは本当に落とすのが上手い作家さんだと思います。
主人公のリョウが「自分が生まれなかった世界」を舞台に、「いないはずの姉」と共にこの世界に飛ばされた意味を見つける作品。元の世界と同じようで、明らかなズレがあり、物語の進行と共にそのズレが看過できないものになっていく過程が素晴らしいと思います。そうしてリョウが導きだした結論、ラストは衝撃的であり、なるほどと思うものでした。中だるみの一切ない展開と人物の心理描写、先の見えない展開と米澤穂信の構成力の高さを改めて知ることができる一作になっているのではないでしょうか。
自分の代わりに、別の人間が生まれていたら世界はどうなっているのか――主人公リョウは、自分の代わりにサキという姉が存在している世界に飛ばされる。そこで彼は否応なしに自分の存在意義を問われることになる。そこで彼が突き付けられたもの、それは、「間違いは、俺」――なんて恐ろしい物語だ、と思った。主人公のいたみや苦しみ、焦り、そして絶望感がじわじわと伝わってくる。「もう、生きたくない」が心に刺さった。
3年前の大雨の夜のシーンから薄々はそんな予感はしてたけど、本当にそんな結末だとは。これ自体は、誰しもが一度はぼんやりと考える危機感だと思うけど、それをこんな形で証明されると、もうね。羨ましい、という言葉がこんなに痛かったのは初めてだった。本当は色んな物事の見方があるはずなのに、彼がそこに進めず、この結末を選ぶ気持ちはよく分かるなぁ。なんだか、ひたすらに感情移入してしまった。。。 読後感最悪だけど、きっとまた読む気がする。
自分がもしも、主人公の立場だったら…と思うと何とも言えない感じで…個人的に大好きです。あのラストにはビックリしましたが…でもあのラストがあるから全体が生きるんだと思います。凄く好きな作品です。
『もし自分が生まれて来なければ、どんな世界になっていたのか』そんな恐ろしい問いかけの答えは知りたくない。その答えを否応なしに突きつけられたリョウ。生きるか死ぬかの選択に迷う中、メールを受信。そのメールで更なるどん底へと落とされる。どんな現実も受け入れることで辛い現実も生きてきたリョウと想像力と行動力を兼ね備え良い方へ物事を進めてきたサキ。嫌でも比べてしまう。間違いは“俺”…。受け入れるだけじゃ必死に生きていることにはならない。何かをしないと必死に生きていることにはならないのだ。
なんという読後感!しばらくの間、自分の頭の中はこの物語から出てこられませんでした。 あることがきっかけで「自分が生まれなかった世界」を見る主人公リョウ。 自分が生きた世界とのズレを少しずつ見つけていく中で、自分という存在意義を考えるリョウの思いが痛いほど伝わってきました。 想像力をかき立てられる作品。天晴れです!
性根がイマイチな自分には(メシウマ従姉妹も否定はできない)、このラストは受動的な人間は死ねってこと?と受け取れてしまう(笑)。呪いが強烈すぎて生きていく方を選択するなんて無理!そんな人がいたらそこに至る思考を知りたいくらい。と思って他の人の感想を見るとわりといますね(笑)眩しいや。ラストの笑みは(メールで)背中を押してくれてありがとう的な感謝のものと解釈しました。流されたいもんね。
読友さんにおススメ(ありがとう!)されて、手に取った1冊。自分の愛した人を不慮の事故で亡くした主人公リョウに視点をおきながら、パラレルワールドで出会う見知らぬ姉との掛け合いを書いている作品。最初私には難しい言葉もありましたが、一気に読むことができ、その上最後に話が繋がる爽快感が抜群でしたね。パラレルワールドで自分と正反対な姉に出会って、いろいろな事実を知ったリョウ。最後のシーンでの姉からの電話には深い意味が込められているのでは…。この後、リョウが前向きに、自分のことを愛せるような人になっていてほしいですね
「とても重い話」だと聞いていましたが、僕はそうは思いませんでした。物語設定を現実の一つの捉え方として割とさらっと書いてあって、なかなか面白いアイデアだなあと感じました。文学作品というよりはライトノベルに近い手触りがします。それは悪い意味ではありません。諏訪ノゾミみたいな人って意外と多い気がします。
ボトルネック、というタイトルの意味が知りたくて手に取った一冊。一頁目から引き込まれ、気づいたら読了していた。 もし、自分が生まれずに違う誰かが生まれていたら、この世界はどうなっていたのか。自分の世界では、お互いに存在しない姉と弟。この二人が出会って、過去や現在を巡っていくうちに辿り着いた答え。「ボトルネック」の答えが、何とも皮肉である。 主人公が踏み出した一歩は、どこにつながっているのだろうか。
ボトルネックの
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