からくりからくさ (新潮文庫)

からくりからくさ (新潮文庫)
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からくりからくさの感想・レビュー(1120)

久々手に取ってまた一気読み。読みとばしていた所に改めて感動。「ずっと続いていたものが変わる時には犠牲になるもんがいる」けれど「生き物のすることは変容すること、それしかない」という。「本当に苦しいのは変わる瞬間。根っこごと掘り起こすような作業をしないといけない。かといってその根っこを捨ててしまうわけにはいかない。根無し草になってしまう。前からの流れの中で変わらないといけないから」「呪いであると同時に祈り」でもあるものを受け止めて日々を紡いで行く女性たち。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(1) - 02/14
昭和っ子
りかさんを使った三人展の作品とか、テーブルクロスの上に作られた草花唐草とか、映像で見てみたいと思います
ナイス!ナイス! - 02/14 22:31


再読。やはり「りかさん」「からくりからくさ」は良いなー。と言っても結構雰囲気で読んでいるので血縁関係のところはあやふやだったり。

すごくすき。でてくる草も調べて何回も読む。

因果や人間関係はとても複雑だし、「何か意味があるのかも?」と勘繰ってしまうくらい地の文があちこちに移るなど、決して読みやすい本ではなかったと思います。ですが、すごくはまって読みました。特に終盤の展開は圧巻で、悲しみとも喜びともつかない大きな感情の波を味わいました。文豪の某作品をほうふつとさせる鮮やかな場面がありましたが、喚起される感情の強さは同じでも、質は全然違っています。重く深く、縦横に複雑に織り込まれている、本来なら言葉にできないはずのもの。それを物語としてここまで語れるということに、感動です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/18

★★★☆☆・メモをとりながら読まないと理解できません。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/15

たまたま集った4人の女性、彼女達が染める、織る作品、りかさんという人形、血の繋がり、因縁、人の持つ様々な想い。そういうものが点描画のように点々と置かれ、積み重ねられ、次第に1つの壮大な絵を描いていく作業のよう。出来すぎている世界も、急に入り込んでくる非日常の世界も、全てはただ1つの事を強調しているように感じる。「連続している、唐草のように。一枚の、織物のように。光の角度によって様々に変化する。風が吹いてはためく。でも、それはきっと一枚の織物なんだ」
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/29

織物のように複雑で染め物のように色鮮やかに感じる四人の女性を中心とした物語だった。これがもしも映画になれば淡くも色鮮やかに音艶やかに描かれることだろう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/26

大学の友人にとって大切な一冊で、前読んだけど途中で挫折した。 小説としておもしろい。歴史には残らない支え伝え続けた女の営み、色や模様の解釈は民俗学っぽい。 人形が魂のよすがであり、それぞれが火と水で浄化される発想は、日本的だと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/26

機織り。染色。能面。クルド人(私は全く無知で知らなかった。)そして、一人の男性をめぐる想い。濃い内容のお話だった。じっくりと読み返しながら味わいたい小説。「人はきっと日常を生き抜くために生まれるのです。そしてそのことを伝えるために。」伝えたいという欲望が、生きる力になるのかもしれない。生きていく中で大切なことは自然にに伝わっていくのかも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/21

4人のそれぞれ個性的で魅力的な女性の同居生活。梨木さんの本に出てくる日常生活は、自然に寄り添った穏やかで暮らしを楽しんでいる生活が生き生きと描かれていて、いつもあこがれる。雑草ぼうぼうの庭を食べつくしていくのが、すごい!染色や織物の話がたくさん出てくるので、その実際の色や作品が思い浮かべられれば、更に作品の世界観に引き込まれるに違いない。

この本を少し難しくさせている要因は、クルド人の話を持ち出すことと、人の名前に少し混乱することかもしれない。その上偶然のつながりがあまりにもできすぎているように見える。ただ、大切なことを考えさせてくれる本だと思うし、共感することも多い。幸せな時間が流れているけれども、みんな居場所を探している気がした。最後のシーンで、どんな最期で終わりたいかを考えさせられた。あぁ言い終わり方だと思った。人は何かを探すために生まれてきたのではなく、人生を生き抜くために生まれてきたことの意味を最後に感じられると思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/15

途中で頭の中が蔓のようにこんがらがりそうになったので家系図を書きながら読んだ。名前が蓉子、紀久、マーガレットと植物の名前なのにひとりだけ与希子なのが気になっていたが、そういうことか。納得。紀久とマーガレットが同じ菊科というのも…。いろいろ考えさせられることもあったけれど最後にはすべてが繋がってすっきり。こういう生活に憧れるが、なかなか現実には難しい。青じそのおむすび、夏になったら作って食べよう。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/14

再々読。とても好きな作品です。ステキな要素がふんだんに詰め込まれている感じ。ただ、何度読んでも消えない違和感が。「人はきっと、日常を生き抜くために生まれるのです。そしてそのことを伝えるために」という神崎の言葉に強く感動したのですが、これが、神崎がクルド人の闘いを目の当たりにすることによって悟ったことであることに違和感がありました。蓉子や紀久、与希子、マーガレットや彼女たちの祖先が紡いできた日々の営みを知ったことから導き出された言葉だったらもっとよかったのに、と思いました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/21

複雑でわかりにくいと言われるとその通りだと思う。 しかし何度も何度も何度も読み返すうち、この複雑さは必要なものだったのだなと感じることができるようになった。業の解決というのかな。自分がつくり上げてしまった業が、子孫達にとって意味あるものになったなら救われる。しかし、これは伝え続いていることが前提なのだろうな。 今は個人主義が進んでいるから、この本の世界はむしろ非現実的に感じる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/19

やっと読み終わりました。序盤は、ふんわりしていて、梨木さん的だなーと安心して読んでいたのですが、後半から、なんだかちょっと違和感があったり、また、自然に対する作者の思いが深すぎて、ちょっとよく分からなかったりで、中断したりしていました。展開としては、家事になってりかさんが消滅して、りかさんのいわくも消えて行くというのは良いのかもしれませんが・・・チョットなじめない感じでした。

女性4人が静かな環境で共同生活という触れ込みを頭において読み進めたのだけれど、序盤から中盤までにかけての展開が、ホラー小説っぽくもあり少しドキドキしながら読んでいました。知らない者同士での共同生活って、割とドライにならないと成立しないような気がしていたのだけれど、こんな風に相手の距離を図れるような関係は素敵だなあ。苦しんでいる相手に対して信を置いていることを柔らかに伝えられるのなら、こんな暮らし方も成立するのかも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/10

唐草の連続がからくさ模様を描くように、人間も日々の積み重ねが人生を作る。 離れてみると少しづつ変化し流れる人生だけれども、近くで見ると変化のある前を後ろでは確かな違いがある。 外からもたらされる変化、内から沸き起こる変化。 今作は静かな物語であり単調な話のようで完成した物語はからくさ模様の様に美しい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/05

人はその一生を通じて自分探しをしている、とどこかで聞いたことがあります。草、木、虫や動物たちと違って、なぜ人間は迷うのか。どこからきてどこにいこうとするのか。この本を読んで、人の生きる原動力に触れる思いがしました。誰の命の底にも、マグマのような水の奔流のようなものが善悪の基準さえ越えて流れて、つながっている。赤光が真蛇の次に竜女が位置するとしたこともこのことか。なかなかできないことですが、こんな思いを持っている皆を大事にする主人公のようになりたいものです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/30

村田エフェンディ滞土録でも思ったのだが、起承転結でいうと、起承のゆったりした日常こそ、この作者の書きたいことのように思われる。逆に言うと、転結が弱いというか…なんだか疲れた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/03

やっと読み終わった…。なかなか物語に入り込めず読み進められなくて、かなり時間がかかりました。美しい文章なんだけど、正直疲れたかな。登場人物が把握出来なくて、これ誰だっけ?という場面が多々ありました。そして、大学生にしては達観しすぎですよ彼女達は…私より大人だ…。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/22

登録するの忘れてた…小学生の時に読んだけど当時は能面の話が全然分かんなくて高校に入ってやっと分かるようになったっていう
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/16

★★★ 梨木さんの書く話ってそんなに好きではなかったのですが、 今回は興味深く読むことができました。 「りかさん」→「からくりからくさ」→「ミケルの庭」と繋がっているらしい。 機会があれば、あと2冊も読んでみたいです。

生きるってことは、形は違えど何かを少しずつ紡いでいくことなんだろうな、と。 読むたびに新しい発見がある。私も変わっていっているからかな。 人間関係が複雑で、書き込み式の家系図を巻末にオマケでほしいなあ。伏線だらけだし、メモ欄もほしい。 映画化してもいいかな~。単館上映するような、こだわりのある映画に。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/12

「りかさん」の完結編。蓉子は成長して大学生になり、三人の仲間と共同生活を始める。皆織物関連の研究をしている知性的で個性的な女性達だ。祖母の残した日本家屋での和やかな暮らし。りかさんも一緒に暮らしている。庭の植物を工夫して食卓にのせるあたり、梨木香歩ならではの見事さ。四人はそれぞれの研究を深めて行く上で様々な出来事が起きる。結末は哀しくもあるが、未来に希望が伝えられていくように感じた。りかさんも永遠にようこの友達だ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/09

私が日々思っていたことと、作者の言いたいことが似通っているなあ、と思いました。ずっとずっとつながって行って、伝えて伝えられて、変わるけれど変わらない。「宿世の縁」が重なり過ぎてとっても都合がいい話の運びだなあ、と思わなくもないですが、それもまた持ち味。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/05

再読。人間関係が複雑で、有り得るのか?という偶然が重なるのがなんとも言えないが、そんなことはどうでもよくなるような作者の広い知識に感動する。今やっている朝ドラの三人組(陽子・育子・真知子)がぴったりイメージにはまるので面白い。マーガレットは個性的かつ魅力的。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/05

実は再読。初めに読んだのは高校生でした。おままごとみたいな雰囲気が好きでそれだけだったけど、段々大人になると沁みてきます。『伝えること、伝えること、伝えること。大きな失敗小さな成功、挑戦や企て。生きて生活していくそれだけで何かが伝わっていく。』世界が変わりました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/22

日常を送っていても少しずつみんな変わっていくし、そろぞれ何かを抱えて生きているのかと思った。4人の関係が羨ましい。関係が複雑なので1回読んだだけではなかなか整理ができない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/16

手仕事って何だか良いなあと感じる話。4人の若い女性達がちょっとずつ成長していく姿に自分の姿が重なるようで、一緒にじたばたしたり、不安になったり、訳わかんなくなったりした。 4人を守護していたりかさんとおばあちゃんの存在を無くすのは、成長し、家族となった4人にとって必然。繭から出てくる蛾のように自然な成り行きだなあと思った。 お互いが補完しあい、存在を丸ごと受け止めるのが家族なのかな、とも感じた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/11

登場人物を見分けるのが難しかった。それにしてもりかさんはみんなの成果物まで連れてっちゃうなんて・・・

imo
裏庭よりわかりやすい。手仕事からなにかを生み出すことは身近ではないけど、イメージはよくわかる。与希子と紀久の繋がり方がすごくいいなぁと思う。いろんなものが絡まりながら繋がっていく人と織物が重なる。続編も読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/02

上品で繊細な本でした。 からくり、むつかしかったです。とても。 登場人物の誰にも感情移入できず 内容も興味のない分野だったので 読むのにすごく時間がかかりました。 ご先祖さま話あたり、非常に難解でした。 でも日本の文化、四季を考えるって素敵だったし 言葉はとても美しいと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/31

ひとつの作品にいろんな要素が盛り込まれており、私の理解力では一度で全てを整理することができなかった。もう一度はじめから落ち着いて読んでみよう。続編もあるみたいなので、そちらもあわせて読むことにしよう。 登場人物がみんな浮世離れしていて共感はできなかったが、日々の暮らしを丁寧に送っている様子は読んでいて気持ちがよかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/27

対の物語。二人のりかさん、つたとさよ、正室と側室、与希子と紀久。容子は傍観者であり、マーガレットはあまりにもスピリチュアル方面へ転がりそうな雰囲気を現実に引き戻す役割を持っている。しかし一見対の世界に無関係に見えるマーガレットも実は重要な対を担うことになる。  読み始めた頃はこんなに深い情念の物語であるとは思っていなかったので少し驚いた。これは染めや織りという手仕事と家に縛られた女たちの複雑な感情と同時にそれらを愛してもいるという表裏一体の思いを綴った物語なのかもしれない。 (コメントへ続く)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(3) - 07/24

クオリティーの高い感想文です!
ナイス!ナイス! - 09/05 08:40

てんてん(^^)/
ありがとうございます。お恥ずかしいです。(;^_^A
ナイス!ナイス! - 09/05 17:57


中学生のころからカバーがぼろぼろになるまで読み返している本です。受験の時はこの本の一節が問題になった試験問題を喜んで解きましたが先生のこの作品へのおざなりな紹介に激怒して代わりに紹介した思い出があります^_^;生活を紡ぐこと、何かを生み出すこと、相反しながらも共存する思い、変わりゆくものと変わらぬものなどが静かに読み手の根幹に語りかけてくるようなイメージをこの作品にはいつも感じます。そして登場人物の縁とりかさんの秘密、あの最期も心を打ちます。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/20

再読。

手仕事の良さがその知識や歴史と共に描かれていた。あっけなく燃えてしまいましたね…。えっ…?どうして?これまで生活して来た皆の日々が天に還ってしまった…としょんぼりした私ですが、四人はとても瑞々しい。 蛹ではあったけれど、りかさんも四人と一緒に居たんだなぁと…。ホラー的なものを期待して読んだので少しがっかりした部分はある…。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/06

◎りかさんと共に再読。前回は苦戦した長い物語だったが今回は夢中になって読み終えるのが惜しかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/23

読み終わるのにとても時間がかかりました。ストーリーに多くの要素が盛り込まれていたことと、それぞれ個性のある登場人物たちのインテリな会話についていくことが、私には大変でした。でも、雰囲気がよく、何となく嫌いになれない本です。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/17

「場の空気」って、何となく感じることは出来ても、それを言葉にすることはなかなか難しい。なのにこのお話は、それをいとも簡単に、みずみずしく、色鮮やかに表現している。日本語って本当に綺麗だなぁ。特に色の名前って、うっとりするくらい美しい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 06/15

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からくりからくさの 評価:38 感想・レビュー:215
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