眠れぬ真珠 (新潮文庫)
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眠れぬ真珠の感想・レビュー(672)
石田衣良を女性作家だと思い込んでいました。そういう描写が書かれなければ、おそらく最後まで男性だと気づかずに読んでいたことだと思います。それくらい、女性の心理描写が素晴らしかった。解説にも書いてあったけど、とても優れた女の眼を持っている人なんだなあと感じさせられます。ただ、私は女だけど子どもなので、咲世子さんのように素樹のためを思って自分を犠牲にすることはでいないだろうなあ…。亜由美に関しても、私はここまで冷静に対応できないわ。
40代後半の版画家の女性が、自分の年齢を気にしながらも17歳も年下の男性に惹かれていく。しかし、相手の将来を考えて自分は身をひこうとする。そんな態度を取れるのは年を重ねてきた大人の証拠か。 幼い頃は好き嫌いをきっぱり分けて自分の感情を素直に白黒はっきりわける。大人は水性インクの上に水をたらすように、自分の感情を他の何かで薄くぼかしてそのまま露にしない。人間の経験による知恵だろうか。
更年期障害が発症してしまうような年の咲世子の前に現れた年下の若い男性。恋に落ちた2人の行く末が気になるような作品だった。自分も咲世子のような芯のある大人の女になりたいと思わせてくれた話だった。
面白かった!石田衣良は4冊目だけどこの作品は女性作家が書いたとしか 思えない。女性の更年期の症状とかどうやってわかるのかな~??
主人公は咲世子の持っている芯の強さが魅力的でした、石田衣良さんは男性の作家さんなんですが、女性の描き方、女性の心理などよく理解しているなと脱帽でしたきっと石田衣良さんの作品を読んだことがなくこの作品から入った方はきっと女性の作家さんなんだって思ってしまうんじゃいでしょうか、咲世子さんの年上の女性ならではのなんというか魅力的なイイ意味でのプライドや大人の魅力というのか年下の男性と恋に落ちても割り切るっていう部分で女性として憧れます。とてもカッコイイ女性だなって思ってしまいました。
この心理描写は、、、女性心理、それも、大人の女性の心理をココまで書いているのは本当にスゴい!の一言でした!そして最期に待ち受けている結末が、予想外!非常に楽しめました!主役の女性は本当にかっこ良いですね!
女性の心理をよくわかっているなーと何度も舌を巻いた。私は特に年下が好きというわけではないが、こんな大人な男性なら年下もいいなと思った。それにしてもこの作家とは友達になりたくない。すべてを見透かされてそうでこわい。
咲世子がとにかくかっこよかった。もちろん、歳相応に身体や肌の衰えといった目に見える部分で若い人と比べたら勝ち目があるはずもないが、それを補って余りある”大人の女性”の魅力が存分に描かれていた。そして、17歳年下の素樹も、若々しいというだけではなく、思慮深く才能豊かな好青年で、お互いが惹かれあうのも納得できる。ただ、咲世子が恐れているように、今はよくても例えばあと10年20年後を考えると、歳の差が少なからず障害になるのは容易に想像つくので、現実には難しいと思うが、アラフォー女性に夢を与える作品だった。
17歳差の大人の女性と若い男性との恋愛が描かれていましたが、芸能人をみても女性が年上の場合長続きはしない気がして、小説の中の話だなと思ってしまった。でもこの女性の描く版画は見てみたいな。
男が17歳上なんはそれほど違和感ないけど、逆の物語は初めて☆何歳になっても大人になれない人もいるのに、素樹は凄い♪(⌒〜⌒笑)
更年期に入った女性と17歳年下の男性の恋。単純な女性でなく、人生経験を多く踏んで複雑な感性を持つ女性を男性作家が描いたことに本当に驚いた。黒、海、手の表現が素敵。
石田衣良が男性作家でありながら女性を描ききったことに感服。しかし、「ここにこういう性描写は必要なの?」と思わざるをえない。それとも単にわたしが子供だから不必要に感じるのかな…。
なにに圧倒されたかわからないまま圧倒されて読了。 この作品は私の中で、様々な顔をみせる大きな海のイメージでした。 主人公も若手女優も器が大きすぎて感情移入や共感は出来なかったけれど、彼女達の心情は痛いほど伝わってきた。男性作家だなんて信じられない。 自分が45歳になったときにもう一度読みたい1冊。その時には画商が少しでも可愛く見えるだろうか?(笑)幼い(年齢は幼くないけど)自分は今回ドン引きしたけれども。 "した"がひらがなだったのは何か意味があるのだろうか。ちょっと気になった。
自分が17歳年下の男性と恋愛出来るかどうかは相手のいることだからわからないけれど、想像するのはちょっと心が躍る。実際は女の微妙な年頃のジレンマは感じるであろう。石田衣良という作家は、どうしてこうも女の機微がわかるのだろうか。28歳は大人であってまだ成熟はしていないと思うが、45歳もまた成熟はしているが大人になりきれない部分もあるのかもしれない。たまには、こんな恋に浸ってみたいものである。
他の人の感想にもあるように、男性作家が描く気高い女性の表現が秀逸だと感じました。年齢差を超える恋愛に声援を送りたくなるし、周囲の人間も根本的には善人で、気持ちよく読み進める展開である。肩の凝らない恋愛小説としてお薦めである。 願わくはこの二人が末永く愛し合い、芸術を極められることを望みたい。
しかし、読み始めて、作者名を確かめた…男が女性をここまで描ける?かと驚嘆。 主人公の女性の恋愛について、10歳ほど違うが、その是非はともかく、世代的にはリアルに共感出来る部分があった。 私も煩悩の固まりではあるが、やっぱ恋心は、大切、『人間、色気と食い気が無くなったらお終い」なんて口癖のように言ってるが… せめて単なるエロじじいにならないよう、見習いたい…。 低俗にならずに進むストーリーと描写の品の高さに、小説として質も高いと思う。
巧みな表現力と恋をする楽しさをもう一度再認識する作品だった…大人の愛し方やエロティックな表現、心理描写、何気ない風景の表現力は驚かされるばかり…ストーリーもドキドキハラハラ、ラストの終わり方も嬉しくて涙が止まらなかった…読んだ後に清々しく、また恋をしたい、いくつになってもそれはそれで、その時々の素敵な恋があるんだと胸が熱くなったなぁ。作者は女の眼を持っている!って、解説にも書いてあったけど、まさしくそんな感じ…よくまあ、あんなに女性の心理描写を書けるものだと感心しきりだった…。
45歳の咲世子と28歳の素樹。本書は17歳という年齢差に臆しながらも愛し合う二人の姿を描いた大人向けの恋愛小説。非の打ち所が無く、とても感動的な作品だったと思う。素樹が発する「東京で待っています」という台詞には思わず涙を流してしまった程。恋愛という物に浸りたい時に最適な一冊だと思った。
読まず嫌いだった石田衣良。これなら読めるかもとチョイスしたのだが、 最後までザラザラした違和感が拭えないままだった。やっぱり相性悪そう。既婚子持ち44歳の お局OL(私)には共感できる人物がいなかったし、「春が深まる」という表現があったときには完全に興醒め。やっぱり苦手な作家かも。
恥ずかしながら初めての石田衣良さん作品でした。かつ、久々の恋愛小説!昔から年上の女性と年下の男性のラブストーリーが好きです。私はまだ咲世子さんからしてみれば「若い女」で、かつ芸術には欠片も造詣がない無粋な人間ではありますが、非常に感情移入して胸がしめつけられたり幸福に涙したりしました。咲世子さんいい女だなあ!個人的にはこれまで男性作家の恋愛小説ってあまりしっくりこないことが多かったのですが、この作品はとても好きです。もう少し年を重ねて、再読したいです。
石田衣良の表現は主人公目線を大切にする。主人公自身の表現で描かれる小説はもちろん、俯瞰の目線で描かれる本著のようなものでも、周りの風景描写が主人公目線で描かれる。女性から見た性、女性から見た家のインテリア。。。細かいところにまで行きわたり、世界を構築する。その時少し女性のような気分になる。
主人公があまりに悲観的に思えるのは自分が同世代になっていないから共感出来る部分が足りないのだと思う。 文章が綺麗でストーリーがより美しく感じた。
45歳でも、仕事を持ち、自分に自信を持ち若々しい身体を維持していれば、恋が出来るのだろうか?普通は無理だよな。 こんなに上手くいく話は あまり好きではない。 ★★出会いは運命だった。17も年下の彼に、こんなにも惹かれてゆく―。孤高の魂を持つ、版画家の咲世子。人生の後半に訪れた素樹との恋は、大人の彼女を、無防備で傷つきやすい少女に変えた。愛しあう歓びと別離の予感が、咲世子の中で激しくせめぎあう。けれども若く美しいライバル、ノアの出現に咲世子は…。
眠れぬ真珠の
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