屍鬼〈3〉 (新潮文庫)
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屍鬼〈3〉の感想・レビュー(1226)
出た、ついに。小野さんのホラー描写は、ぞわぞわくる。ちりばめられた情報が頭の中で一つにまとまってくるタイミングを狙って、すうっと怖いシーンが忍び寄ってくる。怖いんだけど、伏線を回収した時のようなカタルシスもある。だからやめられないんだよな…。この巻では結束とその崩壊の始まりが描かれ、死が続くことの明確な理由も明らかに。静信の小説家という設定はそんな伏線になってたのか、と驚いたけど、きっと他にもあるんだろうなあ。さて、続きにまいりましょうか。
話が大きく動き出した3巻目。深夜の病院で眠っていた節子さんが、「ここよ」と答えるシーンが怖かった!たった一言なのにそれまでの不安感が凝縮されている。さすがの手腕です。
ついに正体が明らかになったけど、まだ真相は分からない。敏夫の解決に向かう意思の強さは凄いと思うし、静信の不安や葛藤も分かる。村人たちも気付き始め狩人になろうとする夏野や、かおりの家族にも危機が迫り4巻からどうなるか気になる。屍鬼、吸血鬼、起き上がり……現実味が無いようで有り得るかもしれない怖さがある。
こんな展開になるとは。。「起き上がり」という初めて聞く言葉に鳥肌がたつ。村人が次々に死んでいく正体がわかり、夏野やかおりが動き出す。ここで夏野たち子供と敏夫たち大人が手を合わせれば良かったんだけどな。。しかし、身内や友人が起き上がってきたら、油断するよなぁ。4巻はどうなるんだろう。
個で立ち向かうにはあまりにも無力で、そして葛藤してしまうという人間の弱さをよぉく描かれた第三巻ですね。敵が人間じゃないと分かっていても、それでもあまりにも相手が人間的すぎて葛藤が生まれ躊躇してしまうというのは至極真っ当な精神だと思う。それでも静信はその葛藤とは一段上のステージで思い悩んでいるように見えるけど。寧ろ、こうも味方のいない状況で一切の迷いを捨てて立ち向かう敏夫が凄すぎるんだよ。そこがかっこいいんだけど。
ついに次々に死体が発見される事件の正体が分かってしまった。2巻までの内容からして、当然こうなるとは思っていましたが、いよいよ反撃の手を考えるにしても、何をやっても相手の方が一回り先に用意周到な計画で実行される。住民達も、一部はパニックを起こし、また一部は見てみない振りをするような状態。どうしても「自分のところだけは」という心境を持っている。最終的に物語はどのような結末を迎えるのだろうか?
致死率100%の正体不明の現象が、その姿を表した。ヴァンピール、カインとアベル。実際に現れてしまった伝承上の存在であるはずの屍鬼に対して、あれやこれやとする考察が面白い。生前のパーソナリティを残したまま人を襲うモノになってしまった村人と死んだはずの人間と出会うことを恐れる村人。鮮血の予感。
ついに屍鬼視点あらわる。この物語の薄気味悪さは、人が死んでいる、その事実は描かれてるのに、死ぬ描写(死の瞬間)が無かったからだと思ってる。尾崎さんや静信さんはもちろん、読者も気づかないうちに死が近づいていて、それは足音一つたてなかった(ように思えた)。だから無条件に恐怖があった。それが、この巻でようやく収まった…ように見えた。でも、気付いたときにはもう遅い。…という言葉が本当によく似合う。夏野にも、尾崎さんにも、かなり近くまで迫っていた。読者の後にも潜んでいるようだ。恐々しながら、次巻を捲ります。
再読。村をじわじわと蝕んでいく見えない恐怖から、限りなく未知なるモノへ手探りで対抗しなければならない恐れへの変化。もっとも″それ″を知る者はまだ少ない。もしバケモノでなく、ただ甦った死者だったら。いったい何が出来るというのだろう。ましてや自分がよく知る人物だったら。無抵抗に殺され、理不尽に生き返らされた人を、また無残に殺せというのか。今まで冷淡に見えた夏野が再び現れた徹ちゃんを許容する姿は、徹ちゃん同様に悲哀に満ちていた。″死は誰にとっても酷いことなのよ″気づけば独り沙子の言葉を反芻していた。
ちょっとだけこの現象が論理的に解明されることを期待してましたが、やはりこうくるんですね。今まで村人たちが一方的にやられてましたが、そろそろ反撃に出ても良い頃ではないでしょうか。夏野は最後までヤツらと戦うと思っていたので、この展開はちょっと意外です。何とか戻ってくるんですかね。
もどかしい→続きが気になる→ついつい読んじゃう→寝不足→仕事が手につかない→もどかしい。なんていうスパイラル! とうとう屍鬼の視点が入り、物語により幅が広がった。一度死んだとはいえ生きたい、生きるなら人を殺さなければいけないという矛盾と葛藤、そして孤独。人の心を持ちながらも、鬼にならなければ生きられない悲しさ。さらに、人間の浅ましさと弱さがグチャグチャ絡まり合って…。う〜ん、このホラー、只者じゃないですね。
遂に身近へ迫る脅威とギスギスしてきた住民関係など、不安要素は増すばかり…それにしても尾崎先生は冴えている。夏野・かおり・昭が微笑ましかった。束の間だったけど(爆)
再読です。闇夜に跳梁跋扈するものの正体が分かる巻でもありますが「生あるものは必ず、死ぬ」という摂理に反して人を襲わなければ生きていけないという罪深さを常に行わなければならないのに人間の心を持って甦ってしまい、人を犠牲にすることを割り切ってしまった者にも割り切れない者にも哀しいと思ってしまいます。私は静信のように人間よりも屍鬼の方にシンパシーを感じますが生きたいと願っていた夏野が自分の良心を捻じ曲げなかった姿にも切なくなってしまいます。正雄の自分の取り分に対する考え方は人間特有の身勝手さを象徴しているかも。
ついに核心にふれましたね…。得体のしれない怖さはなくなりましたが、正体がわかればわかったで純粋に怖い。でも、真相をみつけた人たち、「まさか」と頑なな村の人たち、屍鬼の気持ち、全部が不思議と理解できるなぁ。前巻までは一気に読みましたが、少しずつ考えながら読んでしまいます。いっそ恵のようになれれば少しは楽なのかな…。対峙した夏野と徹がどっちも不憫でつらすぎます。
ヴァンピールの話が興味深い。知らないって怖い。夏野が屍鬼の標的にされてしまいましたね。できれば彼には生き残って田中姉弟と日常を生きてほしかったなぁ。いや、この巻ではまだ死んでませんけども。それから、屍鬼になった恵が登場ですね。私は登場人物の中では恵と敏夫が好きですね。
3巻がいろいろ動きがある。けど、2つの話がまったく交わらなくてすごくやるせない。カインアベル、楽園と流刑地。聖書ってやっぱりおもしろい。
一部の生者(夏野チームと敏夫チーム(笑))と起きあがりの攻防が始まる。怖い怖い(汗)。生者には生者の言い分、起きあがりには起きあがりの言い分があるわけで、そのあたりの葛藤やエゴの表現が作者特有で絶妙。特に一度死んで起きあがった屍鬼たちの浅ましさ、哀しさといったら。屍鬼同士のなかでも様々な考え方、感じ方があってそれは生きている者と同じ。転がるように話が進んでいく巻。
読了!この巻が一番好き。一番ドキドキしたからかなー?実際に心拍数を上昇させてめくったページは数知れず…どうしたらいいの、どうなるの?というこれまた次が気になっちゃう巻。
もどかしい。真相は一部には明らかなのに彼らにはなかなか打つ手がない。だが物語の輪郭が次第にはっきりしてきた。それにしてもファンタジーなのにこのリアリティはなんだ。静信の問いに物語の展開が見えて、期待を高める。
気づいたら読み終わっていて、そして暗かったはずの外が明るかったです…。いつの間にそんなに時間が経っていたのでしょうか…おそろしや…。◆吸血鬼のルーツが興味深かったです。あと、医識もきちんとしていて、よく調べて書いてるんだろうなあと思いました。そのリアルさの中だからこそ屍鬼という存在がこわい!
屍鬼がはっきりとした輪郭を帯びてくる三巻。気味の悪い怖さから、屍鬼という存在が現れて物語が加速していく。いよいよ村が乗っ取られる勢いで、読むスピードも速くなります。敏夫と静信。田中姉弟と夏野の二組がどう動くかがすごく気になる。そして今になっても姿をほとんど現さない桐敷家が不気味。ここまで来たらテンポよく読めるので、早く四巻を読みたいです!
だいぶタイトルの『屍鬼』に通じる展開になってきました。まだ先が読めなくて面白いです。次巻に期待!
だんだんと対象が明確になって不気味さは前巻までに比べて少なめ。その一方、徐々に焦燥感が高まってくる一冊でした。
村の異変は『屍鬼』によるものだと突き止める静信&敏夫の大人組と、別コースから同じ事に気付く夏野達お子様組。この巻から止まらなくなってくる。ハラハラ。今まで、村に対して鬱屈した気持ちを持つ大人びたクールな少年…という印象しかなかった高校生、夏野の内側というか、人間臭い、優しい部分が垣間見えて良かったです。『襲撃』による悲しい対峙のシーンは切なくなりました。…果たして夏野はどうなるのか…。
一連の死は、屍鬼によるものと判明。しかも、亡くなった人が甦る、起き上がりの事実が明らかに。用意周到に準備してる屍鬼の目的は?一方、何の対策もできていない村人たちはどうなるのだろう?
真相が明らかになりストーリーに進展が見えるも、吸血鬼ネタというオカルト全開な流れはファンタジー色の無い展開を期待していた身からするとやや残念。
三巻の冒頭、唐突に話が進んだ印象。一瞬一巻分とばして読んでるのかと思っちゃった。敏夫が気づくのはちょっと意外だったかも。 *次巻で夏野はどうなるのか?
タイトルの屍鬼がようやくクローズアップされてきた・・・前2冊と比べ短いんじゃない?と思うほどにおもしろい。
だんだん村の中でも屍鬼に気づき始めだした3巻目。一方で屍鬼になってしまった人たちの心情も垣間見れ、狩るか狩られるか、ドキドキさせられる。4巻では夏野はどうなっちゃうんだろ。
裏で行われていることが見えてきた。吸血鬼を巡る、敏夫と静信の推論はユニーク。ああした前提を踏まえながら、屍鬼たちが語られるようになるんだからダイナミック。また静信が坊主であること、敏夫が医師であることはきちんと意味があるのが感心してます。
何人かが気づいたものの、全く連携がとれてないのがもどかしすぎる。屍鬼側の描写もでてきて一気に話が進んだ感じが。夏野くん・・・
屍鬼〈3〉の
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ナイス!































