魔性の子 (新潮文庫―ファンタジーノベル・シリーズ)
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魔性の子の感想・レビュー(2016)
ホラーが苦手な私でも読む手が止まらないほど面白かった。これは十二国記を読んでいるかいないかで捉え方が大きく変わりそう。私は読了済だったのでただただ泰麒が不憫で…。報復よりも人間のエゴや行動の方が怖かった。先にこちらを読んでいればよりホラーを意識できるかも。故国喪失者の気持ちは私も感じたことがあって後藤さんの言葉はとても痛かった。広瀬目線で読むと救いがなくて悲しいけれど、泰麒があちらの世界に帰れたので良かった。また十二国記を読み返したいな。
最初の十数ページは眠気に教われたけど、中盤から徐々に面白くなって、後半はどこまで殺戮するの!!と半ば呆れた。夢中になって読んだから、内容は面白い。後藤先生の人間のエゴ論は、はっとさせられた。
十二国記を読む前に読んだ方がいいと知り、読んでみたら確かにその通りでした。読んでいると、なんでそうなのか、というのが分かっているので怖さとかも半減してしまう。まあ、ホラー色はもともとそんなに強くない作品だと思いますが。 これを読んでから十二国記を読むと、また色々と思い考えながら読むことができますね。泰麒が救われることだけが救いの話だなぁ・・・
初小野不由美。内容を確認しないで買ってしまったけど、解説によると私が苦手なホラーらしい。読んでみるとホラーっていうよりファンタジー色が強くて安心した。人間の醜さ、エゴが説得力を持って描かれていて、切ない話だけど面白かった。十二国記に対する期待度が上がった。
約20年前にでたホラー小説。現在、被害者や加害者の家族の立場、マスコミや周辺住民のいきすぎた批判、迫害。が映画や小説で描かれたりしているが、すでにその当時から書いていたとは。社会的に見れば、冤罪やマスコミ問題がある。しかし、人間の本質というか、精神的な部分。エゴ、人間には汚れた部分がある。とは、印象的な言葉であり、広瀬が自身は、ずっと味方していたため、ある意味一番人間の裏の汚い姿が目立った。今でもそうだがマスコミの力は強い。だからこそ、その内容に人は踊らされるんだ、良くも悪くも。
購入から十数年、今回でまだ4回しか読んでいない、十二国記中、一番読む回数の少ない巻。「黄昏の岸 暁の天」発売時に読んだはずだけど、こんなにたくさん人死ぬ話だったっけ〜「黄昏の岸〜」で戻った泰麒の「長く辛い夢を見ていました」的な言葉があったが、ちょっと待てオイ!あっさりまとめたなー(それは当然、戴を心配かもだけど、あとにしてきた蓬莱の被害は相当エライことに)と思った。
十二国記シリーズは読了済み。泰麒が日本で暮らしてるのがなんか新鮮でした。ホラーと聞いていたので覚悟して読みましたが、そこまで怖くなかったので良かったです。
ありそうで、なさそうな。 ファンタジーホラー。
結局、広瀬は救われなかったのだろうか?高里はあの十二国記に帰れることになるからいいけど・・・。広瀬中心に読むと、最後が読んでいて苦しい。
12国記を読んでから読みました。先に読まないと「き」とか「さんし」とか「ほうざん」と言う言葉は、最後までわからないまま終わってしまうように感じます。泰で蝕を起こして日本に戻ってしまった泰麒の話。この中では【泰麒】ではなく高里と言う1高校生。その学校に教育実習にきた広瀬。広瀬は二人をともに「故国喪失者」と言う括りで考えている。高里の周りで起こる不可解な事件。祟りといわれ家からも学校からも世間からも阻害される少年。同胞だからとかばう広瀬。それも高里だけが「戻る」となったとから関係が変わる。
十二国記は読んでいなかったけれど、凄く面白い本だと思う。誰もが持っているようなエゴ、汚さをまざまざと見せつけられ、恥ずかしかった。私もきっと、この本に書かれているような人と同じ行動をしてしまうだろうなー。人間外がでてくる話は、人間の汚さが書かれていて面白い。ラストがまたよかった。また十二国記を読んでから、再読しよっと。
高里要という名前はえんきあるいはけいきあたりも知ってたはず。そこから探していけば大惨事は防げたのではないかと思う。そこだけ引っかかった。
マスコミにはイラついたので死んでザマミロと思った。化学準備室の面々はみんないい味出してた。
広瀬のみた異界は存在してほしい。十二国世界があるんだから他にもこの世と重なるものがあってもおかしくない。
「自分は特別な存在だ」。これは私を含め、誰もがそう思っていること。だって、そう思わないと現実がツラすぎて生きていけないじゃん。でも、この本で著者はそんな甘ったれた考えに、キツ〜い鉄槌を振る。選ばれた人である高里に、広瀬が嫉妬と絶望を込めて引き止めるクライマックスは、自分のエゴをむき出しにされているようで、胸に突き刺さる。「十二国記」シリーズの外伝だが、最初に世に出されたこの物語。これからこのシリーズに突入しようとする私には、とってもいい前哨戦になりましたよ。どんな物語が待ち受けているか、これから楽しみ。
どなたかが「こんな本を"ナツイチ"に選んだらまた中毒患者が増えてしまうよ〜」と書かれていましたが まさしく"ナツイチ"トラップに引っかかってしまいました。もうねー、こういう淡々とした伝奇物、大好物なんですよ。 今までどうして読んでなかったんだろう。
面白かった!ミステリーかと思いきやホラーかと思いきやファンタジーか!という感じでした。ただ、どうなんだろう?私小野さんの作品これが初めてだったんだけど、十二国記を先に読むべきだったのかそうでないのか…他の人のレビュー見ててもよくわからんけど、とりあえず先にこっち読んじゃったし( ̄∀ ̄)次からは十二国記に入ります!問題は、購入して揃えるか図書館で借りるかっていう← お金ないからなあああ(>_<)迷う。
『黄昏の岸 尭の空』を先に読むんだったかな…と、少し迷う。この本も再読なんだが、殆ど覚えておらず新鮮。全く別仕立てにしては、少しホラーの設定が弱い。惨劇を減らして心理的揺さぶりが多い方が怖かったかも…と思う。十二國記の幕間劇としても、やはり少し弱い。面白いだけにちょっと残念。
十二国記を1冊読んだところでこちらを読みました。異質な存在である高里を取り巻くひとびとのエゴはすさまじく、異形のもののみせしめ、報復もエスカレートします。異形のものには守るべき高里の真意も、自分たちの行為が高里を追い詰めていることもわからないので、とにかく高里の心に波風を立てたものはすべて排除します。そしてここではないどこか、安息の地を求めてもそれが幻想に過ぎない者と現実である者との違いは、やるせない結末を用意していました。記憶を取り戻した高里の心が詳しく描かれていれば、もっと感動的だったと思います。
一杯人が死んでいく。死に方が残忍だけどそれ以上に人間が持つ内面が残酷。十二国記の外伝らしい。本編である十二国記はアニメでしか観た事が無いからこれを機に原作の方を読みたい。
十二国記を先に読んでしまったので、得体の知れない感じを味わうことができず。(出てくる人出てくる人全然謎じゃないので…)十二国記より先に読むべきでした。そして十二国記読了後に改めて読むとまた違った印象が…という楽しみ方ができたでしょうに。しかしホラーはあまり得意ではないので、これはこれで良かったのかも。
十二国記を読んでいるかどうかで、印象が変わりそう。十二国記の世界を知らなかったら、もっと怖かったかも。思った以上に人が死んでいったけど、それより人間の心の方がよっぽど怖かった。
″ここは自分のいるべき世界ではない。だから、何もかもが上手くいかないのはそのせいで。自分が生きる世界はどこか別にあるはずなんだ。″私の中にもあった、そんな甘く優しい幻想なんて全て見透されていたようでした。だから後藤の指摘は痛かったし、帰る場所がある高里に嫉妬した。広瀬は私そのもので。現実を突きつけられた我々は、これからどうすればいいのだろう。人間の哀しい性を目の前にして。ホラーかつ伝奇ファンタジーとして読みましたが、十二国記シリーズの外伝にも当たるらしいので、十二国記を読んだらまた再読します。
前半の印象は「ホラー」だと思ったのですが、これはファンタジーですね。十二国記の番外編みたいなストーリーだそうなので、十二国記も読んでみたくなりました。 「屍鬼」の時も思ったのですが、この作家さんは、異形の物と対比して人間の恐ろしさを表現するのがとても上手い!神隠しにあったことのある少年の周りで起こる怪異にもゾクゾクしましたが、人間達の真の恐ろしさに恐怖しました。
この物語には故国喪失者という単語が出てくるのですが、そのような想いを抱いたことが誰にもあるのではないでしょうか。そして、それは広瀬みたいに当てのないものなのかもしれません。さて、初小野不由美。小説ではないですが、屍鬼で知った作家です。じわりじわりと迫る恐怖や集団パニックの描き方が絶妙でした。実は本書、十二国記シリーズの一冊というのを他の方の感想で知ったのですが、読んでみたくなりました。
この本を最初に読んだとき、まさか小野不由美氏の著作である十二国記と関係があるとは思わなかった。 (物語終盤で十二の国の事が明かされる) 流石というべきか、この人の物語にはグイグイ引き込まれる。 異端である高里に対する周りの反応がリアルであり、人間描写が上手い。特に広瀬に対して共感ができた。 ただ、ちょっとエンディングが唐突だった
十二国記を読む前に読んどきたかったかなあ。何が起こってるかわかってしまってるので、ちょっと長く感じてしまいましたので。でも、内容はさすがの出来ですね。パニックの広がり方の様子なんかはホントに上手くて怖かったです。それにしても、これを十二国記より先に書いてるんですよね。すごすぎます。
「黄昏の岸 暁の天」の蓬莱サイド。十二国記シリーズを読んでいないとホラー感が強まり、「?」になるところも多そう・・・。窺知しがたい異端の者に対する人間の対応と、優しさの裏に潜むエゴがリアルに描かれている。大切な存在を守っているつもりで、その人を一層辛く苦しい立場に追い込む様が痛々しくて悲しい。本作を初めて読んだのは9年前。その時、既に十二国記シリーズを読んでいたのだが、シリーズを知らずに読んだらきっと違った感じ方をするのだろう。十二国記を出版するより前に執筆されているということにも驚き...。
☆7 十二国記シリーズを先に読んでいたので、時系列的にいい流れだった。泰麒はこんな目にあっていたのか…事情を知っているから、見ているのが辛かった。そして広瀬も不憫だ。一番可哀想なのは巻き込まれていった人々だけど。著者は盛り上げ方や多人数でのパニックを創り出すのがうまいと思う。それにしても、シリーズよりもこっちを先に出版していたことに驚く。予備知識のあるなしで誤読とも言える違いが生まれそう。はじめに読んだら読んだでミステリホラーとして、そして中2病?について描かれたものとして面白かったと思う。
高里と広瀬が似たようにみえて全く別のモノとして上手く対比させられ、人が人である事の醜さ汚さが、まざまざと描かれていた。相手の事を大事に思う気持ちの裏に醜いエゴが隠れていようと、それもすべて認めた上で大事なものを大事と思える強さが大事なんじゃないかな、と思った。 十二国記の締めくくりとして、黄昏の岸〜で描かれなかった蓬莱での出来事を補完できてよかった。読んでいると驍宗の隣で幸せそうにしている泰麒が頭に浮かんで、所々涙が止まらなくなってしまった。どうか続編で泰麒が幸せになれますように…!
ホラー調のミステリー風ファンタジーという感じでとてもおもしろかった。神隠しとか設定もすごくいいですし、ところどころ気持ちのいい怖さが挿入されます。ただ、最後はかなり意味不明で、他の作品を読んでないとこの作品はわからないということを読了後の他の方のレビューで知りました。作品自体はおもしろかったので、これを機に十二国記を読んでみようかな。
再読*ホラーとして読みたいなら十二国記前に読むのをお勧め。アレのこっちサイドの動きなので分かって読むのとそうでないのとでは受け止め方が大分違うでしょうね。
十二国記読んだ後だったので、最後は高里が帰ることができて良かったなぁと安心。広瀬にはこの先も頑張ってほしいと思うばかり。
魔性の子の
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