神様がくれた指 (新潮文庫)
神様がくれた指を読んだ人はこんな本も読んでいます
神様がくれた指を追加
神様がくれた指の感想・レビュー(363)
いくら魅力的な主人公でもスリに共感してしまうというのはちょっとマズイ…なんて思いながら結構サクサク楽しく読めた。ハルがどうなったか、辻と咲の恋の結末なども知りたい感じではありますが…。
出所したその日に、スリに利き腕を怪我されて崩れ落ちたスリ。彼を助けた、ギャンブル漬けのタロット占い師。2人は共同生活を始め・・・非日常の世界の展開を、ドキドキしながら読んでいた僕がいた
ラストは良かったんですが、全体的にはイマイチのめり込めずという感じでした。600ページ以上というのも長すぎた感があります。佐藤さんの作品読んだことない人は、別の作品から読んだ方がいいかも。
主人公・マッキーの行動は自分のことは自分で責任を持つから口出ししないでくれ、と言っているように思える。でもあなたを思っている人はたくさんいるよ。自分を傷つけるような無茶をするマッキーを昼間や妹がどれだけ心配したか。 そしてスリって実は技術職なんだと判明。実生活では絶対にのぞけない世界を垣間見ることができて面白かった。
普段あまり読まないような話だったので、凄く時間がかかった。スリのシーンはスタイリッシュで格好く、つい応援してしまった。マッキーが昼間にコーヒーを淹れてあげてる所はちょっとほっこりする。
タイトルからピアニストの話なのかと思っていました。ツイてないスリと占い師が出会い、運命の歯車が回りだすという内容で全然違いましたね(笑) スリの場面はつい応援してましたが、仕事にしているという時点で感情移入はしにくかったです・・・。
主人公が、なんだかいい奴なんだけど、プロのスリなものだから、いやいやダメでしょうー、という感情と、職人気質のスリに感心しちゃう部分と、なんとなく落ち着かない気分で読了しました。●占い師の青年は、世間的にふらふらした大人なんだろうけど、こちらはすんなり好きになれるキャラクターでした。
図書館本。佐藤多佳子という人は、スポーツ物をメインに、音楽物をサブに書いているのだと思い込んでいた。ところが、この本はスリの話。テーマに驚いた。ストーリーは、彼女の書いている物語と共通しているのだけれど、でも読ませますよ。なかなか恰好の良いスリと、彼を取り囲む上質の人たち。エピローグで語り部が主人公について、「社会の枠組みからはみだしたところで、ふらりふらりと流れながら、断固として一人で立っている男です。」と述べるけれど、佐藤さんは、こういう男を男と考えているのだろうなと思ってしまった。良い物語です。
スリが好きすぎてやめらんない、というはた迷惑な主人公にはこまったもんだ(苦笑。ストーリーが妙に込み入ってるなあと思いながら読み進めていったけれど、読了後は占い師とスリ男のほっこりした友情が心にのこった。 マッキーの作る朝ご飯がとてもおいしそう。
どんな分野にせよ、職人のプライドを持っている人は魅力がある。登場人物に色があって、面白かった。ただ、ちょっとリズムが合わなかったかな。面白くなかったら、読みきれなかったかも。
今まで読んだ事のない作風。マッキーの昔気質のスリの才能とプライドは、犯罪なのにかっこよく「スリかっこいい。」なんてあこがれてしまう。そして憎めない性格。数多くの人を占ってきたマルチェラ(昼間)さえ魅了してしまう。その昼間もまた深い優しさをもった魅力的な人だ。運命が二人を引き寄せた。そして若い暴力的なスリ集団との攻防。集団のカリスマ的な頭ハルを執拗に追いながらも、やがてその才能に惹かれて一緒に仕事をやりたくなる。 才能が才能を呼んだ。咲のためには堅気になってほしいが、マッキーファンとしては・・・。
佐藤多佳子さんの本。なんだかほかの本とはイメージが違った。これはこれでおもしろかった。プロのスリと、占い師の二人の先をもっと読んでみたい。
この本の主人公はプロのスリ。その主人公がが他のスリ少年グループを捕まえようと悪戦苦闘しいい人っぽく書かれてるんだけど、所詮犯罪者でしょ?って感じに思えてしまう。とても長い小説なので結末も期待していたがあまりすっきりしない。なんだか同じことをだらだらと何回も読まされているような文章が多く読後感もあまり良くない。
警察の正義が嫌い。でも、自分がスリの被害者だったら途方にくれてしまうので本職スリの正義は許せない。でも、ちょっとスリが格好いいのだ。他人の財布取る癖に咲ちゃんの発作に途方にくれてしまう所とか、怪我をした仲間のために走り回る所とか。
<3.1> 利き腕を怪我したスリ。ギャンブルに溺れる占い師。この二人の偶然の出会いをきっかけに物語が動き出します。序盤から中盤にかけてやや中だるみしますが、主人公の二人が魅力的で飽きずに読めました。個人的には占い師のマルチェラが好きだったな。物語に引き込まれて途中から読む手がとまらず、最後300ページ一気に読みました。人物同士のやりとりでどちらが言ったセリフなのかがわかりづらくて、混乱する場面がいくつかあったのが少し気になりましたが、読後感は爽やかで良かった。少女永井の行く末が気になるなー。
素朴で純粋な主人公に好感が持てました。。しかし、悪いことをしているとやっぱり厄介なことに巻き込まれるんです。。スリ二人の、性格や心情は全く違うのに、行きつく先はやっぱり悪いとこなんです。。。 なんで、悪いことはよくないんですねぇ。。 でも、占い師さんや咲などの周りの人々のさわやかさがこの作品全体をいいものにしていると思います。
人物には好感が持て、愛着を感じるのに、スリという犯罪行為は絶対認められない。その反作用が最後まで解消されず、がっかりしたし、知らずうちにラストに教訓を期待していた自分に気づいて少しドキリとした。いかに天才スリといえども、盗人は盗人なのだ…。
スリはあくまで犯罪なのにスポーツのようにさわやかに描かれてるのが少し嫌だった。主人公は罪意識がなさすぎる。それが英才教育を受けたスリのスペシャリストたるゆえんなんだろうけど。
読む前はスリはテクニックが見事やし相手を傷つけないので多少良いイメージを持ってた。せやけど、新幹線でマッキーが老婦人からスリをしてからイメージは変わった。その後の老婦人の事は書かれてないけど、鞄を開けた時の気持ちを想像すると辛くなる。後半はスリリングやけど、スリ行為の度に被害者の事を考えてしまい楽しめなかった。 以前、自分の母親が引ったくりの被害にあったので余計に被害者に気持ちが行ってしまったのかも。 犯罪は重い軽い関係無く人を傷つけるからアカン。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 10/06
司法試験の最終面接を投げ出した女装の占い師と、出所した日にまた大仕事をしなければならない事件に遭ってしまったスリが出会う。なんとなく現実離れしている幾多の登場人物とともに、スローなテンポでお話が進んで行きます。そう、「小説」というより「お話」と言った方がよい、大人の童話のような味わい。人間の命運って少しほろ苦い。
最初はちょっと厚めのページ数に退屈さをかんじながらページをめくっていたけど、途中からページをめくる指がもつれそうなほど次の展開が知りたくてどうなるのか読み進めたくてもどかしかった。裏と表の境界線はあいまいで、いったりきたり。自分の信念をつらぬけば裏も表になる・・・のかも。
昼間さんとマッキーのつかず離れずの関係は良かったな。でもラストはあんまりにも酷過ぎる。ちゃんと自分のしてきたことを反省して償ってほしいよ。
マッキーやチームプレイのスリの様子は凄いなぁと思ったけど、実際スリに遭った人はたまったもんじゃないだろうねぇ。私は面白く読めたけど
随分前に「地下鉄サム」という地下鉄専門のスリの話を読んだことを思い出した。▼ある特定のシーンを目にして、実は作者はこれだけを書きたくて、この本を書いたのではないか、と思った。▼青春ものと呼ぶには、主人公の年齢も、職業もちょっとどうかと思えるが、その割に登場人物の精神年齢が幼く、中途半端な印象を受けてしまう。道義的な問題は取り上げるべくもないが、何が正義で何が悪かが判然としないというか。。。どうも、しっくり来ない。
大学時代にこの本に出会って以来、5回目くらいの再読です。サマータイムも完全ツボにハマったのですが、まさかサマータイムと同じ作者だとは気づかなかったのをよく覚えています。
スリを主人公にしてしまうところも驚きですが、マッキーのスリへのプライドの高さ、そんな彼を繋ぎとめる唯一の存在である咲への戸惑いがよく書かれています。
また物語中盤から終盤にかけてのスピード感も圧巻です。
一瞬の風になれ、しか読んでない読者にはこんな佐藤多佳子の一面も知ってほしいです。
終わり近くに、「『さあ、行きなさい』崩壊に向かって。そして、願わくば、再生に向かって。」というところがあるのだが、登場したすべての若者に対する筆者のメッセージであるような気がした。けして幸せではない若者たちが、間違いを犯しながらもどこにたどりつくのか。読んだ後、そんなことを考えさせられる作品だった。
神様がくれた指の
%
感想・レビュー:84件















































