ライオンハート (新潮文庫)
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ライオンハートの感想・レビュー(1461)
まごうことなき傑作ラブストーリー。時を超えて何度も出会う一組の男女、だが彼らは決して結ばれることはない。悲恋が約束された悲しい逢瀬は読んでいて胸が締め付けられた。恩田さんの作品を読んでいて感じる現実と非現実が同化し、どちらに自分がいるのか分からなくなるような奇妙な感覚に今作でも襲われた。どれも甲乙つけがたいが、個人的には「春」「エアハート嬢の到着」「記憶」がお気に入り。しかし、短編作だが実質的には一本の恋物語と言っていい構成なので、どれが1番とか評するのは少し野暮なことなのかもしれない。心が暖まった。
~春~が一番面白かったです。
…が、読んでるうちによく分からない展開になってしまいました。
ごめんなさい…
本って、後半面白くなって一気に読破しちゃうか、途中で「あぁ…だめだ…」でなっていくかのどっちかですよね。
時代があっちこっち飛ぶので混乱しますが、時代や年齢を越えて何度も出会い、別れてはまた出会う。あった瞬間に大切な人だと解り合い惹かれ合い、そして心を踊らせる。少しの時間許された逢瀬だけどクライマックスではやっと添い遂げられた!!心がじわりと温まり幸せな気持ちで本を閉じた。またいつか再読したいな。
時を超えて何度もめぐり合う二人がいつも妙齢の男女じゃないところがよかった。魂で結ばれた二人っていうとロマンチックだけど、生まれたときから運命が決まってるみたいでなんか納得いかないし、それって窮屈じゃない?と思ってしまうので、この物語みたいにあくまでエドワードとエリザベスそれぞれの人生がある中での瞬間の出会いに込められた想いには切なくも好感が持てた。いろんなエピソードがあったけど、パナマと教授の話が一番好きかな。それにしても、この魂の巡りに終わりはあるのかしらと思うとちょっと怖い気もする…。
「不思議の扉 時をかける恋」を読んだら全部読み返したくなったので購入。時を越え、空間を越えて何度も出会う男と女のラブストーリー。一枚の絵画から物語を紡ぎ出す恩田さんは凄い!プロローグ的な『エアハート嬢の到着』を読むと、この二人の運命を見届けなくては!という思いがむくむくと湧き上がり一気に最後まで読んでしまう。『春』『記憶』が好き。オマージュの元の「ジェニーの肖像」も読みたいし、解説の梶尾真治さんの作品も面白そう。SFはあまり読まないけど、こういう風に作品を繋げていけたら少しずつ読書の幅を広げていけるかな。
不思議な巡り合わせ。いつかの、誰かの記憶。繰り返し見る繋がりのある夢。まさか、この本がこれほどまでに素敵で大きな物語を紡ぎだすとは、思わなかった。柔かなミステリー。恩田さんのインスピレーションには、いつも驚かされます。
時代があっちこっち飛び回ってるし、どういうことなんだ?と思いながら読んでた。 確かにエリザベスとかエドワードという名前は、イギリスの王室史にはたくさんいそう。悪くない話だと思うけど、ちょっと薄っぺらい感じがした。
短編集の不思議の扉がきっかけで購入。時間ものが好きなので読んでみたがまあまあな感じ。「エアハート嬢の到着」の物語が面白かったので、この時代のエドワードが教授になるまでの間の話が気になるところ。
二人の出逢い方はドラマチックなものが多く、メロドラマ風で分かりやすかったが、過去・現在・未来が混ざり合い、時系列もバラバラだったので、理解するのが難しかった。運命で片づけてしまうところを、どこからめぐり逢いの連鎖が始まったのか意味を持たせているところが、他の本と一線を画す。
読み進めていくうちに、パズルのピースが一つ一つ合わさっていく物語。読了直後は底辺に流れる一つの因果で短篇集を一つにまとめ上げた、という印象を受けた。プロイセンという単語が突如出てきて動揺する。非常に好みのタイプの話。主人公たち以外の主観で見ると、歴史の決まった流れの中で、延々とお互いに求め合っている不毛な話にも見えなくはない。堂々巡りと言うか。
図書館で借りた。けど、購入してもいいかも。期待以上。夜のピクニックがあんまり好きじゃなかったから恩田さんに苦手意識があったけど完全になくなった。時代があっちこっちいくのも違和感なくついていけた。なんとなく映画っぽい。映像が浮かぶ作品。これってファンタジーなのかな?私の中ではこういうラブストーリーもアリ!
「かつてお会いしていますよね」「どこで?」「時のはざまに。あなたの夢の中で」「私の夢?」ロマンチックなんだけど…時代があっちゃこちゃする話は苦手です。
恩田さんは絵画、音楽、映画から作品を考えられていることが多いように感じます。本作品は章の初めに絵画の写真があってより内容と併せて考えやすかったです。老夫婦のエドワードとエリザベスはひっついてよかったです。
恩田陸の恋愛小説!「六番目の小夜子」で一気に惚れ込んで、以来本格ミステリ以外は欠かさず読んできたが、この作品だけは読もう読もうと思いつつ後回しになっていた。ついに読んでみたが、残念ながらあまりついていけなかった‥。出直してきます。。
恩田陸の恋愛小説を読むのは初めてで、SFチックな設定でした。最初の”エアハート嬢の到着”の、死にたがっている彼と死期が迫っている彼女の話で一気に物語りに引き込まれました。5話の中では”記憶”が一番好きで、エレンが何者か分かった時には、ついニヤニヤしてしまいました。ただ”天空のハーモニー”で語られた無垢さについてはどうなるのかな?との疑問は残りましたが、それを語ると野暮な感じになりそうですね。彼が始めて彼女に会った日の話に始まり、彼女が始めて彼に会った日の話で終わりになってましたが、不思議な読後感でした。
彼らの刹那的な出会い、別れというのは読む前は悲しすぎると思っていたが、読んでいくうちにその一瞬の幸せを感じることができる二人が羨ましくさえ思えた。運命って素敵ですね。章を読む前に冒頭の絵画を眺めて、読み終わったあとにもう一度眺めるのがお気に入りの読み方です
全体的にもよかったけれど、「エアハート嬢の到着」ではまだ真相がわからないにも関わらずグッときました。恩田さんさすがだなあ、と思いました
自分のライオンハートに出会ったことに気づいても、気づかなくても。きっとそな出会いにはたくさんの意味があるのでしょう。エリザベスとエドワードは、互いをライオンハートと知りながらも一瞬の邂逅しか許されない。ライオンハートと気づかないままずっと一緒にいるのと、どちらが幸せなのだろう? 読みながら、自分のライオンハートかもしれない人を想いました。
何度も生まれ変わって巡り会うSFラブストーリー。一瞬の邂逅と歓喜、すぐに訪れる別れと絶望。それでも出逢う男女の物語。始まりのエリザベスの物語が切なく、その次に運命を手に入れたふたりの話が来るところがいい。あと名画に物語を見る作者がすごいと思った。
さっすが恩田さん。複雑ながらも最後はしっかり鳥肌たたせてくれました!(笑)SF恋愛小説、まさにそんなかんじです。時空をこえる愛ってやつですね。
本は、自由。作者の無限の想像力と知性の結晶。まさに、異色のラブストーリー。ただ、私のイメージする純愛では、なかったなあ。
何年か前に二度読んだけど再々読。内容やっぱり忘れててふつーに楽しめました。本当の絵を見たくなった。ちょっと置いてけぼり食らっちゃうけどでもロマンチックで恩田陸さんのこういう作風も大好きです。
「またお目にかかりましょう――私のライオンハート」っていうエドワードの台詞が印象的だった。
人生の中のほんの一時すれ違うだけの運命でも、また出会えるからって気づけた幸せがにじんでる感じ。
エリザベスとエドワードがメインになってない話もあったりして、でもちゃんと二人の出会いとすれ違いの話で、うわあ巧いな恩田さん!とひしひし感じながら読みました。
恩田さんを満喫したわ。
魂レベルで惹かれ合う運命の男女が時を越え幾度となく束の間の逢瀬に胸震わすSFラブストーリー。ライオンハートにどんな意味があるのかと思ってた。題名ありきで出来た作品だったようです。読んでる最中何度か鳥肌が立ちました。寒かったからかな。
男女が何度もめぐり合うのはとても感動的で綺麗だけど、ロマンチックすぎてついていけない部分があった。エリザベスとエドワードの間の絆が強くて読者にも入り込めないほどのものだったからだと思う。そう思っておく。 挿入されている絵が全部きれいで興味をもったから、肉眼でみてみたいなあ・・・。
3☆/SFメロドラマ。なんじゃそれと思ったらそのまんまだった。難しいことは考えないで、描写の綺麗さとメロドラマ感楽しむのがいいかも。これは結構好き。
二人の出会う場面には、引き込まれます。何度も繰り返す出会いはどんな時代であろうが、とても清々しかった。恩田さんが考えている、この世の仕組みみたいなものが表現されていて、共感できる部分があった。
生まれ変わっても、あなたと一緒になりたい。なんてロマンティックな言葉だろう。だけど恋人たちの気持ちはその通りなのだ。「ライオンハート」は、そのような想いで結びついたエリザベスとエドワードが、繰返し何度も出会う不思議で、幸福な物語だ。特に最終章「記憶」で、エレンがエリザベスだったことに気づいた時の感動は素晴らしい。
ライオンハートの
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