不安な童話 (新潮文庫)
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不安な童話の感想・レビュー(779)
25年前に謎の死を遂げた新進気鋭の女流画家の遺作展。童話のモチーフに込められた自身の死の予告。奇妙な既視感は彼女の前世の記憶なのか。彼女の死の真実を知る人々の告白に息を呑むミステリーホラー作品。
終始、不穏な空気が物語に漂っています。高槻倫子の憎悪がさらに暗さに拍車をかけています。それでも、先が気になりグイグイ読み進みます。最後のたたみかけは見事でした。
面白かった。人の記憶に感応する主人公。自分が殺された女性の生まれ変わりかもしれないなどという非現実な設定を最初に提示しておきながら、それは最後まで曖昧だった。その曖昧さが尚更不安を駆り立てて、物語全体を包み込む雰囲気を作り出していたように思う。いくつかのどんでん返しも、予想出来たのもあったし出来なかったのもあったが、巧妙だった。作中にある絵画の描写によって脳裏に浮かんだ様々なイメージは、きっと人によって全部違うんだろうなと、そんな事を考えた読後感だった。
ジャンルの垣根を軽やかに飛び越えてしまうなぁ。最後は読者の想像に委ねるような不安な気配を残しつつ。面白かった
サイン入り新刊を買って激しく興奮していたのに、怖くて読み始められず。肩慣らしかわりに買ってみた文庫本。ちょっとタイミングがよすぎるかしら。ただ、ラストから想像するに、それさえも必然なのかと。不思議な余韻です。
25年前に亡くなった画家の生まれ変わりの女性が、前世の自分を殺した犯人を探す… そういう説明だけ聞くとちょっとキワモノな作品かと思いますが、 なかなかどうして本格的なミステリーで読み応えあって面白かったです。興味を引く語り口で飽きさせませんし、主人公の持つ特殊な能力も物語の重要な要素として最後に効いてきますし、本当に上手いですね。さすがは恩田さんといった感じです。
こんなミステリー大好きです。謎解きはきっちりとされてるし、ラストは恩田さんらしい一捻りがしてあって・・それがまた読み手を不安にさせる一捻りなんだよねぇ・・。(^^;
この結末というか、犯人は、最初に想定しておくべき人だったなぁと、読み終わってから思いました。読んでるときは、ひたすら万由子さんの視線を追うのに必死すぎて(だって、自分だけじゃなく人のことまで見えてしまうから……)、そこまでは考え付かなかったなぁ、と。そして、お姉さんまで舞台に上がってくるとは、思いも寄りませんでした。うーん、面白かったです。
恩田さんにしてはけっこう正統なミステリーだった。そしてミステリーとしては私の好みじゃないジャンルの結末だったので、そこだけうーんと思ったけれど、それは好みの問題なので…。エピローグの引き方とかは恩田さんらしくてとても好きだったし、先をどんどん読ませる筆力は本当にすごいと思う。
久しぶりの「恩田陸」です。相変わらず伏線がきれいに張られていて、計画されて書かれているなぁと思いました。最後の謎解きまでは分かりませんでしたが、途中で犯人に気が付いてしまったところあたりは、私が恩田慣れしてきているのかなぁ・・w。 「生まれ変わり」をうまく使って、過去の事件の謎解きに絡めるあたり、そして不思議な絵画、このあたりの小物の配置も適度で良い感じです。読みやすさ、内容の細やかさ、やはり恩田ワールドはいいですね。
恩田式終わり方ではなく犯人もすっきりしていてびっくりしました。しかし生まれ変わりかと思いきや、というのは面白かったです。ただ、なんというか恩田先生らしい不気味でいて透き通るような表現が少なかったのが残念。ただこの話はそれぐらいがちょうどよかったのかもしれませんね。付箋の貼り方に読者の引き付け方、キャラの個性もやはりみな個性的でいつもと少し趣向を変えつつも根本に恩田先生式がある作品で新鮮さがあり面白かったです。
おもしろかった!またスッキリしないラストかなぁと思っていたらちゃんと謎解きがされて最後まで飽きないミステリーだった。犯人は自分が思っていた人物とは違って驚いたし、そこに至った過程、関わっていた人物達にゾッとするものがあった。秒の母親のような人間が身近にいたら絶対嫌ですね。
ミステリーなのかホラーなのか全体的にモヤッとした。面白くなくはないのだけれど……。幼なじみのアイツは一体なんだったんだろうか。うーん、モヤモヤ!
恩田陸さんには珍しく(?)、すっきり終わってる話でした。 一番最初はどうかな~と思ったんですが、サクサク読めて、あっというまに読み終わってしまいました。
恩田陸の作品は、複数の登場人物のそれぞれの視線から物語を語らせることが多い。それが魅力であり、苦手な人は難解という。「生まれ変わり」ということ、万由子と万佐子の過去、この作品もそう。面白かった。ミステリアスな事件が起こるが、推理小説のようで推理小説にあらず。論理的思考に慣れていると、なんとなくしっくり来ない点もあるけれど、また恩田ワールドに浸りたくなるのでした。
何となくモヤっとしたのが残る〜。基本的にオカルト・シリアス系は苦手だが、途中途中で主人公と先生・幼なじみの絡みで和んだ。最後の最後は冷やっとしたな…。
再読です。恩田さんが語る主人公の女性観や二極化する幸福への目線は何度、読んでも共感してしまいます。泰山先生の本に埋もれそうな自宅の描写にうっとりし、つくづく、本に埋もれるような家に住んでいる登場人物が出てくる本も好きなんだなと再確認しました。そして真相が明らかになったにもかかわらず、不穏な空気を残す手腕も流石です。余談ですが食べ物描写が美味しそうで作って食べてみたくなります。(特に和洋中のホットサンドイッチ)そして一人暮らしのためか、キッチン描写にもいつの間にか涎が出そうになっています^^;
最後、展開が一気に進んでもう.....!!!ほんと、恩田さん作品はあっとビックリさせられることと、読み終わってからのスッキリしない感じが多いですね(笑)それも最後の最後で「まじか!え?どーゆこと?え!?」ってなりましたw 面白かったです。主人公とあの先生のタッグがなんか好きでした。別の話でまた出てほしいくらい。あの幼なじみクンももうちょっと出てきてほしかったなー(´・ω・`)
展開びっくり。犯人はなんとなく察しがついていたけれど、そういう事だったのね( ゚д゚ )しかも万由子の記憶もあっち経由だったか…。秒くん、せつかく長い間お母さんとのいい夢を見ていたのに。秒目線で進むサイドストーリー的なものも読んでみたい。酒井駒子の装画が好き。★★★☆☆
読み終わっても何度も読んでしまう。 なにかモヤッとしたものが残るのが、逆に心地いい。 そして、自分なりの解釈をする。 エピローグ、最後呼び方が違ったのは、もしかしてそういうことかもしれない。 グレーテル。
恩田さんのおはなしは読み終わってからまた1章を読んでしまう。で、ああ…ってなる。それがすごくすき。独特のもやっと感、楽しませてもらいました。あの幼なじみくんは物語上必要だったんだろか??(*_*)
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感想・レビュー:136件














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