七つの死者の囁き (新潮文庫)
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七つの死者の囁きの感想・レビュー(364)
楽しめたのは、おどろおどろしいホラーではなく、死に直面する「生」が描かれていたものが多かったからのように思う。 道尾作品が良かった。いつものように、登場する不幸な子供の先行きは描かれていないのだけれど、救われない虚しさではなく、可哀相で慈しみたい気持ちをかき立てられる。謎解きだけでは終われない、これもいつもの不思議な感じ。
部屋を片付けていたら、暮れに仕入れたときに四話読んだきり忘れていたのをみつけ、後半三話を読んだ。 道尾秀介の「流れ星のつくりかた」は、シリーズキャラクタをまとめた単行本ですでに読んでいたように思う。(前後も題名も思い出せない) 綺麗で好きなのは、石田衣良「話し石」、次点が小路幸也「最後から二番目の恋」。恒川光太郎も実感派の匂いがして興味深かった。 要するに、名前だけ知っていて読む機会のなかった作家さんの作品ばかりが気に入ったということだ。私の嗜好が変わったということなのかも
ホラー的なおどろおどろしさよりも死者という存在の切なさ、みたいなものを主題にした作品集かと。恒川さん目当てで購入したけど、全体的に上手く纏まってると思いました。
★★★★☆「死」をテーマにしたアンソロジー。タイトルから如何にも恐ろしげなストーリーを想像(確かに霊とか登場する場面もあり)していたのですが全編とも「死」を通して「生」の尊さを感じさせるような良い話ばかりでした。「幻の娘」もそのひとつです。「流れ星のつくり方」は道尾作品ではおなじみの道尾と真備の霊現象探求コンビが登場しミステリーっぽい仕上がりになっています。「話し石」はショートショートですが、良い話で終わってしまい、オチがいまいち分かりませんでした。「嘘をついた」「最後から二番目の恋」も好きな作品です。
以前に読んだ本ですが恒川光太郎さんの「夕闇地蔵」のみ再読したので感想を。「夕闇地蔵」は恒川さんの作品の中でも一、二を争う強烈な世界観を持つ作品です。「夕闇地蔵」で描かれる幻想は美しくもありますが、同時に凶暴でもあります。それは地蔵助の目に映る生命の光が、時に過剰なほど燃え輝くからかもしれません。生命の厳粛さと激しさが同居する不思議な作品です。
こういう本のよいところは気軽に未体験の作家さんの作品を楽しめるところですね。短編ながら特色のある雰囲気と文体で、その作家さんそれぞれの作品を追ってみたくなります。ホラーという怖さはさほどありませんが、どれも読後感はよい感じでした。
一つ一つは短いお話ですが、怖いだけじゃなくて切なさや愛情が感じられるお話が多いです。毎年再読したくなるので、今回で3回目の再読です(笑)
既読作がいくつか入っていましたが楽しめました。大満足の一冊です。有栖川さんの「幻の娘」に出てくる早川刑事は「幽霊刑事」に登場していたキャラですよね。すごく好きな作品だったので、意外な再会が嬉しかったです。吉来さんの「嘘をついた」はオッサンの現れ方が唐突で、しかもその後一緒に行動して「何者なんだ?」とわけがわかりませんでした。
ちょっぴり温かくて、ちょっぴり不思議で、ちょっぴり怖くて、ちょっぴり泣ける 道尾秀介など旬の作家による短編集。幽霊の見える刑事。不思議な眼の少年。友人の謎の自殺。すれ違いがもたらす悲劇。死んだ恋人との約束。思い出と引き換えにやり直した恋。人とは違って見える世界。タイトルや表紙ほどの仰々しさはない。流れ星の作り方、熱帯夜、最後から二番目の恋が良かった。伏線の回収が上手。
鈴木光司の場面描写の文章が 素晴らしい。リングしか知らなかったけれど こんな文章を書く人だったんだ と知った事が大収穫。どの作品も 短くて 内容が濃くて 面白かった。
「夕闇地蔵」が怖いような切ないようななんとも言えない雰囲気がよかった。恒川さんの本もっと読みたくなった。
有栖川有栖と石田衣良が目的で読みましたが、それぞれに違う味わいがあって面白く読み通しました。おすすめは流れ星のつくり方・嘘をついた・夕闇地蔵。
答えをみんなに判ってもらう道筋を見つけるのも大変ですよ/何にでも終わりがあるはずですから/福袋の中身を一喜一憂したことのない人生なんてすごくつまんないじゃないかって、そういうことよ
道尾秀介さんの作品が、とても印象的。悲しいんだけど、最後は男の子に「がんばろうね」って小さな声でいいたくなる。夜空に輝く星が目に見えるようでした。
七人の作家それぞれ、テーマの捕らえ方に差があって面白かったです。道尾秀介「流れ星のつくり方」が特に印象に残りました。切なくて物悲しいんだけれども、初秋の少しひんやりとした空気のようでした。
どの話も作家さんの個性が出ていて、それぞれに文体や話の構成、舞台が違っているのが面白く読み応えがありました。死をテーマにした話ばかりですが、怖くてゾクゾクするというよりもどこか切なくて悲しい話が多かったような気がします。吉来さんの「嘘をついた」は、魂が身体を探しているという話や、イタコのエピソード、写真に写る時のクセ‥など、面白いアイテムが散りばめられていて、なかなか面白かったです。恒川さんの「夕闇地蔵」は、鮮やかな色彩がまるで眼前に広がって行くような美しいお話で、世界観に引き込まれてしまいました。
恒川氏大好きなので手に取ったこの本。ホラーというよりは、不思議切ない物語という感触でした。もちろん、怖いと感じる話もありましたが。どれも味があって惹かれるものがありますが、やっぱり個人的には恒川氏の話が一番好きです。ただ、改めて魅力的な作品を書く作家さんたちはたくさんいるんだなあと感じました。
この作品で、道尾さんと小路さんは初めて読んだけど、この2つがよかった。恒川さんも初めて読みましたが、表現が気になるので、他の作品が読んでみたくなる作家が増えた1冊になりました。
あんまり怖い話じゃなかった。話し石はほんとに星さんぽくて好かったし、最後から二番目の恋はよくわかんないけどいいなって思った。
「死者」をテーマにした、7つのアンソロジー。有栖川 有栖、道尾 秀介、石田 衣良、鈴木 光司、吉来 駿作、小路 幸也、恒川 光太郎の7人の作家がミステリー風やらファンタジックなものやら色んなジャンルで仕立てられた切な系アンソロジー。当たりが多かったです。
ホラーが大の苦手な自分でも読める作品だった。タイトルに「死者」ってあるけど、これは果たしてホラーなのか‥。普通に良い話だった。幽霊とかそういう類いは嫌いだけど、悪意のない幽霊で「首がない」とか「血だらけ」とかじゃなければ自分は平気みたい(笑)
七つの死者の囁きの
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