ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)
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ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前を追加
ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前の感想・レビュー(390)
誰もが知っているカエサルは、大器晩成だった。またプレイボーイにも関わらず、どの女性にも恨まれることはなく借金も天文学的数字であったとは初耳です。「カティリーナの陰謀」での演説は見ものです。 塩野七海氏のカエサルへの愛情に溢れた一冊でした。
かの有名なユリウス・カエサルも40歳までは余り頭角を表さない、晩成の人だったという事実にまず吃驚。女たらしで天文学的な借金を抱えていた事実に二度吃驚。スケールの大きさからくる公平さとおおらかさが魅力ですね。
カエサルが歴史の表舞台に出る前の青年時代をどのように過ごしたかが描かれます。歴史の流れを少し巻き戻して、若き日のカエサルが過ごしたスッラやポンペイウスが活躍した時代背景を描き直します。多くの借金と女性に囲まれながらも、カティリーナの弁論に見られるような自分の信条にまっすぐに生きるところがいいです。
前巻からの流れをカエサル視点で詳細に読めて面白かったです。当時のローマ市井のことや教育、住宅環境など興味深かったです。…それにしても天文学的数字の借金とは!あと『われらがカエサル』って火野正平に思えてならない。(笑)
カエサルの人間的魅力爆発の話が語られる。読んでいて面白い。若い頃は意外に苦労人。心なしか著者の筆もノッているように感じる。無茶苦茶なんだけど、何気にカエサルのスケールを小さくしたような男は現代もそこかしらにいるような気がする。案外、天才なんて身近にいるものかもしれない。
前巻までの歴史の流れを、カエサル中心で巻き戻し、辿り直す。若き日のカエサルの国外逃亡時や、元老院入り後のエピソードの数々が面白い。著者も、楽しんで書かれているのが伝わってくる。本巻では「カティリーナの陰謀」での、カエサルの演説も紹介されているのだけれど、彼の示したローマは、これまで読んできた「ローマ人の物語」の示してきたローマそのものでもあったような印象を受けたので、そういう事なのですか、塩野さん、と思った。カエサルはやっぱりモテる。
カエサルの幼少期からの説明になっている。 面白いのは、美男子でもなかったのに、女という女にもて、かつ、天文学的数値の借金をしながら、役職をこなしていたことだ。 はんぱない、女ったらし。えー尋常ない。 うちの世界じゃ、いまごろ、地底に埋められるレベルです。地底人です。 女ったらしと借金王。 3大失敗要素のうちの2つを制覇するとは何者なんだろうか。 しかも、おしゃれ。 それにしても、こんな事実を知らされては、まじめに考えては、カエサルを理解できないということだけは、間違ってはいない解釈だろう。
借金も額が大きくなると債務者と債権者の立場が入れ替わる。愛人をそこら中に作ったのに誰からも恨まれなかった男カエサル。死刑反対の演説を行い、議会を出た後で袋叩きにあうエピソードが良い。カエサルは一貫して、間違っていると思ったことに対しては率直に行動した。借金、愛人、禿げ頭とたしかに後世に愛される男だと思う。
借金も愛人もけたがはずれると、大丈夫になるのね。裁判なしの死刑は無しと言うところがっこいい。妻を離婚しろと言うスッラに逆らって、逃げるところがかっこいい。自分のやりたいようにやるので、他人のプライベートを批判しない。かっこいい。
B.C.100~B.C.61。ユリウス・カエサルの誕生から青年後期まで(39歳)。名前はよく聞くがどのような人物かまったくと言っていいほど知らなかった。読書家でオシャレ、友人づきあいがおおらかで、プレイボーイであるがゆえの莫大な額の借金。この借金がどうなったのか気になる……。
やっと読み終わった!こんな薄い本なのに、長かった。全然先へ進まんかった。こんなに時間かけて読んだのに心に残ったのは、若きカエサルがオシャレでプレイボーイで借金大王であったことのみ!あ、でもカテリーナ裁判の時のカエサルのスピーチ、かっこ良かった。さ、次!
元老院(指導者層)、騎士階級(経済界)など階級、貧富の差がはっきりしていた当時、指導者であることにとても意識的だったカエサル。特にカティリーナ弾圧のときにキケロに対して反論した言葉から、その姿勢ははっきり読み取れた。人となりとしては、借金を恐れず別れた女性からも逃げぬ、ある種の鈍感さが印象的。規範から外れ、破綻したままを受け入れるアナーキーさには惚れるなー。
再購入。スッラをカエサルの父親に見立てると、共和政末期というのは、スッラにとっては妻であり、カエサルにとっては母である「ローマ」という女を巡る父子の相克の物語に見える。次はプルタルコスの「スルラ」編を読む
カティリーナ弾劾でカエサルがキケロへ反論した内容が非常に興味深かった。 カティリーナの仲間5人を裁判も無く死刑にしようとするキケロら元老院派の行いはある意味暴君の様にも見える。その元老院派にカエサルは反論で自制を促しており後々暴君として殺される運命のカエサルも非常に良識的に見えた。なぜカエサルが殺されることになるのか続きが楽しみ。 キケロが残したカティリーナ弾劾についての本もいつか読んでみたい。
laagavulin
後々といってもだいぶ後ですが。このカティリーナ弾劾についての箇所では「カエサルはなんて良識的なんだ」と思って読んでいました。そんなカエサルも後で暴君として殺されてしまうんですが、「こんないい人がなぜ暴君なのだろうか?」と思いました。先が楽しみです。
ナイス!
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10/12 23:39
後々といってもだいぶ後ですが。このカティリーナ弾劾についての箇所では「カエサルはなんて良識的なんだ」と思って読んでいました。そんなカエサルも後で暴君として殺されてしまうんですが、「こんないい人がなぜ暴君なのだろうか?」と思いました。先が楽しみです。
ナイス!
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10/12 23:39
カエサルの子供時代から、一つずつ丁寧に話を整理してくれて、カエサルのことが実によくわかる。「借金も大きくなりすぎると、潰すわけにはいかない」という理論は、理解出来る気がする。「女に恨まれない理由」は、私にはとても理解も真似も出来ないことだが。
遅咲きの天才。40歳頃起ち始めるので、それまで生い立ちが何とも長い。しかも、塩野さんが愛してやまないカエサルなので…。ちょっとお眠になります。一気に頭角を現すのは次巻からかな。
数多くの歴史家、そして本書の著者である塩野さんを虜にしたカエサルとはどのような人物だったのか、読み進めるのが楽しみです。8巻では誕生から青年期のカエサルについて。カティリーナの陰謀に関連した討議の場での、カエサルの発言の説得力に圧倒されました。また天性のプレイボーイであるカエサルが「なぜモテたのか?」についてはとっても楽しく読みました。数多くの女性を虜にし、さらに彼女たちから決して恨みを持たれたことがないなんて…稀有な才能の持ち主だったんですね!
[★★★]「満を持して」というべきか。「早くも」というべきか。ハンニバル戦記の熱も冷めやらぬまま、塩野さんが愛して止まないカエサル編です。晩秋の遅咲きタイプらしく、8巻はあまり起伏が無い内容で終わりました。元老院から逃げ回ったり、豪遊したり、膨大な借金をしたり。乱暴に言ってしまうと、ある種の「ドラ息子」の姿をイメーシ゛してしまう。果たして本当にここから英雄が生まれるのかと不安になるが……という感じで9巻に続く。
借金王で女たらし。40歳を迎えるまでぱっとせず。こう書くとどうしようもない男のようだが、カエサルの青年期は雌伏の時。徐々にその頭角を現すのだ。
再読、やっぱり塩野さんは英雄書かせるとうまいですね。一般的な考え、塩野さんの考えがわかりやすく読者に伝わってきて、しかも腑に落ちることが多いです。しかし借金を苦にしないカエサルの性格真似したくてもできませんなー
権力の座についてからのイメージしかなかったので、青年期のカエサルの姿が興味深い…ながらも早くから豪胆な行動の片鱗がうかがえる。中・下巻にさらに期待。
スッラの要求を拒絶したり、海賊に身代金を増額させたりと大胆な行動を取りつづけるカエサル。莫大な額の借金があるにもかかわらず、愛人や市民のために金を使いつづけたというのも面白い。
★ カエサルというとクレオパトラからしか思い出せないくらいなので、どんな人でなにを行ったのかほとんど知りません。これまでにも度々名前が上がっていて、どうやらローマ史…いや西洋史かな?を語るうえで外せない凄い人らしいので、なにがどう凄いのか興味があります。女の人にも大変モテてそれについても色々と述べられているけど、正直わからない…。恨まれなかったっていうのの一番の理由は相手を選んでいたらしいことじゃないのかなぁと思います。
最後のカエサルとお金の項が印象的。これはカードも銀行もない時代だからこそやれることだろうな。そもそもからして自宅や別荘が何故差し押さえをされなかったが謎としかいいようがない。後年のクリオの借金もそうだが、この時代の金銭感覚は謎に包まれすぎである。
とても大胆ではっきりしているように見えてもどこか捉えどころがないように感じたカエサルでした。逆に、簡単に捉えられてしまう人物では小カトーなど元老院議員の手から逃れることはできなかったでしょうが。これまでで最も人間性に弾力感があり巨大な人物。
理由は本文中で語られていますが、前半部分が第6巻・第7巻の内容とほぼ被っているため、やや進行がゆっくり気味に感じられてしまいました。カエサルが大器晩成型で、若い頃はさほど大きな動きがないという点も関係しているかもしれません。でも、キケロとの論争なんかは面白いですね。個人的にはキケロよりもカエサルの考え方、語り口のほうが性に合うようです。スッキリしてますね。こういう弁論の記録ももっと読んでみたい。あとは「カエサルと女」の考察が興味深かったです。なるほど、確かにこの人間性にはちょっと魅力を感じてしまいそう。
女性にモテまくりなカエサル。遅咲きで頭角をあらわすのも、30代後半で、40歳の頃には髪の毛も少なくなり、禿げ上がる一方のひたいを隠すのに苦労(>_<)古代ローマの美男の基準でみれば、けして美男ではないカエサル…。そんなカエサルが 上流階級といわれる殆どの女性から なぜあんなにもモテまくり、しかも、その女性たちの誰一人からも恨まれなかったのか?女性たちに贈り続けたプレゼント代も借金を重ね続け、それでもなぜ担保として家をとられなかったのか(笑)答えがここに
ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前の
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