海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年 (新潮文庫)
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海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年を追加
海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年の感想・レビュー(198)
ヴェネツィアの海運業と政治体制がテーマの第二巻。ローマ人より読みにくいのは分かりやすい主役がいないせいだが、凡人でもやっていけるのがヴェネツィアの特徴だということ。政治も経営もまた技術がある。どんな政体であれども、善政か悪政しかない。この国にカエサルがいても、あっという間に暗殺されてただろうなぁ。
面白いんだけど比較対象にされてるジェノバのことをよく知らないので比較にいまいちピンとこず「へー」と読んじゃってるのが悔しい。ジェノバについて解説してる本も読んでみたい。
当時の商人について、年代別に書かれてます。続いて、政治と行政について書かれてます。特に政治のシステムが当時の他の国に比べてかなり特殊で綿密にできていることに驚かされます。
ヴェネツィア展の為に急いで読んだ。ビザンチン、神聖ローマ、十字軍、宗教いろいろな要素が絡んでくるが読みやすい。学術的な記述なのか作者独自の見解なのか、うっかり境目が解らなくなりそうになるのに気を付けて読んだ方がいいかも。
経営学の本を読んでる気分になってきた。ここまで発展しても人口が少ないままであることに驚く。国力を上昇させても国自体の規模を拡大しなかったところが長期間繁栄できた理由なのかなあ。
資源に恵まれない海洋都市国家であるヴェネツィアの人間の良識を信じない統治制度は今の日本において必要な発想だと思う。学ぶべきだろう。航海など技術が基盤であり船長だけですべてを決められないというのは、安全な商売のためにも良いものだったと思う。とてもフレキシブルであり、こちらも個人で学ぶことが多いものだと思う。
十四世紀に複式簿記の技術を発明したのはヴェニスの商人だった。複式簿記は今なお受継がれる歴史上の大きな発明の一つ。私の職業が成り立つのも複式簿記のおかげ、ヴェネチア共和国に感謝せねば。
⑥複式簿記はヴェネチアの発明か。銀行も。財閥にならない、商売を発展させるためにだけあると。偉大な国ではあるんだけど、小国に徹したからってのはある。共和制の欠陥、有事に対応が遅れる。そんなときは10人で決める制度がある。脱帽だぜ。君主の世襲、宗教との距離感。見事ではあるが、説明されてもやはり不思議だ。立地条件の悪さが大きいのかな。ムダなことやってるとすぐ滅びてしまう。人は満たされてヒマだとろくなことしないからw
大筋からは外れるがこの本で一番印象に残ったのは聖遺物信仰は宗教の介入を防ぐ対策という視点。聖遺物信仰を熱心にすることは宗教の影響を受けやすいと思いきや、いかに信仰を捧げられても、その人々を扇動しようとはしないから実害がない。
ヴェネツィアの政治体制すごい。経済でも大商人が中小商人を保護するのが合理的とわかっていたのは感心した。今の時代にも通じるものがあると思った。
英雄ではなく有能な経営者という感じの登場人物なので、エピソード的には弱い感じがどうしても否めません。ただ、それこそがヴェネチィアという政体の象徴であったことを思うと、だからこその教訓が多いように思います。権力を集中させないためには煩雑なシステムを構築することで対応したことが分りました。また理念や国民性がいかに政治の形に影響を与えるのかということの実例としてとても分りやすかったです。ローマ人の物語で言っていたその人の性向にあった行動が一番長続きするというのは国でも通用するんですね。
「貴族には正義を、国民にはパンを」。国政に携わる貴族を守る委員会はないが、市民の権利を守る機関を設け、大商人の独占を許さないシステムが国を守る。
みなさんコメントされていますが・・・ 資源に恵まれた陸地型の国家ならば、非能率的な統治が続いても、それに耐えていかれる。一方、資源に恵まれないヴェネツィアのような国家には、失政は許されない。 考えさせられますね
資源に恵まれないヴェネツィアのような国家には、失政は許されない。人間の良識を信じないことを基盤にしていたからこそ、存続することができた。極東の島国にも見習うことが多々あると思う。
ヴェネツィアはシステマチックな小国。個人の突出を避け、常に共同体の利益の確保に徹する国。そしてヒーローを決して生まない国でもある。社会的リソースの少ない国では失政が即破滅を招く。だから彼らは自らのアイデンティティに敏感だった。現在世界標準となっている複式簿記、為替手形は彼らの発明である。ローマを語りながら、そしてヴェネツィアを語りながら普遍を語る塩野七生。あいかわらず見事である。
「ヴェネツィア株式会社」とは上手いこと言うなあ。まさにそんな印象なんですよね、2巻を読んでると。権力に関するシステムも独自の路線で頑張ってます。
文庫化につき再読。12~15世紀にかけての商人の話と政治改革の話。今回読んでみて印象的だったのは、その人口の少なさ。あまりにずばりと『ヴェネツィア株式会社』と表現されて、かえって見落としていた感じ。
【★★★☆☆】14世紀までのヴェネツィアの経済と政治改革、二度の反乱など。中小企業や下っ端の権利が保障されてるヴェネツィアって生きやすそうで羨ましいぞ。
立地でも商売でも政治でも、常に新鮮な空気を通し続けることで安定した基盤を築いたヴェネツィア。マニュアル化することで、マニュアル化による組織疲労すら克服しようとする意志に感心してしまいました。
この巻では、海の都ヴェネツィアの経済と政治の特徴について述べられる。 千年共和国を支えた、ヴェネツィア人たちの経済観念と、ほぼ完璧にみえる共和体制を維持した政治感覚がスゴイ。 長きにわたって、君主制への移行を避けることが出来た彼らのモチベーションは、いったいどこに由来していたんだろう!?
ヴェネツィアの商業や商人と統治体制について
海の都の物語〈2〉―ヴェネツィア共和国の一千年の
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感想・レビュー:40件














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