孤独な夜のココア (新潮文庫)
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孤独な夜のココアの感想・レビュー(514)
関西弁がどうも馴染まず読みづらく感じました。 普通はこうやって恋愛の経験を重ねて大人になるんだな・・・とは思うけど、それが出来ない自分って何かが足りない人間なんだろうと改めて実感しました。厳しいお話達でした。
田辺聖子の小説を読むと自分が女性であることを再認識する。そして小気味よい関西弁を操る憎めない愛すべき登場人物たちの虜になる。『怒りんぼ』は自分のことを言われているようでラストは背中が寒くなった。気を付けよう(笑)。
自分の恋愛を振り返るかのようにページをめくった。おそすぎますか?の「男と女のちがいにあまりにも無智だった」は恋愛の永遠の課題に感じた。石のアイツでは、幸福は石になったとあるけれど・・あるべき姿に戻ったというか・・。恋愛中の出来事ってわからなくなる。
田辺さんの描く主人公の女性は男性を包み込む優しさがあり、自立してながらも危うげな感じがあって、なぜだか深く共感してしまうことが多い。一編一編を抱きしめたくなるような短編集です。綿矢りささんの解説もまたよかった。
「雨の降った残業の夜」(恋に夢中になって魅力がなくなる)「怒りんぼ」(両話とも安心して好き勝手してたら男の人にそっぽを向かれる。怒りんぼは、あまりの悲しみに起こることができない。この人がいたからいつも安心して怒れたのに)は自分に当てはまることが多くて胸が痛くなった。恋愛の甘さ・苦さ・怖さ・切なさ・はかなさのすべてが詰まった短編集。
さらさらと読めるのに、胸に刺さる言葉がたくさんちりばめられている。「りちぎな恋人」や「雨の降った残業の夜」は自分にもあてはまるところがあって、ちょっと笑ってしまいつつ、「おそすぎますか?」と「怒りんぼ」は既婚者の私としては切ないことはもちろん、胸が痛くなるお話でした。私の母がこの主人公たちの年齢の頃に書かれた本なのに共感できるということは男心もさして変わっていないのかもしれない。そう思うと油断ならないと思いました。
どの話も、前向きになる話。きれいな、あっさりかつ濃厚な恋の話。つらい部分もふくめてこんなふうに、ゆったり恋が楽しめたら、いいな。「愛の罐詰」と「怒りんぼ」が好き。のんびり、ゆったり受け入れてくれて、一緒に支え合える関係が理想です。
結構前に出版されているのに、今の時代でも通用するような内容だと思った。私はあまり恋愛経験がないから、本当に通用するかは分からないけれど。ちょっとほろ苦い内容だけれど、温かい話だと思う。恋愛は楽しいだけではない、ということを感じさせてくれる。それと、私が気に入った話は、ひなげしの家と雨の降ってた残業の夜だった。
田辺さん独特の言葉の区切り方になれないと違和感を感じるが、慣れれば田辺ワールドに浸れる。女性の30歳をハイミスと表現するのはいかがなものかと思うが、一般的にはそう思われてるのかもしれない。
恋愛小説特有のどろどろがないところがいい。あっさりした短編。でも装丁からは想像できないような、意外と鋭い言葉が並んでいたりして、驚く。さらっと読めてしまうから、あまり印象には残らなかったけれど、これはこれでいいのかも。
優しい気持ちになれたり、切ない美しい話だったり、はたまたこういう風になりたくないなと反面教師的な話だったり。『怒りんぼ』は特に切なく胸が痛かったです。自分が心からその人といて楽しいと思えばきっと相手もその思いを感じ取っているんだろうなぁと私も思うので、楽しくいるように心がけようと思う。あと男の人のステキな所を見つけて楽しみにする気持ちに共感!頸すじやスーツのチョッキ…わかるわぁ~(笑)
切ない話、キュンとする話など終わり方が読者に想像させるような感じで読みやすかった。普段は恋愛小説は読まないけど、読んで良かったと思えた一冊だった♭
胸が締め付けられるように痛い。言葉がなかなか慣れないのだけれど、気持ちが痛いほどわかる。優しいから痛い。あぁもう苦しい。
苦いのに、後味は甘い、短編集だった。苦い、切ないお話が淡々と続く中、読み進めると、最後の最後で、温かな幸せを感じるお話が入っていた。孤独な夜に、共感と希望で体を温めてくれるようなココアのような本。初めて田辺聖子さんを読みましたが、時代を超えて女性の心を掴み続けるお話を書ける田辺聖子さんって、素敵なお方なんだなぁ。
皆さん言っていますが、時代を感じさせずとても読みやすいです。特に主人公の考えかたや感情の揺らぎなどは現代となんら変わりない。「怒りんぼ」が一番好きです。
甘くない、ビターテイストのココアだった。それでいて柔らかく、ほっとして頑張っていないと涙してしまいそうな。短編集だが、登場するすべての女性に自分と似たものを見てしまう。まず第一に素敵な人間になりたいけれど、素敵な女性を目指すのも悪くない。
どの作品も胸をきゅっと掴まれる感覚。特に女性はすごく共感できる部分がどこかしらに必ずあると思う。私が生まれる前の作品、なのに全てが違和感なく読めることは凄い。
一編一編の長さが丁度良い恋愛短編小説。関西圏のお話が主で、大阪弁の登場人物が多く出るので、どちらかといえば東北民の自分には物珍しく感じられました。その口調のあっけらかんとした感じとは裏腹に、恋愛小説といえど甘いだけのお話ではなく、また、男女間の完璧な幸せなど無いのだと思い知らされました。
初めて田辺聖子さんの作品を読んだ。設定には時代を感じさせるものがあるが、感情や考えは現代に通じるところがあり、頷けることが多い。仕事命で彼氏をおろそかにしてしまう「おそすぎますか?」奔放な恋愛をする叔母が出てくる「ひなげしの家」が好き。また、これに収録されている作品は、どれもラスト数行で急展開を迎えるものが多いのだが、これは田辺作品の特徴なのだろうか?
だいぶ前に書かれた本なのに、全然古臭さがない。今も昔も、恋愛する時の気持ちって同じなんだな~と思った。 特に好きなのは、「雨が降ってた残業の夜」「エイプリルフール」「怒りんぼ」かな。でも、それ以外の話も、素敵な言葉がたくさんあって、切なくなるな~。何度も読み返したい本です☆
一気に読んだ。恋愛短編集。ホッとする話もあれば救われない話もあり、ただどの主人公たちもとても凛々しかった。と思うのは文章がとにかくかっこよくて気持ちよかったからかも。無駄がなくてさくさく読める。発行年見てびっくりした。年を感じさせないおもしろさ。他の作品も読みたいです。
初☆田辺さん。ライトな恋愛短篇集。その世界観に魅了されました。先ずこんな私の生まれる前のモノがさも違和感なく、現代のモノとして読めてしまうコトに凄さすら感じる。読みやすい。古今、変わらない部分ってあるんだな、と。作品内の喋り言葉がまた素敵。今の大阪弁とはまた違う、懐かしい感じすら憶える。所々母親の其れと似つかわしい。古くないと云えど、昭和真っ只中なので、通信の術が手紙、経理機能がそろばんであったり、また煙草が厭味なく登場したり…登場人物が律義であるコトも多かった。
初版発行日を見てびっくり。ほぼ私と同い年のこの本。背景は少し古く感じる所もあったけど、古さを感じなかったのは、いつの時代も恋愛は同じなんだなと。ほっこりしたり、期待したり、がっかりしたり…、わかるわかるな~。さくっと恋愛小説が読みたい時にぴったりの、短編集。
初めて読んだ田辺聖子。私が生まれる前の刊行作品にもかかわらず、今も昔もせつない想いを抱えながら女は生きて行くんだなぁ、なんて思ってしまったのでした。全然古くない。これから少しずつ読んでいこう。
時代が少し前な雰囲気が感じられるのに物語の女の子は今の子と変わらないので、すっと読んでいけました。いつの時代も女の子は変わらないものなんですね。そして、関西弁が可愛らしいです!!私は「ひなげしの家」が一番印象に残っています。田辺聖子さんの作品は初めてでしたが、どの作品も良かったです。
孤独な夜のココアの
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