影武者徳川家康〈下〉 (新潮文庫)
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影武者徳川家康〈下〉の感想・レビュー(260)
これは、本当におもしろかった。ラストは涙を誘う。桜のなかでの酒宴は幸せだった人生を表すとともに見事に無常観を、そしてその美しさを示す。日本人でよかったと読んでて思った。
秀忠との権謀術数の戦いに疲れ果て、二郎三郎はついに老いの影を見せてしまう。梶の方の〆の言葉は大団円ではないが亡き家康の代わりを果たせた影武者の意地を湛えていたのだろう。
また、読んでしまいました。 老い先短い身には生命を賭けるのも容易だろうと考えるのは間違いだ。生きて来た生の長さに比例して、余生を大事にしたいと思う心は強さを増す。若者の生命がけより、老人の生命がけは稀であり重いのだ。 壮大な夢は出来うる限り華麗に滅びねばならぬ。 何度も読んでしまう珠玉の言葉で満ち溢れた作品です。
司馬遼太郎の「関ヶ原」を読んだ後には是非、とすすめられて読みましたが本当におもしろかった。裏表のような関係のこの二つの小説は是非一緒に読むことをおすすめします。
堪能した!!出てくる漢たちが皆個性的で生き生きとして格好いい。史実をしっかり掴んで構成し直し、本当に影武者だったのではないかと思わせた上に小説としての面白さ!読み終わるのが勿体なくて、下巻はゆっくり読みました。
終わりが近づくと思うとさみしくてたまらないわけだが。二郎三郎と秀忠の歳の差を考えると仕方のないことだけれどもこの対決がずっとずっと続いてほしいと、そう思いつつかみしめながら読了。次には「捨て童子松平忠輝」を探さねば…これ、古本屋にもあんまりないんだよね・・・
清々しくも猛々しい男達の物語が、遂に終わりを告げた。時に不条理な行動を余儀なくされながらも、彼らの魅力は決して色褪せることはなかった。必死さゆえか。二郎三郎は自らの運命、時勢を受け入れた時ですら、男とはなんたるかを示し続けてくれた気がする。フィクション感は強かったが、ドラマチックに見せるには致し方無し。★★★★★
勝ち続けた二郎三郎に、ついに勝てない相手が。それは自分の老いと、時代の流れ。下巻は勢いのなくなる姿がさびしい。でも、それが人生なのだろうな、と素直に思わせられる。本当に読み応えのある、面白い本だった。
〇家康は関ヶ原で死に影武者に入れ替わった。この大胆な仮説をベースに、徳川幕府創設期を語る一代歴史小説。特に「上なし」と呼ばれる自由人二郎三郎が時の最高権力者となってしまう皮肉な運命。著者は力強い骨太な言葉で、人間と自由というテーマを語っている。曰く「人間と云う奴は結局自分のしたいようにしかならないのさ」と。「いくさ人」が万能すぎてちょっと引いてしまったがそれでも名作です。
終わりに近づくにつれ、筆の勢いが落ちているように感じるのも、二郎三郎の衰運と重ね合わせてみるとなんとなく味わいがあるような。二条城での会見時の描写がすさまじいと思う。個人的には、いつの間にか六郎が「我ら風魔一族」と自らを称している所に感動しました。
とうとう完結です。島左近の影が薄くなったなー。もう少し大坂の陣で一波乱欲しかったかも。しかし、徳川家康が影武者だったという暴論?をここまで真実として語り、小説にしてしまった隆氏の実力には感服したとしか言えません。
個人的には、尻つぼみのような終わり方という印象を感じたが、上中下巻を通して家康影武者説を、ここまで事実であるかのように描いた隆慶一郎氏の筆力を堪能し、物語に魅了された。欲を言えば、二郎三郎や六郎が、その置かれた立場によって成長し活躍したように、増上寺の一件以来、なんとなく影の薄くなった島左近にも、もっと光を当てて欲しかったかな、とも。歴史には、新事実の発見により、それまでの定説が覆るということがある。何年後か、何十年後かに、この家康影武者説が俗説ではなくなる。そんな日がきても面白いと思う。
途方もない推論をここまで読ませ、ついつい本当に関が原以降は家康は影武者だったのではないかと、信じ込ませてしまうその筆力に圧倒された。家康だけではなく、島左近、六郎、風魔と脇を固めるキャストも豪華で、すばらしいの一言。特に本多正信に対する印象がほぼ180度変わったといっても過言ではないかもしれない。徹底して悪役だった秀忠の描写も新しい世代の到来を象徴しているようで、とても良かった。充実の読書でした。
面白かった。二郎三郎がもしも今の日本を見たら、喜ぶんだろうか、それとも・・・と、考えると、「自由」について新鮮な視点で考えられるような気がする。
荒唐無稽の伝奇小説とは違う。あまたの史書の中で関ヶ原以前と以降の家康の人物像が変わってしまったように読み取れる・・・それを合理的に説明する手段が"影武者"ではないかという考えで、著者の独創ではなかったが、その説に肉付けし、立体的に描き出した筆力は見事と言うほかはない。大部全三作を一気に通読し、感動さめやらぬといったところ。隆慶一郎さん、しばらく追いかけてみようかな。
家康が関が原の戦いの時に暗殺され、影武者であった世良田二郎三郎がそのまま家康となって…と言う設定なのだが、なかなか説得力があってよい。人物像がいきいきしているので読みやすいし、長さを感じさせない。
影武者徳川家康〈下〉の
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感想・レビュー:45件














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