影武者徳川家康〈上〉 (新潮文庫)
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影武者徳川家康〈上〉の感想・レビュー(306)
手傷を負ってなお戦える者をいくさ人という。 この世での自分の居場所を明確に知るということは、一種の不幸である。そしてそれが齢をとるということなのではないか。世良田二郎三郎は、三十四歳にして、一気に老いたということが出来よう。 男をつまずかせるものは、常に夢である。他ならぬ自分の夢によって滅びてゆくのが男という生きものなのだ。 いいこと書いてるね!
友人に勧められて買い、途中まで読んで数年積みっぱなしにしていた本。登場人物の名前が似ているので誰が誰だかわからなくなってきて読み辛かったのだが、そこを我慢して読み続けたら面白くなってきた!今中巻を読んでいて止まらない勢い。
やっと購入につき再読。作者が亡くなった本は新刊本屋にあまりないし、良作は古本屋のなかなか流れてこないのだ。私だってこの本は手放すものか!「関ヶ原以降の家康は影武者である」という一点の「嘘」を入れたのみで、史実には忠実に描きながらも登場人物がいきいきと動いているのは非常にいいのだ。大好きな一冊。続いて中巻へ行きますよ~!
「信長を射った男」世良田二郎三郎と「家康を討った男」甲斐の六郎。したたかに戦場を生き抜いてきた彼らは、敵対から協力関係に立場を変えながらも、表向き史実通りに覇業に突き進む徳川家を影から翻弄する。作中の人物の台詞のとおり、これから面白いことになりそうだ。
久しぶりの読み返し。NHKの大河ドラマにしてもいいくらいの作品。作者のいう「道々の輩」などは他の時代小説やチャンバラ小説にも影響を与えた。これで4度目か5度目の再読になる。 オススメ度 ☆☆☆☆☆ 5つ。
初読はもう15年ぐらい前か。さすがに六郎の年を越えたが、スピード感ある展開にぞくぞくするのは変わらない。六郎かわいいなあ。
関ヶ原以降の家康は影武者だった・・・読む前はありえないとたかをくくっていたけど、読めば読むほど本当らしくなってくる。家康は嫌いだったが、この二郎三郎はいいなあ。それに六郎、島左近がいい。一方秀忠は可哀そうなほど情けない。それにしてもスケールといい、面白さといい、並の本ではないですね。この先が早く読みたい。
宮本昌孝さんの『風魔』読了を機に、数年ぶりに再読しました。自由に生きることの素晴らしさと厳しさを教えてくれる、私にとって大切な一冊になっています。史料も豊富に使われていて、初めて読んだときには、こっちが真実かもって少し信じかけたくらいでした。何度読んでも飽きが来ないです。
もう何回読んだか覚えてないくらい読み返しているけど、また読んだので。伝記エンターテイメントとしてはものすごい完成度と面白さなんではないかと。戦国時代が好きな人はきっとすごく楽しめると思う。登場人物の漢らしさが熱くて素敵。
いや~面白い!伝奇小説というと荒唐無稽になりがちだが(真田十勇士などは、それで面白いのだが)、この小説は「関ヶ原の戦い以後の家康は影武者なのではないか?」という幾多の疑惑の根拠も書いてあるので「実はこれが事実なのでは!?」という真実味がある。二郎三郎はもちろん、島左近など登場人物も魅力に溢れ、家康(二郎三郎)vs.秀忠の権力抗争、六郎・風魔vs.柳生の忍びの者たちの暗闘の行方など、これから中巻・下巻とどう話しが進んでいくのか非常に楽しみである。
読み慣れていないタイプの本だったからか、意外と時間がかかった。ミドルネーム的なものが出てくると、忽ち混乱。後半に入って段々慣れてきた。赤心ヲ推シテ人ノ腹中ニ置ク、というフレーズが気に入った。
どうもタヌキおやじというイメージが嫌いで、家康についての本は読んだことがなかった。丸谷才一さんと山崎正和さんの「日本史を読む」を読んで、ノンフィクションの本を多数俎上にのせている中で、フィクションであろう本書を取り上げられているのが意外で、読んでみた。
関ヶ原の戦いを境に家康は影武者と入れ替わっていた!なんて独創的な着眼点!と思いながら読み進めてくと、史実からの根拠も出てきて、もしや本当に…?と思わされました。時の流れに翻弄され、多くを失っても死の床で「倖せだった」と笑って言える人生。乱世も今も人が生きる目的はきっとそんなに変わらない。
漫画から入ったクチですが、漫画版はほんの最初の部分しかやってないんですねぇ。歴史書のつじつまをあわせつつ独創的な物語に仕上げる隆慶一郎の真骨頂が味わえる代表作。
史実を元にした歴史小説は「もしも」が面白いと思っている。これは今まで読んだ中で、一番のif。 二郎三郎がどうやって己を守っていくか、はらはらしっぱなし。
影武者徳川家康〈上〉の
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感想・レビュー:47件














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