ブンとフン (新潮文庫)
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ブンとフンの感想・レビュー(299)
おもしろいか、おもしろくないかと問われれば、「微妙」と答え得る。着想は面白いと思う。内容は、皮肉が利いていて当時に思いを馳せつつ読めば、当時の人にとっては如何程面白く感じられた事か。只、文学ではないかな。ナンセンス文学だと評することも出来るだろうが、そうだとすると随分低俗な気がしてならない。確かに、皮肉は面白いのだが。でも、逆を言えば、それだけの作品かな。
売れない小説家フン先生の初のヒット作から、登場人物である4次元の大泥棒ブンが飛び出し、世界を大混乱に巻き込んでいく様子をユーモアたっぷりに描いたザ・喜劇。全編にわたって井上ひさしの遊び心が満載で、そのバカバカしさが肌に合うかどうかで評価は分かれそう。個人的には、常識や権威への批判精神にあふれた笑いは嫌いではないし、楽しい気分で読むことはできたのだけれど、一方で、物語としては物足りない。そこがちょっと残念だったけれど、著者の作品はもうちょっと読んでみたい。
井上ひさしさんの作品を没後に始めて読むとは、、、、なんたる不始末。そう感じました。ナンセンスと片づけてしまうべきではないでしょう。常識をブッ飛ばす!強烈なメッセージを感じました。
売れない小説家のフン先生の小説から「ブン」が飛び出した。このブンは、無敵の大泥棒。シマウマの縞まで盗んで大騒ぎ。井上ひさしさんの作品をまともに読んだのは、これが初めて。溢れんばかりの才能をひしひし感じる。可笑しいけど、ただ可笑しいだけじゃない。その中で、視線は真っ直ぐに世の中へ向けられている。その地盤があるから、はちゃめちゃでも何か心に引っかかるんだと思う。
奇想天外のドタバタが、凝り固まっている僕の頭を解してくれた。奇想天外な小説を読むことで、読む側の脳内も普段ありえない部分が活性化して凝りが解れるのかな。聞きしに勝る井上ひさしの言葉遊びの一端にも触れられたし。小説全体に勢いがあって、主人公のブンもフンも生き生きしていて、知らないうちにフンにもブンも惹きつけられてた。面白かったわー。
面白い!!こりゃ読みながら笑っちゃうよ。下品じゃない笑い。何か温かい気持ちになる。のりしろや切り取り線といった工夫もユーモアにあふれている。読者に語りかける、この文章が好きだ。嫌なことがあっても、何も考えずこの滑稽な話に身を任せていればいいのだ。自然と顔はほころぶし、世界が少しは明るく見える。
筆に任せて書いた感が漂う作品。 端々に見える風刺がいい。
小説家の書いた不可能の無い大泥棒が小説の中から出てきて(不可能な事がないから)、世の中を変えてしまうお話。井上ひさしの作品は、決して優しい話ではないのだけれど、読んでいると何故かほっこりとした気分になって、筆者が『ひょっこりひょうたん島』の作者であったことを思い出させられる。きっと人間性が出ているのだろう。
売れない小説家が書いた、始めて売れた小説の中から主人公の泥棒が飛び出してきて、 と言うなんとも奇想天外な趣向の小説です。 内容も素晴らしくバカバカシイ限りを尽くした小説になっています。 バカバカシイ内容もそれをやり尽すとそれはそれで何か清清しく精錬されたような気分に・・・ やっぱりバカバカシイのですけど。 それなのに如何してもズルズルと読み耽ってしまいました。 この本には何か人を引き付けるものがあるのだと思います。
ナンセンス小説の名著。たまたま本屋さんで見かけて、むかーーし読んで面白かったのを思い出し思わず再読。矛盾だらけだけど勢いがあり、バカ笑いしながら読んでしまった。
最初から最後までバカバカしさを楽しめた。こんな苦笑いなんだか爆笑なんだかをしたくなる作品初めてだ!そしてまさかの恋愛要素が一番笑えた。
フン先生の小説の中から抜け出した怪盗ブン。ゆで卵から黄身を盗んだり、アンパンからへそを盗んでカエルのお腹につけたりの愉快な事件をおこします。 そして威張った医者や代議士から権威を盗むとなんとスッキリした世の中になるものなのか。 現実に盗んでもらいたいものです。
家にあった母の本用段ボールから発掘した一冊。なんだかよく分からないけど、んむ…最近の上遠野さんみたいな作風?ナンセンス小説っていうんだね、これ。風刺の印象が強いけど、あまり読み返すことはなさそうな予感。
子どもの時に家の本棚にあって、厚さと題名と表紙にひかれて読んだっきりだったのですけど、読書メーター見てたらまたどんな本だったかなと読みたくなりました!
おおまじめにお気楽で、ミュージカルみたいな構成でおもしろかった。萩尾望都の短編コメディみたいで、キラキラしてる。大人も子供も楽しめるってすごい。快適な刑務所、いいなぁ。
小学生だった時分によんだきりだったのだけど、先日、とうとつに『さーいざんす、さいざんす』のフレーズを思い出し、頭から離れなくなり、あわてて本屋さんに駆け込んだのです。いや、すばらしきナンセンス(さいきんこのことばにとても魅力を感じます)。やくしまるえつこちゃんの歌詞みたいだ。ちょう名作。“キリトリ線”や“のりしろ”もあり、本が苦手なひとでも楽しめます!
私が生まれる前に書かれたお話ですが、権力に対して感じる印象は変わらないと言いますか、権力を握ると人間は時代関係なくこうなるということなのかと。人間の本質を描いた作品でもあるな。なんて思ったりした。
小説から飛び出した四次元世界の大泥棒「ブン」。物だけでなく権威や歴史まで盗んでしまうという(笑)作者の「フン先生」といつしか心が通じ合い、悪と愉快に対決。テンポも良くて風刺も効いてて面白かった!
読み始めは「なんだこの繰り返しは」と思っていたが、読み進めると単なる児童文学ではなく権力者に対しての批判が痛切に描かれていた。最後の終わりもすごいしっくりくる。短いと思って侮ってはいけない作品だ。ところどころに入るキリトリ線もちょっと面白かったw
小学生の頃に読んだ井上ひさしの本。再読してみた。馬鹿馬鹿しいけど馬鹿馬鹿しくない、そんな感じ。井上ひさしの権威や見栄などに対する批判精神が垣間見えるところに単なるおバカ小説との違いかな。
うーん、なんという素晴らしきバカバカしさ。ダジャレや歌の言葉遊びに彩られた荒唐無稽なストーリー。ナンセンスというのはこういうものを言うのか。たまに戦争批判や権威批判の精神が顔を出すのが面白い。
声に出して読むと、なお面白い。ストーリー展開もよいのだが、やっぱりダジャレのセンス、テンポのよさに尽きる。「犯人さがしの推理力を養うための論理ソング」、53番まで載っているんじゃなかろうか!?とドキドキしながら読んでしまったよ。むかーし子供の頃に手にとって、ダジャレについていけなかったんだが、いまならOKだ。『吉里吉里人』 も挫折しているし、こんどはちゃんと読み通したい。解説に出てきた 『火星人ゴーホーム』、わたしも読みながら思いだ出していた!あのばかばかしさ、通じるところがあるよねぇ。
ナンセンス 面白い こういう作品って、あちこちで上手く話がつながっていくけど、どこから思いつくのかなぁ。権力とか戦争とかに対する批判もしっかり入っててすごいと思う。
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感想・レビュー:81件














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