春の数えかた (新潮文庫)
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春の数えかたの感想・レビュー(61)
季節、紀行、生き物。自然感覚を肌身で味わえる円熟のエッセイが並ぶ名著。生き物は季節の移り変わりを知っていて、また生き物ごとに季節にも違いがある。そこから見える自然の姿を情景美しく描き出している。虫はなぜ光に向かい飛ぶのか?それへの本書での回答が、日高敏隆という人のあり方を象徴していると思う。どのエッセイもハズレなしだった
生物は体内時計のズレを朝日を浴びることでリセットしている。では、季節の訪れたことを知るには?概日時計ではなく概年時計というのがあるという。実に興味深い話のオンパレードでした。
著者の話は読みやすいので、得意分野でなくても手に取ってしまいます。タイトルも素敵だったし♪『日本人は昔から自然を愛した、などという誤った思い込みに陥らぬよう、もう少し醒めた認識が必要なのではないか。』に辿り着くまでの話には、ハッとさせられました。
学者さんの書いたエッセイのような、四季と命に溢れた世界を愛でる本。目の前の何かに気がつくのは、疑問を持つのは、知りたいって想うのは、きっとそれを愛してるってことだっておもうのです。違う命の形には、違う時間が流れていて、数の数え方をしていて、違う世界の見つめ方で生きている。あぁ、なんだか世界がもっと色鮮やかになるような本でした。
今年もいい本に出会えますようにと思いながら、お昼休みに松丸本舗をのぞいたら、思いが通じたのか、こんなステキな本に出会えました。著者が尊敬する日高先生だし、タイトルもいいし、で迷わず購入。「春の数えかた」や「春を探しに」もよかったけど、「人里とエコトーン」が特に印象的です。自然保護にはエコトーン(生態系と生態系の境界に位置する緩衝地帯)の再生・保護が重要ですが、この点について考えるとき、日高先生がこのエッセイを書かれたときから、残念ながら、日本の自然保護の考え方はあまり進んでいるとは言えないかもしれません。
日高先生の“虫眼鏡”から覗き込んだ世界は鮮やかで魅惑的でユーモラス。センスオブワンダーを育むことのできる一冊です。子どもができたら読んであげたいな。しかし、牧歌的なタイトルと穏やかな語り口も魅力ではありますが、最も注目されるべきは、著者の冷静な眼差しなのだと思います。動物たちの行動や生態の一部分を切り取って教訓めいたことをあざとく書くわけではなく、また、ナイーブすぎる「自然との共生」的スローガンには安易に回収され得ないものも提示しているエッセイ集。成る程と頷ける名著でした。
12/23:A&L
タイトル買いの一冊。『春の数えかた』、牧歌的で優しさにあふれたタイトルなんだろう。このタイトルのセンスに脱帽。そして、内容もタイトルに負けず劣らず優しさにあふれている。自然におもねるでもなく、かといって共生という名の征服をするわけでもない。適度な距離と適度な依存。読んでいて色々と気が付かされる視点もある。なにかしらの一人者になると、それ以外の分野でも鋭い視点を持てるということの証明。優しさに溢れた一冊です。
タイトルセンスにくらっときて、中に広がる昆虫愛に心掴まれた。しかしそれよりなにより、昆虫や植物たちの当たり前に思っていた生態の不思議に改めて気付かされた。所々に風刺もちくりと潜んでいて、環境と人間の在り方について色々と視野が拓けた気がした。
蝶には、体を温めようとする春のチョウと暑さを避けようとする夏のチョウがあるらしい。思うに、ミツバチの胸のふさふさは、翅の筋肉を温めるためにあるのだろうか
04/21:鼻仮面
動物行動学者、日高先生のエッセイです。日常の周りにあふれる虫や鳥などに興味津々な姿が少年のようで微笑ましいです。多少専門的な内容もありますが、平易な文章で読みやすく、自然を愛する優しい心に満ちたエッセイに仕上がっています。きっと日高先生自身も心優しい方だったんでしょうね。大人になったら見失いがちなあれこれを思い出させてくれたような気がします。
01/03:積読の輔
11/03:メリー
09/19:京極書店
09/17:にゃんこ
08/09:ours
07/31:ひろり
07/14:love2goro2
06/28:コルネリア
05/21:kazami
04/19:deku_dec
04/05:おけ
03/30:すー
03/29:your bird can sing
03/04:TE
私は春になると明るい色の服を無性に着たくなる。春のある国に生まれてよかった。
02/27:すみお
02/19:青嵐
学者さんのカチコチ頭の内容かと思いきや・・・春をこよなく愛し、生き物達の日々の暮らしをよく観察して素人にもわかりやすい語り口で春の数え方を教えてくれた。表紙と言い挿画といい・・・春を待つ心が散りばめられている。2月の思い・・・冬と春のせめぎあい・・・自然の声も高らかに響いているから・・・他の月とは違うんだろうな。手元に置いて繰り返し読みたい一冊。
01/29:hrk
物事にはきちんとした理由があるんですね~。動物や植物のしくみを分かりやすく説明してくれていてとても興味深く読みました。動物や植物はどうやって春を知るのか。不思議だけれど、それを実験で解明しようという人たちがいるということが素晴らしい!!
春の数えかたの
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感想・レビュー:24件














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