陽炎の男 (新潮文庫―剣客商売)
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陽炎の男の感想・レビュー(308)
新装版を買えれば良かったのだが、無い物ねだりしても、仕方がないので、有るものを手に入れたのだが、何ともまぁ、活字の小さいこと!眼が疲れたよ。此の巻では三冬と大治郎が、接近!二人は、どうなって行くのかな?相も変わらす、小兵衛の手業は冴えているなぁ。
(☆☆☆☆)少しずつ三冬が大治郎に惹かれていくさまがもどかしくも楽しみ。しかし個人の価値観で人を斬ってしまうのはこの時代ならではなのか・・小説だから?
大治郎にけっこう変化のきざし.これで三冬との関係も動き出せば,親父どののように,全方向に隙なく練れた男になっていくのでしょうな.ところで,この人たちの無敵度といったら.ちょっと水戸黄門を見ているときのような気分になってきます.立ち回りにどきどきしなくていい(安心して事件の行方を見届けられる)分,人情の機微とか細部のほうに,目が向けやすいというかしみじみ感じやすいというか.うまくできてます.
気になるのは、似たような名前が非常に多いこと。漢字や読みで同じような姓名の人物が次から次へと出てくる。「孫兵衛門」「孫之助」「孫次郎」とか「源太郎」「現七郎」「源太」とか「熊之助」「九十石助(くまのすけ)」など、かなり名前に偏りがある気がするのだが化政文化期の江戸の街はそんなにも名前が似通ったものだったのだろうか?伊織とかお照とかすでに二人目が出てきてしまったし。何か意図あってのことなのか気になる。
第三巻。毎巻いつ読んでも、なんでこんなに面白いんだろうとワクワクしていますが答えの一つが解説に。「池波文学でエシックスを学ぶ」(エシックス=倫理・道徳観念・礼節etc.)登場人物たちの行動や人間模様から自然に読者が「生きる上で大切な人間の本質」を汲み取れる様に描かれているので「剣客商売」の世界に浸る度、どこか琴線に触れ面白いと感じるんでしょう。「兎と熊」の最後にあるサプライズ?は「良かったなぁ」という気持ちが倍増します。流石池波さん。わかってらしゃる。
☆☆☆☆ 「東海道・見附宿」剣術の師を救うために21名の門人が立ち上がる。いいですな。「赤い富士」不二楼の亭主がこんな奴だったとは。まんまと絵を手に入れた小兵衛のニヤリ。「陽炎の男」三冬と大治郎がくっつくのには、まだまだ時間がかかるだろう。「嘘の皮」鎌屋辰蔵、悪者と思いきや「男」であった。「兎と熊」憎めない男、内田久太郎。「婚礼の夜」下っ端にまで気を回す、父によく似た大治郎。「深川十万坪」鰻売りの又六再登場。金時婆、いいキャラクター。再登場を願う。最後の一行に季節感を出すのが池波作品の渋い所(図)
楽しいなあ~。1日1~2本づつ読むつもりだったけど、1冊読んでしまった。『陽炎の男』三冬と大治郎のこれからが楽しみ。茶巾餅おいしそう。『嘘の皮』敵ながら筋の通った辰蔵がかっこいい。小兵衛の策士ぶりもあっぱれ。白玉汁粉おいしそう。『婚礼の夜』大治郎大活躍、当の本人が何も知らないというのが面白い。浅岡鉄之助の人柄ゆえ。『深川十万坪』金時婆最高!
情、それも女の情を描き出すのを得意とする著者の巧緻極まる「陽炎の男」は、表題を射止めるに相応しい1編。佐々木三冬の女としての真の目覚めが生々しく艶めかしい。ただただ無骨であった大治郎も変容・成長の兆しをみせており、二人の恋の行方を見守りたくなること請け合いとなっている。しかし、この剣客商売で最も強いのは妻女のおはるだろう。全編に渡って可笑しさを齎してくれる彼女こそ、本書が娯楽であり続ける為の要。女が元気な話は読み手を楽しい気分にさせる。
単行本では手に入れられず、待ってられなくて図書館の全集で読みました。単行本2冊(陽炎の男、天魔)が第2集。短編と言うこともあるけどあっという間にページを進めてしまいます。第3巻は三冬が大二郎に惹かれはじめる巻。物語も大二郎が活躍するシーンが増えてきて存在感が強くなってきました。この2人。最終的には夫婦になるけど、どうなっていくのか楽しみです♪
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