辻斬り (新潮文庫―剣客商売)
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辻斬りの感想・レビュー(366)
きっかけは、フジテレビ!(古い!)、コンビニコミックを立ち読みしたからなのだが。意外や意外、今まで、池波さんの作品は粗方手を付けて来た筈なのに、一度も「剣客商売」は読んだ事がなく、テレビドラマも観ていない。そう、初手合わせなのだ。まずは、手に入るブクオフで、百円棚を漁らないとな。
「悪い虫」から溢れださんばかりに漂う801臭は一体どういうことだろうか。それはそうと『剣客商売』では様々な人間の様々な死に様が描かれているが、その中でも「鬼熊酒屋」の熊五郎の静かなる死に様がたまらなく「好き……」なのである。
登場人物一人一人の心の動きの描き方が見事。人の心は欲深いものだけど、人情というものは本当に素晴らしものだなとつくづく感じた作品でした。
読ませられる。絶対おもしろいだろうという期待を裏切らないもんな。鴨飯が食べたい。鶏肉で代用して作ったらどうかな?(と、自分に提案)善人に向ける描写が優しくて好きだ。
2作目。相変わらず簡潔かつ端正な語り口に魅せられます。描写をかなり端折っていて、物語もよく分からないまま展開していくのに、なぜこんなに読みやすく、するすると頭に入ってくるのか、不思議な感じがします。同じような短篇を繰り返すごとに、話はゆっくりと進展を見せていき、新しい登場人物が出てきたり、周囲の環境が変わったりする、この微妙な変化が味わい深いですね。一気に読んでしまうのがもったいないような感じなので、ゆっくりと続きを読んでいきたいと思います。
まだ小兵衛中心だなー.そして,まだそう動き出さない大治郎や三冬をさておいて,「もう十日も...」「いやな先生」のおはるがどうにも悪目立ちしてるぞ,ったく.おまはんそればっかやないか.「悪い虫」が一番好きだったですね,力任せ,腕任せでもない,こういう解決法になるほど!と.
2冊目になると結構ワンパターンな気もしてきた。 主人公である秋山小兵衛があまりに無敵すぎる気が。 敵に張り合いがないのがもったいないかも。
☆☆☆☆ 「鬼熊酒屋」鬼熊が魅力的。「辻斬り」卑怯な敵によって不利な状況にもかかわらず圧倒的な強さを見せる秋山親子。「老虎」悪いイメージの田沼意次だが、このシリーズでは好人物に描かれている。「悪い虫」いい話。小銭混じりの五両ってだけで泣ける。「三冬の乳房」ドキッとするタイトル。鬼平でお馴染みの五鉄にニヤリ。「妖怪・小雨坊」家から出すために火をつけるって、この時代にまず過ぎないか?「不二楼・蘭の間」覗きにはまる小兵衛。(図)
あぁ読みだすと止まらない。「老虎」のどこまでも一枚上手な小兵衛さんとそれを見守ってる(楽しんでる?)田沼意次さんが良い。「悪い虫」で鰻が食べたくなった。沢山の登場人物に深みが出たり、成長したり。次行ってみよう。
画図百鬼夜行を絵本として楽しむ小兵衛の姿に、妙な言い方だが時代を感じた。京極夏彦のミステリに見る画図百鬼夜行は、僕の目に古典に映る。登場人物の目を通しているためかしら。大治郎への態度やら、金の使い方やら、いつだって小兵衛の視線は新鮮だ。無聊に飽いた小兵衛は、僕が持て余した時間を、これでもかってくらい晴らしてくれる。うん。面白い。
どの話もよかった。『鬼熊酒屋』味のある頑固親父。家族も素敵。『悪い虫』鰻屋さん、健気でほっとする、また登場して欲しいなあ。『妖怪・小雨坊』あのお話がここにつながるのですね。どれもだいたい50頁ほどの短編だけど、登場人物のインパクトがすごい。
小兵衛はしぶい。しぶすぎる。そんな父親をただひたすら尊敬している大治郎もまたいい。剣客という厳しい世界を描きつつも人情を忘れない、そんな作品ですね。
二巻目を数えて、世界観的な広がりが良い感じに面白くなってくる。大治郎も少しづつ老獪な父を真似したりと、続きものの醍醐味である登場人物の成長がにくい。
1巻と同時購入で立て続けに読破。剣客商売というと藤田まことさん思い出すけど。読んでいてどこにもドラマで見たシーンだなぁと思うところがない。(忘れてるだけだと思うけど)それだけに一つ一つの話しでどきどきワクワクしていました。特別に大きな事件や斬り合いは無いけれど鬼熊酒屋がぐっと来ました。ただの斬り合い時代物ではなく心と心の交流をきちんと伝えてくれる剣客小説。
表題の「辻斬り」はもう一つだが、酒屋の因業親父の生き様が綴られた「鬼熊酒屋」、心技体の心の強さがまざまざと描かれる「悪い虫」が光る。「剣術よりも、この世に生きてあるさまざまな人間のほうがおもしろいわえ」という小兵衛の言葉通りの人情味溢れる池波節は、何時読んでも心に響く。それこそ、「どうも近ごろは、万事が贅沢になり、金また金の世の中になってしもうたが、そのくせ、人の暮しに余裕が無うなったようじゃ」という台詞を江戸の人間に言わせるのだから、たまらない。それにしても鴨飯が旨そうだ。
辻斬りの
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