関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)
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関ヶ原〈中〉の感想・レビュー(567)
上・中巻と読み進んできましたが,数年前の大河ドラマ「天地人」と時代が重なるため,そのキャストが強烈に被さってきます。特に福島正則=石原良純,石田光成=小栗旬,上杉景勝=北村一輝あたりが秀逸です。一方でほぼ唯一「ちょっと違うんじゃないの・・・」と感じしたのは,直江兼続=妻夫木聡でしたが・・・。
中巻にして大谷吉継がやっと話に絡む形で出てきてくれてうれしかったです。大谷大好きなので。ここからどんどんお話がヒートアップしていきますね!下巻も楽しみです!
面白すぎてチマチマ読みつつ中巻を終えてしまいました。家康の恐ろしいくらいの謀略。そしてこの戦に関わる大名、武将のエピソード。治部少三成の存在は少し薄かったけれど(笑)下巻はきっと涙してしまうのだろうな…そんな気がします。
家康は天下を奪うためにあらゆることを計算ずくで行動した。これだけ人の心を読み、操ることができるのは家康以外にいないだろう。三成もすべての大名も家康の筋書き通りに動いていたにすぎなかったとさえ思わせる
この作品で家康・三成の比較、大名たちの事情・行動、島津の戦いが江戸時代中続いた理由を知ることができた。上杉、真田親子、黒田、毛利、福島、山内達の話も興味深い。細川ガラシャ夫人の最期は悲惨すぎるが、凛とした姿勢には憧れる。また私が大名だったら東西どちらを選ぶかな?三成、島さんの言うことに聞く耳持ってほしかった。
中巻では関ヶ原に至るまでを描いているが、やはり見どころは野洲小山の軍議にある。家康は福島政則を見事に利用し、黒田長政などの働きもすばらしく、ついにはなんとまぁ一夜にして豊臣家に奉ずる武将たちを家康の私兵にしたというのは義を持たない東軍にとっては非常に大きいだろう。また感想を見ていると脇役という単語が目立つが、それは違う。司馬は一人一人を主人公として捉えている。あの激動の時代に生きた一人一人が主人公であり各々の物語があり、司馬はそれをできるだけ描こうとしている。最後、下巻。三成はいかにして自滅したのか。
脇役の余談が豊富な巻であった。ついつい、歴史好きな友人に話してみたくなりました(笑)家康と本多の心理作戦やら巧妙な戦略が凄い!今も昔も利害なしには、物事は成り立たないのだと、つくづく思った次第です。
権謀術数、義よりも自家の保存、侍たちの儒教的道徳は、江戸時代に起こったもので、この時代は、非常に野性的。これまで興味の薄かった戦国時代の面白さが分かってきた。
続々と歴史上の有名人が登場し、読み応えたっぷりの巻。頂上を目指見事なまでに謀略を巡らす家康陣営、それに翻弄され、自家の保身の為に右往左往する大名たちには、それが必要悪であったと理解はするものの、どこかに不快な気持ちが残ってしまう。対して、あくまでも義を持って志を貫こうとする上杉景勝、直江兼続、そして三成たちの潔さには心を打たれる。いよいよ最終決戦。知と欲と裏切りと義と。様々な男たちの思いを最後まで見届けたい。
内容からすると、ほぼ家康が関ヶ原における戦いを制したという感じ。三成の構想がいかに大規模でも、戦う前にここまで工作されたら敵わないよなぁ。毛利と上杉の領土が逆だったなら、あるいは総大将自ら出陣し、多くの諸将も踏ん張ったかも、なんて思ったり。最終巻の「関ヶ原 下巻」に期待。
家康の周到な謀略に周りがどんどん小気味良い位にハマってゆき、小山評定で一挙に諸侯を徳川方につける。
狸と狐の騙し合いも、三成の子供っぽさが際立つ。逆に家康の顔の厚さ、人心を掴む術や采配も見事。
いわゆる直江状や、サブキャラもかなり豪華になってきてかなり面白い。
再読。この巻の前半は、政争に敗れて佐和山に戻った三成に代わり、上杉家の直江兼続が主役の展開。有名な直江状の場面である。作戦の一部とはいえ家康率いる大軍を一手に引き受ける勇気と、上杉家の義侠心には、惚れ惚れするばかりである。 兼続はこの大乱を起こすことにつき、藤原という学者に指導を仰ぐが、この先生は「再び戦国の世に戻るか」と嘆息して帰ってしまう。それに対し兼続は「仁がそれ孔孟の道なら、義もまた孔孟の道である。先生賢なりといえども男子にあらず」と言い捨てた。なんと心を打つ言葉であろうか。
この巻の半ば辺りから、脇役にスポットが強く当たってゆく。当時は今ほど知識が無かったので、ちょっと読むスピードが鈍った覚えがある。 しかし、史料を元に語られる「余談」のエピソードが新鮮で、夢中で読んだのが懐かしい。
なるほど、関ヶ原終了時の失策や遺恨がずっと後の幕末・明治維新へと繋がってるのね。さて東西出揃いました。下巻へ急げ!
急に群像劇になったなぁ。印象深いのはやはり薩、長、土、維新三藩の260年後へ続く因縁ネタ。その他もろもろ魅力的な人物のエピソードを、絶妙な鍋奉行振りで投入し、状況を煮詰めていく司馬さんに惚れ惚れ。さあ後は蓋をとって「関ヶ原」を味わうだけ、という所で下巻に引っ張るあたりまったく小憎たらしい。この構成は文庫化される前からこうだったのだろうか?よく出来ている。
義は西軍にあり、利は東軍にあり。毛利中納言に将才なく、治部少輔に人気がない。賽は投げられ、役者がそろってきました。太閤記に利家とまつ、真田太平記や功名が辻。戦国ものに手をつけるといろいろ再読したくなってこまります。いよいよ、天下分け目の決戦です。
三成VS家康の知恵者同士の智謀戦。自分に従って来た者達の寝返りを避ける為に幾重にも策を打つ家康に対し自分と同じ義で繋がっていると純粋すぎる三成。もっと左近の言葉に耳をかたむけてよー将の器量の大きさと凄腕の軍略家、外交家が勝敗を左右するんだと残念ながら今の日本の政治家にはいない。読みながら日中関係はどうなるんだろうと思ってしまった。ガラシャ夫人、如水なども登場し、これが『風の如く~』に繋がっていくんですね。さ~合戦じゃ~~エイ!エイ!オー!読友さんの首が一反木綿くらいで止まってくれたかな??
各大名の秀吉との関わりが細かく描かれていると同時に、どのように家康に靡いていくかが小気味よく描かれている。昔も今も、世論というか、時代の趨勢には逆らえない。さぁ、これから世紀の大合戦。楽しみです。
この時代、男同士の「友情」という西洋発の概念はなかったという。だとすればこの数百年前の世は現代人には大変暮らしにくいものだったのだろう…。そして「友情」や「恋愛」という概念文化を受け入れたことによって人は互いに争うことをうまく避けてきたということなのか…。なんか別のことに興味を持ってしまった。随処に出る司馬氏の端的な人物評が面白くもあり、自分が評されるとしたらどう書かれるかを考えると少し後ろめたい。
家康に全力で謝罪したい。今まで長生きをしたから天下がとれたと思っていた。失礼しました。あの立場にいて、才能や部下に恵まれながら、ここまで石橋を叩ける人はそういない。大丈夫と言われてもなお不安がる姿は滑稽を通り越して感心する。あと武士=忠義というイメージがこの後に築かれていったものだとは。前哨戦、捨て城である伏見城の守将鳥居彦右衛門。三成を完敗させた細川ガラシャ。漢だった。他にも魅力ある人物が続出。それぞれの話がもっと知りたくなる。地味に「すわ」が「素破」にハッとした。
三成あいたたた(-.-;)蓋明けたらみんな裏切りなんていたたまれないことになりそうなので読みたくないなぁ、見届けますけどねっ!やっぱ人望って大事なんだなと思いました。
関ヶ原の分け目に、武将たちの様々な状況、気持ち、策略、そして選択と結末。自分ならどういう選択をしてだろうかと考えてしまう。有能無能様々な人間の思惑が混濁し、歴史がゆるりと動き出すのが面白い
いよいよ本格的になってきた。ほとんどの武将が西軍か東軍かどちらにつくかの選択でこれからの260年の運命が決まる。究極の選択です。その中でのいろいろな武将のエピソードがまたおもしろかった。上巻よりもおもしろくて一気に読めました。下巻が楽しみです。
三成が佐和山にひっこみ、兼続やら幸村やらきらびやかな名前が列ぶ。おや、やっぱり西軍贔屓なのだろうか、東軍の武将は印象に残り難い? ガラシャの生き方も凄絶でした。
これほど読み進めるのが辛い本も珍しい。主人公は西軍の島左近なのに、描写は西軍に対して容赦なく、敵の家康が嫌なキャラにも関わらず次々と索を成功させていく。救いがまったくない…。これは苦行か?
関ヶ原の家康側の動きが主になる(中)巻。現代とは異なる様々な価値観が描かれ、それを配慮して一つの出来事を作り上げていく、ということが読みやすく構成されている。
9点☆ 人間というものがどういうモノなのか、非常に勉強になる。後、優秀な人はたくさんいるけれど、その中でどんな能力が必要なのか、家康と他の大名では何が違うのかが何となく理解できる。島津のように勇あり、知力あり、魅力ありでもそれだけでは駄目というのが分かる。
関ヶ原ちょっと前まで。上杉家と組んで会津と大阪で戦を起こして家康を挟み撃ちにしようとする三成と兼続。それを見越して乱を起こさせることで天下を取る大義名分を得ようとする家康と正信 。人数的には東軍を上回った西軍は毛利家を中心にどのように崩れていくのだろうか。
贅沢にして豪華な中巻である。毛利に島津、福島正則、黒田長政に金吾中納言、長曾我部盛親、大谷吉継、安国寺恵瓊、細川ガラシャ、鳥居元忠、直江兼続、真田昌幸ら、それぞれで一冊は書ける戦国期の有名人も脇役として続々と登場し、さながら武将列伝のようである。それぞれが「利」や「義」を掲げ、あるいは時の流れに翻弄されながら、合戦の場である関ヶ原に導かれていく。戦は弓矢を持ってするばかりではなく、それ以前から始まっているということを、あらためて気づかされる一冊。他人の知恵を拝借した山内一豊、したたかだね(笑)
関ヶ原〈中〉の
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感想・レビュー:54件















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