梟の城 (新潮文庫)
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梟の城の感想・レビュー(526)
廃れた里を抜けてからも伊賀の忍者の生き方を守る男が、状況ごとに立場を変える元忍者たちに惑わされながらも任務の遂行を頑なに目指す話。きっかけを作った次郎座衛門に裏切られても意志を変えない重蔵から、目標への原動力は人の為ではなく、自分の一番強い欲求を満たす為だと表わしている。___ 他人はおろか自分までも欺く忍者たちの複雑な心情が面白かった。特に木さるの態度の変化が目まぐるしく、どこまでが本音でどこがフリなのか、また本当に心変わりが激しいのか全く分からなかった。
共に育った相弟子なのに敵同士になってしまった重蔵と五平、敵なのに愛し合ってしまった重蔵と小萩、まさにエンターテイメントの必須要素が全部詰まっとる!! もちろん、伊賀VS甲賀の戦いもあるし、小説としてのストーリー展開が完璧。 司馬遼太郎って難しそう・・・っていうヒトにおすすめの作品ですね〜。
忍者としてエリートであった重蔵は生き残り、幸せに暮らすが、そうではない五平と木さるは、惨めな最後となる。
忍者とは厳しい職業だったのがよく理解出来た。
登場人物があたかも目の前にいるかのように生き生きと書かれている。人間の要と陰、性、業が、これでもかと書かれているのに、テンポよくすすんで引き込まれる。
うわ〜、面白かった。重蔵さま、カッコ良かったなぁ。やっぱ物語ってモノは登場人物が魅力的じゃなきゃね!って思わされますね。司馬遼太郎さん、他も読みたくなりました。
忍びとしての心映えは別として、無神経で鈍感な重蔵を、小萩が愛したり殺したりしたくなるのは、ちょっとわかる気がする。受け入れたり突き放したり、弄んだ結果の女心を、「読めぬ!乱破として見事!」なんて言われた日には、「次こそブッ殺ス!」って余計気合が入りそう。ラムちゃんの電撃がちらっと思い浮かんだのは、きっと気のせいだろう。きっと、もっと格調高い物語のはずです。司馬さん、平凡な読み方をしてしまって申し訳ありません。
日の本に生きる武士とは真対極の位置に立ち、己の技のみを糧とし、残酷ながら美しい忍の世界。堅苦しい大河小説のイメージの強い司馬さんの別の姿を見た。
数年ぶりに司馬遼太郎の作品を読んだ。昔は気付かなかったけれど、この人の小説の魅力は、そのドラマティックなストーリーと人物造形はもちろんだが、それ以上に情景描写が詩的である、という点なんだな、と初めて気が付いた。日本人らしい繊細な自然物の描写がとにかくすばらしい。そこに登場人物たちの複雑な心象が描かれている気がする。とても楽しく読めた。司馬先生は、結局最後の五平のことが言いたかったからこの小説を書いたのかも、と思った。
太閤との対話はなんともファンタジーな感じがしたけれど、冷酷なことが続く物語の中、なんだかホッと嬉しかった。重蔵かっこよかったな!最後も良かったー。戦国大名の出世のために絡み合う思惑。ん~司馬小説面白い!
いやーめちゃめちゃ面白かった。そしてめちゃめちゃかっこよかった・・・忍者・・・。なんでこのタイトル(当初は「梟たちの城」だったらしい)がつけられてるか、てな場面はほんとハートを射抜かれた(笑) また映画化してほしい・・・!(中井さんのは観てないが今となってはイメージに合わないな・・・)
司馬遼太郎さんの描く人物は、「ファンクション」としての美しさに魅力があるおもっていた。でも、最後には人間臭さが残る重蔵も、これはこれで美しいのである。
久しぶりに司馬遼太郎作品を読んだ。小学生の頃忍者にあこがれて友達とよく修行していたけどならなくてよかった。
重蔵、小萩に対して、五平、次郎左衛門、洞玄が小物すぎるのが残念。敵やライバルはもっと強く格好良くあってほしかった。そこそこ面白くはあったけれど。秀吉と木さるはすごく魅力的に描かれていたと思う。
二人の忍者と二人のくノ一。伊賀に甲賀。戦国の世の終焉を告げようとしている時勢に太閣秀吉の首を狙う乱波、重蔵と同じ伊賀の抜忍、五平とか織り成す忍びの物語。忍者とはどの様なものか、心の持ち方、振る舞い。現代人が過労死するのは耐え忍ぶ者の心意気を脈々と受け継がれた物なのではないかと勘繰ったり苦笑形は違えど、仕事に対しての忍者並の心意気を持った人なら現代にもいるのではないかと思ったり…
二人の忍。二人の乱波。その生き様の違いと体に染み付いた共通した狡猾さ。そして二人の九ノ一。女の私から見た感想だからか女の感情と乱波の感情でくるくる変わる様子をとても丁寧にとても恐ろしく描いてあり、そこがとても魅力的だった。最後二人の辿る道の皮肉だった。
なまじい、名と顔が世にあらわれば忍びの仕事はできませぬ/ 忍者は梟と同じく人の虚の中に棲み、五行の陰の中に生き、しかも他の者と群れずただ一人で生きておる/ 昨日はもう昔。忍者にあるのは、今と明日だけじゃ
駆け引きの連続で、終始緊張感が耐えなかった。夜の世界にのみ生き、決して日の目をみることのない忍びのはかない人生が浮き彫りになっていた。簡潔に書かれたラストがかえって余韻が出てよかった。
豊臣秀吉を殺害しようとする忍者のハードボイルドかつ、お色気シーンもある本。 歴史に名の残る人物の物語ではないが、時代の脇役くとして生きた忍者たちの話。
司馬遼太郎は大好きなんだが、この作品は初めて読みました。話がじっくりじっくり進む感じでした。身勝手な男の生きざまが格好良く思ったが女性は可哀想だなあ。木さる(´・ω・`) あと、最後のほうに出てくる島左近がいいキャラしていた。「関ヶ原」でも同じキャラで、好色なのに爽やかないい男ですねw
ばりばりの忍者もの。伊賀と甲賀の精神性の違いとか、目新しかった。幕末物と同様に、人物の個性が豊か。多分作り物だと思うんだけど(内容的に)そうは思えなかった
山風の対極のひどく地味な忍者小説。加えていわゆる司馬歴史観は微塵も出てこない純粋娯楽。じっとして面白かった。ラストがひどくあっけなくってそれも味のうちなんかなぁ。
梟の城の
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感想・レビュー:83件














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