アメリカン・スクール (新潮文庫)

アメリカン・スクール (新潮文庫)
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アメリカン・スクールの感想・レビュー(104)

これぞ人間を描いた小説と言えるのではないだろうか。ある物事が起きるそれの対処や感情は人それぞれである。人には理解できない行動をとったり、理解できないものに拘ったりする。それを独特な文章と的確な描写で綴る。ぼくは「微笑」が好きです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/27

01/24:Ochiai Kenji
安岡章太郎曰く「なるほど奇妙な小島信夫」。何でも安岡が苦手とした人だったとか。この短編集の中では「燕京大学部隊」と「微笑」が良かった。無学な為、分かりにくいと感じてしまうところもあったが、保坂和志氏の解説を読んで腑に落ちた部分もある。 ともあれ、やはりこの世代は、生き残ってしまったという感覚が強いのだなと感じる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(2) - 01/12
フジ
以下、「鬼」より引用。 《軍隊で私は大部分ぐずで暮らした。ぐずで暮らしたことが、意外に私の生命を長びかせた。私を生きる方へと運んできた。生き残った二十人のうち、その二十人は全部私が病院に入院しているうちに南方へ転出して途中輸送船もろとも死んだ。私があの時地雷で死んでいなくとも、この入院ということがなければ、私は生きていない。》
ナイス!ナイス! - 01/12 19:57

フジ
確か安岡も同じ体験をしていたはずだ。少し違うが、吉行も然り。全く違う時代に生まれ、もちろん戦争など経験したことのない私ではあるが、この人たちの書くものは、すっと心の奥底に入ってきて、やがて染み渡る瞬間がある。果たしてそれを共感と呼んで良いのかどうか、私は今迷っている。
ナイス!ナイス! - 01/12 20:18


すっとぼけた文章だな、と思ってると、は? は? と見る見る間にあさっての方向に飛ぶ。話が。というか、書いている内容が。どうしてこうなるんだよって、書きながらいらいらしているかのようでもあり、どう読んだって悪文にしかならない文章だらけなのに、それが面白い。わかりやすいのは「馬」や「アメリカン・スクール」でしょうか。「星」に見られるような執着のあり方も、やはりいらいらしていて、思い通りにならないことに対する怒りといえばそのようでもあるけれども、ここでの思い通りにならないことは広すぎる、だから良いんだろうね。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/05

01/05:つるぎ
01/04:きくち
文章が独特。しかし吸い寄せられるようにページをめくってしまう。保坂さんの解説のように、冒頭から終わりまで一筋の道があるのではなく、一面の草原のようだ。内面と外面が入り交じって、時空列が規則正しく並んでいない。今までに作家だった。「馬」と「鬼」の二作がよかった。

いまだかってこのような作風には出会ったことがない。ひとつひとつの作品の意味を追いかけても掴みきれない。それゆえ、読んでいてある種苛立ちを覚えるのであるが、じゃあ、途中で放り出してしまうのかと云えば、最後まで読まないと気が済まない。それで最後の一行まで読んで何か結論めいたものが分かったのかといえば、否といわざるを得ない。でも、次の作品を読んでみたいという不思議な魅力を感じる。いや、感じようとしているだけで、ちっとも何も気づいていないのかもしれない。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/18

12/03:KARIE
動き(心内語も含めて)が目まぐるしくて、状況がつまみにくくなる時があったものの、それだから反対に、読み返すほどに面白くなる気がする。「アメリカン・スクール」「馬」もいいけれど、「汽車の中」もオススメです。

『作家の値うち』で高得点であった表題作だけ読む。意固地に英語を話さぬ戦後日本人の卑屈さや意地悪な米兵に気持ち悪くさせられるが、日本人は戦争に負けたゆえにその不快さと付き合っていかねばならなかったのだ。そう思うと、登場人物らの葛藤は興味深く、翻って美しい強さがある。純文学は読者を揺さぶらねばならないという名言があるが、この作品はまさにふさわしい。ただ、せめて英語の台詞は全て英語にして欲しいものだ。そうすれば非日本的な風景がたちまち広がるのに。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/26

09/28:ちのかずら
「馬」ですよ、やっぱり。吾朗の存在感たるや。他の短編でも馬の吾朗は出てきてましたね。

ああ、おかしいな、現実はどうしようもなく歪んでいるが、語り手たちはその歪みに執着するしかない。かれらの苦しいがいとおしい現実に拘するさまは胸をしめつけるが、どこか冷静なアタマで可笑しくてわらってしまう。

09/11:みそかつ
短篇集。村上春樹「若い読者のための短編小説案内」で知って読んだ。戦時中や戦後でどうにもならない、なんともいえない気持ちや状況(大抵は、緊迫した状況で何も出来ず思い悩むだけの自分)を描いている。読後すぐはスッキリせず、どうにもこうにも、もやもやした。でも、日常生活で急にこの本のことを思い出す。どうしてかはわからない。これが文学ってことか? と思う。村上春樹の解説を読みつつ、同じ視点でもう一回再読しようと思う。

09/03:めだぱん
08/30:もえ
08/14:ヨモ
08/07:たまにゃそ
08/02:eeezzzmmm
07/16:Nick Carraway
06/26:ハイカラ子
その場の空気、温度、湿度、伊佐の心と足の痛々しさが伝わってきて、読んでて暑苦しかった。 心象も含めての描写力に圧倒された。

村上春樹の短編小説案内で「馬」が取り上げられていたので読んだ。全作品通して日本語の粗雑さと独特の暗さがあるが、なぜか引き込まれる。一番気に入ったのはやはり「馬」。しかしこれはかなり特殊な作品のように思う。シュールで不気味でしかしどこかユーモアがある。どこか安部公房やカフカを思わせる。初読では理解しきれない部分も多かったが、村上春樹の解説で腑に落ちた。機会があれば抱擁家族も読んでみたい。

05/30:00
05/20:多聞
05/18:工吉
05/12:放物線
04/30:Flim
岩波のを読んだ。ものすごく象徴的なんだけど、心理描写が的確だから現実的でもある。「星」「微笑」「馬」全部印象的で突き刺さった。何がこわいって、私がこの主人公たちが抱く気持ちを知っていること。大江健三郎の作風とちょっと似てる気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/13

04/04:なめとこ山
03/21:tenchi
02/22:gururi
01/26:discotic
D
いびつな世界を、いびつに描く。その不穏な手触りが素晴らしい。 「燕京大学部隊」のユーモアに、せめて救われる気持ちになった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/20

夢でも見てたような気分。各短編で自分がきっかけになるわけではなく、あくまで外部に対して受身の主人公が必死に対処していくものの次々に外からおかしなことがやってきて対処対処、途中であきらめに襲われたり(「汽車の中」や「馬」で落ちて死んだ方が楽だと思ったり)しつつ、そんな自分を妙な距離で冷静に見たりする、この感じが夢っぽい。「汽車の中」冒頭<列車が、尻をぶっ叩かれた馬のように、仕方なしにあえぎ始めると……>に続く部分は圧倒的に的確な書かれ方。その技術力が至る所で崩れる瞬間の快楽といったらない。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/18

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アメリカン・スクールの 評価:67 感想・レビュー:35
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