太陽の季節 (新潮文庫)
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太陽の季節の感想・レビュー(133)
石原慎太郎が世に出たフレーズ”彼は勃起した鬼頭を外から障子を外から突き立てた”このセンテンスで芥川賞と獲った。むろんこればかりではないと思うが。文章の流れとして当時の文学的流れが色濃い。いまこれほどの文章はないだろう。しっかりと読み込みをしないと理解できない。それでも今でも読む価値はあるように思う。確かに障子は昨今は余り見かけないが、それでもないことはない。
毀誉褒貶激しい石原慎太郎らしい作品。露悪的で、倫理的に眉をひそめたくなるような内容にはげんなりしてしまう。しかし、未熟としか思えない青年の心理はなかなか読み応えがあるし、よくわからない切実な感じは、なかなか印象に残る。人には薦めないが、これはこれで悪くないのかもしれない。
勢いのある文体は結構好きだ。しかし、主人公のやることなすことが余りにも気に食わなくって、不愉快になるばかりだった。DQNなだけのお坊ちゃんが荒んだ生活の果てに人ひとりを間接的に殺してしまい、その上葬式で大暴れって……。しっかり読み込めば面白い作品だとは思う。しかし、生理的に受け付けない。これを書いた石原慎太郎は、ある意味偉大だ。
有名なシーンだけは知っていたが、やっと読んだ。いろんな意味でびっくりしたし、言葉がわかりにくいけれども、時代のモラルの中で生きざるを得ずに自分の気持ちを認めることができないで失敗した若者をよく書いてると思う。結構な恋愛小説としても読めておもしろかった。腹がたつけど。
金持ち放蕩息子の刹那的で破天荒な日々。作者像とは完全に切り離して作品に触れるべきなのだが、どうにも「あー、何か、石原さん、書くわコレ…いしはらはらはら」とか思っちゃって私は読者失格。
若さみなぎるタツヤは奔放で気ままな英子と出会う。やがてタツヤに夢中になる英子だが…昭和30年代初頭って考えると衝撃的だったんだろ~けど、イマドキの感覚だとべつにふつーじゃね?文体が読みづらいね~
「妊娠小説」を読んでいると読みたくなって芥川賞全集から表題作を再読。いやぁ、さらさら読めるわぁ。都知事〜石原慎太郎のデビュー作。拳闘をやっている主人公が、ボートに乗ったり、ウクレレ弾いたり、障子に突き刺したりしながらといった様子を神の視点=作者からおくる、LOVESONG。女性のえろさはふんふんくる感じがあってそれはさすが都知事。いや、皮肉だけではなく、少なくとも一読してから批判はすべきだと思う。よく批判されるように説教臭いとは思わない。ちょいと読むには悪くないとは思うよ、関心はないけどねぇ。
美しく躍動的な海の描写と薄汚く無機的な夜の街の描写の対比が印象的。そして登場人物全員に全く好きになれる要素がなく嫌悪感すら抱いてしまう、というのは作者の掌で踊らされてる感じがしないでもない。キャラの描き分けが甘く個性もないため誰が誰だか解りにくい部分はあるけれど、彼らの行為を綺麗事や出自の不遇等で誤魔化さないことだけは好評価。『処刑の部屋』が面白かった。
若者の「愛」「欲望」「生命」「自己」の複雑な内面を深くえぐった、ように見せかけてるだけの中身がない本。既存の倫理感や常識を打ち壊したかったんかしらんけど、やり方があまりにも下品でチープ。この本で描写されてるほど、若者は複雑でもなければ、幼稚でもない。(当時のガキはしらんけど)小説としても、物語に引き込まれるわけでもなく、登場人物に個性があるわけでもなく、描写が上手いわけでもなく、文章力があるわけでもなく、洒落がきいてるわけでもない。クズ小説とは言わんけど、別に面白くない。書いた時代に救われたね。
★★★第34回芥川賞受賞作品。4期当選した東京都知事の出世作。まるで裕次郎が出演する日活青春映画の脚本みたいです。実際に日活により映画化されており、弟の裕次郎だけでなく、本人も出演しています。 当時は、倫理性欠如や誤字問題により受賞に疑問を呈する声もあったようですが、社会的に騒然とした話題となったようです。なんだか自分たち兄弟をモデルにしたのではないかと思うほどに登場人物設定が似ています。裕福な家庭に育ち、好き放題をしているお坊ちゃんの破天荒な女遊びという趣。 現代となってしまっては特に珍しくもな
若いうちに読めてよかった。私とは正反対のような登場人物たちに共感することはないけれど、得体の知れない力強さを感じる。この時代に生きる女性は大変だなあ。プラトニックではない恋もおもしろい。
恵まれたお坊ちゃんのただの反抗期。悪いことでも自己のものさしで正当化する姿は始終気分が悪い。この昭和の時代が良いのかと、逆に問いたくなってしまう。自分の人生に於いて、読む必要のなかった一冊。登場人物の女性心理がさっぱり理解できなかった。後書き、賛否両論の賞の選考委員に、女性作家の名前が見られなかったのはただ記述がなかっただけ?
文学と呼ぶには些かチープで俗な内容だとも思ったが、少なくとも某コピペで見たようなポルノではなかったな。学園もの?の中では表題作を昇華した『灰色の教室』がよかった。後半二つのボートの話は独りよがりな麗句が邪魔で眼が滑った印象。
石原慎太郎の作品というのは非常に身勝手で、反社会的というイメージがあったがまさにその通り。話の展開やセンセーショナルな文学としては面白いけど、全般的に濃度の薄さが残念。
自分が薬のませて襲った女性に好かれるなんてほとんどあり得ないし、こんなのは男の身勝手な妄想に過ぎないのだけどその妄想を小説という形にして提出されると非常に気持ち悪い感覚しか出てこない。この気持ち悪さを出せるのが才能なのかもしれないけど自分は苦手です。
社会の秩序から外れ、無軌道・野放図に暴れる不良というのはいつの時代でも存在するのだけれども、若者の本能と欲望をおもむろに剥き出すことの出来た時代があったのだなと感じる。この本は湘南逗子に立ち寄った際に購読。小説の舞台になるのが納得いくほど、冬でも太陽と海が眩しく感じる。人間の本能を刺激する何かがあるのだろう。
評価:★★★ 一言で言えば不良の青春を描いた作品。モラルもヘッタクレもない。表題作の主人公がナニで障子を破るシーンは有名だが、これはボクシングで倒れようとする相手を見て抱くのと同類の快感を表しているらしい。ただ、戦後間もない頃の若者の剥き出しのエネルギーは強烈に感じた。こんな作品を書いた人が、どうしてあんな頑迷になってしまうのかね。
石原慎太郎の「弟」を読んだので、いつか読んでみたと思っていた。が、正直、自分の好きなジャンルではなかった。大きなテーマとしては、暴力と性と、そして「若者」ということなんだろうけど、草食系と揶揄される現代の若者には理解されないかもしれない。
海辺で無秩序な行動をとる享楽的な若者のことを指す言葉ということで「太陽族」という言葉があるらしい。確かに無秩序かもしれないが、古臭い。そして、そこまでぶっ飛んでもない。「限りなく透明に近いブルー」に比べると見劣りする気がする。面白いとは思うが、人生で一度は読まなければいけないという本ではないし、嫌いな人ははっきりと嫌いという本だと思う。
表題作を。表現は硬いが、アナーキーな青春不良モノだ。悪くない。『時計仕掛けのオレンジ』のアレックス君みたいなのが好き勝手やってるのに恋愛を絡めて…いや、アレックス君みたいな悪漢を主人公にすることによって、恋愛の悲しさや残酷さを描いている。しかし日本人つーのはなんでこんな作家を政治家にするんだ?サド侯爵を裁判官にした革命政府みたいなもんか?何を考えているんだ。(何も考えていないんだろうが)
★★★★★いいのか悪いのか、アメリカ化の象徴的事件。どの話にも荒々しさ、本当の男らしさが読み取れるが、今の日本にこんな雄々しさ、厳格さがどれだけ残ってるのか。未読の人は老いてしまった都知事のイメージとは切り離して読むべし。
表題作品は、若さゆえのスリル的、感覚的な反抗(というか反発)によってたのしくおかしく暮らしてたら人を傷つけちゃったっていうのがドロドロの言葉で表現されてる。生理学的に確かにそういうこともあるだろうが、こういう感性からも反抗していきたいと思ったり。最も、最近では無視されているが。
表題作の出来はイマイチ。『処刑の部屋』はまぁまぁ面白い。基本的に描写力不足で文が宙に浮いていて、目の前に情景が浮かんで来ないのが残念。『ヨットと少年』を三島由紀夫が書いていたら名作になっていたはずだ。
ふつーに面白いです。ただ似通った話ばかりですけど。今となっては古い感じだけども、当時はかなりの衝撃を与えたんだろうと思う。個人的にこの人の作品では『鱶女』が一番良かったかな……確か新潮文庫『完全な遊戯』に所収されている。絶版したけどブックオフに普通に在る筈。
良くも悪くも退廃した秩序や精神を書くことだけを意図した作品。話の筋には触れないことにして、文章がだいぶ鼻につく。無理矢理アフォリズムめいたものを混ぜてみたり、レトリックを折り込んだり、気取ってる割には基本的なところで首をかしげざるを得ない表現が多い。後年の作品になればそれは改善していることがうかがえるのだが、この作者が芥川賞の選考をするたびに何かしらの苦言を呈していると思うと、それはそれで滑稽である。
人間の動物的な部分の闘争本能が憲法9条で削がれ戦争の終戦に伴い死が現実から遠ざけられ何のため生きるのか理由を探さないといけないが見つからない。そのため興味が動物的な本能の性欲になるなは必然的で今に至るまでの堕落していく日本人の始まりを書いた作品
高校時代に読んだ本。正直、僕には縁のない話。都会の金持ちのボンボンの遊び、そして、独特の性描写。それが当時センセーショナルで芥川賞も受賞。それは納得。ただ、先述の通り内容に共感はできなかったのが正直なところ。
太陽の季節の
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感想・レビュー:42件















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