ブランコのむこうで (新潮文庫)
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ブランコのむこうでの感想・レビュー(622)
中学生の頃に読んだことをすっかり忘れて再読。星新一ワールド全開という感じの作品ではないけど面白い。平易な子どもの語り口で書かれた文章だから、心にシンプルに届いて良いですね。
星さんの作品は初です。SF作家という印象だったが、これはファンタジーのような感じがした。人の夢に入ってしまうというのは単純な設定だけど、夢の持ち主の現実も見られるところがいい。主人公は子供なりにその人を理解しようとしたり、その気持ちについて考えている。だんだん難しくなって、石の彫刻を続けるおじいさんあたりになると、子供にはちょっと難しいけれど、きっとこの子もいつかその大切さに気付くときがくるのだろう。優しい気持ちになれた作品だった。
少年(らしいが普通に星新一キャラ…)が他人の夢を渡り歩く話。自分の願望が夢になって出てくることは果たして不幸か幸せか。ショートショートとは違うもののページもないし字も少なめなのでサクッと読める。
悪くはないんですがやはりショートショートの方が良いのかな~。全体に漂う不思議な雰囲気は良いんですけどね。基本的にブラックな感じが好きって言うこともあるんですけどね(笑)
長編ファンタジー。星さんのショートショート好きなんですが、このお話は合いませんでした。星さんは長編よりやっぱり短編です。
これは素敵な話。『声の網』の次に好きかも。ショートショートの代名詞である星さんですがこういう長編も良いもんですね。主人公は子供な部分もあるけど、この話に出て来る大人よりかなり達観してる部分がある(笑)
星新一版不思議の国のアリス。昭和46年刊行(!Σ( ̄□ ̄;))だってのに、今読んでも充分面白い。主人公の少年の諦観っぷりがなんとも微笑ましい。
不思議ワールド。 情景が目の前に浮かんでくる。 SFというよりファンタジック(「ファンタジー」ではない)。 夢という世界がこういうものだったら、、、うん。いいなあ。 願いや希望を夢に見る現実の人々があまりに人間臭すぎて、いとおしい。 星新一の文章はギリギリのところを歩く名文。
主人公の「僕」が、誰かの夢から誰かの夢へとトリップしていくお話。安易な先読みを許さない、作者の意地悪な説明が随所にちりばめられている。星さんのストーリテラーとしての自信を感じた。(いないけど)息子に読ませたい。
星 新一作品、6作品目。 今までは、短編作品ばかりを読んでいたので、真新しい感じがした。 色々考えさせられる、童話で、泣けるし、悲しくなるし、驚くし、胸がうきうきしたり…。とりあえず、未読の人は、読んでみるべし!!!
主人公が小学生の割にかなり大人びてるな~笑。でも、色々考えさせられる物語だった。特に道のおじいさんとショボクレオジサンが印象的。
面白かったです。道が一番好きです。自分にとって大事なことを探し続けることが人生なのかもしれないと思いました。そのために一生懸命したことは、遠回りしているように見えても決して無駄ではないのだと思います。好きな本が一冊増えました。
夢の世界が色づいていて魅力的に描写されていて、そこから垣間見える現実が切ない。子供目線だからか遠慮はないし、だから尚更夢と現実のギャップに泣ける。ただラストと文体がどうしても入り込みにくかった。
自分とそっくりな子供を追いかける内、異次元空間へ迷い込んでしまったぼく。そこは人間一人一人がそれぞれ持っているという夢の国。文字通り、寝ている間に行く場所だった。ぼくはそんな夢の国を渡り歩き、色々な人の夢と現実を目にしていく。 よく似た設定のせいなのかもしれないが、この作品、どこか童話の「青い鳥」を彷彿とさせる雰囲気がある。 夢の国が現実社会で抱える思いを移しているというのはとても興味深い。ただ、人が抱える夢の世界は一つだけ、というのがちょっとだけ悲しい。私も毎晩そこにしか行けないのかと思うと寂しいから。
少年が色々な人の夢の中を巡っていく物語なのですが、夢を見ている人の心の心境や理想などを優しい言葉でしっかりと書かれていて読みやすかったです。個人的にはピロ王子のお話に笑ったり現実世界のことでウルウルしたりしました…どの夢も意味があると改めて感じられた作品でした。
おとぎ話のようで、妙に現実的な部分がある作品。私の夢はどんな雰囲気なんだろうと、普段はあまり記憶にない夢の世界について考えてしまいました。ちなみに私は逃げている夢が多い気がします;;星さんの作品初めて読みました**
不思議な話。一章一章が独立していて、ショートショートみたかった。やっぱり、星さんは、短い話の方が書きやすかったのかなあ・・・。
児童文学のような雰囲気でファンタジー的な世界観ですが、それぞれのエピソードはどれも心に響くものがあり現実的な問題をうまく捉えてるなと思った。読んでて暖かな気持ちになれる一冊でした。
いろいろな人の『夢』の中を渡り歩く少年の冒険のお話。長編ファンタジーと書かれてはいるが、それぞれの『夢』は独立しているので、連作短編の趣。30年以上前に書かれたものなのに全然古さを感じないのはさすが星ワールド。優しい気持ちにさせてもらえる。章ごとのタイトルページに挿し挟まれた一見抽象画に見える初山滋さんのカット絵も、その章を読んでから見直してみるときちんと意味があっておもしろい。
普段笑ってる人も深い悲しみを抱えている。夢の中の独裁者も自らを律する善良な意志がまだあるという希望(;_;)最初自分を追い掛けたり、人の夢の中に入ったりとフロイトか、ユングか。心理学的要素も考えさせられ楽しかった☆ところで、この話はサン・テグジュペリの星の王子様を想起させた。あちこちにいって、いろいろなことを体験する少年もそっくり。語り口調も日本語訳となんとなく似ていると思った。私だけかな。「だれも知らない国で」という題名で読み、いざ読書メーター探索!ないない〜゚。(p>∧
僕も、サンテグジュペリを思ひました。僕は何となくでしたけれど、あちこちに行って、色んな事を体験すると言ふのは成程と思ひました。あと、ミヒャエル・エンデの「鏡の中の鏡」っぽいなあと。ナイス! - 07/13 23:37
絵本のようなファンタジー的な世界観の「お城の王子」と人生が何たるかをそれとなく示している「道」が特に印象に残った。星新一の作品はショートショートしか読んだことが無かったので、この本のような長編作品をもっと読んでみたいと思った。
少年が他の誰かの夢の世界を冒険するファンタジーですが、人生について、生と死、希望、挫折、自殺などを子供目線で語っていて、哲学のようでした。特に「道」と「ほほえみ」が、切なくてほろっとさせられて好きです。
夢の国を渡り歩いて、夢の主人公の持つ気持ちや思いを知る。一人ひとりの心の拠り所の夢。それぞれの世界がちょっと奇妙でどこか切ない。星さんの文章の暖かみを感じました。
少年が渡り歩く夢の世界を描いたファンタジーでありながら、実生活の人の心が上手く描かれています。全ての話がお勧めですが、特に「道」はぜひ多くの人に読んでいただきたい。
星さんはショートショートの名手だけれど、長編であるこの作品が一番好き。若干ませた口調の「ぼく」がすごくかわいい。何度も読んでいる作品だが、読む度にはっとさせられる。一番好きなのはやっぱり「道」。“完成できたほうがいいにはきまっているが、できない人だってあるんだ。わたしは失敗に終わってしまった。しかし、完成を心にえがきながら、ずっと楽しく生きてきたよ。楽しく生きてきたような気がするだけかもしれないがね。これでいいのだろう。”(184)
全編を通してシンプルで屈託のない少年の感性が良い。深いなあ~と思わされますが、それをあえて読まなくても楽しめるのが素晴らしい。子どものころにも、大人になっても何回も読みたい作品です。
生前、星新一はしばしば「作家には短編型と長編型がある。太宰は短編型で、長編なんか書いたりしなければもっと長生きできた」と書いていた。星さん自身が、自らを短編型と任じていたであろうことは想像に難くないが、そう言いながら、連作短編のような形で長編もいくつか書いている。本作は、ひょんなことから他人の夢の中に入ってしまった少年が、夢の世界を通して現実の世界を覗き見るような構成で、宮部みゆきの『ドリームバスター』に通底するものを感じた。「皇帝ばんざい」なんてすぐれてSF的なテーマだと思う。
星さんの作品を読んだのは中学の時以来でしたが、面白かった。この作品はショートショートの名手として知られている星さんの長編です。自分はどんな夢の世界で過ごしているのか気になりますね。児童文学なのかは知りませんが誰が読んでも楽しめると思いました。
ブランコのむこうでの
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