一千一秒物語 (新潮文庫)
一千一秒物語を読んだ人はこんな本も読んでいます
一千一秒物語を追加
一千一秒物語の感想・レビュー(202)
今回は『チョコレット』と『一千一秒物語』の一部を。次回借りるときは『弥勒』と、解説に「芥川龍之介は『誰にでも書けるというものではない』と言うが、実際このような作品こそ作者の独壇場ともいうべきで」とあった『星を売る店』を読みたい。
稲垣足穂の作品集。個人的に足穂といえば、少年愛や同性愛的な感覚の作品というイメージが強い。前半は、星や月に妖精といったモチーフにキラキラ輝く感じがするお伽話、大人のための童話集と言った感じなのだが、後半の自伝風な雰囲気の強い作品になってくると、一転して、当時のエログロナンセンスな感じが強くなってくる。本作に収録の「弥勒」とかは、かなり引き込まれる。ただし、作品の語り口がとても独特で哲学的なので、読者の読解力が試されます。足穂入門には手頃で良い本だと思います。
ノスタルジックな夜空への愛着。不思議な夜の掌編かと思へば、お伽話であったり、貧困にあえぐ弥勒であったり、美学であったり。A感覚とV感覚と一千一秒物語とを見比べるとすごい。
美しい夜の物語。ファンタスティックな大人の掌編。おもちゃ箱を開いた途端に型紙の月や星くずがあふれ出てくるような感覚。うってかわって『A感覚とV感覚』は性についての力説。振幅の大きさに苦笑。
星とか月とかきらきらしている表題作の雰囲気が、言葉がすきでした。難解でちょっと理解できなかった話が多かったけど「黄漠奇聞」は面白かったです。
「一千一秒物語」は、宮沢賢治+バイオレンス+ダンディ+ニヒルなショートショート。僕は宮沢賢治も好きだし、ショートショートも好き。だからこの世界観というか宇宙感は好きだし、なんか衝撃的だった。衝撃的といえば「弥勒」。ま、普通な人では無いと思ったけど、やはり普通では無かった。丸眼鏡かけた先生は佐藤春夫って事か。「黄漠奇聞」は千夜一夜物語的かつ風刺のきいたおとぎ話で僕は好き。「チョコレット」も星や妖精出てくるから好き(僕は33歳にもなるけど、いいのか?)。「美のはかなさ」「A感覚とV感覚」はよく分からなかった。
短篇集。表題作は幻想的できらびやかなイメージの掌編詰め合わせで、雰囲気よく楽しめました。その他は 、詩的なイメージをそのまま文章に膨らませたような感じの作品で、いささか難しく読みづらい作品もありましたが、全体的には雰囲気だけでも楽しめたかなと思います。ゆらゆらする文章を読んで目眩を覚える感覚は、エルリック・サーガのようにも感じます。前半は奇想、後半はエロス。
東京バンドワゴンで暗号に使われた本の作家さん。1900年生まれ。1922年〜1954年の作品。わからん。月と星とほうきぼしがたくさん出てくる。よく喧嘩する。酒とたばこに溺れた哲学者かな。作家のための作家。よく、分からん。大正の時代にねぇ。
言葉の密度が相当高い。西洋やアラビアへの憧れと日本のかすかな匂いがよい感じに融け合っている。しかし何故お月さまがフルボッコされてるのか…女性的だから?タルホさんは同性同士の純な性を求めているようなので。
初めて一千一秒物語を読んだのは高校生の時。何だこりゃあ!と衝撃を受けたのを思い出す。で、書かれた年代を見てまたびっくり。当時分からなかったことがなんとなく解かるようになったところとやっぱり判らないところを懐かしく読んだ。少年の頃に戻っていける一冊。
表題の掌編はなんというか独特の世界感というか宇宙感が酩酊を誘うようです。天体と無機物とシネマへの愛着がいい。「A感覚とV感覚」は破壊力抜群ですな。臀部への情熱を切々と語り、A・V感覚についてこんなにも熱く語られると考えさせられるものがあります(笑)各感覚に対するMとYの考察もステキ(´∀`)面白いなぁ…!「黄漠奇聞」も面白かった。
三島由紀夫ほど汗臭くなくて長野まゆみほどお耽美すぎない、とでも言いましょうか。ギリギリまでのチラ見せで性の匂いを感じさせないのが逆にエロいなあと思っていたのが「A感覚~」でやられる。まさか、違うよな…と思っていたら本当にその略だとは。みうらじゅんがネタ本で同じようなこと言ってましたけどね。いやはや凄まじい。ていうか「弥勒」私小説なんですね…。
一千一秒物語は読者に味わえと命令する。振り落とされるなと命令する。キラキラなイメージを立ち上げてどや?シュールやろ?としたり顔で睨まれている気がして落ち着かない。紛れも無く稲垣足穂の世界。
足穂さんったら変態(褒め言葉)。枕元に置きっぱなして、寝る前や気が向いたときにちょこちょこと読んだ。思考は放棄、読みながら頭の中で文字が跳ねるのが楽しかった感じ。前半後半で随分趣が変わるようで、でも、文字を辿りながらぽわぽわ浮かぶイメージやら言葉の響きやらなんだか大真面目にへんてこな雰囲気は共通してるような。
前半の天体が中心となっている作品は、読みやすく、お月様みたいに神秘的な世界です。後半の少年愛とか飛行機の話とかは全く空気が違います。存在と時間なんて単語出されたら読む気が……。
星はカルシュームの錠剤の味がするらしいですよ。 詩的だけど詩じゃない、ロマンチックでもない、どこか不思議な物語群。 たまに読むといいですよね。 わりと好きな本なのです。
表題作とそれ以外で、随分難易度が変わります。 弥勒とか、全然わかんなくてもう、文字追ってるだけだったし。 つか、やはり足穂は難解です。 でも、以前読んで全くちんぷんかんぷんだった破廉恥論文的エッセイ「A感覚とV感覚」でちょっと笑えたのは嬉しかった。
一千一秒物語の
%
感想・レビュー:52件














ナイス!
































