さがしもの (新潮文庫)
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さがしものの感想・レビュー(866)
昔この本を読んだことを本を開いて数ページ読み進めたときに思い出した。主人公たちと同じように忘れていた。でも段々と思いだし、どんどんページが進んだ。のめり込んで読み終わって、私は改めて本の素晴らしさ、わくわくする気持ちを再確認できた。人のあいだにある物語という世界を蜜に味あわせてくれる作品集でした。
本とのめぐりあいを描いた短編集。登場人物たちのように思い入れがあり、良いことも悪いことも思い出せる本にめぐりあいたいなぁと思った。やっぱり本って色々な出会いを運んでくれるものなんだなあ。
どの短編も読み終わった後ほっこりするようないい話。ただこの本にはこれだけの言葉があふれているのに、こんな感想しか書けない自分を阿呆だと思った。(笑)
タイトルになっている短編の「さがしもの」の中に出てくるおばあちゃんが、「死が 近づいてきてみんなが優しくなったのが気に入らない、いつも目くじら立てて言い返してきてた娘までもが。いがみ合っているなら、最期までそうするべきなのに」と言う。死期が分かっている人に対して冷たくなんてできないよな、とも思うのです。でもそれは残されるこちら側の「死に向かう人に優しくなれなかった自分になりたくない」という勝手な言い分で、当人にしてみたら「何よいまさら」という思いにもかられるのかもしれないなと思ったのでした。
「さがしもの」と「ミツザワ書店」二つともおばあちゃんの言葉に共感。「不幸の種」の終わり方が素敵、という解説にも共感。本好きにとって本をテーマにした本ってやっぱり惹かれるものがありますよね。
表題作に出てきた、死を前に思い出の本を孫娘に探させる祖母の言葉に共感した。「死ぬことを想像するのが怖いんだ。いつだってそうさ、できごとより、考えのほうが何倍も怖いんだ」―だからあんまり考え過ぎないで、とにかくまず動くんだよと、自分にそう言い聞かせるように読んだ。
本好き人間が改めて「何故本が好きなのか?」を再認識させてくれる物語。特に『ミツザワ書店』のおばあちゃんの「開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろ」って言う言葉は胸につきささったなぁ。もう「その通り!」って拍手したくなりました。そう、本はドラ◎もんの“どこでもドア”なんですよ!。さぁ次の本はどこに連れて行ってもらえるのかな・・?
「本は人を呼ぶ」ってわかる。そう感じる時ある。もっと色々な本に出会いたいと思ったし、本にお世話になっている自分に改めて気付いた。あとがきも含め素敵な短編集だった。
今ではもう思い出さなくなった数々の大切な思い出を想起させてくれた。「不幸の種」が好き。一番良かったのは「あとがきエッセイ 交際履歴」。NHKで『八日目の蝉』がドラマ化された時にインタビューに出演していた角田さん。緊張した面持ちで一言一言ご自身が考えた言葉を丁寧に発していて、私の角田光代に対する印象はガラリと変わった。このあとがきエッセイにもそんな角田さんの顔がチラリと垣間見えてなんだか嬉しかった。休み時間友だちと遊ばずに本ばかり読んでいた小学1年生の私に微笑みかけたい気分になった。
とても繊細で心が温まる。本の中身、というより本の存在そのものをモチーフとした素敵な短編で、久しぶりに終わらないで欲しいと願いながらページをめくった。 恋人と本棚を共有する場面、運命の本との巡り合い、「開くだけで本はどこへだって連れて行ってくれる」というセリフ・・・。目を閉じても次々と心によみがえる。 こんな本と出会えた自分の物語も収録して欲しいくらいです。
本好きな人なら誰もがこれらの作品の中のどこかの場面で「わかるなぁ…」と思う場面が一度はあったのではないでしょうか? 私の中では『彼と私の本棚』が一番印象深かったかな。 読んでてなんか苦しかった…。 また、結婚した時に旦那の持ってきた本を見て、あまりに自分と違うジャンルの本ばかりで心底驚いたことなんかもふと思い出してしまったり…。
本とのお付き合いに纏わる短編集。アンソロジーで出会って、角田サンに嵌まり出した。この本は、あとがきや解説まで楽しめた。本との縁は、人それぞれ。「そう、本は人を呼ぶのだ。」あとがきより。呼ばれたら、どんどん読んでいこうか。でも、体調不良だと感想も変わってしまう。そう、本は人を待ってくれる。ぼちぼち読もう。
《私‐図書館》本をテーマに書かれた短編小説たち。どの作品も素敵。「旅する本」の話すきでした。
多くの物語で古書店が出てきますが、実はこの本も梅田の某古書店で手に入れたもの。内容もロクに知らず、偶然・気まぐれで買いましたが、出会えて良かった、本を読む楽しさを教えてくれた、まさに「奇跡」の本です。そして、今迄もっと本を読めばよかったと後悔も(泣)本を題材にこれだけの物語を描ける角田さんは真の読書家です。一番好きな物語は表題になった「さがしもの」。「できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ。」この言葉が脳裏に焼き付いたからというのもありますが、自分も本に限らず欲しいものを追い求めさまようから(笑)
「ミツザワ書店」思わず泣きました。周りに人がいたのに…。どこまでも、どこまでも本に対して誠実なおばあちゃんの姿が浮かんできて…。「おなかが空いたってまずしくたって、人は本を必要とする」本ってただ知識や教養のために存在しているんじゃない。本が好きな自分が、この本に出会えてよかったです。
本にまつわる短編集。「ミツザワ書店」が好きでした。開くだけでどこにでも連れてってくれるものなんか、本しかないっていう所に、強く共感しました。
ああ、世の中にはまだまだわたしが知らない素敵な本がいくつもいくつも怖いくらいあふれている、なんて自分は今まで時間を無駄にしてきたんだろう、もっと本を読むべきだったのに、ああ、ああ、本屋に行かなきゃ って思わせる本。最後の「交際履歴」にあるような本が呼ぶ、本に引き込まれる、この本が存在してくれてよかった、とかの話はどれもよくわかります。「本の作品世界に入るという原始的な喜び」いい表現ですね。
ある人々にとって読書は手段ではなく目的だ。恋愛や友情と同じように。「世のなかには私の五百倍、千倍の本を読んでいる人がいて、そういう人にに追いつこうとしても無駄である、そんな追いかけっこをするくらいなら、知識なんかなくたっていい、私を呼ぶ本を一冊ずつ読んでいったほうがいい。」あとがきのエッセイにあるこの言葉がそのことを象徴的にあらわしている。
やっぱり本が好き。純粋な気持ちで、素直にそう感じられる本だった。 私が今まで出会った本も運命のようなものもあったのかな? また新しい本に出会いたくなった。
本をテーマにした短編集。『彼と私の本棚』と『ミツザワ書店』が特に良かった。また、表題の『さがしもの』でのおばあちゃんの言葉「死ぬのなんかこわくない。死ぬことを想像するのがこわいんだ。いつだってそうさ、できごとより、考えのほうが何倍もこわいんだ。」が印象に残った。
図書館で借りた。本は私にとって大切なものだからこれを読んでよかった。本に対する愛が伝わってくる。本に対する思いを作者と共有してるようなイメージ。「さがしもの」で泣いた。【できごとより、考えのほうが何倍もこわい】
本に纏わる短篇集。本好きなら、『分かる分かる!』的な部分あり、うーん的な部分あり、、、楽しんで読めました。
本好きな人が読んだらすごい共感できる本、て感じですね!どの話も素敵やったんですが、「さがしもの」ってお話が一番好きです。なんか読んでてじーんとしちゃいました。本って人生でほんま欠かせないもんやなぁって改めて思いました。
いろんな本の在り方がありますね。本は世界に連れて行ってくれますね。本自体も旅立ったり、持ち主に一生大事にされたり…。一番悲しいのは捨てられる本。それなら旅先のどこかに置いて誰かに読んでもらえたり、古本屋に売ったていいんだ。
本にまつわる短編集。「旅する本」の話が好きでした。同じ本であっても、読んだ年齢によって、印象や受け取りかたが異なり、何度手放してもまた旅先で出会えるなんて素敵だなと思いました。
今すぐにでも本屋さんに行って本を買いたい!私を呼んでくれる本に出会いたい!本って、自分と自分、自分と大切なひと、自分と知らないだれか、誰とでも繋げてくれる魔法の架け橋。
本好きの心理を描いている作品・・・本好きというよりは、読書依存症に近いかも(*^^)v 本との出会い、巡り合わせなどに執着心を感じました。 デジタルな近頃からすると、アナログ的で意外に新鮮感もあったです。 ★★☆☆☆
旧友に勧められて、あの人の推薦なら間違いないと、本屋を巡った。出逢ったこの本は、本当にあっという間に読み進めることができた、素敵な素敵な本だった。この本を思い出す度、あの人の顔が浮かぶ。
この作品を読んだ後、書店でのバイトがより楽しくなりました。あと、昔に売ってしまった本をまた読んでみようという気にさせてくれました。「さがしもの」が1番のお気に入り。193ページでの主人公の最後の台詞を自信をもって言えるようになろうと思います。書店員としても、読書好きとしても、応援をしてくれた作品でした。
本にまつわるお話を集めた短編集。『旅する本』『彼と私の本棚』が好きだった。確かに読み手の心境や時期によって読む本のイメージは変わるんだよね。これが凄く気に入ったので角田さん他にも読んでいこうかな。2011/482
どんな出逢い方をし、何を求めて、どんなタイミングで読むかによって一冊の本が紙束以上にも以下にもなるっていうことはよく知ってる。ここの登場人物のような殊更ドラマチックな関わり合い方をしなくてもね、なんてな事も思いつつ、どの話も楽しくさっくり読めました。本を贈るのは難しいっていうのにはとても納得。「できごとより考えのほうが何倍もこわい」っていうのも忘れたくないひとこと。
角田さんは、はじめて。本にまつわるストーリーは、どれもほんのりといい感じでした。他の本も読んでみたい。あとがきも味があったように思います。
さがしものの
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