暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)

暁の寺―豊饒の海・第三巻 (新潮文庫)
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暁の寺―豊饒の海・第三巻の感想・レビュー(379)

整然とした美しい文章が唯一無二でありこの安定感である。前二作とは異なり冒頭から他国に舞台を移し、語り手は本田、清顕の生まれ変わりはタイのお姫様と設定からして楽しい。ベナレスの描写がどんな媒体を通すよりも美しく露わであり印象に残る。読む前に人の感想を少し読んだのだけれど、本田が変態だぁーとひかれていたのでタイの幼女にやたら懐かれた第一部ではこ…これ…と思っていた。別にそういうことではなかった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/16

本多がこんなふうになるとは。そこまで書いてしまうんですね・・・
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/10

禁忌の恋愛、若者のクーデター決起という前二作と違い、明確な筋は後退し、代わってインドの風景描写、阿頼耶識論の解説、本多のジン・ジャンへの恋慕、本多の交遊、夫婦の没交渉など、歪なパーツが猥雑に組み合わさった織り物のような印象。特に情事や性癖の描写・シ-ンが後半何度ものったりのったり繰り返される。端から行動力のない本多が老獪で汚い親父として観察に徹する。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/27

リベンジ・豊饒の海シリーズ。見ている側だった本多の物語。第一部に辟易…法に携わるものの口調だから仕方ないのかも知れないけれど、正直キツイ。皆様よく読まれたな…と。第二部…大丈夫か?本多氏!ネチネチした口調で変態的性癖を語りまくるなんとも言い難い世界。清顕の、勲の、魂は…壮大な輪廻転生の物語の転ずる作品。私にはこの第三部で解らなくなった…ミシマはどう終わらせるのか。それが見たいがために第四部も読むしかないと思います。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/20

ジン・ジャン本来の姿はちょろっとしか描かれず、本多の妄想ばかりが延々と続いてくってどーなの。まぁ本多の清顕や勲に対する感情も、友情というよりは彼ら容姿や生き急ぎ死に急ぐ様に惹かれていたようだから、彼が女の子に転生した時には、肉体にしか興味を持てないのも仕方ないかもしれない。本多は自分を理性の人だと思っていたようだけど、実際には生理の人なんだろうな。M男なら論理に縛られて生きるのも理性でなく生理になる。個人的には槇子、椿原夫人、今西辺りの話をもっと読みたかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/30

読んでいる者の内面をえぐる。

この第三巻のみ二部構成になっている。第一巻から緻密に着々と積み上げ、築きあげてきた神秘や世界を包む理とはなんなのかという記述が第一部で頂点を迎える。『一人のただの人間』である以上意識が及ぶ範囲の限界があるというのをありありと見せつけた後の第二部は、綺麗に積み上げたレゴブロックを一気にブッ壊すような快感。生涯を通して追い続けたものがあまりに崇高過ぎて、諦めと開き直りとがごちゃまぜになったような本多が自分の欲望に忠実に行動していくのが人間臭くてよかった。転生する主人公たちが人間離れしているからなおのこと…。

終盤の急展開に呑まれた。本多さんはどうしてこんなことに。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/02

三島さんがしきりに繰り返す阿頼耶識とその周辺の話は正直よく分かりませんでした。それでも面白いんだけれど、本当はここが重要なんでしょうね。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/30

第一部の宗教のくだりは正直飛ばしながら読んだ。第二部は本多さんのまさかの性癖が…変わってしまった本多。老いというよりはお金のせい?柘榴の国が私には衝撃だった。小さい頃は何も考えずにこういうこと考えたよな…
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/28

第一部、宗教的な話は難し過ぎてまだまだはっきりとした理解にたどり着かず。まだ読むのが早すぎたか。。。第二部は、おやじのエロ小説(失礼)かと、げんなり。やはり読むのが早すぎたか。残念ながら全く感情移入できず、最終巻を今読むべきかも躊躇われる。うーん…
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/14

前半がなかなか難しかったです。このままタイで7歳の姫と本多の話や阿頼耶識の話が続いたらどうしようかと思いましたが、後半は面白く読めました。ジン・ジャンというより本多の話でしたね。あと1冊、最終巻への期待大です。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/07

一気に物語の視点が本多繁邦(=三島由紀夫本人?)のものになって、一大叙事詩的な作品としてめっちゃ盛り上がった一冊。澁澤龍彦の雰囲気というか影響が随所にはっきり感じられた。「春の雪」を読んでからだいぶたってからこれに至ったので、あれ、こいつって春の雪で死んでなかったけ?ってなった。またそのうち読み返そうと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/30

緩やかに、しかし激動する本多の人生。彼の不幸は「囚われすぎた」ことか。本人にとっては不幸ではないのでしょうが…。第一部におけるタイの描写は熱が伝わってきそうな美しさ。三島は美しいものを書かせると無敵だが、醜いものを書かせてもこれまた無敵。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/15

まず衝撃的なのが本多の豹変のしようだった。(清顕の生まれ変わりの)ジン・ジャンとの官能的な交わりあいなんか、1巻~2巻のころの裁判官の頃とはうってかわっている。時間がそうさせたのか。金がそうさせたのかと思わざるを得ない。巻中で展開する「柘榴の国」の話も印象的。美しい者のコロニーでは、本を読むことは肉体的美しさを損なうから禁止されているとか。老いては醜い者達に官能的に犯されて死ぬとか…
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/10

【6】 最初の200ページを頑張れば、後の200ページは普通に面白いです。前半二巻とは打って変わって変態小説です。

4部作のうち3作目である本作は、起承転結のまさに"転"である。三島由紀夫版『鍵』
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/21

「唯識論」、「阿羅耶識」のところはなかなか理解が難しくて読むのに時間がかかった。そのあとからは面白くてあっという間に読み終わった。本多のキャラがだいぶ変わったような気がした。『豊饒の海』には三島が考える生と死についてのすべてが書かれているのではないか。『豊饒の海(四)』でどのようにこの物語を終わらせるのか楽しみだ。もう少し歳をとってからもう一度読み直したらまた感じ方が違うのではないかと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 05/11

輪廻転生を 壮大なスケールで書いている 生きるということ 死ぬということそして人間存在の意味や本質世界と人間 のあり方 運命の形姿三島の凄さを垣間見た作品
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/07

「奔馬」読了から間を開けずに読み始めた。仏教の教義に関する記述など、前二巻にも増して難しくて重い作品。今西の語る「柘榴の国」が強烈な印象として残った。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/09

唯識論、阿頼耶識の彷徨いが、今生の業。 エロスの消化に、人は駆り立てられる。 永遠回帰。 今現在これらの作品を理解することは難だ。日本人が読まなければならないものとして、速読を試みた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/13

本多センセイがとんでもないヘンタイ親父へと。そして、物語も最後の方になってジェットコースターの様な展開。面白かった。途中で本多センセイの語る輪廻転生についての話が作者自身が勉強したことなのだろう。その部分はまた別途勉強したいと思った。仏教の考え方に強く興味をもった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/23

★★★**

ジャータカの前世観と現世観を三島流に著した作品と位置づけて読んだ。後に根本となる仏教史観に疑問が生じるものの一読の価値はある。

koz
白き聖牛の睥睨する中、雲霞の如き群がる人間の命。葬られ輪廻の輪へと旅立っていくこの世の果てを本多はインドのベナレスで体験する。仏教哲学と美意識の葛藤の末、ジン・ジャンの美しさを自身の存在を消すように覗き穴から覗き、果ては観察者としての自分を抹殺してこそ、輝き飛翔する姿を達成することができるとの倒錯に至る。しかしその焦がれ様は筆者の少なからぬ興奮を伝えているようだ。今西が語る「柘榴の国」美しき記憶される者と記憶する愛者の話も興味深い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/09

奔馬よりは読みやすかった。

本多迷走。今回はわりと長いスパンでの話だった。年月が人を醜くしていくような感じがした。

完全に本多が主人公に。輪廻の話は理解できない。

清顕の生まれ変わりが主人公となって四部作が進んでいくのかと思っていたが、今まで清顕と勲を見つめる側だった本多がメイン。理性を重んじていた本多が、歳を重ねて開放的というか心のままにというか、そんな行動を望む…が清顕等と比較し自分の醜さを意識したり。この作品を通して、三島さんの生と死に対する悶絶を感じる。四作目はどんな視点で進んでいくのだろう。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/09

第二部読了から少し時間が経過してしまったので、読み始め「本多ってこんなだったか?」となじまなかったが、第三部からは清顕の転生というより本多が自身の裡に裡に向かう話だったんだな。黒子を見ただけですべてを理解する・・・。清顕と分かっただけですーっと収まる恋というか執着心ってどういうものなんだろう。難しかった・・・、でも後半の文体は好き。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/06

最初に出てくる夕焼けについての文句がこの作品の最初で最後の三島っぽさだった気がする。あとは、三島がバグって、興奮がエキサイティングする変態っぷり。たまらん。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/07

インド、バンコックの強烈な描写、ジン・シャンの官能的な美しさ、老いた本多の心の中が、対照的でそれぞれ際立っていた。私は本多に同情してしまう。恋ができる人とそうでない人という括りが印象に強く残っている。夢中になって恋をし、その恋に殉じた清顕の姿が本多にどう映っただろうか。この本を読んでようやく、その心中に目を向ける事ができた。

今回いきなりタイが舞台で面白かった。この時期にタイのことこれだけ書ける人っていなかったんじゃあないかなあ。本多さんはなんか道踏み外しかかってますよねー。ジン・ジャンの色っぽさがとてもよく分かる文章でしたが。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/26

☆再読。本多が彼ら(彼女)の輪廻転生をそこから観察することによって、その大きな思想体系を自分の言葉で理解使用している。まぁ、僕には完全には理解できないけどね。初めて読んだ時と同じで終わり方がすごく唐突だと感じる。『自分の人生は暗黒だった、と宣言することは、人生に対する何か痛烈な友情のようにすら思われる。お前との交遊には、何一つの実りはなく、何一つ歓喜はなかった。お前は俺がたのみもしないのに、その執拗な交友を押しつけてきて、生きるということの途方もない綱渡りを強いたのだ。』
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/23

前半の仏教論が理解できないため、エキゾチックなインド旅行記と、おっさんの変態エロ趣味独白録を読んだだけという有様で恥ずかしい。

kei
本多の研究という形で語られる仏教哲学は難解でついていけなかった。社会的に成功し裕福となった本多がタイで清顕、勲の転生であると確信するジン・ジャンと出会い、彼女に惹かれていく様はあまりにも生々しく老醜を感じてしまった。清顕の転生に囚われているが、本多の前世は何だったのであろう?最終巻はどのように結ばれるのか気になる。

第三巻からがやっぱり面白い。 松枝清顕の転生を探し続ける本多の人生は、ここで大きな転換を迎える。"生まれ変わり"の姫君、ジン・ジャンを前にして、肉につかまれたのは彼女ではなく老齢の本多ではなかったか。瓦解してゆく本多の輝かしい経歴と人生。彼はどこへゆくのだろうか。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/18

解説にもあったけど、まさに起承転結の転。ここにきて物語の視点が裏表ひっくり返ったような進み具合。次はとうとうこの長い物語の終結か・・・・・・感慨深い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/21

やっと読み終えた。この巻を読んで三島由紀夫本人にも興味が出てきた。それにしても本多さん。なんと言っても本多さん。面白い人だ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/19

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暁の寺―豊饒の海・第三巻の 評価:36 感想・レビュー:68
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