文鳥・夢十夜 (新潮文庫)
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文鳥・夢十夜の感想・レビュー(747)
イギリス留学の体験らしきものが全体的に灰色がかっているから調べてみたら、家庭がうまくいかないなかで日本を発ち、人種差別を受けたり神経衰弱になったりしていたらしい
特に印象に残って面白かったのが『文鳥』随筆『思い出す事など』『手紙』『永日小品』の「モナリサ」でしょうか。漱石の文体はどこか魅力的で僕は好きですね。読みやすい。他の作品も読んでいきたいです。
「夢十夜」を読みたくて。第三夜が印象的。淡々とした文章で書かれているけれど、よく読めばなんだか恐い話。「文鳥」も好きなお話。主人の態度や行動で心情が分かり、さすが巧みな描写だと実感。
『夢十夜』を一度じっくり読んでみたくて購入しました。表題作の他に『永日小品』『思い出す事など』『ケーベル先生』『変な音』『手紙』が収録されています。今回は途中に出てきた漢詩を読み飛ばしてしまったので、次は勉強してから再挑戦するつもりです。
解説の通り、まさしく私小説。『永日小品』の中の『火鉢』が何とも言えず良い。こんなに読み進まないかと思ってしまうくらいに、漱石の普通の小説を比べれば読みにくいのだが、漱石の事を読む前よりは明らかに知ることができ、少しだけ身近に感じることができる。漱石の他の小説も読まなくては、と意欲も溢れてくるというものだ。『変な音』、『手紙』などは実に読みやすいし、楽しむことができた。大塚楠緒子という人を初めて知ったのだけれど、彼女の作品を読むことはできるのだろうか。
青空文庫にて、文鳥と夢十夜のみ読了。夢十夜は第二夜が一番好き。あまり深くは考えずにちょっぴり奇妙な夢の世界を旅して回るように楽しんだ。
再読。『文鳥』は読みやすい。『夢十夜』は読むたびに自分の見解が変わるから面白い。『思い出す事など』は「命」について、否、いま「生きていること」を考えるきっかけをくれた。10年後に再々読予定としよう。
「夢十夜」は、言うまでもなく夏目漱石の有名な作品である。しかし、初めて触れた他の作品にも注目したい。夏目漱石の人柄が覗ける。興味深い小品文ばかりである。「文鳥」に出てきた文鳥は読み終えた今でも私の中で可愛らしく囀り、動きまわっている。
「文鳥をお飼いなさい。是非、お飼いなさい」。友人に勧められ飼い始めた文鳥を無精で死なせてしまうまでを、淡々と語る。執着の無さそうな文にかの鳥の姿が仔細に綴られて、そかはかとない色気を感じました。
夢十夜のシンボリズム。その深さには圧倒される。パラドクス、アイロニー、アンビギュアス。僭越ながらそれを模索している最中。の現実逃避に登録してみた今日この頃。
漱石先生ってば「ど」が付くくらいのロマンチスト!と思った。しかし、全体に漂うのは「死」「儚さ」「孤独」といった感覚。「孤独」というか、疎外感、寂しさのようなものを感じる
この文庫に入っているか不明だけど、永日小品の「心」という小品は、恋愛を暗喩で捉えており興味深い。恋に落ちていく心を彼の言葉でこれでもかと表現する。漱石は大変なロマンチストだ。短い文章なのに思いの丈を感じるのは穿った見方だろうか。漱石も百年の恋をしたのだろうか。
『夢十夜』平易な文体で、現実とは辻褄の合わない曖昧模糊で摩訶不思議な世界が繰り広げられる。時々、無意識の深層心理にこつりとぶつかる思いがする。夢の中であっても、現実のような心持ちになる。『思い出す事など』いわゆる「修善寺の大患」で、実際に漱石が「死」に触れたその時の実感を綴っている点においても、この随筆は貴重だと思う。大病によって現実の煩悶から距離を置くことを許された時、安らぎのような心持ちがあったとも書かれている。また危篤状態に陥った時、「俄然として死し、俄然として吾に還る」という感覚も興味深かった。
どの作品も多かれ少なかれ、生命のはかなさ、無情さ、あるいは孤独感がにじみ出ている。凡そ、天分を持った作家というものは物事の本質を見る慧眼を持つものであるが、その諸刃の剣というべきか、どこか虚無感に捉われてしまう。「文鳥」「思い出すことなど」では特に顕著にあらわされているし、「夢十夜」「永日個品」におても、そういた要素が見え隠れしている。これらの作品を執筆当時漱石は40前後で、特に「思い出すことなど」での喀血で死生観の本質に更に迫ることになり、後の作品群に大きな影響を与える。
夢十夜が読みたくなって再読。やっぱり第一夜がいちばん好き。美しい絵画や映画のような情景が思い浮かぶ。巻末にある三好行雄さんの解説も好き。
「文鳥」可憐な文鳥に魅了され、昔の女を重ね合わせていたのに… 以前インコを死なせたときを思いだした。その時母が何で餌を忘れたのかと父をなじっていたが、漱石も同じ事をしてる。
夢十夜第1話は、純文学+幻想が鉱石的に硬い文章として並ぶが、美しい異質の惑星に飛ばされた。そして儚い。切ない。盲目の少年についての描写は恐ろしかったが、夏目漱石ならOK。そしてあの蝋燭の表現は流石。
『文鳥』が素晴らしかった。「淡雪の精の様な」そろりとした文鳥のいとおしさ、たよりない可憐さに胸が突かれるかんじがした。『夢十夜』の特に一夜目なんかも気に入りました。
夢十夜は高校の授業でも習ったなー、と懐かしい気持ちになった。永日小品みたいな短編が好きだったから、思い出す事などは病気の話とかでもあるしなかなか読み進めずらかった。
漱石先生素敵だな、と読みながら何度も思いました。一行一行を噛み締めて大事にゆっくり読み進めてしまう程表現が素晴らしく、本当にお気に入りの一冊になりました。「思い出す事など」の人の世の生き死にについての考察と、「夢十夜」の美しさ、「永日小品」の「金」は必見。
「文鳥」のインパクトが強烈で、後の「夢十夜」などの内容が薄くなるくらい「文鳥」が気に入った。あとは最後の「手紙」も良いと思った。夏目漱石は「こころ」以外読むのが初めての作品だったが、全体的に動きの少ないものが多いと感じた。
「思い出す事など」は、漱石の病床の頃の話なので描写はきついし漱石の教養の高さが垂れ流しにされてるしでなかなか読みすすめられなかった。「文鳥」「手紙」は面白かった。たいした話でないのに、先を繰りたくなる可笑しみのあったのは漱石の技量だろう。「夢十夜」はどれもすばらしい。
とにかく「思い出す事など」が病中病後の陰鬱な空気が醸し出す死の匂いが余りに濃密で、読んでてつらい思いにかられるけれど、時々顔を覗かすユーモアになんとか救われる。幻想怪奇譚としての「夢十夜」は今さら言うまでもないとはいえ、この手のジャンル小説に手を伸ばしてくれてたらなぁ、と思うのは贅沢かつ筋違いですね、はい。「手紙」は笑った。
文鳥・夢十夜の
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感想・レビュー:150件














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