惜別 (新潮文庫)

惜別 (新潮文庫)
388ページ
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太宰治
小説
日本文学
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惜別の感想・レビュー(168)

02/01:Kosuke Nakajima
01/31:万太郎
表題作『惜別』は、魯迅像を友人の目線で描いたものであり、もう1作『右大臣実朝』は側仕えの者から見たその人となりを描いたものだが、どちらも作者の思い入れが非常によく伝わってきて、面白く読めた。しいて言えば、『惜別』のほうは終始一貫したトーンであったのに対し、『右大臣実朝』のほうは、途中まで陰鬱ながらも浮世離れした品性が感じられる流れであったのが、最後のほうで公暁の饒舌な語りが入ったとたん、がらりと雰囲気が変わり、俗物的な臭いが暗さに広がったことで、一気に夢幻から醒めた心地となり、多少違和感を覚えた。

「右大臣実朝」は、爆笑問題の太田光さんが推していたこともあり、期待していた作品です。太宰が思い入れた実朝の超然とした姿が、私には最後まで遠いままでした…。ただ、公暁の場面では、人間の欲も、醜さも、一気に噴出しているように思いました。 「惜別」には太宰の美学が随所に表れていると思いました。「誰にも目撃せられていない人生の片隅に於いて行われている事実にこそ、高貴な至宝が光っている場合が多いのです。(中略) それを天賦の不思議な触覚で探し出すのが文芸です。文芸が無ければ、この世の中は、すきまだらけです」
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/16

01/14:スナヲ
01/12:スプーン
01/03:とよげ
12/31:kotoki_
本作で太宰の著作は全編読破と相成りました。太宰の憑依的才能には脱帽です。「惜別」はやや冗長なきらいがあるものの、魯迅の心象描写などはさすがで、胸にくるものがあります。そして何より素晴らしいのが「右大臣実朝」。吾妻鏡のような堅ーい歴史書から、こんな話を翻案できるとは。いわゆる“本歌どり”が以上にうまい作家だと思います。普通の歴史小説としてみてもおもしろいし、中編版「駆け込み訴え」としてみても面白い。“アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ”という実朝の言葉が心に突き刺さります。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/11

「明るさは滅びの姿であろうか、人も家も、暗いうちはまだ滅亡せぬ」という言葉が印象的

この二篇はいずれも戦中に書かれたものだという。当時の検閲に配慮するように見えて結構叛骨とか思った。ずっと戦争状態だったら、太宰治は自殺しないで微妙に叛骨的小説を書きながら生きてたかもなあ、なんて思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/26

10/13:Ochiai Kenji
09/17:tomoki1201
日本留学時代の魯迅を友人の視点から描いたもの。昭和19年末に書かれたという時代背景を考えるとこの読後感の清々しさは何だ。太宰の卓越した精神と能力を感じる。津軽、走れメロスにつながる太宰の健康な作品の傑作。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/13

09/02:ちこ
08/29:サチコ
「アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ」この言葉だけで充分だったと思うし、これの意味をより深く噛みしめる為に続きを読むのだとも言える。物心ついた頃にはバブルが弾けていたので、いわゆる全盛期の「明るさ」は身をもって体験していない。その後は暗い、ひとつの暗さが落ち着いたと思えば、また新しい暗さに落ち込んでいく時代が続いている。窓外の羽虫でなくとも、明るさに向かって進もうとするのは自然の性ではあるが、それを許さないのは、まだ日本人が明るさの中で自立する術を持たないからであろうか。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/28

08/13:ぽこ
08/11:けすぃ
08/07:ひろな
08/06:koko
07/26:くっくる
07/20:みもり
07/17:加藤ka
07/02:キリン
06/29:のんたん
06/28:40
06/26:aym
ペンは剣より強い、そうであれ。ということ

05/16:doom
05/01:マーゴ
04/23:ほのか
04/03:YAO・BOU
03/25:ぺろ
03/23:asakopgya
03/03:Clooni
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惜別の 評価:33 感想・レビュー:28
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