春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)
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春琴抄の感想・レビュー(1431)

積み重ねる積み重ねる句読点も無くひちたすらに言葉を積み重ねる。まるで息継ぎする事を拒否するかのように連なっていく言葉を追う行為は、佐助が春琴に身も心も捧げたのと同様なマゾヒズム的快楽が篭められている。ある意味、この文体こそが本書の内容全てを表しているようなものかもしれない。深みに嵌れば嵌るほど、盲目なまでにその言葉に沈んでいく。日本語で書かれた文章の中でも、最高の美学が結晶化された一冊。

佐助はマゾ。第三者の視点で書かれていたので、どっぷり感情移入はなかったけれど面白かった。谷崎は文章読本を前に読んでいたけれど、まんまそんな感じの文体。句読点ほとんどないのに読みやすいって脅威。それぞれ自分の理想の相手を好きなのに何故か噛み合ってる感じ。春琴は目が見えて老婆になっていたら自殺していたんじゃないかと思う。美しく歳をとれば別だけど。鳥飼ってみたくなった。昔の人は1ページあたりが濃い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(2) - 02/10
桧山
解説読むと刺青が結構好きそうだったんだけど、これもマゾ男なのか?
ナイス!ナイス! - 02/10 16:48

桧山
あと盲人に対する考え方が不思議。盲人専用の職業とか魅力とか。
ナイス!ナイス! - 02/10 16:49


何度読んでも新しい発見がある一冊。佐助が結婚を拒んだことに想像を巡らせると、彼の中にあった哲学チックな美という概念が、実際の春琴から乖離してしまったのだと悲しくなる。更にそれが、顔を火傷したことによってではなく、かつて子を宿そうとも頑なに結婚を拒んだ春琴が損なわれたことかと思うと、佐助の性癖の業の深さと谷崎の凄さが分かる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/07

もう一回読む。全然わからない。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/05

 素晴らしい文章だと思う。文章だけであれほどまでにトリップしそうになったのはこの春琴抄だけだ。谷崎の文章は春琴抄において日本の頂点に輝いたのではないかと私は思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/03

初心にかえるような気持ちで再読。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/03

唐突に再読。ムラムラする。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/02

まさに盲目的な愛 見返りを求めない佐助の異常なほどの尽くしようと盲目の美女春琴の高圧的な様がミスマッチなはずなのにまるで歯車のように二人は一身一体である 読んでいた際友人が発した「この二人は不幸なようでいてきっと幸せだったんだろうね」という言葉が忘れられない
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/02

傍から見れば異常なほどの愛情。そこを受け入れられるか否かで好き嫌いが分かれる作品ではないかと思いました。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/27

この文体は忘れられないものになった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/27

【★★★★☆】語彙が豊かで割りと固めな言葉が多いのに疲れを感じさせないほどの甘美で耽美でフェティッシュな惹きつけが素晴らしい。春琴は相当めんどくさい女だけれども、その行動には矜持・思想があるし、歯痛の件に代表されるように佐助のことはしっかり気にかけており確固たる信頼が滲みでている。そしてまとった殻から想いの片鱗が見られた時の破壊力といったら‥‥。まっすぐ天空に向かって飛鷹する雲雀のような一面もあり、何たるかわゆさ。でもやっぱりめんd…w 類稀な「半身」たる純愛小説ですなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/26

どうしてこんなに長ったらしい文章がすらすら頭の中に入ってくるんだろう。不思議に思うくらい、すんなりと心に馴染む。まさに盲目的に造り上げられた2人の世界が、ただの狂気を超えて綺麗に見えた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/25

盲る、ということについて描いた西洋の傑作がオイディプス王なら、日本の傑作は春琴抄であろう。浅い「純愛」に涙するくらいならこれを読め。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/24

最初に読んだのは10年くらい前だったかな。 人生をかけて尽したのは佐助だったか春琴だったか・・・ 佐助の性癖に春琴は子供の頃からとことん応えて行き、佐助の望むように生きたのが春琴ではないかと思う。 佐助の失明によってようやく春琴は自由を手に入れた様に感じた。 男の人って、そうゆうところあるよね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/23

著者は小説の神に愛されている この作品にはこの文章でなくてはならない 冒頭はあのシーンでなくてはならない 最高のナルキッソス小説!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/22

盲目を憐れまれ我儘に育つも、気高く才色兼備、三味線を持たせたら天下一品のお嬢様と、彼女に惚れ込み師と崇め、献身的に尽くす従者佐助。徹底された主従関係は盲目ゆえに目下のものへ嫁ぐことへの嫌悪か、それともひとつの愛の形か。見えないものこそ美しい、見えないからこそ最高の瞬間が永遠たる。二人にしか見えない世界は暗闇ではなかった。『盲目』にある神秘性や彼らのプライドが美しくおもいました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/17

ダヴィンチが描いたモナリザの微笑を美しいと称えるより、私はロートレックの赤毛のローザが美しいと感じる。美を規定せず、無限の庭に逃がす。捕らえられないその顔はいかようにも変化する可能性を持っている。『春琴抄』には誰もいない。春琴女も、佐助も、作者でさえも。あらゆる人間が肉体を持たずに動きだす、奇妙な物語。だが、奇妙であるがゆえに、顔や肉体が失われているがゆえに、美しい。規定されない美に誰もいない中で、私一人で見えない彼らと出会う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/16

耽美的でどことなくふうわりとした語り口、糸竹の音が薄らと聴こえてきそうな作品。高慢でサディスティック、美貌の春琴と彼女に影のように寄り添う佐助の仲が少し羨ましく思える。「眼が潰れると眼あきの時に見えなかったいろいろのものが見えてくる」という佐助の談に、その「見えないいろいろのもの」に思いを馳せる。きっと、その盲目の中で見えてくるものが、あらゆる現象を超えた「美」なのかもしれない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/10

盲目的な愛とはよくいったもので、何も見えないからこそお互いに真摯に向き合い、夢中になれるのかもしれない。視覚以外の感覚が研ぎ澄まされ、琴の音色は勿論、鶯のなく声や雲雀が空を切って飛ぶ音を楽しみ、春琴の絹のような肌をいつくしむ。サドニックな春琴には、くっきりした船場の関西弁がよく似合う。文章が美しくリズムがあり、流れを追うように先へ先へと読み進んだ。この短さで、狂気を含み、物語として完璧に形を成している。今まさに道修町に住んでいるので、特別な一冊。古い建物の沢山残るこの町で何度も読み返したい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/04

太田光が世界一の純愛物語と言っていた。確かに本当に純愛だ。しかし、佐助は春琴にLOVEよりもlikeの気持ちのほうが強かったのではないだろうか。それに春琴というよりは春琴と佐助の立場の違いに惚れたのではないだろうか。極端な話しをすると春琴がもし男でもこの人は同じように尽くしたのではないだろうか。これはいいすぎですかね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/27

再読 世にも驕慢で美しい春琴とそれに仕える佐助の姿を世話してきた女が伝えるという形態。独白形式をこんなに美しくかけるのはこの人を置いて他にないと思う。春琴と佐助の身分が違うので結ばれないという欠如は、佐助がおのを盲とすることで欠如が結ばれた。二人の盲のよりそう、ぼんやり明るい結実した純粋世界に、聞いたことのない天鼓の声を聞いた気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/23

伝の引用箇所に対して、てるの証言の引用箇所が遭難場面のみで、伝の引用も全体で3箇所にとどまるのはやはり、計算しつくされているなぁと感じる。谷崎作品の最高傑作と言われるだけはある。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/15

再読 謡のような美麗文体
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/15

どこまで行っても句点がない。息苦しくなって、もいちど文頭に戻ったりしながら、文の切れ目を見つける。たまには日本の近代文学を読むのもよろし。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/06

佐助が目を刺す場面には身震いした。文章が美しい分怖い。一見、確かに厳格な主従関係が前提にある狂気の愛かもしれない。ただ、直接書かれてはいないが、一般的でありふれた愛情も二人の間にあったように思う。二人が触れ合うような時には特にそんな印象を受ける。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/03

流れるような文章が素敵。二人のことは二人にしか分からないし、この場合は特にそう。春琴にしろ佐助にしろ心の内がどうであったかは知る由もないが、幼い頃から人間の凸と凹がぴったり合った、良しにつけ悪しきにつけ他者を間に入らせ得ない二人の関係は純愛と呼んで何の差し支えもないと思う。佐助が変わった春琴の容貌を見るのを避けたからといって、そんなのは純愛じゃない、と容易に言えるような半端な関係や物語ではなかった。純粋に近づくほど一般的な感覚からは逸脱する。ただ、あくまで伝聞形式で実際のところは何とも分からないのが良い。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/02

自分で想像して映画みたいに画を補いながら読んだので、雲雀を眺める盲目の春琴が一番心に残った。

「重力の都」から。谷崎は2007夏の「陰翳礼讃」以来ひさしぶり。連体・終止がはっきりしていなくともリズムをつかめば読めるとはこれいかに。百恵ちゃんのDVDを取り寄せました。次は「刺青」かな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(3) - 11/29

モリータ鑑賞メーターはやってへんの?読メより使いづらいけど…
ナイス!ナイス! - 12/02 18:53

モリータ
あるのは知ってるけど、そこまで映画みんし今はいらんかな。笑
ナイス!ナイス! - 12/02 19:35


「佐助もう何も言やんな」
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/25

佐助の献身ぶりは今の時代からすると歪んでいて、マゾヒスティックで、でも確かにそれは、愛なのだろう。解説で「匂いやかな古典性」とあったけれどまさにその通り。春琴さんはプライドにがんじがらめだったのだろうな。しかし「春琴」という名前は本当に美しいなぁと、読んでいる間何度も思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/25

なぜかたまに読みたくなります
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/22

読み終わりたくなくて、ちょいちょいずつ。めくらという、自己を置く価値観の世界が視覚ではなく触覚、さらには自分たちが認知できないような世界だと思うと佐助の行動や考えは現実逃避ではなく正当な愛なんだろうな。より視覚が価値観を支配する、現代に生きる自分には、二人の居住まう世界が理解しきれないぶん、字のとおりこの世のものならざる美しさを感じた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/21

蓋し、なんか色々知らない男子学生が読む本じゃなかった気がする。佐助が良きゃそれでイイんだけど・・・
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/15

これは萌えない。二人だけの世界。外からでは想像する事は出来ても当事者以外わからない。春琴と佐助の(他人から見れば歪んだ)愛の物語。佐助が盲目になった時にはじめて二人が対等になったんだろうなぁ
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/13

sin
なんていうかそこにあるのは壁だった。感想とか感情とか入る余地のないような壁がそこにあった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/12

現代的な視点で見るとツンデレ本かもしれない(笑) 佐助は自らの目を潰すことによって肉としての春琴や人としての春琴には近づいたが、その一方で存在としての春琴は佐助の中の神になったのではないか。つまりは、佐助がそこにある春琴と、崇拝されるべき崇高な春琴の二人を新しく創り出したように見えた。他の見方をすれば、春琴のために目を潰したのだが、ある一方で実在の春琴を殺したようにも思える。春琴のツンデレのはずが、目を潰した佐助なしには決定的に生きられなくさせられた春琴は、幸せと恐ろしさの両方を感じていたのかもしれない。

「まあ、本人たちが幸せならそれでいいんじゃない」とか言うしかないようなこの立ち入れなさ。谷崎だ。心理描写を排しながらも、絶妙なポイントでいれてくるので、いかんともしがたいあわれは募るばかり。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/11

怖い。グロテスクな話なんかは今でもたくさんあるけれど、こんな遠い視点で淡々と描かれると却って想像力も膨らんでしまう。そしてきれいだなあ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/08

なかなか恐ろしい話でした。大切なことをはっきりと言わずにぼやかして語る、そしてその語りが美しいもんだから踊らされてしまうんです。佐助のこれは、結局春琴を理想化してにすぎない気がする。春琴も春琴で、佐助を思うようにしてる。こういう愛も成立するんだな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/05

盲目の三味線師匠・春琴と、幼い頃より彼女に付き添い献身的に奉仕する佐助。春琴に寄り添い、全てを春琴に捧げる佐助の生涯からは、彼の人生が幸福に満ちていたことを読み取れます。物語の終盤で佐助が下した一つの決断。やり過ぎとも思えるようなこの行動が、私には大変に美しい行いのように見えました。ここまで直向きに愛された春琴が、果たして幸せだったのかどうか。この問いについても、読み終える頃にはきっと答えを得るはずです。

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春琴抄の 評価:48 感想・レビュー:345
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