海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
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海辺のカフカの感想・レビュー(5002)
下の方も読みました。少年の気持ちの変化が印象に残っています。どうしても東京の家と学校が嫌で仕方なかった少年… 家出をしてからの気持ちは色々と揺れ動いていて、話が面白かった。別世界と隣り合わせで生きている。その実感というのがないが、世界はそのように成り立っているように感じました。
面白かった。よく説明はできないけどよかった。ナカタさんがホシノちゃんの腰を一発で治したところはちょっと笑えた。曖昧な部分はたくさんあったけどそれについて深く考えるのは野暮かなーって思う。むしろもっと曖昧な感じかと思ってた。
実に不可思議な世界に思えるが、それは現実世界と比べての話であって、一旦受け入れることができれば、ハルキの作ったこの世界に読者は魅了されることになる。この作品で印象的なのはカフカそして星野青年が人との出会いをきっかけに成長し、たくましくなるまさにその姿である。いや、ハルキ作品を解説してはいけないな、ただただ感じるんだ。
なんだろう、この不思議な話。先の読めない意味不明な展開が少々腹立たしくもあり、魅力的でもあった。文章は簡潔で美しく読みやすい。ナカタさんと星野青年のなんともとぼけた会話が好きだった。
うーん、メタフォリカル。なんだかいろんなものに決着がついたようなついていないような。でも、続くことは絶対に無いと思える、そんな物語でした。多くの謎をメタファーに投げるのは是か非か? 難しいですね。/相変わらず内容をすっかり忘れてましたが、カーネル・サンダーズのことはけっこう憶えていました。キャラが濃いから……。
最後までなんなんだかわからなかった。わからないけど、ともかく淡々と読み進められる物語ってあまりない。感情移入することも、自分に重ね合わせることも、理解もできなかったけど、読み終わった今あたしはすごく落ち着いている。体の中に、水が溜まって、ゆっくりと流れて行ったような感覚が残る本。
村上春樹氏の本って 感情移入しないで淡々と流れる時間を客観的に受け取れるから 好き。『心に響かない』っていう感想があったけど、だからこそ安心してサラリと読める。そしてコトバが可愛い!!
二つの視点から交互に読み進める感じの話。だんだん二つの話が結びついていくのだけれど、最後の最後まで結局なんとなく結びついているかな?ぐらいしか分からなかったです。結局よく分からなかったというのが本音ですが、読み物としては面白かったです。ネタバレになりますが、ナカタさんの「石が閉じる」のは、「森の奥が閉じる」ということで合っているのかなぁ。
明らかにされると思った謎が謎のまま。まるで「言わなくてもわかるでしょ」という具合に。中田少年はなぜ記憶を失ってしまったのか。ジョニー・ウォーカーを殺したのは誰なのか。佐伯さんが愛した少年と田中カフカの関係は?
面白かったよ。でもカフカ少年の家出衝動と、何に満足して戻ってきたのかはさっぱりだった。ナカタさん編はついつい夢中になってストーリーを追ってしまったけれど、成すべき仕事があってそれを全うしたのだなと思う以外はやはりよくわからぬ。ただホシノくんが愛すべき人物だったので非常に楽しく読めた、特に後半。当たり前だけど、ハルキ小説はハルキ節が好きな人が読むものだよなあと。そして自分がまた読みたくなるのは3年後位かな..と。
色々とややこしいが、つきつめていくと、人にやさしいサブキャラ?で成り立っていて、せつなくも思いやりのある世界観。思い通りにいかないこともままあるが、傷つくことを恐れずに立ち向かっていけば、きっと誰かが助けてくれるはず。
……え?…………で??結局入り込めないま読了。これを読んで何も感じない私は心と頭が貧しいのか……?まぁ、思想的な話も哲学的な話も嫌いなのでそんなものかな。ただ肌に合わなかった、それだけのこと。やはり読書は、気に入った本を好きなときに読むものだと再認識。
一人称で書かれている田村君の章は内省的で静的でそしてわかりやすいのだけど、ナカタさんの章は三人称でかっとんだストーリー展開。静と動の連続に翻弄されて、それがどういうことなのか全然わからない。何やってんだろう自分。どこかぶっ壊れたのかな… 次に読むときは順にではなく、別々に読んでみようかな。
(続き)少年カフカは家出をした理由を「そこにいると自分があとに引き返せないくらい損なわれていくような気がした」と述べ、彼は遠く離れた地の図書館を拠り所とするが、それは一時凌ぎに過ぎない。人間は生きる上であらゆるものを損ない、また、享受する。そうして心は時と共に流転する。大島の「でも僕らの頭の中には~そういうものを記憶としてとどめておくための小さな部屋がある~君は永遠に君自身の図書館の中で生きていくことになる」という言葉が全てを包括している。カフカと共に、私もちょっぴり成長できたかもしれない。
ホシノくんはとても愛着の湧くキャラクター。村上作品ではすごく珍しい。父の呪縛と母への執着。タフでなくちゃいけない、けれど、タフでなく自然体であらゆることを受け入れる(あるいは許す)ことで前に進んでいけるんだなあ。「許します」はじーんときたシーン。
よくわからない部分も含めて、一気に読んでしまった。これだけ、ある意味ぶっ飛んだ展開の話でありながら惹き付けるものがあるのは、すごいことと思う。ほとんど残されたままに思える伏線だったり、難解な比喩に解説が欲しいような、欲しくないような、そんな余韻が残った。また別の話も読んでみたい。
図書館で暮らすカフカ少年が恋した実体のない少女、そして佐伯さん。少年は父にかけられた呪いと自分を捨てた母について思い悩む。一方、西へ向かうナカタさんはトラックの運転手の星野青年に助けられながら徐々に目的地へと近づいていく。ナカタさんと過ごすうちに変わっていく星野青年がとても好ましかったです。ナカタさんと水族館や映画館に行ってみたかった。「花に嵐のたとえもあるぞさよならだけが人生だ。」別れが辛いのはその人のことが大切であった証拠で。まだ若いカフカ少年や星野青年の前途に幸多からんことを願わずにはいられません。
「村上春樹の文章は村上春樹にしか書けない。」「その通り。村上春樹の文章は村上春樹にしか書けない。」「なにか伝えたい意味はあるんだろうか。」「たぶんあるだろうね。この世で意味のないことはない。意味のない事それ自体もひとつの意味になるから。ただそれを理解できるかはわからない。でも時期が来ればきっとわかるはずだよ。」「時期が来ればきっと。」そんな感じ。とりあえず1Q84はこれの焼き直しだということがわかった。
上巻は、下巻の為にあったのではなかろうか?と思うくらい一気に引き込まれる。物語は曖昧さを持っているが気にせず読み勧めれる易しさが「海辺のカフカ」にはあると思う。上巻で少し不満に思っていたところも下巻を読むと全く感じないし、滑らかに進んでいく文体がとても気持ちよい。僕が涙もろい人間なら泣いていたと思うくらい、切ない終わり方だった。
一文一文が素敵でじっくりとゆっくり読みました。とても面白かったです。どこがとうとかはあまり書けませんが、すごく読み応えのある作品でした。中田さんの死んだ後の描写がすごくきれいにかかれているのが個人的にとても印象に残りました。
難解。上巻で出てきた謎が下巻で少しずつ解けていくのを期待したのに、謎は増えるわ余計にこんがらがるわでもう大変。頭の中を整理し、ときには解釈を変えながら読解を試みるも、結局最後までもやもやが消えなかった(自分の頭が悪すぎるだけなのか?)。面白かったからいいんだけどね。あとナカタさん好き。
性的描写やギリシャ神話の引用、音楽家の半生とポストモダンな哲学用語の乱発と刺激的な仕掛けがいくつもあることや、物語の仕組みを言い過ぎる最近の小説などに比べて新鮮に思えた。
#dokusyo 「うーん、それでいいのー?」と首を捻る部分もあるけれど、いいんだろうな、とも思った。良否、正否、損得、多寡、そういった物差しとは少し離れたところで展開されるお話なのかと。私が過ごす日常と同じ時、同じ場所にまったく違って並行して存在する世界のような。ホシノさんや大島さんがちょうどいい塩梅で橋渡しをしてくれるから、遠すぎも近すぎもしない距離で何かを垣間見られたようで面白かった。…まあ、図書館に行ってみたくて検索しちゃいましたけどね。実在しないと知って残念に思いつつも、正直ホッとしたかな。
難解な作品。最後まで読んでも、主人公とナカタさんの関係がわからなかった。「ねじまき鳥クロニクル」もそうだが、村上春樹の作品は、現実と異世界のつながりを描き、自己の存在について考えさせる。
いやー、内容がどうこう言うより、祝・読破‼という感^^;私には理解しきれませーん^^;これが村上ワールドなのか…巷で評判になるほどみんな読んでんのかなー…でも、引き込まれたし、もっと読んでみたいねー。
最近出た小澤征爾との対談集の中でこの本の中の「音楽と人との出会い」の場面が言及されていたので手に取った。20年前にノルウエイの森上下巻を買ったはいいが6行ぐらいで投げ出した自分にとって祝初村上春樹読了。ぱちぱち。一文一文が、すうーと自分に入っていくようで、朗読を聞いても楽しめる文章だなと思った。筋の展開はご都合主義だが、キャラが立っているというんでしょうか、漫画みたいでおもしろかった。
海外等で、村上春樹作品の入門者にも最高のプレゼント、と評されるらしい。しかし、ギリシャ神話のオイディプスやオルフェウスの伝承や、マクベスの引用まで含めて「相互メタファー」解釈を要すると考えれば、必ずしも入門なんて言えない気がする。たしかに「村上春樹作品への導入としては、ファンタジーやアドベンチャー的要素がふんだんにあるので取っつきやすい」とは言える。けど、メタファーだらけで難解であることには変わりない、という気がする。最後、リローデッド・カフカはどう「変身」するのかな?
人には物語が必要だ。砂嵐が続く人生を耐えるための静かな力を、物語は授けてくれる。それがどのような形であれ。物語は体験するものだ。そこから、意味とかメッセージとか、そういうものを言葉で切り取ったりするのは無粋なことだと思う。きっと言葉は体験に対するメタファーのようなものなんだろう。メタファーは基本的に他のもので代用可能だ。しかし物語の体験は言葉ではない。だからそれは言葉にできない大事なものになる。こうして感想を書いている間にも、大事なものが言葉の隙間から零れ落ちていく。
我々の世界の物事は何度となく移ろい、季節のように繰り返す。しかし、記憶がある限りで、厳密な繰り返しなど存在しない。同じことが繰り返されたとしても、記憶があるならば、二回目の繰り返しと、一回目は違って見えるように、繰り返す季節は、記憶を参照することで、その年ごとの鮮やかな側面を覗かせる。そのように記憶があればこそ、繰り返すようでありながらも確かに時間は流れ、我々は前へと進んでいけるのだ。
「入り口」が開かれ、深い森の中に入っていく田辺少年。そこでは、現実と夢の境目がはっきりせず、時間の感覚もあいまいで、死と生の境もはっきりしない。 そういう、まどろみのような不思議な世界観に引きこまれた。読んだあとに独特な余韻が残る。 ただ、猫と話したり、石をひっくり返すと入り口が開かれるとか、SF的な要素が強く、個人的にはノルウェイの森とかのほうが好き。
猫と話せるおじさんが好き。何度も読み返してしまう。村上春樹ワールドが若干薄い印象。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と比べると、違う話が平行して語られるところが似てるけど「世界の…」ほうが濃ゆい。あくまで私見ですが。
読み終えるとどこかに落としどころを探し求めてしまうのは、自分の悪い癖だと思っているが、『海辺のカフカ』はそれがはっきりしないのに探し求めることを駆り立てられない。ごく自然にその世界を楽しめ、その中にあるものは自分の中に染み込んだのだから、今はこれでいいと思える。あるいは、今自分が生きている世界だってそうとらえることは可能なのだ。「世界の万物はメタファー」なのだから。だけどもう一度読むとすれば、おそらく緻密に散りばめられているピースを、ちゃんと嵌め込みながら読んでいくのも面白いかもしれない。
村上春樹の隠喩的な物語はリーダブルでありながらグイグイと読者を引っ張る力がある。かつての春樹に比べて奇態で魅力的な比喩表現は減っているがストーリーテリングの力量はある。テーマを直截に言ってしまえば「過去の記憶を背負いながら切実に生きていくこと」といったところか。比較的好きな作品。
海辺のカフカの
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