神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫)
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神の子どもたちはみな踊るの感想・レビュー(2014)
これも数十年前に購入したもの。訳判らんなりに面白かった覚えがあった。そうだ、あのアニメに出たのは、これだった。と思い出して再読。村上さんは短編の方が面白いですよ。
初村上春樹。何だか不思議な感じでした。どの物語にも村上さんのメッセージが込められていると思うのだけど、自分に読解力がないのかいまいち掴めない。何回か読んで少しずつ咀嚼してこそ村上春樹の作品は面白いのかな?と。
初村上春樹。連作「地震のあとで」のその一からその六までまとめた短編集なのかな?地震というのは、阪神淡路大震災の事で、それも交えた物語なのですが、今読むとどうしても東日本大震災が浮かんでしまいます。1番印象に残ったのは「かえるくん、東京を救う」ですかね。もちろん他の話も面白かったです。ただ、自分にはまだちょっとレベル高いかもしれないな、とも思いました。もうちょっといろいろ読んでから、また再読してみようと思います。
この人の作品は、いつも意味深でぼんやりと心に残って、マザーグースみたいだなと思った。『かえるくん、東京を救う』と『蜂蜜パイ』が好き。
読了。短編集。阪神淡路大震災を交えた短編集。地震がメインとなる話は無いけれど、地震は様々な人に大なり小なりの影響を与えている。天災の切実さを表現しているように感じた。
阪神淡路大震災にまつわる6つの短編。今読めて良かったと思えた。村上氏独特の儚い美しさを感じた。『蜂蜜パイ』にて、淳平が語る熊のお話しがでがお気に入り。
短編集。阪神淡路大震災後に書かれたようで、「地震」という言葉がキーワードになっている。311もあったので 色々考える。直接被害がなくても 自然の猛威っオラっ! みたいなのを目の当たりにして 色んな人のネジがすこしずつ 気がつかないくらいずれてたりして 結局気づいた時には 人生おおきく変わっちゃう。地震のことに関わらず 人生そういうものなのかしら。
優しい感じがした。地震後の、そして各主人公たちだけの心の闇にポッと希望の明かりを点すんですね。こんな時期に読んだのはなんだか偶然ではない気がする。日本中の多くの人に読んでほしいな。また読みたい。
輪るピングドラムを観て読んで見ることにしてみました。どれもオチが良くわからなかったのですが、ストーリーとしては、かえるくん東京を救うと、アイロンのある風景が好きです。
小村が運んだ箱、三宅さんが恐れる冷蔵庫、地震のおじさんの箱、地震を報道するテレビ。それらはすべてからっぽの四角い箱で、しかしただ残酷なまでにそこにある。からっぽな神の子=善也=ヨシュアが踊ることを肯定し、かえるくんとなって東京を救う。その「かえるくん東京を救う」が、小夜子と沙羅を守ることを心に決めた淳平が書いた新しい小説、であると夢想してみるのは、とても楽しい。
「アイロンのある風景」のなかの人と火の親密さ綺麗です。決してその人の心には立ち入ることができない壁の存在が無力さを感じる。火と死と眠りがいっしょくたになって消えていく終わり方が好きです。
19歳のとき。鬱病になり始めて学校を登校拒否して自宅のアパートでほぼ引きこもりになったあの日。それがこの本の初読の日だった。そして自分にとって初めての村上春樹だった。そして今回の二度目の再読。今の私にはもう子供がいる。あれから6年もたったのだな。一回しか読んでいないにも関わらずどの短篇もしっかりの脳裏に刻み込まれていた。特に「アイロンのある風景」に関しては、この6年のあいだたまに情景が頭の中に浮かんでは消えていた。読み始めて、この短篇の中の風景だったのかと気付く。それほど自分の中で印象が強かったようだ。
多分1年に一回はこの本を読んでる。阪神大震災に纏わる短編集。今日というこの日に読み返したかった。全編とも何か喪失感がうっすら漂う静かな短編集。でも、明日を生きる活力を与えてくれる短編集でもある。「タイランド」の言葉は石になるという文が印象に残った。今日も地底でかえるくんが地球の平和を守ってる。希望的未来の見える「蜂蜜パイ」をラストに配置した構成が見事。表題作は『1Q84』に繋がる作品だと思う。映画を見たいな。2012/037
かえるくんが最後にああなるシーンは春樹節だなあと思う。普段あかるみにならない暗いところを描くのは、村上春樹の特徴とも言えよう。しかしそれ以外にピンときたところがあまりなかった。とりあえず最後の淳平の前向きな言葉に清々しい気持ちを覚えたくらいか。
朝からテレビで震災当時の映像を振り返りつつ再読。 心に残った言葉たち“目に見えるものが本当のものとはかぎりません… 心は石ではないのです。石はいつか崩れ落ちるかもしれない。姿かたちを失うかもしれない。でも心は崩れません…” 神などいないこの世界でこちらの生きる理由も意味もお構いなしな地震男が箱の蓋を開けて待っているのだろう。どう生きるかが問われているのだと思う。蜂蜜パイのラストで生きることへの力強さと希望の明るい光を受け取った気がする。
初めての村上春樹さんでした。難しかったです。でも読んでて不思議な気分になりました。落ち着く感じですかね…?またいろんな本を読んでから読みたいです。あー理解力がほしい…
阪神神戸大震災をモチーフにした短編集。最後は何処かで繋がるかと思った6つのお話しだけど、繋がらないのが春樹風・・・今年は東日本大震災の短編も発表されるだろうか? そして「ミミズくん」はモーレツにまだ怒っているのだろうか・・・
久しぶりの村上春樹。大地震直後の人々を描いた短編集。感想は...。難しい。作中にある「生きることと死ぬこととは、ある意味等価なのです。」という考えならば「面白いのと面白くないのは等価」なのだろうなぁ。
阪神淡路大震災直後の、直接的被害を被っていないけど、震災と言う事実を直視して、人は何にすがって生きていくか?という平凡だけど、普通に流れる人生で、ほんのりとした優しさや思いやりを見出だしていく人達の物語です。義務感とか、正義って滅多に湧き出るものじゃないけど、自分が守りたい何かが必然的に目の前に現れて、一人で生きていくことの不安定で行き場もない寂しさは、人を思いやり、大切に守ってあげたい想いを増幅させるものです。どんな別れが訪れても生きた証を伝え続けるのが、正義だと思います...
何度目かの再読。というか人生で何度目かの春樹再読ブームが来ています。311の後に読むとまたいろいろと符号があって染みます。個人的には最後の「蜂蜜パイ」が今回は良かった。
PC風に言うと記憶が「上書き保存」されてしまった大地震ですが、1995年にも、多くの被害者を出して、多くの心に傷を残した、そんな地震があったのだな、と思い返しました。/やはりかえるくんのお話はいいなあ。機関車。
わたしには理解出来ない内容が多くて訴えたい部分は漠然としか理解できなかったが「かえるくん、東京を救う」と「蜂蜜パイ」は面白かった。まさきちととんきちが最後離れず幸せになってよかったと思う。二匹が幸せになったのはその物語を作り出す淳平が変わったからだと思う。
「死」であるとか、あるいは「愛」といったものであるとか。震災を間接的にであっても経験した登場人物の物語の向こうに、何か大きなものを感じさせる。再び震災を経験した私たちにも、気付いたことはたくさんあった。けれども、本当に忘れてはいけないのは、『かえるくん、東京を救う』のかえるくんと片桐のような人たちが、どこかで社会を支えているということなのかもしれない。
再読。今考えると「二つの大震災の間」に初めて読んだ時には「?」な部分も多かったけれど、こんなにおもしろい本だったのか。怒り、赦し、救いはあるのか、ないのか。『アイロンのある風景』が、一番胸苦しくなるようで印象的だった。ラストには死に向かって生きるしかない人間が、それでも持っている希望を感じる。一番好きな短編集なんです、と私にこの本をすすめてくれた人の事を思い出した。元気かな。
村上春樹を初読み。神戸の震災を起点にそれぞれの物語が進行していく。それぞれの主人公の心の奥底に眠る無意識なものがなんであるか答えを追い求めていくのであるが、見ているもの、意識できているものが、真実とは限らないんだと気付く。時にはそのことが死を意識することでもあるんだなと。その先の本当の答えを知りたくなるストーリーだった。
短編集だが、震災でどことなくそれぞれの作品がつながっているような。現実と妄想の世界の境界線が絶妙に表現されている。震災によって、誰もが何かしらの影響を受けている状況が表現されているように感じた作品。
村上春樹の短編集においては異端的であり、最も一般的価値に近い部類に属すると思われる作品。要するに、春樹作品の中でも灰汁がなく普通に読みやすい部類であると思われる、個人的に。神戸の震災を根ざした主題、そして、作品も登場人物も村上春樹においては霞が薄く、輪郭がはっきりとしていて掴みやすい。終わり方も、一つの明確な解がある。これは春樹作品にはとてお珍しいと思う。 特に蜂蜜パイは素敵だ、なんて完璧なバランスを誇る調合具合であろうか。 個人的には表題作がとても好き。神様の子どもは自身の森と獣を抱え踊るのだ、最高。
神の子どもたちはみな踊るの
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