辺境・近境 (新潮文庫)
辺境・近境を読んだ人はこんな本も読んでいます
辺境・近境を追加
辺境・近境の感想・レビュー(326)
久々に再読。ノモンハンの本を読んだから、ノモンハンの旅が入っているこの本を。ただ、この本で一番好きなのは香川うどんの旅だった。まだうどんブームが来てない頃の話。うっぷ。
再読。村上さんのエッセーには東京の地名が出てくることが多いので、香川県や神戸等の身近な地名が出てくるのが嬉しい。アメリカ横断は現実的には無理な旅行なので、せめて香川のうどんでも…、という気になった。それにしてもうどんが美味しそう。今もこれくらいに安いのかな。
村上春樹の旅行記。小説よりこのジャンルの方が面白い(個人的感想)。題を見ると変だと思ったが、最後の文「辺境を旅する」を読んで意味を理解。その通りだ。たとえ一つ先の路地の中にも辺境はある。
アメリカやメキシコ、香川、神戸等々、本の名の通り「辺境・近境」の旅行記。印象的だったのはノモンハン旅行記。昼に色々と見て回った後、夜、部屋中が揺れているといった記述。でも、それは自身の中からの揺らぎだったという。これを書きたくて、この本を上梓したのではと思えるくらい強烈な体験記述だと思った。人には、というか人類には忘れてはいけないことがあるのだと考えさせられた。
まずメキシコの紀行記と讃岐うどんの稿はおもしろくなかった。比較してよいかわからないが、この手の紀行記は徹底的にその地の歴史を追及する司馬遼太郎の街道をゆくシリーズや突撃的にその地の体験談、失敗談を語る椎名誠のエッセーのほうが面白いかと感じた。逆にノモンハンの紀行記は非常に興味深い。「ねじまき鳥」の間宮中尉の話にあった殺風景で暗欝たる風景がリアルに思い出された。たしか井戸に放りこまれたんだよな。この稿は深かった。
神戸へ行くのでこの本を買った。「神戸まで歩く」だけ違うトーンで書かれていたけど、全て読んでもう一度「神戸まで歩く」を読んだら、行間にいろいろ想いが籠められてるのが分かった気がした。それと香川へ行ってうどんが食べたくなる。おもろい、イイおっさんなんだなー。描写は小説さながらで、エッセイも充分素的。
村上春樹の旅エッセイ集。彼のエッセイは限りなく彼の小説に近い。いやその逆なのか。アメリカ横断なんて壮大なものから徒歩で神戸という身近なものまで、違和感なく同じお皿にのせられて出てきます。表紙で想像するよりもずっとライトな旅行記(でも心を刺激する)。自らの栄光を語るのではなく、その場で出会った人や物、風景を注意深く見て、それを見たままに伝え、自分の感想を正直に綴っているのが印象的。「どんなに遠くまで行っても、いや遠くに行けば行くほど、僕らがそこで発見するものはただの僕ら自身でしかないんじゃないか」
4回目くらいの読了。何度読んでもうどんの話が強固に記憶に残ってしまい、アメリカの話をするっと忘れてしまいます。これがうどんパワー……。バスでの出来事が印象的なメキシコの話も好きです。
『遠い太鼓』ほどではないがおもしろかった。自身の故郷である神戸を歩いた「神戸まで歩く」は、資本主義的近代化開発に自己を重ねた省察が切ない。★4
村上春樹の文章は、その情景を小説的に描いてくるから想像がしやすくて面白い。うどんを三日食べ続ける旅と、メキシコやモンゴルの話が同じトーンなのも面白い。「遠くに行けばいくほど、僕らがそこで発見するものはただの僕ら自身でしかないんじゃないか」、自分が遠くに行きたがる理由もこれなんだろう。
旅のお供(2冊目)。これは初めて読んだ村上春樹で、久々の再読です。これもいい選択だったなあ♪何度読んでも、四国編は吹き出してしまいます。
独特のユーモアを交えて淡々と書いてるけど、かなりタフな旅もあった。帰ってから振り返るのではなく、実際にその場にいる時でも、どこかクールな目線を持って旅をしているんだろうか?
他人の目線で旅行を見るというのは面白いなあと思った一冊だった。海外旅行をすると、「せっかく高い金払ってるから楽しまなきゃ損」とか、「こっちはこっちの常識があるんだからこんなこと思ったら失礼だろう」と思うことが多い。しかし嫌なことは嫌、汚いものは汚い、変なものは変、と素直な感情で書かれているこの本を読んで、自分が様々な感情のブレーキをかけていることがわかった。異世界における自己の発見。
ノモンハンへの旅を描いた章が一番心に残りました。学校の授業では世界史をとっていましたが、ノモンハン事件なんて全く扱わなかった。少なくとも日本の教育現場においてこの悲劇的かつ暴力的な歴史は忘れ去られていますね。もしくは極端に軽視されている。今回この作品を読むまでは『ねじまき鳥クロニクル』でしかノモンハン戦争のことを知らなかったため、この史実に関して私自身もあたかも「物語」であるかのようなうっすらとした印象しか抱いていませんでしたが、彼の臨場感伴う描写に触れることによってくっきりとした恐怖を感じました。
ディープだね。初期のものよりもずっと。もともとこういうのが書きたかったのかもしれないし、だんだん言いたい事がうまく書けるようになってきたのかもしれない。明らかに内容の密度が違う。深く重い。またそういうものにちゃんと関わろうとしている、自分なりに。伝聞ではなく、実際にやってみる、見てみる、触れてみる。それらに敵うものなどない。百聞は一見にしかずというのは本当なのだ。自分のスタンスをはっきりさせて、限界をもわかっている上で自分の主張をするってのが一番フェアだと思う。彼はそれができている。
アメリカ、メキシコ、無人島、ノモンハン、出身地の神戸。春樹作品の源を除いた気持ち。無骨な優しさの写真は素敵だったが、写真集ということで叙述が少ないのがとても残念。
地図というのは魅惑的なものだ。という一文!そうなんですよね、なんだか行ってみたくなるんです・・・私の場合国内ですけど。うどん屋めぐりがおもしろかった。イラストもかわいい。
「ありのまま」を感じる/評価をするために何かを見て考えて書いているんじゃない。ただ、見る。考える。そして、書く。そんな「ありのまま」という包容力が心地良い/見たものをそのまま書いているんじゃない。春樹フィルターを通して根源的な、自分のもっと奥で感じる何かを拾い上げて、書いている。だから私たちは読んでいるんじゃなくて、感じているんだと思う。疑似体験じゃなくて、まるで肌でその地の空気に触れられることができるような、旅の「ありのまま」を感じる/凄い。
辺境・近境の
%
感想・レビュー:58件














ナイス!


































